整数ベクターまたは文字列ベクターを使用して、順序付けられたore.frame
オブジェクトに索引付けできます。この索引付けを使用して、「データのサンプリング」および「データのパーティショニング」に記載されているように、サンプリングおよびパーティショニングを実行できます。
Oracle R EnterpriseはRの索引付けに類似した機能をサポートしますが、次の違いがあります。
ore.vector
オブジェクトでは整数索引の作成はサポートされません。
負の整数の索引はサポートされません。
行の順序は保持されません。
例3-4に、文字の索引付けおよび整数の索引付けを示します。この例では、例2-13のore.frame
オブジェクトの順序付けられたSPAM_PK
および順序付けられていないSPAM_NOPK
を使用します。この例は、行に名前でアクセスできること、文字の行名のベクターを指定することで行のセットにアクセスできることも示します。次に、実際の整数値を指定できることを示します。例では、USERID値が1ではなく1001で始まるため、結果は様々な行のセットになります。
例3-4 ore.frameオブジェクトの索引付け
# Index to a specifically named row. SPAM_PK["2060", 1:4] # Index to a range of rows by row names. SPAM_PK[as.character(2060:2064), 1:4] # Index to a range of rows by integer index. SPAM_PK[2060:2063, 1:4]例3-4のリスト
R> # Index to a specifically named row. R> SPAM_PK["2060", 1:4] TS USERID make address 2060 2060 380 0 0 R> # Index to a range of rows by row names. R> SPAM_PK[as.character(2060:2064), 1:4] TS USERID make address 2060 2060 380 0 0 2061 2061 381 0 0 2062 2062 381 0 0 2063 2063 382 0 0 2064 2064 382 0 0 R> # Index to a range of rows by integer index. R> SPAM_PK[2060:2063, 1:4] TS USERID make address 3060 3060 380 0.00 0.00 3061 3061 381 0.00 1.32 3062 3062 381 0.00 2.07 3063 3063 382 0.34 0.00