2 インストールの準備
ノート:
この章で指定されている基準をマシン構成がすでに満たしている場合、「Oracle GoldenGate Monitorのインストール」に進みます。
2.1 動作保証要件とシステム要件の確認
動作保証マトリックスとシステム要件に関するドキュメントを併用して、現在の環境が必要なインストール要件を満たしていることを確認する必要があります。
- ステップ1 現在の環境が動作保証要件を満たしていることを確認する
-
サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成で製品をインストールしていることを確認します。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページのリリースの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
Oracleでは、動作保証済のすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証情報が発表された場合は、適切な動作保証ドキュメントにすぐに追加されます。新しい動作保証情報は常に発生する可能性があるため、動作保証ドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に保持され、Oracle Technology Networkで利用できます。
- ステップ2 システム要件ドキュメントを使用して動作保証を確認する
-
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件を満たしていることを確認してください。たとえば、ご使用の製品が64ビットのOracle Linux 5で動作保証されていることが動作保証ドキュメントに記載されている場合、そのOracle Linux 5システムが、ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチおよびその他のオペレーティング・システム固有の項目などの最小要件を満たしていることをこのドキュメントで確認する必要があります。システム要件は随時更新されるため、システム要件ドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。
2.1.1 前提条件
Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.2.1)では、次のインストールが必要です。
-
Java SE、JDK 8u40以上
-
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2とJRF
ノート:
Oracle WebLogic Serverのバージョンは前方互換ではありません。これは、Oracle GoldenGate Veridata 12.2.1.3および将来のバージョンと連携しないことを意味します。 -
次のいずれかのサポート対象データベース:
-
Oracle 11gR2, 12c, 18cまたは19c
-
Microsoft SQL Server 2008、2012、2016または2019
-
ノート:
Oracle GoldenGate Monitor Server 12.2.1.2.0は、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3に直接インストールできません。Oracle GoldenGate MonitorをOracle WebLogic Server 12.2.1.3とともにインストールする場合は、Oracle GoldenGate Monitorへのアップグレードで説明されているアップグレード手順に従って、WebLogic Server 12.2.1.0をOracle GoldenGate Monitor Server 12.2.1.2.0とともにインストールし、WebLogic Server 12.2.1.3にアップグレードする必要があります。これは、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの制限です。
2.2 ターゲット・マシンでのJDK のインストール
ターゲット・マシンは、Oracle GoldenGate Monitorインスタンスを実行するコンピュータです。次の手順を使用して、ターゲット・マシンにJava SE、JDK 8u40以上をダウンロードしてインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
インストールが完了したら、JDK bin
ディレクトリのエントリ(例: jdk1.8.0_40/bin
)をJAVA_HOME
およびPATH
の各環境変数に追加します。
2.3 Oracle WebLogic Server 12.2.1.2のインストール
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2とJRFまたはOracle WebLogic Server 12.2.1.2とJRFおよびJDBCをインストールします。Oracle GoldenGate MonitorはOracle WebLogic Serverのプラグインとして実行され、これらのOracle WebLogic Server製品のいずれかがインストールされている必要があります。
Oracle GoldenGate Monitorのインストール先のディレクトリにOracle WebLogic Serverをインストールします。これらのOracle WebLogic Server製品のいずれかをインストールすると、Oracleミドルウェア・ホーム(ORACLE_HOME
)が作成されます。Oracle GoldenGate Monitorのインストールには、(ORACLE_HOME
)が必要です。
インストールの手順とダウンロードの詳細は、次のOracle WebLogic Server Webサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/downloads/index.html
2.4 データベース・ソフトウェアのインストール
Oracle GoldenGate Monitorでは、次のデータベースがサポートされます。
表2-1 サポートされているデータベース
データベース | バージョン | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle |
11gR2, 12c, 18cまたは19c |
|
Microsoft SQL Server |
2008, 2012, 2016または2019 |
2012: |
SQL Serverデータベースでは、Oracle Platform Security Service (OPSS)がサポートされないため、その構成にはOracleデータベースの場合とは異なるステップが必要です。Oracle以外のこれらのデータベースのいずれかをインストールしている場合は、これらの追加のステップを理解する必要があります(「SQL Serverデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成」を参照)。
2.4.1 データベースでのnls_length_semanticsパラメータの設定
Oracle Fusion Middlewareでは、バイト・モード・データベースのスキーマのみをサポートします。スキーマが存在するデータベース上のnls_length_semantics
初期化パラメータは、BYTE
に設定する必要があり、このパラメータをCHAR
に設定することはサポートされていません。
SQL*Plusを使用してこのパラメータの値を確認するには、showパラメータ・コマンドを使用できます。
prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"SQL> show parameters nls_length_semantics
パスワードをSYSユーザーの実際のパスワードで置き換えます。
または、V$PARAMETER
ビューを問い合せて値を確認できます。
prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"SQL> select name,value from v$parameter;
2.5 次のステップ: Oracle GoldenGate Monitorのインストールおよび構成
前提条件を満たしたら、Oracle GoldenGate Monitorをインストールします。手順については、「Oracle GoldenGate Monitorのインストール」を参照してください。