6 Oracle GoldenGate Veridataエージェントのデプロイおよび構成

Oracle WebLogic ServerドメインのOracle GoldenGate Veridataエージェントをデプロイおよび構成する方法について説明します。エージェントの起動および停止方法、ロギング・プロパティのリロード方法、およびデバッグ・モードでのエージェントの使用方法について説明します。

6.1 Oracle GoldenGate Veridataエージェントのデプロイメント・スクリプトについて

Oracle Universal Installerを使用してOracle GoldenGate Veridataエージェントをインストールしたら、比較ジョブを実行する前に、インストールに付属のデプロイメント・スクリプトを使用して、Oracleホーム以外の場所にエージェントをデプロイして構成する必要があります。

次の表では、この項のディレクトリの参照時に使用されるディレクトリおよび変数について説明します。

表6-1 Oracle GoldenGate Veridataインストールのディレクトリ

ディレクトリ変数 ディレクトリ・パス

ORACLE_HOME

/install_location/Oracle_HomeOracle Fusion Middleware製品のホーム・ディレクトリです。

VERIDATA_PRODUCT_HOME

/ORACLE_HOME/veridata

AGENT_ORACLE_HOME

/VERIDATA_PRODUCT_HOME/agent

AGENT_DEPLOY_LOCATION

これは、Oracle GoldenGate Veridataエージェントがデプロイされる場所です。

この場所は、ORACLE_HOME.の外部にする必要があります。

AGENT_ORACLE_HOMEディレクトリにあるagent_config.sh|.batスクリプトは、Veridataエージェントのデプロイに使用されます。

構文:

agent_config.sh|.bat AGENT_DEPLOY_LOCATION

AGENT_DEPLOY_LOCATIONは、スクリプトを実行する場所の絶対パスまたは相対パスになります。

注意:

Oracle GoldenGate Veridataエージェントは、ORACLE_HOME外部のディレクトリにデプロイする必要があります。

6.2 Oracle GoldenGate Veridataエージェントの構成

Oracle GoldenGate Veridataエージェントでデータベースを使用するように構成する必要があります。

  1. エージェントがデプロイされている場所AGENT_DEPLOY_LOCATIONに移動します。

    このディレクトリにあるagent.properties.sampleファイルには、JDBC URLやドライバなどのデータベース関連プロパティが含まれています。

  2. agent.properties.sampleファイルをコピーし、名前をagent.propertiesに変更します。

  3. このファイルに定義されているほとんどのプロパティにデフォルト値があります。ただし、次のプロパティは更新する必要があります。

    1. server.portプロパティは、Veridataエージェントが接続リクエストをリスニングするポートです。

      server.port=server.port
      

      例: server.port=7862

    2. database.urlでは、データベースのJDBC接続URLを指定します。すべてのサポート対象データベースのサンプルがファイルに記載されています。

      database.url=database.url
      

      例: database.url=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:orcl

    3. server.jdbcDriverプロパティでは、JDBCドライバのJARファイルのリストを指定します。サポート対象データベースのサンプル・リストがファイルに記載されています。

      前のステップのdatabase.urlの対応するドライバを使用します。

      server.jdbcDriver=<server.jdbcDriver>
      

      例: server.jdbcDriver=ojdbc7.jar oracle.xdb_12.1.0.jar

6.3 Oracle GoldenGate Veridataエージェントの開始

エージェントのデプロイメント場所AGENT_DEPLOY_LOCATION に移動して、次のコマンドを実行します。

$ ./agent.sh start agent.properties

agent.propertiesは、データベース・プロパティが含まれているプロパティ・ファイルです。

6.4 デバッグ・モードでのOracle GoldenGate Veridataエージェントのデプロイメント・スクリプトの使用

Veridataエージェントのデプロイメントでデバッグの問題が発生した場合は、次のように、追加のコマンドライン引数を指定して、agent_configスクリプトを実行します。

構文:

agent_config.sh|.bat AGENT_DEPLOY_LOCATION true

このオプションがtrueの場合、デバッグ・ログが画面に出力されます。

6.5 WindowsサービスとしてのOracle GoldenGate Veridataの実行

Windowsプラットフォームでは、Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール後に、エージェントをサービスとして実行します。スクリプトはAGENT_DEPLOY_LOCATION\serviceにあります。serviceディレクトリのREADME.txtファイルには、エージェントをサービスとして実行する手順が記載されています。

Windowsサービスとしてインストールする手順:

  1. Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール・ディレクトリに移動します。

  2. Set_Veridata_Agent_Env.batファイルをエディタで開きます。

  3. '_VERIDATA_SERVICE_NAME'プロパティを特定し、編集してエージェントのサービス名を追加します。名前には、空白またはその他の特殊文字が含まれないようにしてください。使用できるのは英数字のみです。

  4. '_RUN_AS_SERVICE'プロパティの値をtrueに変更します。

  5. 保存してファイルを閉じます。

  6. コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。Install_veridata_Agent.batスクリプトを実行します。

エージェント・サービスをアンインストールする手順:

  1. コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。Uninstall_veridata_Agent.batスクリプトを実行します。

  2. Set_Veridata_Agent_Env.batファイルに加えた変更を元に戻します。

    Set_Veridata_Agent_Env.batファイルをエディタで開きます。

    '_RUN_AS_SERVICE'プロパティの値をfalseに変更します。

    保存してファイルを閉じます。

Veridataエージェントを起動および停止する手順:

  1. コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。

  2. 次のいずれかのコマンドを実行します。

    (エージェントの起動)

    Start_Veridata_Agent.bat 
    

    または

    Stop_Veridata_Agent.bat
    

6.6 Veridataエージェントのロギング・プロパティのリロード

ロギング情報は、reloadLogオプションを使用して、AGENT_ORACLE_HOME/config/odl.xml構成ファイルから実行中のエージェントにリロードできます。odl.xmlファイルの変更はエージェントで有効になります。このコマンドを機能させるには、エージェントを実行中である必要があります。

  1. コマンド・プロンプトを開き、エージェントがインストールされているディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを実行して、AGENT_ORACLE_HOME/config/odl.xml構成ファイルをロードします。
    agent.sh|bat reloadLog