2 Oracle GoldenGate Monitorサーバーの使用

この章では、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始と停止、ユーザー・インタフェースの開始、パスワードの変更、メモリー割当てやタイムアウト間隔の設定の変更など、Oracle GoldenGate Monitorサーバーを使用するときに実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始および停止

この項では、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始および停止の方法について説明します。

2.1.1 Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始

Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始は、2つまたは3つのステップのプロセスです。

  1. WebLogic Administration Serverを開始します。
  2. 必要に応じて、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの資格証明を更新します。
  3. WebLogic管理対象サーバーの起動

詳細は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始を参照してください。

2.1.2 Oracle Golden Monitorサーバーの停止

次のステップに従い、Oracle GoldenGate Monitorサーバーを停止します。

  • 実行中のインタフェース・セッションを閉じます。

  • OGGMON_DOMAIN/bin (OGGMON_DOMAIN\bin (Windows))に移動し、次のコマンドを入力して、サーバーを停止します。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    $ ./stopManagedWebLogic.sh
    

    Windowsの場合:

    C:\ stopManagedWebLogic.cmd
    
  • Oracle GoldenGate Monitorをアンインストールする場合など、一部のシナリオでは管理サーバーの停止が必要になる場合があります。管理サーバーを停止するには、「管理サーバーの停止の手順」を参照してください。

2.2 Oracle GoldenGate Monitorコンソールの起動

Oracle WebLogic Server管理サーバーおよび管理対象Oracle GoldenGate Monitorサーバーがどちらも起動している場合、Oracle GoldenGate Monitorコンソールを起動できます。これを行うには、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成Oracle GoldenGate Monitorコンソールの起動に関する項の手順に従います。

アプリケーションにログインすると、構成済のソリューションがソリューション検出プロセスによって検出されます。

2.2.1 複数セッションの実行

Internet Explorerを使用している場合、同じコンピュータおよびブラウザから、Oracle GoldenGate Monitorのユーザー・インタフェースの複数のセッションを実行できます。Internet ExplorerとMozilla Firefoxのセッションを1つずつ同時に実行することもできますが、Mozilla Firefoxの複数のセッションを同じコンピュータ上で実行することはできません。

2.3 Oracle GoldenGate Monitorサーバーおよびリポジトリのパスワードの変更

必要に応じてMonitorサーバーおよびリポジトリのパスワードを変更できるユーティリティが提供されています。必要に応じてOracle GoldenGate Monitorを調整できるように、メモリー割当てを変更することもできます。

2.3.1 パスワードの変更

Oracle GoldenGate Monitorサーバーのパスワードは、サーバーのインストール中に入力した内容に基づいて初期設定されます。インストール・プログラムによってOracle Walletが作成され、サポートされているすべてのプラットフォーム上でパスワードが格納されます。

パスワードを変更するには、WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドupdateCred()を使用します。WLSTとは、WebLogicドメインの作成、管理、および監視に使用するコマンドライン・スクリプト環境です。

  1. ORACLE_HOME/commonbinサブディレクトリに移動し、WLSTを起動します。

    LinuxまたはUNIXの場合

    $ ORACLE_HOME/common/bin./wlst.sh
    

    Windowsの場合:

    C:\ ORACLE_HOME\common\bin./wlst.cmd
    
  2. サーバーに接続します。
    wls:/offline> connect('username','password','host:port')
    
  3. 次に示すように、updateCred()を使用してパスワードを変更します。
    • JMXパスワードを変更するには、次のように入力します。

      wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key=" WEB.JMX.PASSWORD",user="username",password="new_jmx_password",desc="JMX Password")
      
    • キーストアのパスワードを変更するには、次のように入力します。

      wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.KEYSTORE.PASSWORD",user="username",password="new_keystore_password",desc="Keystore Password")
      
    • トラストストアのパスワードを変更するには、次のように入力します。

      wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.TRUSTSTORE.PASSWORD",user="username",password="new_truststore_password",desc="Keystore Password")
      
    • SMTPのパスワードを変更するには、次のように入力します。

      wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.SMTP.PASSWORD",user="username",password="new_smtp_password",desc="SMTP Password")

2.4 メモリー割当ての変更

Oracle GoldenGate Monitorサーバーに割り当てられているRAMの量は、監視可能なOracle GoldenGateインスタンスおよびプロセスの数に影響します。

ノート:

メモリー要件の設定の詳細は、Oracle WebLogic ServerのパフォーマンスのチューニングJava仮想マシン(JVM)のチューニングに関する項を参照してください。

推奨するメモリー設定は次のとおりです。
GoldenGateプロセスの数 最小ヒープ・サイズ(-Xms) 最大ヒープ・サイズ(-Xmx)
100

32GB

32GB

300

64GB

64GB

1000

128GB

128GB

ヒープ・サイズを変更する手順は、次のとおりです。

  1. setStartupEnv.shファイルをテキスト・エディタで開きます(OGGMON_DOMAIN/bin/setStartupEnv.sh)。
  2. 次の行を見つけます(インストール後にファイルが変更されていない場合は317行目になります)。
    # Startup parameters for STARTUP_GROUP MONITORSERVER-MANAGED-SERVERS
  3. 前述の行の後のSERVER_MEM_ARGS_64HotSpotの最初のエントリを見つけます(インストール後にファイルが変更されていない場合は352行目になります)。
  4. 必要に応じて最小ヒープと最大ヒープを変更します(例: 32GB)。
    SERVER_MEM_ARGS_64HotSpot="-Xms32g -Xmx32g"
  5. Monitorサーバーを再起動します。

注意:

SERVER_MEM_ARGS_64HotSpotには複数のエントリがあります。ヒープ・サイズを変更するには、このトピックで説明されているステップで正しいエントリが識別されていることを確認してください。そうでない場合は、悪影響を与えることになります。

ノート:

Oracle GoldenGate MonitorサーバーがWindows 32ビット版で実行されている場合は、最大メモリー割当てを800MB、MaxPermSizeを340MBに減らす必要があります。メモリー割当てを減らすと、監視用にサポート可能なターゲット・システムの数が減ります。このため、これらのインストールでは、他のオペレーティング・システムでサポートされているターゲット・システムの数を監視できなくなります。