3 Oracle GoldenGate Monitorのインストール

Oracle GoldenGate Monitorをインストールし、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOracle GoldenGate Monitor実装用のリポジトリを作成する方法を学習するには、ステップ・バイ・ステップのこのガイドに従ってください。

3.1 Oracle GoldenGate Monitorのインストール

Oracle GoldenGate MonitorはOracle Universal Installer (OUI)を使用してインストールします。OUIは、この製品および他のOracle製品のインストールに使用される7ステップの画面主導のツールです。この項では、OUIの取得、起動およびナビゲート方法について説明します。Oracle GoldenGate Monitorをインストールするには、次の作業が必要です。

  1. GoldenGate Monitor製品のダウンロード
  2. インストール・プログラムの起動
  3. 製品のインストール

ノート:

OUIの詳細は、Oracle Universal Installerの使用を参照してください。

3.1.1 Oracle GoldenGate Monitor製品のダウンロード

Oracle GoldenGate MonitorのディストリビューションはOracle Technology Networkで入手できます。

Oracle GoldenGate Monitorを入手するには、Oracle Technology Networkに移動して、次のようにします。

  1. 使用中のデータベースとオペレーティング・システムに適したZIPファイルを探し、そのファイルを現在のシステムにダウンロードします。
  2. このZIPファイルの内容を現在のシステムに抽出します。抽出されるファイルの1つは、fmw_12.2.1.2.0_ogg.jarになります。このファイルは、製品インストーラの実行およびシステムへのソフトウェアのインストールに使用されます。

ディストリビューションの入手の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareインストールの計画製品の配布の入手に関する項を参照してください。

3.1.2 インストール・プログラムの起動

インストール・プログラムを起動するには、次のステップを実行します。

  1. ターゲット・システムに管理者権限でログインします。
  2. インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。
  3. 次の表に示すように、システムのJDKディレクトリからjava -jarを起動し、インストール・プログラムを起動します。
O/S 使用するコマンド

UNIX

$ java -jar -Xmx1024m fmw_12.2.1.2.0_ogg.jar

Windows

C:\java -jar -Xmx1024m fmw_12.2.1.2.0_ogg.jar

インストール・プログラムが表示されたら、インストールを開始できます。各インストール・プログラムの画面の詳細は、「製品のインストール」を参照してください。

3.1.3 製品のインストール

製品をインストールするには、次の表に説明されている必要な情報を指定して、インストーラ画面を進みます。この表には、表示される順に画面をリストし、必要なフィールドを完成させるための手順を示します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 説明

Welcome

この画面は、製品インストーラの概要を示します。

「Next」をクリックします。

Auto Updates

この画面を使用してパッチ更新を検索して適用するか、更新をスキップします。

「Next」をクリックします。

Installation Location

この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。

  1. Oracleホームの場所(WebLogic ServerとJRFおよびCoherenceをインストールしたパス)を入力するか、参照して選択します。

  2. 「View」をクリックして、選択したOracleホームにインストールされている製品を表示します。

  3. 「Next」をクリックします。

Installation Type

この画面を使用して、インストール・タイプを選択します。

  1. 「Oracle Golden Gate Monitor Server」を選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisite Checks

この画面では、システムが最小必要要件を満たしていることを確認します。

警告またはエラー・メッセージが表示された場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareインストールの計画動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項の参照ドキュメントのいずれかを参照できます。

「Next」をクリックします。

Installation Summary

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。

ノート: 個々のコンポーネントのおおよそのインストール・サイズを表示するには、その名前をクリックします。

「Install」をクリックします。

Installation Progress

この画面には、インストールの進行状況が表示されます。進行状況バーが100%に達したら、インストールは完了です。一部のシステムでは、ライブラリの生成プロセスが全インストール時間の70%を占める場合があることに注意してください。

インストールの進行状況が100%になったら、「Next」をクリックします。

Installation Complete

この画面は、インストールの最後に表示され、インストールされた製品および機能のサマリーが表示されます。

「Finish」をクリックします。

3.2 リポジトリの作成

ノート:

この手順では、Oracleデータベース用のリポジトリの作成方法についてのみ説明します。Oracle以外のデータベース(SQL Server)に対するリポジトリを作成する場合、「SQL Serverデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成」を参照してください

次に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOracle GoldenGate Monitor専用のリポジトリを作成します。

ノート:

RCUを使用したリポジトリの作成の詳細は、「Oracle Universal Installerの使用」を参照してください。

3.2.1 始める前に

Oracleデータベース用のリポジトリを作成する前に、次の点に注意してください。

  • デフォルトの文字セットはRCUでサポートされていないため、文字セットはAL32UTF8である必要があります

  • RCUでは、プラガブル・データベースのみサポートされます。コンテナ・データベースはサポートされません。これは、デフォルトではコンテナ・データベースはOracle 12c (12.2.1)で有効になるためです。

3.2.2 リポジトリの作成

リポジトリを作成するには、次の手順を使用します。

  1. 次のようにしてRCUを起動します。

    1. ディレクトリをORACLE_HOME/oracle_common/bin/ (WindowsではORACLE_HOME\oracle_common\bin\)に変更します。

      ORACLE_HOMEの詳細は、Oracle WebLogic Server 12.2.1.2のインストールを参照してください。

    2. 次のように入力してRCUを起動します。

      Linuxの場合:

      $ ./rcu
      

      Windowsの場合:

      rcu.bat
      

    RCUの「Welcome」画面が表示されます。

  2. 次の表に説明されている必要な情報を指定して、RCUの画面を進みます。各画面に関する追加の一般的な情報が必要な場合、「画面」列の画面名をクリックします。

    画面 リポジトリ作成アクション

    Welcome

    「Next」をクリックします。

    Create Repository

    1. 「Create Repository」および「System Load and Product Load」が選択されていることを確認します。

    2. 「Next」をクリックします。

    Database Connection Details

    1. 「Database Connection Details」に適切な情報を入力します。

    2. 「Next」をクリックします。

      確認ウィンドウが開いたら、グローバルな前提条件が実装されていることを確認します。

      ノート: データベースの文字セットがAL32UTF8でない場合に警告が表示される可能性があり、それは無視して続行してください。

    3. 「OK」をクリックします。

    Select Components

    1. まだ選択されていない場合、「Create new prefix」を選択し、スキーマがOracle GoldenGate Monitorサーバーに対して作成されたことを識別するための接頭辞(DEV1など)を編集ボックスに入力します。このスキーマの接頭辞には、Oracle WebLogic Serverドメインの構成時に使用する_STBが自動的に付加されます。

    2. 次のコンポーネントを選択します。

      • AS Common Schemas

      • Metadata Services

      • Audit Services

      • Audit Services Append

      • Audit Services Viewer

      • Oracle Platform Security Services

      • User Messaging Services

      • WebLogic Services

      • Call Control

      • Oracle GoldenGate

      • Monitor Server

      ノート: 前述のコンポーネント・リストは、Oracleデータベース用です。Oracle以外のデータベースに対して選択されるコンポーネントは異なります。詳細は、「SQL Serverデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成」を参照してください

    3. 「Next」をクリックします。

      確認ウィンドウが開いたら、前提条件が実装されていることを確認します。

    4. 「OK」をクリックします。

    Schema Passwords

    1. 「Use same password for all schemas」が選択されていることを確認します。

    2. 新規パスワードを入力および確認します。

    3. 「Next」をクリックします。

    Map Tablespaces

    1. 「Next」をクリックします。

      確認ウィンドウが開き、まだ存在しない表領域が作成されることが示されます。

    2. 「OK」をクリックして新規表領域を作成するか、「Cancel」をクリックしてウィザードに戻ります(この手順では「OK」をクリックしたものとします)。

      確認ウィンドウが開き、表領域の作成の進行状況が追跡されます。

    3. 「OK」をクリックします。

    Summary

    リポジトリ作成のサマリーを確認し、「Create」をクリックします。

    Completion Summary

    「Close」をクリックします。これで、リポジトリの作成プロセスは終了です。

3.3 次のステップ: ドメインの構成

Oracle GoldenGate Monitorサーバーをインストールし、リポジトリを作成したら、使用するデータベース・タイプに対するドメインを作成する必要があります。手順については、「Monitorサーバーの構成および起動」を参照してください。