2 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成
z/OSプラットフォームにOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールする場合、「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール」を参照してください。
この章は次の項で構成されています:
2.1 氏Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール
z/OS以外のすべてのプラットフォームでは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用してOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールします。次のステップを実行します。
2.1.1 インストーラの起動
インストール・プログラムを起動する手順:
ここで、fmw_12.2.1.2.0_ogg.jar
は、ご使用のオペレーティング・システム用にダウンロードしたファイルの名前です。
インストール・プログラムが表示されたら、インストールを開始できます。各インストール・プログラムの画面の詳細は、「製品のインストール」を参照してください。
ノート:
Oracle GoldenGate Monitorインストーラは、共有ディスクでは動作しません。
2.1.2 製品のインストール
製品をインストールするには、次の表に説明されている必要な情報を指定して、インストーラ画面を進みます。この表には、表示される順に画面をリストし、必要なフィールドを完成させるための手順を示します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。
画面 | 説明 |
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この画面は、製品インストーラの概要を示します。 「Next」をクリックします。 |
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この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。
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この画面を使用して、インストール・タイプを選択します。
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この画面では、システムが最小必要要件を満たしていることを確認します。 警告またはエラー・メッセージが表示された場合は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングの動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項の参照ドキュメントのいずれかを参照できます。 「Next」をクリックします。 |
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この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。 ノート: 個々のコンポーネントのおおよそのインストール・サイズを表示するには、その名前をクリックします。 「Install」をクリックします。 |
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この画面には、インストールの進行状況が表示されます。進行状況バーが100%に達したら、インストールは完了です。一部のシステムでは、ライブラリの生成プロセスが全インストール時間の70%を占める場合があることに注意してください。 インストールの進行状況が100%になったら、「Next」をクリックします。 |
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この画面は、インストールの最後に表示され、インストールされた製品および機能のサマリーが表示されます。 「Finish」をクリックします。 このステップでOUIは、OUI固有のファイル・セットとともにOracle GoldenGate Monitorエージェントのバイナリと構成ファイルを |
2.2 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成および構成
このトピックでは、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスを作成および構成する手順について説明します。このプロセスには、次の6つのステップが必要です。
2.2.1 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成
一意のディレクトリに作成する必要がありますが、これと同じプロセスを使用して追加のインスタンスを作成できます。たとえば、新しいMonitorエージェント・インスタンスは、別のOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスと同じOracle GoldenGateインスタンス・ディレクトリ(例: /u01/ogg/replication/oggcore1
)を参照できますが、Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは常に新しいディレクトリ(例: /u01/ogg/agents/oggmon/agent2
)にする必要があります。Oracle GoldenGate Monitorエージェントは、その構成方法に基づいて、Oracle GoldenGateのモニタリング統計をOracle GoldenGate Monitorサーバーに報告します。
ノート:
Oracle GoldenGate 12.3.xの場合、最低限必要なJAgentバージョンは12.2.1.2.171115です。2.2.2 構成プロパティの更新
Oracle GoldenGate Monitorエージェントは、2つのモード(Oracle GoldenGate Monitor ServerまたはOracle GoldenGate Enterprise Management Plug-In)のいずれかで動作します。次のステップを使用して、動作するモードにあわせて構成プロパティを設定します。
ウォレットを作成するには、oggmon.properties
ファイルが必要です。
ノート:
Oracle GoldenGate Monitor UIを使用して構成ファイルを変更する場合、「Edit」ボタンをクリックしてファイルを再度開く必要があります。タブのタイトルはアスタリスク記号(*)付きの接頭辞に変更されます(これは、テキスト・エリアが編集モードであることを意味します)。値を変更して保存せずに別のセクションに移動すると、変更の保存を促す確認ダイアログが表示されます。保存しないと、変更された値は保持されず、メッセージが表示されません。
2.2.3 ウォレット資格証明の作成
OGG_AGENT_INST_HOME/bin
ディレクトリに移動し、次のいずれかの項を使用して、現在の動作モード(Oracle GoldenGate MonitorまたはOracle GoldenGate Enterprise Management Plug-In)に対応したOracleウォレットを作成します。
2.2.4 SSL証明書ファイルのコピー
ノート:
このステップは、Oracle GoldenGate MonitorエージェントがSSLモードで実行される場合にのみ必要です。
OGG_AGENT_INST_HOME
/dircrt
に移動し、キーストアおよびトラストストア・ファイルをコピーします。
キーストアおよびトラストストア・ファイルのコピー後、次のようにします。
ノート:
自己署名証明書を使用する場合、キーストア・ファイルとトラストストアの両方に同じファイルを使用できます。第三者署名証明書を使用する場合、適切なキーストアおよびトラストストア・ファイルでプロパティ・ファイルを更新する必要があります。
2.2.6 Oracle GoldenGate Monitorエージェントの起動
- Oracle GoldenGate GGSCIコンソールに移動し、次のコマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを起動します。
GoldenGate 12.2.x以前のバージョンの場合:
start manager start * start jagent
GoldenGate 12.3.x以降のバージョンの場合:
start pmsrvr start manager start * start jagent
mgr.prm
ファイルにautostart jagent
を追加することもできます。この場合は、start jagent
コマンドをスキップできます。 - 新しいエージェント・ログ・ファイルの
$AGENT_HOME/logs/ogg_agent.log
を監視し、問題がある場合は解決します。Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inを使用している場合は、jAgentが正しく起動した後に、Oracle Enterprise Manager (OEM)エージェントを再起動し、OEM 12cコンソールにログインして、Oracle GoldenGateの登録済ターゲットの非同期ステータスの問題が解決されていることを確認します。
- BDBの破損およびエラーが原因でWebサービスが応答しなくなった場合は、データストアを再作成しすべてのサービスを再起動します。
stop jagent stop * stop manager delete datastore create datastore start manager start * start jagent
stop jagent stop * stop manager stop pmsrvr start pmsrvr -initds start manager start * start jagent
2.2.7 Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンス・ログ・ファイルの確認
前述のステップを完了し、Oracle GoldenGate Monitorエージェントが稼働すると、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ詳細がOGG_AGENT_INST_HOME/logs
内のogg_agent.log
に書き込まれます。
12.2.1.2.0リリース以降、Oracle GoldenGate Agentログ・ファイルにはエラーおよび警告のみが示されます。OGG_AGENT_INST_HOME/cfg/logging-config.xml
ファイルを編集してログ・レベルをカスタマイズできます。
2.3 複数のOracle GoldenGate Monitorインスタンスの起動
Oracle GoldenGate MonitorおよびOracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-inを通じてOracle GoldenGate Coreインスタンスを監視するために、複数のOracle GoldenGate Monitorインスタンスをインストールできます。
複数のOracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスを1つのOracle GoldenGate Coreインスタンスのインストールから実行する方法は次のとおりです。
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Oracle GoldenGateコア製品のインストール。
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スタンドアロンのOracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンス1をインストールし、Oracle GoldenGate Coreインスタンスを指し示すようにします。mode=OEMに設定できます。
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OGG_AGENT_HOME1/cfg
ディレクトリにあるOGGPLG 12.1.0.2.0に必要なOracle GoldenGate Agentプロパティ(Config.properties
)を構成します。-
Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パス:
OGG_CORE_HOME
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最初のOGG Agentインスタンス・ディレクトリの絶対パス:
OGG_AGENT_HOME1
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mgr.hostをマネージャが動作しているマシンのホスト名に変更し、mgr.portをOGGCOREインスタンスのmgrポートに変更します。
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JAVAコマンドのコピーを、
OGG_CORE_HOME/dirprm/jagent.prm
ファイルにあるOGGコア・インスタンスから作成します。 -
スタンドアロンのOracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンス2を作成し、同じOracle GoldenGate Coreインスタンスを指し示すようにします。mode =OGGMONに設定できます。
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Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パス:
OGG_CORE_HOME
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2番目のOGG Agentインスタンス・ディレクトリの絶対パス:
OGG_AGENT_HOME2
ノート:
OGG_CORE_HOME/dirprm/
の下にjagent.prmがすでに存在する場合、jagent.prmファイルが最新のjagent.prmファイルで置き換えられます。 -
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OGG_AGENT_HOME2/cfg
ディレクトリにあるMonitor 12.1.3に必要なOracle GoldenGate Agentプロパティ(Config.properties
)を構成します。 -
GGSCIからOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンス2を起動します。
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Monitorエージェント・インスタンス1を起動するために、ステップ3で作成した
OGG_AGENT_HOME1
フォルダからMonitorエージェント・インスタンス1用にステップ5でコピーされたJavaコマンドを実行するか、OGG_AGENT_HOME2/bin
にあるスクリプトstartMonitorAgentInstance_*.sh
をOGG_CORE_HOME
の場所から実行します。例:
OGG_AGENT_HOME2/bin/startMonitorAgentInstance_*.sh
ノート:
JAgentは、内部的にはusr.dir (Javaが実行されたディレクトリ)に基づき、OGGC COREの場所の設定からシステム・プロパティが使用されるため、常に
OGG_CORE_HOME
の場所から起動する必要があります。