インストール前に、BDDの構成ファイルbdd.confを更新する必要があります。このファイルは/<installation_src_dir>/installerディレクトリにあります。
bdd.confではBDDクラスタの構成が定義され、インストーラの実行に必要なパラメータが指定されます。このファイルの更新が、インストール・プロセスで最も重要な手順です。ファイルを変更しない場合、または間違って変更した場合、インストーラが失敗したり、クラスタが意図とは異なって構成される可能性があります。
ファイルは任意のテキスト・エディタで編集できます。閉じる前に、必ず変更を保存してください。
インストーラでは、
bdd.confを実行時に検証し、それに無効な値が含まれているとインストーラが失敗します。これを回避するには、ファイルの更新時に次の点に注意してください。
- 一部のプロパティで受け付けられる値は大/小文字が区別され、このドキュメントに示されたとおりに入力する必要があります。
- ホスト名はすべて完全修飾ドメイン名(FQDN)である必要があります。
- パス内のシンボリックリンクは、すべてのノードで同じである必要があります。異なるものがある場合、または存在しない場合、インストールは失敗します。
- 各ポートの設定は一意の値である必要があります。
- bdd.confで定義される一部のディレクトリには場所の要件があります。これらはこのドキュメントで示します。
bdd.confは、3つの部分に分けられます。
- 必須設定: システムおよびインストールに固有の情報で、これらのプロパティを更新する必要があり、これを行わないとインストーラは失敗する場合があります。必須設定を参照してください。
- オプション設定: インストールをさらにカスタマイズする場合、これらの設定を更新できますが、デフォルトは最も適切に機能します。オプション設定を参照してください。
- 内部設定: これらは、Oracleサポートのみによる使用を目的としています。サポート担当者からこれらの編集を指示されないかぎり、これらを編集しないでください。内部設定を参照してください。