Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発 12c (12.2.1.2.0) E82857-02 |
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この章では、以下のトピックについて説明します。
WebLogic Webサービスのプログラミング・モデルはJWSファイル(JWSアノテーションを使用してWebサービスの形式や動作を指定したJavaファイル)と、JWSファイルを実行するAntタスクを中心に展開されます。JWSアノテーションはJDKバージョン5.0で導入されたメタデータ機能に基づいており(JSR-175 http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=175
で規定)、Web Services Metadata for the Java Platform仕様(JSR-181)(http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=181
)およびJAX-WS仕様(JSR-224)(http://jax-ws.java.net
)で定義された標準のアノテーションと追加のアノテーションがあります。サポートされているJWSアノテーションの完全なリストについては、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのWebサービスのアノテーション・サポートを参照してください。このプログラミング・モデルに関するその他の詳細情報は、「プログラミング・モデル - メタデータ・アノテーション」を参照してください
Webサービスは、2つの開発手法(ボトムアップまたはトップダウン)を使用して作成できます。ボトムアップ開発は、SOAPを使用して基礎となるJava実装からWebサービスを開発するプロセスを意味します。トップダウン開発は、WSDLソースからWebサービスを開発することを意味します。
次の項では、Webサービスを繰返し開発する主要な手順を、Javaから開始する場合(ボトムアップ)、または既存のWSDLファイルから開始する場合(トップダウン)について説明します。
反復的な開発とは、希望どおりに動作するまで、Webサービスを繰返しコーディング、コンパイル、パッケージ化、デプロイ、およびテストできるように、開発環境を設定することです。WebLogic Webサービス・プログラミング・モデルでは、Antタスクを使用して、反復的な開発のほとんどの手順を実行します。一般に、すべての手順に対応するターゲットを含んだ1つのbuild.xml
ファイルを作成して、そのターゲットを繰返し実行します。JWSファイルを新しいJavaコードで更新したら、その更新が期待どおりに動作することをテストします。
この項で説明されているコマンドライン・ツールの他に、Webサービスを開発するためにOracle JDeveloperまたはOracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE)のようなIDEを使用できます。詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解のOracle IDEを使用したWebサービスの構築を参照してください。
ドメインを作成または拡張する際には、JAX-WS拡張用のWebLogicの高度なWebサービス・テンプレート(oracle.wls-webservice-jaxws-template.jar)を適用して、次に示す高度なWebサービス機能のサポートに必要なリソースを自動的に構成できます。
非同期メッセージング(非同期クライアントの開発を参照)。
Webサービスの信頼性のあるメッセージング(Webサービスの信頼性のあるメッセージングの使用を参照)。
メッセージ・バッファリング(Webサービスのためのメッセージ・バッファリングの構成を参照)。
WS-SecureConversationを使用したセキュリティ(Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護のメッセージレベルのセキュリティの構成を参照)。
注意:
SOAP over JMSトランスポートのドメインを構成するには、「JMSトランスポート用のWebLogic Serverドメインの構成」を参照してください
WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートは、高度なWebサービスのリカバリ可能性を保証する必要がある場合にのみ、使用する必要があります。拡張テンプレートでは、WebLogic Serverがサーバーの障害時に重要な状態の情報を保持できるようにすることでリカバリ可能性をサポートする、次のリソースを構成します。
信頼性のあるメッセージング・リクエストを格納するJMSキュー。
Webサービス用のパフォーマンスの高い組込みストレージ・ソリューションを提供するデフォルトのWebサービス永続性の構成。
WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートを使用するときの利点は次のとおりです。
Webサービスおよびクライアントは、信頼性があり高パフォーマンスなWebLogicストレージ・ソリューションをデフォルトで使用します。
信頼性のあるメッセージングを使用するWebサービスは、フォルト・トレランスを向上して負荷をより適切に緩和するために、受信した非同期リクエストをバッファリングできます。(デフォルトでこの機能は有効に設定されている。)
Webサービスとクライアント間のメッセージは、クライアント・エラーまたはサービス・エラー、あるいはその両方の発生時にフォルト・トレランスおよびリカバリ可能であるように構成できます。
WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートを使用しない場合でも、拡張機能を使用して開発できますが、次に示すようにサービス品質は低下します。
デフォルトでは、高度なWebサービスの状態はメモリーに格納され、サーバーの障害時にはそのデータが失われます。
Webサービスは、信頼性のあるメッセージングの使用時に、受信した非同期リクエストをバッファリングしません。
Webサービスとクライアントは障害の発生時にリカバリ可能ではありません。Webサービスとクライアント間を送信中のリクエストは消失します。
詳細は、「高度なWebサービス機能に必要なリソース」を参照してください
注意:
リカバリ可能性をサポートするためにWebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートを適用しない場合は、次のようになります。
宛先サーバーでWebサービスの信頼性のあるメッセージングに対してバッファリングが無効となるようにする必要があります。詳細は、「Webサービスのバッファなし宛先の構成」を参照してください
Webサービスについて構成したサービス機能の品質が有効にならない場合があります。この場合、機能が無効になっていることを示すメッセージがサーバー・ログに記録されます。
この拡張テンプレートの使用は必須ではありませんが、使用すると必要なリソースの構成が格段に容易になります。また、これらの拡張機能に必要なリソースを、Oracle WebLogic Server管理コンソールやWLSTを使用して手動で構成することも可能です。
次の手順では、高度なWebサービス機能用にドメインを自動的に構成する方法を説明します。構成ウィザードを使用してWebLogic Serverドメインを作成および更新する詳細な手順については、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のWebLogicト゜メインの作成を参照してください。
表3-1に、JAX-WS拡張用のWebLogicの高度なWebサービス・テンプレートを使用する際に自動的に定義されるリソースをリストします。
拡張テンプレートを適用しない場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはWLSTを使用して、リソースを手動で構成する必要があります。JMSターゲット指定は、必ずOracle WebLogic Server JMSリソースの管理のJMS初級ユーザーおよび上級ユーザーのベスト・プラクティスで定義されているベスト・プラクティスに従って構成してください。具体的には、次のとおりです。
各WebLogic Serverに、JMSサーバー、ストア・アンド・フォワード(SAF)サービス・エージェントおよび永続ストアを構成します。クラスタで、それぞれをローカルの移行可能なターゲット(サーバー以外)にターゲット指定します。ほとんどの場合、そのホスト・サーバーのデフォルトの移行可能ターゲットを指定すれば十分です。
JMSモジュールをクラスタ(クラスタ環境を使用していない場合は単一サーバー)のターゲットに指定します。
モジュールにつき厳密に1つのサブデプロイメントを作成し、そのサブデプロイメントを適用可能なJMSサーバーまたはSAFエージェントにのみ(サーバーはではない)に移入します。
サブデプロイメントに対してJMS宛先をターゲット指定します(WebLogic Server管理コンソールでは高度なターゲット指定とも呼ばれます)。JMS宛先にはデフォルトのターゲット指定オプションは決して使用しないでください。
表では次の変数が使用されます。
server_designator - 構成フレームワークにより自動的に生成されるIDを指定します。通常、このIDはauto_
number
という形式です。
uniqueID - 構成フレームワークにより自動的に生成される一意の数値IDを指定します。通常、このIDは1234
などの数値です。
server_name - ユーザー指定のサーバー名を指定します。
注意:
実行時にリソース名を変更しないでください。変更すると、実行時エラーやデータ損失が発生する可能性があります。
表3-1 高度なWebサービス機能に必要なリソース
リソース名 | リソース・タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
JMSモジュール |
高度なWebサービスに必要なJMSリソースを定義するJMSモジュールを定義します。このJMSモジュールの関連するすべてのターゲット(サーバーをターゲットとするJMSサーバー)がJAX-WS Webサービスのサポートに使用されます。このモジュールがターゲットとするすべてのサーバーには、適切なWebサービス・リソースが構成されている必要があります。 このモジュールは、ドメイン内のすべてのサーバーにターゲット設定することをお薦めします。 注意: 共通分散宛先(UDD)としてJMSモジュールを構成する必要があります。JAX-WSでWebサービスが使用するすべてのキューは共通分散宛先である必要があります。それ以外の場合は、例外がスローされます。 分散宛先を手動で構成する方法および詳細は、Oracle WebLogic Server JMSアプリケーションの開発の分散宛先の使用を参照してください。 |
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ファイル・ストア |
WebLogic Serverが使用してI/O操作を処理し、物理ストレージ(ファイル、DBMSなど)にデータを保存したり、取得したりするファイル・ストアまたは物理ストアを指定します。
注意: ファイル・ストアは移行可能なターゲットにターゲット設定することをお薦めします。 ファイル・ストアを手動で構成するには、WebLogic永続ストアの管理のカスタム・ファイル・ストアの使用を参照してください。 |
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JMSサーバー |
JMSサーバー管理コンテナを指定します。 JMSサーバーを構成する際には、次のことをお薦めします。
JMSサーバーを手動で構成するには、Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理のJMS構成を参照してください。 |
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JMSサブデプロイメント |
クラスタのすべての管理対象サーバーに定義されているJMSサーバーをターゲットとするJMSサブデプロイメントを指定します。 JMSサブデプロイメントを手動で構成する方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのJMSシステム・モジュールのサブデプロイメントの構成を参照してください。 |
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ワーク・マネージャ |
アプリケーションがコンテナ内で複数の作業アイテムを同時に実行できるようにします。ドメインにワーク・マネージャが生成されると、 注意: ワーク・マネージャ・リソースの名前は変更しないでください。 ワーク・マネージャを手動で構成するには、Oracle WebLogic Server CommonJアプリケーションの開発のワーク・マネージャAPIの説明を参照してください。 |
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SAFサービス・エージェント |
可用性の高いJMSメッセージ生成を可能にします。 1つのサーバー・ドメインで、SAFエージェントは SAFエージェントを構成する際には、各JMSサーバーで現実的な割当を設定することをお薦めします。詳細は、Oracle WebLogic ServerのパフォーマンスのチューニングのWebLogic JMSのチューニングを参照してください。 SAFサービス・エージェントを構成するには、Oracle WebLogic Serverストア・アンド・フォワード・サービスの管理のストア・アンド・フォワード・サービスの理解を参照してください。 |
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JMSキュー |
バッファされたリクエストに使用するキューを指定します。 単一のサーバー・ドメインでは、キューは キューを手動で構成する方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキューの構成を参照してください。 |
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JMSキュー |
最大試行回数内に処理できないバッファされたリクエストの 単一のサーバー・ドメインでは、キューは キューを手動で構成する方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキューの構成を参照してください。 |
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JMSキュー |
バッファされたレスポンスに使用するキューを指定します。 単一のサーバー・ドメインでは、キューは キューを手動で構成する方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキューの構成を参照してください。 |
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JMSキュー |
最大再試行回数内で配信できないバッファされたレスポンス用に 単一のサーバー・ドメインでは、キューは キューを手動で構成する方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキューの構成を参照してください。 |
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論理ストア |
論理ストアを定義します。 論理ストアを手動で構成するには、「論理ストアの構成」を参照してください |
次の項では、高度なWebサービス機能のためにドメインを構成する方法について説明します。
高度なWebサービス機能用に自動的に構成されるドメインを作成するには:
構成ウィザードを起動します。
「ようこそ」ウィンドウで、「新しいWebLogicドメインの作成」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択し、JAX-WS拡張用のWebLogicの高度なWebサービスを選択します。
「次へ」をクリックします。
ドメインの名前と場所を入力し、「次へ」をクリックします。
管理者ユーザーの名前とパスワードを構成し、「次へ」をクリックします。
サーバーの起動モードとJDKを構成し、「次へ」をクリックします。
追加のサーバーおよびクラスタを構成するには:
管理対象サーバーおよびクラスタを定義するには、「オプションの構成を選択」画面で、少なくとも「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン」を選択します。必要に応じて、その他のアイテムを選択し「次へ」をクリックします。
環境の管理対象サーバーを構成し、「次へ」をクリックします。
環境のクラスタを構成し、「次へ」をクリックします。
「クラスタに割当て」画面でクラスタに管理対象サーバーを割り当て、「次へ」をクリックします。
環境のマシンを構成し、「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で環境に定義されているサービスをクラスタにターゲット設定し、「次へ」をクリックします。
注意: WseeJaxwsJmsModule
JMSモジュールおよびweblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicy
ワーク・マネージャは、クラスタ内のすべてのサーバーにターゲット設定してください。
この画面でターゲット設定されたサーバーは、高度なWebサービスで使用するために完全に構成されます。
(ステップ9aで選択した場合は)残りの構成画面でその他の情報を構成し、「次へ」をクリックします。
「構成のサマリー」画面が表示されたら、ドメインの詳細を検証して「作成」をクリックします。
既存のドメインを拡張してこれらのWebサービス機能用に自動的に構成するには:
構成ウィザードを起動します。
「ようこそ」ウィンドウで、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。
「次へ」をクリックします。
拡張テンプレートを適用するドメインを選択します。
「次へ」をクリックします。
「次の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択し、JAX-WS拡張用のWebLogicの高度なWebサービスを選択します。
「次へ」をクリックします。
追加のサーバーおよびクラスタを構成するには:
管理対象サーバーおよびクラスタを定義するには、「オプションの構成を選択」画面で、少なくとも「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン」を選択します。必要に応じて、その他のアイテムを選択し「次へ」をクリックします。
環境の管理対象サーバーを構成し、「次へ」をクリックします。
環境のクラスタを構成し、「次へ」をクリックします。
「クラスタに割当て」画面でクラスタに管理対象サーバーを割り当て、「次へ」をクリックします。
環境のマシンを構成し、「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で環境に定義されているサービスをクラスタにターゲット設定し、「次へ」をクリックします。
注意: WseeJaxwsJmsModule
JMSモジュールおよびweblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicy
ワーク・マネージャは、クラスタ内のすべてのサーバーにターゲット設定してください。
この画面でターゲット設定されたサーバーは、高度なWebサービスで使用するために完全に構成されます。
(ステップ9aで選択した場合は)残りの構成画面でその他の情報を構成し、「次へ」をクリックします。
拡張するドメインが正しいことを確認して「拡張」をクリックします。
終了するには「完了」をクリックします。
次に、Webサービス拡張テンプレートを使用してドメインを拡張する際にWLSTを使用する方法の例を示します。特にこの例では、単一のサーバー・ドメインを拡張する方法について説明します。すでに単一のサーバー・ドメインを作成済であることを前提としています。次のサンプル・スクリプトで示されている場所に、サーバーおよびクラスタを追加できます。
スクリプトを更新し、ドメインに対して実行したら、すべてのリソースが高度なWebサービス機能用に構成されます。
詳細は、サンプルに記載されているコメントを確認してください。記述されているWLSTコマンドの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解を参照してください。
例3-1 Webサービス拡張テンプレートを使用したドメイン拡張のためのWLSTスクリプト
# Read the domain. readDomain(single_server_domain_dir) # Apply the template to the domain to configure the servers for advanced web service features. installDir = install_directory/wlserver_10.3 templateLocation = install_directory + '/oracle_common/common/templates/wls/oracle.wls-webservice-jaxws-template.jar' addTemplate(templateLocation) # Save and close the domain updateDomain() closeDomain() # Read the domain readDomain(domain_dir) # Optionally create any servers and clusters required in your domain environment. # <Include create calls here . . . > # For example: create('server1','Server') or create('cluster1','Cluster') # Optionally configure the JMS module as a Uniform Distributed Destination (Recommended) setDistDestType('WseeJaxwsJmsModule', 'UDD') # Target WseeJaxwsJmsModule to the desired servers and clusters. assign('JMSSystemResource', 'WseeJaxwsJmsModule', 'Target', server_or_cluster) # Repeat assign call for other servers and clusters in the environment. # Unassign the resource from the Administration Server. unassign('JMSSystemResource', 'WseeJaxwsJmsModule', 'Target', Administration_Server) sys.path.append(domain_dir) applyJAXWS(globals()) # Save and close the domain updateDomain() closeDomain()
JAX-WS拡張用のWebLogicの高度なWebサービス・テンプレートを使用してドメインを作成または拡張した後に、ドメインでリソースを変更すると、次のWLSTスクリプトを使用してこれらのリソースの構成を迅速かつ簡単に更新できます。
スクリプトを更新し、ドメインに対して実行したら、すべてのリソースが高度なWebサービス機能用に構成されます。
詳細は、サンプルに記載されているコメントを確認してください。記述されているWLSTコマンドの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のWebLogic Scripting Toolの使用を参照してください。
例3-2 ドメインの拡張後に追加されたリソースを更新するためのWLSTスクリプト
# Read the domain. readDomain(domain_dir) # Optionally configure the JMS module as a Uniform Distributed Destination (Recommended) setDistDestType('WseeJaxwsJmsModule', 'UDD') # Target WseeJaxwsJmsModule to the desired servers and clusters. assign('JMSSystemResource', 'WseeJaxwsJmsModule', 'Target', server_or_cluster_name) # Repeat assign call for other servers and clusters in the environment. # Unassign the resource from the Administration Server. unassign('JMSSystemResource', 'WseeJaxwsJmsModule', 'Target', Administration_Server_name) sys.path.append(domain_dir) applyJAXWS(globals()) # Save and close the domain. updateDomain()
この項では、Javaから開始してWebLogic Webサービスを開発する一般的な手順(JWSファイルを最初からコーディングして、サービスについて記述するWSDLファイルを後で生成する手順)について説明します。このプロセスの具体的な例については、JAX-WS Webサービスの開発例を参照してください。
次に示すのは推奨の手順にすぎません。独自の開発環境を設定してある場合は、WebLogic Webサービスを開発するために既存の環境を更新する際のガイドとして、この手順を利用できます。
注意:
この手順では、WebLogic Webサービスの分割開発ディレクトリ環境は使用しません。この開発環境を使用していて、Webサービスの開発をそこに統合する場合の詳細は、「WebサービスのWebLogic分割開発ディレクトリ環境への統合」を参照してください。
表3-2 Javaから開始するWebサービスの開発手順
# | 手順 | 説明 |
---|---|---|
1 |
環境を設定します。 |
コマンド・ウィンドウを開いて、ドメイン・ディレクトリの |
2 |
プロジェクト・ディレクトリを作成します。 |
JWSファイル、ユーザー定義のデータ型のJavaソース、Ant |
3 |
Webサービスを実装するJWSファイルを作成します。 |
JWSファイルのプログラミングを参照してください。 |
4 |
ユーザー定義のデータ型を作成する(オプション) |
Webサービスでユーザー定義のデータ型を使用する場合は、その型を記述したJavaBeanを作成します。「ユーザー定義のJavaデータ型のプログラミング」を参照してください |
5 |
基本のAntビルド・ファイル |
「基本的なAnt build.xmlファイルの作成」を参照してください |
6 |
JWSファイルに対して |
ソース・コード、データ・バインディング・アーティファクト、デプロイメント記述子などが |
7 |
WebサービスをWebLogic Serverにデプロイします。 |
「WebLogic Webサービスのデプロイとアンデプロイ」を参照してください |
8 |
WebサービスのWSDLを参照します。 |
WebサービスのWSDLを参照して、Webサービスが適切にデプロイされたことを確認します。「WebサービスのWSDLの参照」を参照してください |
9 |
Webサービスをテストします。 |
「Webサービスのテスト」を参照してください |
10 |
Webサービスを編集します。(オプション) |
Webサービスに変更を加えるには、JWSファイルを更新し、「WebLogic Webサービスのデプロイとアンデプロイ」の説明のとおりにWebサービスをアンデプロイしてから、 |
Webサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションの作成方法については、Webサービス・クライアントの開発を参照してください。
この項では、既存のWSDLファイルに基づいてWebLogic Webサービスを開発する一般的な手順について説明します。このプロセスの具体的な例については、JAX-WS Webサービスの開発例を参照してください。
次に示すのは推奨の手順にすぎません。独自の開発環境を設定してある場合は、WebLogic Webサービスを開発するために既存の環境を更新する際のガイドとして、この手順を利用できます。
この手順では既存のWSDLファイルがすでにあることを前提としています。
注意:
この手順では、WebLogic Webサービスの分割開発ディレクトリ環境は使用しません。この開発環境を使用していて、Webサービスの開発をそこに統合する場合の詳細は、「WebサービスのWebLogic分割開発ディレクトリ環境への統合」を参照してください。
表3-3 Javaから開始するWebサービスの開発手順
# | 手順 | 説明 |
---|---|---|
1 |
環境を設定します。 |
コマンド・ウィンドウを開いて、ドメイン・ディレクトリの |
2 |
プロジェクト・ディレクトリを作成します。 |
生成されるアーティファクトやAnt |
3 |
基本のAntビルド・ファイル |
「基本的なAnt build.xmlファイルの作成」を参照してください |
4 |
WSDLファイルを、 |
たとえば、WSDLファイルをプロジェクト・ディレクトリの |
5 |
WSDLファイルに対して |
JWSサービス・エンドポイント・インタフェース(SEI)、途中まで作成済みのJWSクラス・ファイル、XMLスキーマ・データ型を表すJavaBeanなどが、 |
6 |
|
|
7 |
JWSファイルに対して |
|
8 |
WebサービスをWebLogic Serverにデプロイします。 |
「WebLogic Webサービスのデプロイとアンデプロイ」を参照してください |
9 |
WebサービスのWSDLを参照します。 |
WebサービスのWSDLを参照して、Webサービスが適切にデプロイされたことを確認します。「WebサービスのWSDLの参照」を参照してください |
10 |
Webサービスをテストします。 |
「Webサービスのテスト」を参照してください |
11 |
Webサービスを編集します。(オプション) |
Webサービスに変更を加えるには、JWSファイルを更新し、「WebLogic Webサービスのデプロイとアンデプロイ」の説明のとおりにWebサービスをアンデプロイしてから、 |
Webサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションの作成方法については、Webサービス・クライアントの開発を参照してください。
Antでは、<project>
ルート要素と、Webサービス開発プロセスの様々な段階を指定した1つまたは複数のターゲットが含まれている、XMLで記述されたビルド・ファイル(デフォルト名はbuild.xml
)を使用します。各ターゲットには、1つまたは複数のタスク、または実行可能なコードが含まれています。この項では、基本的なAntビルド・ファイルの作成方法について説明し、その後のセクションでは、Webサービス開発プロセスの様々な段階(jwsc
Antタスクを実行してJWSファイルを処理する、WebサービスをWebLogic Serverにデプロイする、など)の実行方法を指定したターゲットをビルド・ファイルに追加する方法について説明します。
以下のスケルトンのbuild.xml
ファイルでは、以降の項で追加される他のすべてのターゲットを呼び出す、デフォルトのall
ターゲットを指定しています。
<project default="all"> <target name="all" depends="clean,build-service,deploy" /> <target name="clean"> <delete dir="output" /> </target> <target name="build-service"> <!--add jwsc and related tasks here --> </target> <target name="deploy"> <!--add wldeploy task here --> </dftarget> </project>
開発環境でAntタスクを統合して使用し、Webサービス、およびWebサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションをプログラミングする方法の詳細は、次を参照してください。
Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解のOracle WebLogic Server Antタスクの使用
Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのAntタスク・リファレンス
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の次の各項:
Antタスクを使用したWebLogic Serverドメインの構成と使用
wldeploy Antタスクのリファレンス
jwsc
Antタスクは、JWSアノテーションを含むJWSファイルを入力として使用し、WebLogic Webサービスの作成に必要なアーティファクトをすべて生成します。JWSファイルは、最初から自分でコーディングしたものでも、wsdlc
Antタスクによって生成されたものでもかまいません。
jwsc
によって生成されるアーティファクトには、次のものがあります。
JSR-109 Webサービス・クラス・ファイル。
JAXBデータ・バインディング・アーティファクト・クラス・ファイル。
必要な全デプロイメント記述子。以下を含みます。
サーブレット・ベースのWebサービス・デプロイメント記述子ファイル(web.xml
)。
Earデプロイメント記述子ファイルapplication.xml
およびweblogic-application.xml
。
注意:
WSDLファイルは、サービス・エンドポイントのデプロイ時に生成されます。
これらのアーティファクトは、wsdlc
Antタスクによってすでに生成され、JARファイル内にパッケージ化されているため、wsdlc
Antタスクによって生成されたJWSファイルに対してjwsc
Antタスクを実行しても、jwsc
タスクによってはアーティファクトは生成されません。この場合、jwsc
Antタスクの属性を使用して、このwsdlc
生成JARファイルを指定します。
必要なアーティファクトをすべて生成した後、jwsc
Antタスクは、Javaファイル(JWSファイルも含む)をコンパイルし、コンパイルされたクラスと生成されたアーティファクトを、デプロイ可能なJARアーカイブ・ファイルにパッケージ化して、最後に、そのJARファイルを格納する、展開されたエンタープライズ・アプリケーション・ディレクトリを作成します。
jwsc
Antタスクには、次のことを可能にする属性および子要素が含まれます。
複数のJWSファイルを一度に処理します。生成されたWebサービスをそれぞれ別のWebアプリケーションWARファイルにパッケージ化するか、すべてのWebサービスをグループ化して1つのWARファイルにパッケージ化するかを選択できます。
クライアント・アプリケーションがWebサービスを呼び出すときに使用できるトランスポート形式(HTTP/HTTPSまたはJMSトランスポート)を指定します(「Webサービスの呼出しに使用されるトランスポートの指定」を参照)。
新しいエンタープライズ・アプリケーションまたはWebアプリケーションを生成するのではなく、既存のアプリケーションを更新します。
jwsc
Antタスクを実行するには、以下のtaskdef
およびbuild-service
ターゲットをbuild.xml
ファイルに追加します。
<taskdef name="jwsc" classname="weblogic.wsee.tools.anttasks.JwscTask" /> <target name="build-service"> <jwsc srcdir="src_directory" destdir="ear_directory" > <jws file="JWS_file" compiledWsdl="WSDLC_Generated_JAR" type="WebService_type"/> </jwsc> </target>
説明:
ear_directory
- 生成されたすべてのアーティファクトを格納するエンタープライズ・アプリケーション・ディレクトリ。
src_directory
- JWSファイルのパッケージ名に対応するサブディレクトリを含む最上位ディレクトリ。
JWS_file
- src_directory
属性の値に対して相対的なJWSファイルのパス名。
WSDLC_Generated_JAR
- JWS SEIと、既存のWSDLファイルに対応するデータ・バインディング・アーティファクトが含まれる、wsdlc
Antタスクによって生成されたJARファイル。
注意:
この属性は、「WSDLから開始する」ユース・ケースでのみ指定します。この手順は「WSDLファイルから開始するWebLogic Webサービスの開発: 主な手順」で説明されています
WebService_type
- Webサービスの種類。この値は、JAXWSまたはJAXRPCに設定できます。
必須のtaskdef
要素では、jwsc
Antタスクの完全修飾クラス名を指定します。
jwsc
Antタスクのsrcdir
およびdestdir
属性のみが必須です。つまり、デフォルトでは、JWSファイルが参照するJavaファイル(JavaBean入力パラメータやユーザー定義の例外など)はJWSファイルと同じパッケージ内にあると想定されています。これに当てはまらない場合は、sourcepath
属性を使用して、これらの他のJavaファイルの最上位ディレクトリを指定します。
jwsc Antタスクの詳細および例については、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのjwsc
を参照してください。
jwsc
の<jws>
子要素には、Webサービスの呼出しに使用するトランスポート(HTTP/SまたはJMS)を指定するための、次に示すオプションの子要素があります。
WLHttpTransport
: 生成されたWSDLのポート名に加え、HTTP/SトランスポートでWebサービスを呼び出すために使用するコンテキスト・パスおよびURLのサービスURIセクションを指定します。詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのWLHttpTransportを参照してください。
JmsTransportService
: SOAP over JMSトランスポートを有効化および構成します。必要に応じて、宛先名、宛先タイプ、配信モード、リクエストおよびレスポンス・キューなどのJMSトランスポート・プロパティを構成できます。詳細は、JAX-WS Webサービスの開発を参照してください。
次のガイドラインで、jwsc
Antタスクのトランスポート要素の使用方法について説明します。
jwsc
に対して指定したトランスポートは、JWSファイル内のすべての対応するトランスポート・アノテーションを常にオーバーライドします。また、トランスポート要素の対応する属性を明示的に指定していない場合でも、トランスポート・アノテーションのすべての属性は無視されます。この場合、トランスポート要素属性のデフォルト値が使用されます。
特定のJWSファイルに対して両方のトランスポート要素を指定できます。ただし、指定できるのは、特定のトランスポート要素の1つのインスタンスのみです。たとえば、特定のJWSファイルに2つの異なる<WLHttpTransport>
要素を指定することはできませんが、<WLHttpTransport>
要素と<WLJmsTransport>
要素をそれぞれ1つずつ指定することはできます。
serviceURI
属性の値は、<WLJMSTransport>
と<WLHttpTransport>
の両方を指定する際、同じにすることができます。
特定のJWSファイルに関連付けられるすべてのトランスポートでは、同じcontextPath
属性値を指定する必要があります。
特定のJWSファイルに複数のトランスポート要素を指定する場合、各要素のportName
属性の値は、すべての要素において一意である必要があります。つまり、複数のトランスポート子要素を<jws>
に追加する場合、この属性を明示的に指定する必要があることを意味します。これは、要素のデフォルト値は常に同じになるため、jwsc
Antタスクの実行時にエラーが発生するためです。
jwsc
Antタスクに対するトランスポート要素のいずれかまたはJWSファイルのトランスポート・アノテーションとしてトランスポートを指定しなかった場合、WebサービスのデフォルトURLは、WLHttpTransport
要素のデフォルト値と一致します。
WebLogic Webサービスのコンテキスト・パス(コンテキスト・ルートとも呼ばれます)は、様々な場所で指定できます。この項では、サービスのコンテキスト・パスが複数の場所で設定されている場合でも、構成に基づいてサービスの正しいコンテキスト・パスを判別する方法について説明します。
この説明では、Webサービスのコンテキスト・パスとは、WebサービスURLのhost:port
部分の後にくる文字列を指します。たとえば、WebLogic WebサービスのデプロイされたWSDLが次のとおりであるとします。
http://hostname:7001/financial/GetQuote?WSDL
financial
が、このWebサービスのコンテキスト・パスです。
次に、コンテキスト・パスを指定できるすべての場所の優先順位を、重要度の高い順番で示します。
<module>
要素および<jws>
要素のcontextPath
属性(jwsc
Antタスクの直接の子として使用される場合)<jws>
の<WLHttpTransport>
子要素のcontextPath
属性そのbuild.xml
ファイルを更新し、<WLHttpTransport>
子要素をJWSファイルを指定する<jws>
要素に追加し、そのcontextPath
属性をfinance
に設定するものと仮定します。今度は、Webサービスのコンテキスト・パスはfinance
になります。ただし、次に<module>
要素の下で<jws>
要素とその子<WLHttpTransport>
要素をグループ化し、そのcontextPath
属性をmoney
に設定すると、Webサービスのコンテキスト・パスはmoney
になります。
JWSファイルまたはjwsc
AntタスクにおいてcontextPath
属性を1つも指定しない場合、Webサービスのコンテキスト・パスはデフォルト値(*.java
拡張子の付かないJWSファイルの名前)になります。
複数の<jws>
要素を1つの<module>
要素の下でグループ化し、前述の他のオプションを使用してコンテキスト・パスを設定しない場合、<module>
のcontextPath
属性で、モジュール内のすべてのWebサービスで使用される共通のコンテキスト・パスを指定する必要があります。そうしないと、モジュール内のすべてのWebサービスのデフォルト・コンテキスト・パスが異なってしまいます(実装するJWSファイルの名前が異なることに起因します)が、1つのWARファイル内で異なるコンテキスト・パスを使用することはできません。
以下のbuild.xml
の抜粋では、JWSファイルに対してjwsc
Antタスクを実行する基本的な例を示します。
<taskdef name="jwsc" classname="weblogic.wsee.tools.anttasks.JwscTask" /> <target name="build-service"> <jwsc srcdir="src" destdir="output/helloWorldEar"> <jws file="examples/webservices/hello_world/HelloWorldImpl.java" type="JAXWS"/> </jwsc> </target>
この例では、
カレント・ディレクトリに対して相対的なoutput/helloWorldEar
に、エンタープライズ・アプリケーションが展開形式で生成されます。
JWSファイルはHelloWorldImpl.java
という名前で、カレント・ディレクトリに対して相対的なsrc/examples/webservices/hello_world
ディレクトリにあります。つまり、JWSファイルはパッケージexamples.webservices.helloWorld
内にあります。
JAX-WS Webサービスが生成されます。
以下の例は前の例と似ていますが、compiledWsdl
属性を使用して、wsdlc
が生成したアーティファクト(「WSDLから開始する」ユース・ケース)を含むJARファイルを指定している点が異なります。
<taskdef name="jwsc" classname="weblogic.wsee.tools.anttasks.JwscTask" /> <target name="build-service"> <jwsc srcdir="src" destdir="output/wsdlcEar"> <jws file="examples/webservices/wsdlc/TemperaturePortTypeImpl.java" compiledWsdl="output/compiledWsdl/TemperatureService_wsdl.jar" type="JAXWS"/> </jwsc> </target>
この例では、TemperaturePortTypeImpl.java
ファイルが、独自のビジネス・ロジックを含めて更新した、途中まで作成されていたJWSファイルです。compiledWsdl
属性が指定されてJARファイルを指し示しているので、jwsc
Antタスクでは、JARに含まれているアーティファクトを再生成することはありません。
このタスクを実際に実行するには、コマンド・ラインで次のように入力します。
prompt> ant build-service
wsdlc
AntタスクはWSDLファイルを入力として処理し、WebLogic Webサービスの実装を構成するアーティファクトを生成します。次のようなアーティファクトがあります。
WSDLファイルで記述されたWebサービスを実装するJWSサービス・エンドポイント・インタフェース(SEI)。
生成されるJWS SEIの不完全な(途中まで作成済みの)実装が含まれるJWS実装ファイル。このファイルは開発者がカスタマイズする必要があります。
JAXBデータ・バインディング・アーティファクト。
(オプション)生成されるJWS SEIのJavadoc。
wsdlc
AntタスクはJWS SEIとデータ・バインディング・アーティファクトを一緒にJARファイルにパッケージ化します。このJARファイルを後でjwsc
Antタスクに指定します。このJARファイルを更新する必要はありません。更新するファイルはJWS実装クラスのみです。
wsdlc
Antタスクを実行するには、以下のtaskdef
およびgenerate-from-wsdl
ターゲットをbuild.xml
ファイルに追加します。
<taskdef name="wsdlc" classname="weblogic.wsee.tools.anttasks.WsdlcTask"/> <target name="generate-from-wsdl"> <wsdlc srcWsdl="WSDLFile" destJwsDir="JWS_interface_directory" destImplDir="JWS_implementation_directory" packageName="Package_name" type="WebService_type"/> </target>
説明:
WSDLFile
- 部分的な実装を生成する元となるWSDLファイルの名前(絶対パスまたは相対パスを含める)。
JWS_interface_directory
- JWS SEIおよびデータ・バインディング・アーティファクトを含むJARファイルの生成先となるディレクトリ。
生成されるJARファイルの名前はWSDLFile
_wsdl.jar
です(WSDLFile
はWSDLファイルのルート名)。たとえば、file属性に対して指定したWSDLファイルの名前がMyService.wsdl
の場合、生成されるJARファイルはMyService_wsdl.jar
となります。
JWS_implementation_directory
- 途中まで作成済みのJWS実装ファイルの生成先となる最上位ディレクトリ。ファイルはパッケージ名に対応するサブディレクトリ階層に生成されます。
生成されるJWSファイルの名前はService_PortType
Impl.java
です。Service
とPortType
はそれぞれ、Webサービスを生成しているWSDLファイル内の<service>
要素およびその内部の<port>
要素のname
属性を指します。たとえば、サービス名がMyService
で、ポート名がMyServicePortType
の場合、JWS実装ファイルの名前はMyService_MyServicePortTypeImpl.java
となります。
Package_name
- 生成されるJWS SEIおよび実装ファイルの生成先となるパッケージ。この属性を指定しない場合、wsdlc
Antタスクは、WSDLのtargetNamespace
に基づいてパッケージ名を生成します。
WebService_type
- Webサービスの種類。この値は、JAXWSまたはJAXRPCに設定できます。
必須のtaskdef
要素では、wsdlc
Antタスクの完全修飾クラス名を指定します。
wsdlc
Antタスクでは、srcWsdl
およびdestJwsDir
属性のみが必須です。ただし、通常は、プログラミングを容易にするために、途中まで作成済みのJWSファイルを生成します。WSDLファイルのtargetNamespace
が、読取り可能なパッケージ名への変換に適していない場合に備えて、パッケージ名を明示的に指定することをお薦めします。
以下のbuild.xml
の抜粋では、WSDLファイルに対してwsdlc
Antタスクを実行する例を示します。
<taskdef name="wsdlc" classname="weblogic.wsee.tools.anttasks.WsdlcTask"/> <target name="generate-from-wsdl"> <wsdlc srcWsdl="wsdl_files/TemperatureService.wsdl" destJwsDir="output/compiledWsdl" destImplDir="impl_output" packageName="examples.webservices.wsdlc" type="JAXWS" /> </target>
この例では、
既存のWSDLファイルはTemperatureService.wsdl
という名前で、build.xml
ファイルを格納するディレクトリのwsdl_files
サブディレクトリにあります。
JWS SEIとデータ・バインディング・アーティファクトを含むJARファイルはoutput/compiledWsdl
ディレクトリに生成され、JARファイルの名前はTemperatureService_wsdl.jar
です。
生成されるJWSファイルのパッケージ名はexamples.webservices.wsdld
です。
途中まで作成済みのJWSファイルは、カレント・ディレクトリに対して相対的なimpl_output/examples/webservices/wsdlc
ディレクトリに生成されます。
WSDLファイルのサービス名およびポート・タイプ名がそれぞれTemperatureService
およびTemperaturePortType
であり、JWS実装ファイルの名前がTemperatureService_TemperaturePortTypeImpl.java
であるものとします。
JAX-WS Webサービスが生成されます。
このタスクを実際に実行するには、コマンド・ラインで次のように入力します。
prompt> ant generate-from-wsdl
詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのwsdlcを参照してください。
wsdlc
Antタスクは、destImplDir
属性で指定されたディレクトリに、途中まで作成済のJWS実装ファイルを生成します。ファイルの名前はService_PortType
Impl.java
で、Service
は元のWSDLファイル内のサービスの名前、PortType
はポート・タイプ名です。このクラス・ファイルには、独自のビジネス・ロジックを除いて、Webサービスへコンパイルするために必要なすべてのものが含まれています。
JWSクラスは、WSDLファイルに対応するJWS Webサービス・エンドポイント・インタフェースを実装しています。このJWS SEIもwsdlc
によって生成され、他のアーティファクト(WSDL内のXMLスキーマ・データ型のJava表現など)が含まれているJARファイル内に置かれています。JWSクラスのパブリック・メソッドはWSDLファイル内の操作に対応しています。
wsdlc
Antタスクは、JWS実装クラスに@WebService
アノテーションを自動的に含めます。属性の値は、WSDL内の関連する値に対応しています。たとえば、@WebService
のserviceName
属性は、WSDLファイル内の<service>
要素のname
属性と同じです。
JWSファイルを更新するときは、該当のWebサービス操作が希望どおりに動作するように、メソッドにJavaコードを追加します。通常、生成されるJWSファイルには、コードを追加すべき場所に次のようなコメントがあります。
//replace with your impl here
また、他のJWSアノテーションをファイルに追加することもできますが、以下のような制限があります。
JWS実装ファイルに含めることができる標準(JSR-181)のjavax.jws
パッケージのアノテーションは、@WebService
、@HandlerChain
、@SOAPMessageHandler
、および@SOAPMessageHandlers
のみです。javax.jws
パッケージの他のJWSアノテーションを指定し、JWSファイルをWebサービスにコンパイルしようとすると、jwsc
Antタスクはエラーを返します。たとえば、JWS実装ファイルに@Policy
アノテーションを指定すると、jwsc
Antタスクはコンパイル・エラーを返します。
@WebServiceアノテーションでは、serviceName
、endpointInterface
、およびtargetNamespace
属性のみを指定できます。まれに、WSDLファイルに複数の
<service>
要素が指定されていることがあります。その場合は、serviceName
属性を使用して、wsdlc
Antタスクで使用していたものとは別の<service>
WSDL要素を指定します。wsdlc
Antタスクで生成されたJWS SEIを指定するには、endpointInterface
属性を使用します。WSDLサービスのネームスペースを指定するには、targetNamespace
属性を使用します。JWS SEIネームスペースと異なるネームスペースを指定できます。
必要に応じて、JAX-WS-JSR 224、JAXB (JSR 222)または共通アノテーション(JSR 250)を指定できます。サポートされる各アノテーションの詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのJWSアノテーション・リファレンスを参照してください。
JWSファイルを更新したら、wsdlc
の出力ディレクトリにそのまま置いておかないで、正式なソースの場所に移動することをお薦めします。
次の例は、「サンプルWSDLファイル」のWSDLからwsdlc
が生成したJWS実装ファイルです。太字のテキストは、Webサービスの1つの操作(getTemp
)を実装するJavaコードを追加する場所を示しています。
package examples.webservices.wsdlc; import javax.jws.WebService; /** * TemperaturePortTypeImpl class implements web service endpoint interface * TemperaturePortType */ @WebService( serviceName="TemperatureService", endpointInterface="examples.webservices.wsdlc.TemperaturePortType") public class TemperaturePortTypeImpl implements TemperaturePortType { public TemperaturePortTypeImpl() { } public float getTemp(java.lang.String zipcode) {//replace with your impl here
return 0;
} }
Webサービスはエンタープライズ・アプリケーションとしてパッケージ化されるので、Webサービスのデプロイとは、該当するEARファイルまたは展開されたディレクトリをデプロイすることになります。
WebLogic Server管理コンソールの使用からweblogic.Deployer
Javaユーティリティの使用まで、WebLogicアプリケーションのデプロイには多様な方法があります。開発環境とは異なり、本番環境にアプリケーションをデプロイする際には、他にも様々な問題を考慮する必要があります。デプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。
このガイドでは、開発の性質上、Webサービスの2つのデプロイ方法についてのみ説明します。
反復的な開発プロセスの一環としてWebサービスをデプロイする最も簡単な方法は、wldeploy
WebLogic Antタスクを実行するターゲットを、jwsc
Antタスクが含まれる同じbuild.xml
ファイルに追加することです。Javaコードを追加してサービスを再生成するたびに、サービスの再デプロイとテストを繰返し行えるように、Webサービスをデプロイするタスクとアンデプロイするタスクの両方を追加することができます。
wldeploy
Antタスクを使用するには、以下のターゲットをbuild.xml
ファイルに追加します。
<target name="deploy"> <wldeploy action="deploy" name="DeploymentName" source="Source" user="AdminUser" password="AdminPassword" adminurl="AdminServerURL" targets="ServerName"/> </target>
説明:
DeploymentName - エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント名、または、WebLogic Server管理コンソールでデプロイメントのリストに表示される名前。
Source - デプロイするエンタープライズ・アプリケーションのEARファイルまたは展開されたディレクトリの名前。デフォルトでは、jwsc
Antタスクが展開されたエンタープライズ・アプリケーション・ディレクトリを生成します。
AdminUser - 管理ユーザー名。
AdminPassword - 管理パスワード。
AdminServerURL - 管理サーバーのURL。通常はt3://localhost:7001
です。
ServerName - WebサービスをデプロイするWebLogic Serverインスタンスの名前。
たとえば、以下のwldeploy
タスクでは、エンタープライズ・アプリケーションの展開されたディレクトリ(カレント・ディレクトリに対して相対的なoutput/ComplexServiceEar
にある)がmyServer
WebLogic Serverインスタンスにデプロイされることを指定します。デプロイメント名はComplexServiceEar
です。
<target name="deploy"> <wldeploy action="deploy" name="ComplexServiceEar" source="output/ComplexServiceEar" user="weblogic" password="weblogic" verbose="true" adminurl="t3://localhost:7001" targets="myserver"/> </target>
Webサービスを実際にデプロイするには、コマンドラインでdeploy
ターゲットを実行します。
prompt> ant deploy
ソース・コードに変更を加えてからWebサービスを再デプロイできるように、Webサービスを簡単にアンデプロイするターゲットを追加することもできます。
<target name="undeploy"> <wldeploy action="undeploy" name="ComplexServiceEar" user="weblogic" password="weblogic" verbose="true" adminurl="t3://localhost:7001" targets="myserver"/> </target>
Webサービスをアンデプロイするときは、source
属性を指定する必要はなく、名前によってアンデプロイします。
WebLogic Server管理コンソールを使用してWebサービスをデプロイするには、最初に、ブラウザで次のURLを使用してWebサービスを呼び出します。
http://[host
]:[port
]/console
説明:
host
WebLogic Serverが動作しているコンピュータの名前。
port
- WebLogic Serverがリスニングしているポート番号(デフォルト値は7001
です)。
次にデプロイメント・アシスタントを使用して、エンタープライズ・アプリケーションをデプロイします。WebLogic Server管理コンソールの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのWebLogic Server管理コンソールを参照してください。
WebサービスのWSDLをブラウザで表示して、Webサービスが適切にデプロイされていることを確認できます。
次のURLは、WebサービスのWSDLをブラウザで表示する方法を示しています。
http://[host
]:[port
]/[contextPath]/[serviceUri]?WSDL
説明:
host
- WebLogic Serverが動作しているコンピュータの名前(localhost
など)。
port
- WebLogic Serverがリスニングしているポート番号(デフォルト値は7001
です)。
contextPath
- Webサービスのコンテキスト・ルート。コンテキスト・ルートを設定する場所としては、jwsc
の<WLHttpTransport>
、<module>
、または<jws>
要素があり、オーバーライドの順位が決まっています。「WebLogic Webサービスのコンテキスト・パスの定義」を参照してください
serviceUri
- jwsc
Antタスクの<WLHttpTransport>
子要素のserviceUri
属性の値。jwsc
AntタスクでserviceUri
属性のいずれかを指定しない場合、WebサービスのserviceUri
はデフォルト値(@WebService
アノテーションのserviceName
要素)になります。逆の場合、拡張子を除いたJWSファイルの名前の後にService
を付けたものになります。
たとえば、次のようにWebサービスの構築に使用するjwsc
タスクで<WLHttpTransport>
子要素を指定したものとします。
<target name="build-service"> <jwsc srcdir="src" destdir="${ear-dir}" keepGenerated="true"> <jws file="examples/webservices/complex/ComplexImpl.java" type="JAXWS"> <WLHttpTransport contextPath="complex" serviceUri="ComplexService" portName="ComplexServicePort"/> </jws> </jwsc> </target>
そして、Webサービスがariel
というホストのデフォルトのポート番号(7001
)で実行されているとすると、そのWebサービスのWSDLを表示するURLは次のようになります。
http://ariel:7001/complex/ComplexService?WSDL
デプロイ済のWebサービスのWSDL(動的なWSDLともいいます)には、特定のWebサービス・ポートにアドレス(URI)を割り当てる<address>
要素が含まれています。たとえば、次に示すWSDLの抜粋には、ComplexService
というデプロイ済のWebLogic Webサービスの一部が記述されています。
<definitions name="ComplexServiceDefinitions" targetNamespace="http://example.org"> ... <service name="ComplexService"> <port binding="s0:ComplexServiceSoapBinding" name="ComplexServicePort"> <s1:address location="http://myhost:7101/complex/ComplexService"/> </port> </service> </definitions>
この例では、ComplexService
WebサービスにComplexServicePort
というポートが含まれており、そのアドレスはhttp://myhost:7101/complex/ComplexService
となっています。
WebLogic Serverでは、このアドレスのcomplex/ComplexService
の部分が、jwsc
要素のcontextPath
およびserviceURI
属性に基づいて決定されます。「WebサービスのWSDLの参照」を参照してくださいただし、WebLogic Serverでは、アドレスのプロトコルとホストの部分(例では、http://myhost:7101
)を決定するのに使用される方法はより複雑です。以下に、その方法を説明します。この項では、わかりやすいように、アドレスのプロトコルとホストの部分をまとめてサーバー・アドレスと呼ぶことにします。
WebLogic Serverがデプロイ済のWebサービスの動的なWSDL内にパブリッシュするサーバー・アドレスは、そのWebサービスをHTTP/SやJMSで呼び出せるかどうか、プロキシ・サーバーを構成しているかどうか、Webサービスがクラスタにデプロイされているかどうか、Webサービスが実際にはコールバック・サービスであるかどうかによって異なります。
以下では、これらの構成の違いに応じたサーバー・アドレスの決定方法について説明します。また、ニーズに合わせて構成を変更するための手順説明へのリンクも示します。
なお、ここでは、クラスタとスタンドアロン・サーバーを、WebLogic Server管理コンソールを使用して構成することを前提としています。
Webサービスがクラスタにデプロイされる場合、動的WSDLのサーバー・アドレスには次の値(優先度の高い順になっています)が使用されます。
構成済ネットワーク・チャネル(「ネットワーク・チャネルを使用したフロントエンドSOAPルーターのIDの構成」を参照)。
クラスタ用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタ用のHTTP設定の構成を参照)。
ローカル・サーバー用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのHTTPプロトコルの構成を参照)。
前述のアイテムがいずれも設定されていない場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタの構成の説明のとおり、クラスタに対してCluster Address
を設定する必要があります。WSDLに表示されるクラスタ・アドレスの生成には、リクエストURLからの指定プロトコル(http
など)のサーバー・チャネルが使用されます。
Webサービスが個々のサーバーにデプロイされる場合、ローカル・サーバー用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
が動的WSDLのサーバー・アドレスで使用されます(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのHTTPプロトコルの構成を参照)。
コールバック・サービスがクラスタにデプロイされる場合、動的WSDLのサーバー・アドレスには次の値(優先度の高い順になっています)が使用されます。
構成済ネットワーク・チャネル(「ネットワーク・チャネルを使用したフロントエンドSOAPルーターのIDの構成」を参照)。
クラスタ用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタ用のHTTP設定の構成を参照)。
ローカル・サーバー用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのHTTPプロトコルの構成を参照)。
クラスタのCluster Address
(WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタの構成を参照)。Cluster Address
は、他の値が設定されていない場合に必要となります。
コールバック・サービスが個々のサーバーにデプロイされる場合、ローカル・サーバー用に構成されたFrontend Host
、Frontend HTTP Port
およびFrontend HTTPS Port
が動的WSDLのサーバー・アドレスで使用されます(Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのHTTPプロトコルの構成を参照)。
上記のどの値も設定されていないが、コールバック・サービスがデプロイされているサーバーのListen Address
が設定されている場合は、サーバー・アドレスにこの値が使用されます。
Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのリスニング・アドレスの構成を参照してください。
必須ではありませんが、Webサービスがデプロイされているクラスタまたは個々のサーバーのFrontend Host
、FrontEnd HTTP Port
、およびFrontend HTTPS Port
がプロキシ・サーバーを指すように明示的に設定することをお薦めします。
Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタのHTTP設定の構成またはHTTPプロトコルの構成を参照してください。
WebLogic Webサービスをデプロイすると、セキュリティ、サービス品質(QoS)、HTTPヘッダーなど、Webサービスの基本機能および高度な機能をテストできます。セキュリティ機能のストレス・テストを実行することもできます。Webサービス・テスト・クライアントまたはFusion Middleware ControlのWebサービスのテスト・ページを使用したWebサービスのテストの詳細は、Webサービスの管理のWebサービスのテストを参照してください。
この項では、Webサービスの開発をWebLogic分割開発ディレクトリ環境に統合する方法について説明します。このWebLogic機能について理解していること、標準のJava Platform, Enterprise Edition (Java EE)バージョン5アプリケーションおよびモジュール(EJBやWebアプリケーションなど)の開発用にこのタイプの環境を設定済であること、Webサービスの開発が含まれるようにbuild.xml
ファイルの更新を計画していることを前提としています。
WebLogic分割開発ディレクトリ環境の詳細は、Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発の分割開発ディレクトリ環境の作成およびWebLogic Serverと一緒にインストールされるsplitdir/helloWorldEar
サンプルを参照してください(サンプルは、ORACLE_HOME
/wlserver/samples/server/examples/src/examples
ディレクトリにあります。ここでORACLE_HOME
はWebLogic Serverがインストールされているディレクトリです)。WebLogic Serverサンプル・コードの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項 を参照してください。
これで、分割開発ディレクトリ環境は、Webサービスの開発を含むように更新されました。エンタープライズ・アプリケーション全体を再ビルドしてデプロイするときに、WebサービスもEARの一部としてデプロイされます。Webサービスは、「WebサービスのWSDLの参照」で説明されている標準的な方法で呼び出します