5 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのアップグレード
Oracle GoldenGate Monitorエージェントを11gから12cにアップグレードする、または12cに付属していた元のJAgentをアップグレードするには、ステップ・バイ・ステップのこのガイドに従ってください。
ノート:
Oracle GoldenGate Monitorエージェント 12cを初めてインストールした場合は、この章の指示に従わないでください。アップグレードは自動的に実行されます。既存のOracle GoldenGate Monitorエージェント($OGG_HOME/dirjar
) 11gを12cにアップグレードするには、次のタスクを使用します。
- タスク1 Oracle GoldenGate Monitorエージェントの入手
-
「Oracle GoldenGate Monitorエージェントのダウンロード」の指示に従い、製品ディストリビューションを入手します。
- タスク2 既存のOracle GoldenGate Monitorエージェントのバックアップ
-
アップグレードする前に、次のものをバックアップの場所にコピーして、アップグレード前のOracle GoldenGate Monitorエージェント環境全体のバックアップ・コピーを作成します。
-
OGG_HOME
/cfg
ディレクトリ -
OGG_HOME
/dirjar
ディレクトリ -
OGG_HOME
/pw_agent_util.*
ファイル -
OGG_HOME
/jagent.*
ファイル -
OGG_HOME/dirwlt
ディレクトリ
-
- タスク3 JREの構成
-
次のようにJREを構成します。
-
インストールしたJREを使用するように
$JAVA_HOME
環境変数を設定します。 -
$JAVA_HOME/bin
を最初に$PATH
環境変数に設定します。 -
次のコマンドを実行して、
$JAVA_HOME
および$JAVA_HOME/bin
が正しく設定されていることを確認します。java -version
Javaバージョンが表示され、次のようになります。
java version "1.8.0_40" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_40-b19) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 24.60-b09, mixed mode)
-
- タスク4 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール
-
データベースに応じて、次のいずれかの指示を使用し、Oracle GoldenGate Monitorエージェントを個別のスタンドアロンの場所にインストールします。
z/OS以外のプラットフォームの場合は、「Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストールおよび構成」を使用します。
z/OSプラットフォームの場合は、z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールの説明に従ってください。
- タスク5 JAgentの停止
-
Oracle GoldenGateコアGGSCI端末に移動し、
stop
jagent
コマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを停止します。GGSCI>stop jagent
次のコマンドを実行して、
jagent
プロセスが残っていないことを確認します。ps -ef |grep jagent
ストレイ
jagent
プロセスがある場合は、kill -9
コマンドを使用して停止します。 - タスク6 新しいエージェント・ディレクトリへのファイルのコピー
-
既存の
$Monitor_Server_Domain
/config/monitorserver/cfg
ディレクトリを、すべての内容ごと、新しいエージェント・ディレクトリ$AGENT_HOME
/cfg_templates
にコピーします。 - タスク7 インスタンスの作成
-
次の項のいずれかを使用して、Monitorインスタンスを作成またはアップグレードします。
11gアップグレード: 新規インスタンスの作成
オペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの指示を使用して、新しいインスタンスを作成します。非z/OSプラットフォームの場合、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成を使用します。
z/OSプラットフォームの場合は、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成および構成の説明に従ってください。
これにより、次の例のように$OGG_HOME/dirprm/jagent.prm
ファイルが変更されます。COMMAND java -Dconfig.dir=/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/cfg -Djava.util.logging.config.class=oracle.core.ojdl.logging.LoggingConfiguration -Doracle.core.ojdl.logging.config.file=/home/oracle/oggmon_ agent/oggmon/cfg/logging-config.xml -Doracle.core.ojdl.logging.componentId=JAGENT -jar -Xms512m -Xmx1024m /home/oracle/oggmon_agent/oggmon/ogg_agent/dirjar/jagent.jar
この例では、使用される
jagent
は/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/ogg_agent/dirjar/jagent.jar
に、その構成ファイルは/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/cfg
ディレクトリにあります。12cアップグレード: 既存インスタンスのアップグレード
次のコマンドを入力して、Monitorエージェントのアップグレード・ユーティリティを実行します。
-
$AGENT_HOME
ディレクトリに移動します。次に例を示します。cd /u01/app/oracle/product/wls/oggmon/ogg_agent
-
次のようにアップグレード・スクリプトを実行します。
対象のオペレーティング・システム 使用するコマンド UNIX
$ ./upgradeToMonitorAgent1221.sh From JAgent Version
Windows
C:\ upgradeToMonitorAgent1221.bat From JAgent Version
例: バージョン12.2.1.0.0からバージョン12.2.1.2.0にアップグレードするには、コマンド
./upgradeToMonitorAgent1221.sh
12.2.1.0.0を使用しますノート:
JAgentバージョンを指定しないと、エラーが表示されます。システムは次のように応答します。
Please enter absolute path of Oracle GoldenGate home directory:
-
Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。例:
/u01/ogg/replication/oggcore1
。システムは次のように応答します。
Please enter absolute path of OGG Agent instance :
-
Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスを含むディレクトリ(既存のディレクトリでかまいません)を入力します。例:
/u01/ogg/agents/oggmon/agent1
。このディレクトリは、次にOracle GoldenGateをインストールおよびパッチ適用するときに、Oracle GoldenGate MonitorエージェントJARおよび構成ファイルを上書きしないように、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリと異なるディレクトリにしてください。ノート:
Windowsの場合は、JDK8ディレクトリの絶対パスを必ず明示的に指定する必要があり、そうしないと、MonitorエージェントはMonitorサーバーに接続できません。このディレクトリ・パスはjagent.prm
ファイルで定義することもできます。Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは、既存のディレクトリの場所でかまいません。この場合は、指定するように求められます。
OGG Agent instance directory already exists, do you want to overwrite the contents (yes | no)".
「yes」
を選択した場合、スクリプトの実行が続けられ、その場所にあるOracle GoldenGate Monitorエージェントに関連する内容はすべて上書きされます。「no」
を選択した場合、スクリプトの実行が停止します。システムは次のように応答します。
Please enter unique name to replace timestamp in startMonitorAgent script.
-
startMonitorAgent.sh
スクリプト・ファイルのタイムスタンプを置換する一意の名前を入力します。
Monitorエージェントのアップグレードが正常に完了すると、Monitorエージェントのウォレット資格証明も更新されます。
ノート:
JAgentの2番目のインスタンスをインストールする場合は、$OGG_HOME/dirprm/jagent.prm
を必ず削除してから、CreateMonitorAgentInstance.sh
スクリプトを再度実行します。 -
- タスク8 エージェントの起動
-
Oracle GoldenGateコアGGSCI端末に移動し、次のコマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを起動します。
start pmsrvr start manager start * start jagent
新しいエージェント・ログ・ファイルの
$AGENT_HOME/logs/ogg_agent.log
を監視し、問題がある場合は解決します。Oracle GoldenGate Enterprise Managerプラグインを使用している場合は、
jagent
が正しく起動した後に、Oracle Enterprise Manager (OEM)エージェントを再起動し、OEM 12cコンソールにログインして、Oracle GoldenGateの登録済ターゲットの非同期ステータスの問題が解決されていることを確認します。ノート:
Oracle GoldenGate Monitor 12.2以前のバージョンでは、start pmsrvr
行をスキップできます。 - タスク9 以前のOracle GoldenGate Monitorエージェント・ソフトウェアの削除
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次を削除して、Oracle GoldenGateソフトウェアにバンドルされている以前のOracle GoldenGate Monitorエージェント・ソフトウェアを削除します。
-
OGG_HOME
/cfg
ディレクトリ -
OGG_HOME
/dirjar
ディレクトリ -
OGG_HOME
/pw_agent_util.*
ファイル -
OGG_HOME
/jagent.*
ファイル -
(オプション) Oracle GoldenGateインスタンスに関連するものをOracleウォレットに格納しない場合は、
OGG_HOME/dirwlt
ディレクトリを削除します。
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