プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSリソース・アダプタの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82886-01
目次へ移動
目次

前
次

2 WebLogic JMSリソース・アダプタの理解

次の各項では、WebLogic JMSリソース・アダプタのコンポーネント、概念および機能の概要について説明します。

JMSリソース・アダプタの概要

WebLogic Serverは、Java EE Connector Architectureバージョン1.7に準拠したリソース・アダプタ(JMSリソース・アダプタと呼ばれる)を提供し、サポートされている外部アプリケーション・サーバーとのWebLogic JMSクライアントの統合を実現します。

JMSリソース・アダプタには次の機能があります。

  • JMS用のJava EE Connector Architectureアウトバウンドおよびインバウンド規約の実装。

  • JMS接続ファクトリおよび宛先を参照するためのJNDIマッピング。

  • メッセージドリブンBean (MDB)統合(メッセージ・ロード変更の動的調整を含む)

  • JMS接続プーリング。

  • JMS操作の遅延解決、開始順序非依存、JMSプロバイダの開始と停止などの動的管理の許可、プロバイダ障害時における接続の再試行を含む

    詳細は、トランザクションにおける接続の遅延登録を参照してください。

  • 非WebLogicのトランザクション・マネージャと透過的に統合され、ほとんどの一般的な障害状態から適切にリカバリする、WebLogic JMS用のクラスタ対応XAのサポート。

    詳細は、トランザクション・リカバリを参照してください。

  • 分散宛先のすべてのアクティブ・メンバーが常に処理できる(滞留するメッセージがない)、非同期メッセージ処理のサポート。さらに、非同期メッセージ処理は、分散トピック全体にパーティション化された単一の論理恒久サブスクリプションなど、メッセージング・システムの高度なパブリッシュ・オプションやサブスクライブ・オプションを提供します。

  • アダプタをラッピングしたオブジェクトを、WebLogic JMSインタフェースにキャストすることを可能にする、WebLogic JMS拡張機能のサポート。

    詳細は、weblogic.jms.extension APIのサポートを参照してください。

  • WebLogicセキュリティ・モデルのサポート。

    詳細は、JMSリソース・アダプタ接続の保護を参照してください。

  • ポイズン・メッセージの高度な処理。JMSリソース・アダプタは、指定されたエラー宛先へ何度も再配信されたメッセージを自動的にリダイレクトするように構成されています。

    詳細は、例外キューの使用を参照してください。

  • 宛先コンテキストの単一のリソース・アダプタ管理対象オブジェクトの使用による、宛先の複数のJNDIマッピング構成の簡略化。これにより、アプリケーションは任意の数の宛先を直接参照することが可能になり、複数の管理対象オブジェクトおよびresource-env参照を構成する必要がなくなります。

    詳細は、自動宛先ラッピングの使用を参照してください。

サポートされているアプリケーション・サーバー

このリリースのJMSリソース・アダプタでは、Oracle GlassFish version 3.1以上へのデプロイメントがサポートされています。

注意:

Oracle WebLogic ServerでのJMSリソース・アダプタのデプロイはサポートされていません。

サポートされているWebLogic Server宛先

このリリースのJMSリソース・アダプタでは、Oracle WebLogic Serverリリース12.1.2以上の宛先との外部アプリケーション・サーバーの相互運用性がサポートされています。

WebLogic Server内のJMSリソース・アダプタの場所

JMSリソース・アダプタは、WebLogic ServerインストールのWL_HOME\server\libディレクトリにあるファイルwljmsra.jarに含まれています。