4 アイデンティティの管理とデータの比較
Vericom
コマンドライン・インタフェースには、資格証明ストアでアイデンティティを管理し、比較を実行するためのツールがあります。
この章の内容は次のとおりです。
この章の内容は次のとおりです。
Vericomツールの概要
vericom
ツールを使用して、オペレーティング・システムのコマンド・シェルから特定の比較ジョブを実行できます。vericom
ツールはOracle GoldenGate Veridataコマンドライン・インタフェースを実行し、これらのアクティビティの自動化プログラムによって処理できるようにします。実際のユーザー名およびパスワードを指定することなく、簡単にvericom
ツールを使用できます。
次のジョブを実行できます。
-
ジョブ全体またはジョブの特定の比較ペアの実行
注意:
グループは個別に実行できません。
-
トレースの設定 (Oracleサポート・アナリストのガイダンスがある場合のみ)
特定の比較ペアの場合は、次のジョブを実行できます。
-
以前の非同期結果の確認
-
以前の実行からの非同期XMLの生成
-
Webユーザー・インタフェースから可能な同じプロファイル設定および行パーティションの上書き
Oracle GoldenGate VeridataWebユーザー・インタフェースから比較を実行することもできます。このインタフェースは、比較するオブジェクトの構成およびランタイム・パラメータの設定制御に優れた機能を発揮します。
資格証明ストアでのアイデンティティの管理
この項では、資格証明ストアを使用して、暗号化されたデータベース・パスワードおよびユーザーIDを保持し、それらを別名に関連付ける方法を示します。これは、コマンドまたはパラメータ・ファイルで指定される別名で、実際のユーザーIDやパスワードではありません。暗号化鍵のユーザー入力は必要ありません。資格証明ストアは、Oracle Credential Store Framework()内のAuto Loginウォレットとして実装されます。
資格証明ストアには、次のトピックがあります。
別名には、次のトピックがあります。
資格証明ストアの追加
–addCredentialStore
引数は、入力を受け入れません。資格証明ストアのデフォルトの場所は、<Domain_home>/veridata/dircrd
です。credential.store.location
プロパティの下のveridata.cfg
ファイル内でディレクトリを指定することで、これを変更できます。credential.store.location
プロパティのデフォルト値は、ドメインの場所に相対的なveridata/dircrd
です。資格証明ストアの独自の場所を作成することや、vericom
の実行前にこのプロパティを変更することができます。資格証明ストア・ウォレットは、読取りおよび書込み権限(-rw-------)のみで作成されます。
例4-1 例
vericom.sh -wluser username -wlport veridata server port –addCredentialStore
資格証明ストアの削除
—deleteCredentialStore
引数は、入力を受け入れません。このオプションは、資格証明ストアを削除します。資格証明ストアの場所は、veridata.cfg
ファイル内のcredential.store.location
です。資格証明ストア・ウォレットおよびそのコンテンツは、恒久的に削除されます。
例4-2 例
vericom.sh -wluser username -wlport veridata server port –deleteCredentialStore
別名の作成
-createAlias
引数が入力として受け入れるのは、ゼロまたは1つです。入力を指定した場合、それが別名として使用されます。指定しない場合、wluser
引数で指定したユーザー名が別名として使用されます。この別名が、ユーザー名およびパスワードのかわりに使用され、実際のユーザー名およびパスワードを指定する必要はありません。
例4-3 例
vericom.sh -wluser username-wlport veridata server port –createAlias aliasname (オプション)
別名の使用
-createAlias
を使用して作成された別名には、-wluserAlias
引数を使用する必要があります。このオプションを使用すると、パスワードの入力を要求されません。-wluserAlias
に-wluserAlias
引数は使用しないでください。ウォレットに別名が存在しない場合は、エラーが返されます。
例4-4 例
vericom.sh -wluserAlias alias-name -wlport veridata server port –job job name
別名の表示
-displayAlias
引数を使用して、ウォレットのすべての別名およびユーザー名をリストします。パスワードは表示されません。
例4-5 例
vericom.sh –wluser username -wlPort veridata server port -displayAlias
Vericomツールの実行
オペレーティング・システムの権限を有するユーザーは誰でも、vericom
ツールを実行できます。
-
Oracle GoldenGate Veridataがインストールされているシステムで、オペレーティング・システムのコマンド・シェルを実行します。
-
VERIDATA_DOMAIN_HOME
/veridata/bin
ディレクトリに移動します。 -
vericom
ツールを実行します:vericom{.bat|.sh} required_parameter [optional_parameter
。
必須パラメータ
次のいずれかのオプションを入力します。入力しないとエラーが返されます。
[-wlport port ] | -wluser user_name | -help | -helprun | [-version | -v] | [-job | -j] job |
この例では、-wluser
オプションに、サーバーに接続するために必要なOracle GoldenGate Veridataサーバー(サーバー)のユーザー名を指定します。このユーザーには、コマンドライン操作にアクセスして実行するためのveridataCommandLineUser
権限が必要です。このユーザーには、ジョブを正常に実行し、インポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティを使用するためのveridataAdministrator
またはveridataPowerUser
権限も必要です。
ユーザー・ロールの定義によるOracle GoldenGate Veridataへのアクセスの保護を参照してください。
-version
、-v
、-help
または-helprun
オプションは、指定した他のオプションより優先されます。
オプション・パラメータ
これらはオプションのパラメータです。
[ -g group -c compare_pair ] [ -nw ] [ -repair | -norepair] [ -rP profile ] [ -rR ] | -rO ] [ -rN threads ] [ -rD seconds ] [ -rC | +rC ] [ -rOb | -rOx | -rO2 | -rO0 ] [ -rOs records ] [ -rTi ] [ -rTc ] [ -rTs trace_number ] [ -pS source_partition_name | -pSq source_sql_predicate | -pSA1 source_ascii_start_key | -pSA2 source_ascii_end_key | -pSH1 source_hex_start_key | -pSH2 source_hex_end_key ] [ -pT target_partition_name | -pTq target_sql_predicate | -pTA1 target_ascii_start_key | -pTA2 target_ascii_end_key | -pTH1 target_hex_start_key | -pTH2 target_hex_end_key ] [ -pq sql_predicate ] [ -rd0 | -rdN run_ID ] [ -wp ] -addCredentialStore Create a new Credential Store at location defined in the veridata.cfg file -deleteCredentialStore Delete the Credential Store -createAlias Create an alias for user provided in the wluser argument -updateAlias Update the user name and password for the alias with user provided in the wluser argument -deleteAlias Delete the alias -displayAlias Display the alias stored in credential store -wlUserAlias Use the alias in place of wluser
表4-1 Vericomランタイム引数
Vericom終了ステータス
vericom
コマンドライン・ツールは、次のいずれかのステータスで終了します。ここで示すのは、UNIXまたはLinuxシステムに対する例です。
Vericomは、次のいずれかのステータスで終了します。ここで示す例は、UNIXまたはLinuxシステムに対するものです。
表4-2 vericom終了ステータス
ステータス | 説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に実行されました。ジョブが実行された場合、すべての行が同期します。
|
1 |
無効な
|
3 |
比較フラグを含む入力エラーの細分性を提供します。たとえば、次のような誤りがこのエラーを引き起こします。
前述の例では、
前述の例では、デルタ処理が比較ペア・レベルで適用されるため、 |
4 |
ジョブは正常に実行されましたが、いくつかの行の比較が同期していません。 |
5 |
サーバーとの通信エラーが発生しました。 |
Vericom出力例
vericomツールを使用して実行する比較の結果を表示するには、Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースを使用して比較レポートを表示します。ツールによって端末に返された出力を表示することもできます。実行が正常に終了すると、ジョブの統計が表示されます。
「比較結果の表示」を参照してください。
次の例では、TestJob
ジョブを使用します。
- 例1
-
この例では、
‐w
を指定しない場合のWindowsシステム上での実行を示しています。プロセスはステータス0で終了し、終了済みジョブの統計は表示されません。VERIDATA_DOMAIN_HOME\veridata\bin\vericom.bat -wluser veridata -wlport 8830 -j TestJob Connecting to: localhost:9177 Run ID: (2256, 0, 0) C:\veridata\server\bin> if errorlevel 0 echo EXITED 0 STATUS EXITED 0 STATUS
- 例2
-
この例は、
-w
を指定した場合のTestJob
の実行を示しています。比較ペアの1つに検証エラーがあったため、プロセスはステータス4で終了します。終了済みジョブは表示されます。VERIDATA_DOMAIN_HOME\veridata\bin\vericom.bat -wluser veridata -wlport 8830 -j TestJob -w Connecting to: localhost:9177 Run ID: (2257, 0, 0) Job Start Time: 2008-03-21 22:48:05 Job Stop Time: 2008-03-21 22:48:20 Job Report Filename: C:\testjunit\rpt\TestJob\00002257\TestJob.rpt Number of Compare Pairs: 3 Number of Compare Pairs With Errors: 1 Number of Compare Pairs With OOS: 1 Number of Compare Pairs With No OOS: 1 Number of Compare Pairs Cancelled: 0 Job Completion Status: WITH ERRORS C:\veridata\server\bin> if errorlevel 4 echo EXITED 4 STATUS EXITED 4 STATUS
- 例3
-
この例は、
-w
を指定した場合のジョブTestJob
でのTABLE9=TABLE9
の実行を示しています。表が同期であるため、プロセスはステータス0で終了します。終了済みジョブは表示されます。VERIDATA_DOMAIN_HOME\veridata\bin\vericom.bat -wluser veridata -wlport 8830 -j TestJob -g TestGroup -c TABLE9=TABLE9 -w Connecting to: localhost:9177 Run ID: (2258, 0, 0) Job Start Time: 2008-03-21 22:51:08 Job Stop Time: 2008-03-21 22:51:11 Job Report Filename: C:\veridata\data\rpt\TestJob\00002258\TestJob.rpt Number of Compare Pairs: 1 Number of Compare Pairs With Errors: 0 Number of Compare Pairs With OOS: 0 Number of Compare Pairs With No OOS: 1 Number of Compare Pairs Cancelled: 0 Compare Pair Report Filename: C:\veridata\data\rpt\TestJob\00002258\TestGroup\CP_ TABLE9=TABLE9.rpt Number of Rows Compared: 21 Number of Rows In Sync: 21 Number of Rows With Errors: 0 Number of Rows Out Of Sync: 0 Number of Inserts Out Of Sync: 0 Number of Deletes Out Of Sync: 0 Number of Updates Out Of Sync: 0 Compare Pair OOSXML Directory: C:\veridata\data\oosxml\TestJob\00002258\TestGroup Compare Pair OOSXML Filename: Job Completion Status: IN SYNC C:\veridata\server\bin> if errorlevel 0 echo EXITED 0 STATUS EXITED 0 STATUS
UNIXシステムで、SHまたはKSHシェルを使用する場合、終了ステータスは特殊な'$?'
変数です。CSHシェルを使用する場合、終了ステータスは特殊な'$status'
変数です。