Oracle R Enterpriseの使用での一般的な操作の進め方を次に示します。
Rセッションで、Oracle Databaseインスタンスのスキーマに接続します。
スキーマをアタッチして、データベース表に対するOracle R Enterpriseのプロキシ・オブジェクトを生成するスキーマ・オブジェクトと同期化します。
分析用のデータを準備し、探索的データ分析およびデータの視覚化を実行する場合があります。
OREmodels
パッケージまたはOREdm
パッケージの関数を使用してモデルを構築します。
ローカルのRセッションで、または埋込みRの実行を使用して、モデルを使用してデータをスコアリングします。
分析結果をエンド・ユーザーにデプロイします。
図1-1 一般的なOracle R Enterpriseのワークフロー
この図は、これらの手順および手順の一般的な繰返しを示しています。
「Oracle R Enterpriseの概要」では、次の操作について説明します。
データベースへの接続。
データベース表に対するOracle R Enterpriseプロキシ・オブジェクトの作成。
ローカルのRセッションのdata.frame
からデータベース表(ore.frame
プロキシ・オブジェクトと表される)へのデータの移動、およびその逆。
「データベースでのデータの準備および探索」では、分析用のデータの準備およびデータの探索について説明します。データの準備および探索には、次のような操作が含まれる可能性があります。
データセットまたは表からのデータの選択。
不要な情報をフィルタ処理することによるデータのクリーニング。
データの順序付け。
データの中間集計。
時系列分析。
データの記録または書式設定。
探索的データ分析。
「Oracle R Enterpriseでのモデルの構築」では、OREmodels
パッケージおよびOREdm
パッケージの関数を使用して、Oracle Data Miningモデルを含むモデルを構築する方法について説明します。
「Rモデルでの予測」では、Oracle R Enterpriseモデルでのore.predict
関数の使用について説明します。
「Oracle R Enterpriseの埋込みRの実行の使用方法」では、データベース・サーバー上で稼働する1つ以上のRエンジンでRスクリプトを作成および実行する方法と、それらのスクリプトをOracle R Enterpriseのスクリプト・リポジトリに保存する方法について説明します。