Dgraphメモリー制限の変更

--memory-limitフラグを使用して、Dgraphが消費できるメモリーの量におけるカスタム制限を設定できます。

注意: このフラグは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。

このフラグを設定した場合、現在のすべての問合せを処理するためにDgraphが必要とするメモリーの量は、その値を超えることはできません。この制限に達すると、Dgraphはデフォルトの制限の場合と同様に問合せの取消しを開始します。

--memory-limitフラグを設定するには、$BDD_HOME/BDD_manager/conf/bdd.confDGRAPH_ADDITIONAL_ARGプロパティにフラグを追加します。

0を使用した場合、Dgraphが使用できるメモリーの量における制限がないことを意味します。この場合、Dgraphは、処理に割り当てることができるマシン上のすべてのメモリーを制限なく使用し、メモリーの最大量を必要とする問合せを取り消そうとしないという点に注意してください。つまり、これにより、メモリー不足によるページのスラッシングが発生する可能性があり、Dgraphを手動で再起動する必要があります。

注意: --cmemフラグを使用する場合、キャッシュ・サイズ(--cmem)は常にメモリーの制限(--memory-limitフラグ)より小さい必要があります。また、--memory-limitフラグに無効な値を入力した場合、Dgraphはそのフラグを無視し、かわりにデフォルトのメモリー制限値を使用します。

すべてのDgraphのフラグの詳細は、「Dgraphのフラグ」を参照してください。

メモリー制限を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 管理サーバーで、$BDD_HOME/BDD_manager/confディレクトリに移動し、bdd.confファイルのコピーを別の場所に作成します。
  2. コピーを開いて、DGRAPH_ADDITIONAL_ARGプロパティに--memory-limitフラグを追加します。
    ファイルを閉じる前に、必ず保存してください。
  3. $BDD_HOME/BDD_manager/binに移動し、次を実行します。
    ./bdd-admin.sh publish-config bdd <path>
    <path>は、bdd.confの変更されたコピーへの絶対パスです。
    これにより、bdd.confファイルの設定が変更されたマシンをホストしているすべてのDgraphで、構成がリフレッシュされます。これを行う方法の詳細は、「bdd.confの更新」を参照してください。
  4. Dgraphを再起動して、変更を有効にします。