WebLogic ServerのためのFusion Middleware Controlヘルプ

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サーバー: 管理: プロトコル: IIOP

構成オプション     詳細な構成オプション     

このページでは、このサーバーのIIOP (インターネットORB間プロトコル)設定を定義します。IIOPを使用すると、異なるプログラミング言語で記述された分散プログラムどうしがインターネット経由で通信できるようになります。

構成オプション

名前 説明
IIOPの有効化

このサーバーで、IIOPサポートを通常(非SSL)ポートとSSLポートの双方について有効化するかどうかを指定します。

MBean属性:
ServerMBean.IIOPEnabled

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

詳細な構成オプション

名前 説明
デフォルトGIOPバージョン

このサーバーが受信接続のためにネゴシエーションを行うデフォルトのGIOP (General Inter-ORB Protocol)のバージョン。(他のベンダーのORBと連携して動作させるためにデフォルトの変更が必要な場合があります。)

この属性はGIOP 1.2実装が壊れているクライアントORBに有用です。

MBean属性:
IIOPMBean.DefaultMinorVersion

最小値: 0

最大値: 2

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

トランザクション・メカニズム

IIOP呼出しで使用されるトランザクション・メカニズム。デフォルトはObject Transaction Service (OTS)で、Java EE 1.3では必須です。

MBean属性:
IIOPMBean.TxMechanism

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

デフォルト文字コードセット

このサーバーがネイティブ・コード・セットとして公開する標準の文字コード・セット。(古いORBではデフォルト以外の設定にすると相互動作に問題の生じる場合があります。)

MBean属性:
IIOPMBean.DefaultCharCodeset

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

デフォルト・ワイド文字コードセット

このサーバーがネイティブ・コード・セットとして公開するワイド文字コード・セット。(古いORBではデフォルト以外の設定にすると相互動作に問題の生じる場合があります。)

MBean属性:
IIOPMBean.DefaultWideCharCodeset

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

システムのセキュリティ

システムのセキュリティの値を指定します。次の変数に適用されます。clientCertAuthentication、clientAuthentication、identityAssertionの機密性、整合性。このMBeanに設定した値は、RTD.xmlに設定された値が「config」の場合にのみ反映されます。

MBean属性:
IIOPMBean.SystemSecurity

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

デフォルトIIOPユーザー名

デフォルトIIOPユーザーのユーザー名。(IIOPを有効化する必要があります。)

MBean属性:
ServerMBean.DefaultIIOPUser

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

デフォルトIIOPパスワード

デフォルトIIOPユーザーのパスワード。(IIOPを有効化する必要があります。)

8.1 sp4以降、この属性の値を取得する際、WebLogic Serverは次の処理を行います。

  1. DefaultIIOPPasswordEncrypted属性の値を取得します。

  2. 値を復号化し、暗号化されていないパスワードをString型で戻します。

この属性(DefaultIIOPPassword)を使用すると、暗号化されていないパスワードを格納するString型のオブジェクトが、ガベージ・コレクションによって削除され、メモリーの再割当てが行われるまでJVMのメモリー内に留まるため、潜在的なセキュリティ上のリスクにつながります。JVM内でメモリーがどのように割り当てられているかによっては、この暗号化されていないデータがメモリーから削除されるまでに、かなりの時間が経過する可能性があります。

この属性を使用するかわりに、DefaultIIOPPasswordEncryptedを使用します。

MBean属性:
ServerMBean.DefaultIIOPPassword

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ステートフルな認証の使用

RMIオブジェクトとEJBについてステートフルなCSIv2をサポートしていると宣言するかどうかを指定します。ステートフルなCSIv2はステートレスなCSIv2よりも効率的で、各リモート・プリンシパルの認証手順を1ステップで行えます。ステートレスなCSIv2ではリクエストごとに認証を行う必要があります。ステートフルなCSIv2はJava EE 1.3では必須ではなく、サポートしていないORBもあります。ステートフルなCSIv2はデフォルトで有効になっています。このプロパティはオブジェクトの<stateful-authentication>実行時ディスクリプタ・プロパティを変更して、オブジェクト・レベルで変更できます。

MBean属性:
IIOPMBean.UseStatefulAuthentication

完全リポジトリIDリストを使用

カスタム・マーシャルされた型に値の型の情報を送信するときに、完全なリポジトリIDのリストを使用するかどうかを指定します。完全なリポジトリIDのリストを使用すると、C++ ORBで値を切り詰めてベース・タイプにすることが可能です。RMI-IIOPおよびJava ORBでこの処理を行っても、単に送信のオーバーヘッドが増加するのみです。JDK ORBではこの設定で問題が発生することが知られていて、設定するとJDK ORBとのアクセスが機能しなくなります。

MBean属性:
IIOPMBean.UseFullRepositoryIdList

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

シリアル・フォーマット・バージョン2を使用

RMIオブジェクトとEJBについて、カスタム・マーシャルされたオブジェクトに対してRMI-IIOPシリアル・フォーマット・バージョン2をサポートしていると宣言するかどうかを指定します。

MBean属性:
IIOPMBean.UseSerialFormatVersion2

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。


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