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Oracle® R Enterpriseユーザーズ・ガイド
リリース1.5
E67082-02
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2.2.5.1 Oracle R Enterpriseオブジェクトの永続について

Oracle R Enterpriseのデータストアを使用すると、Rオブジェクトをデータベースに保存できます。

Oracle R Enterpriseプロキシ・オブジェクトを含むRオブジェクトは、明示的に保存しないかぎり現行のRセッションの間存在します。Rオブジェクトの保存およびリストア用の標準のR関数(saveおよびload)は、ファイルに格納するためにRメモリー内のオブジェクトをシリアライズし、メモリーにリストアするためにデシリアライズします。ただし、Oracle R Enterpriseプロキシ・オブジェクトに対しては、それらの関数はプロキシ・オブジェクトに関連付けられているデータベース・オブジェクトをOracle Databaseに保存しないため、保存されたプロキシ・オブジェクトは別のRセッションでは正しく動作しません。

Oracle R Enterpriseプロキシ・オブジェクト、および任意のRオブジェクトは、ore.save関数を使用して保存できます。ore.save関数はOracle R Enterpriseデータストアを指定します。データストアは、Rセッションの終了時にデータベースに保持されます。データストアは、自身が含まれているオブジェクトの参照整合性を保持します。ore.load関数を使用して、データストア内のオブジェクトを別のRセッションにリストアできます。

データストアを使用して、次のことを実行できます。

表2-1にデータストアを操作する関数をリストし、その簡単な説明を示します。


表2-1 データストアを操作する関数

関数 説明

ore.datastore

現行のOracle Databaseスキーマのデータストアに関する情報をリストします。

ore.datastoreSummary

現行のOracle Databaseスキーマの指定したデータストアに関する詳細な情報を提供します。

ore.delete

現行のOracle Databaseスキーマからデータストアを削除します。

ore.grant データストアへ読取りアクセス権を付与します。

ore.lazyLoad

データストアからオブジェクトをR環境に遅延リストアします。

ore.load

データストアからオブジェクトをR環境にリストアします。

ore.revoke データストアへの読取りアクセス権を取り消します。

ore.save

Rオブジェクトを新規または既存のデータストアに保存します。


関連項目:

埋込みRの実行に対するRインタフェースおよびSQLインタフェースの使用の詳細は、「Oracle R Enterpriseの埋込みRの実行の使用方法」を参照してください。