3 Oracle GoldenGate Monitorエージェントの使用

この章では、Oracle GoldenGate Monitorエージェントの使用方法について説明します。パスワードの変更方法やメモリー割当て設定の変更方法などについても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 氏Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール

Oracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールおよび構成するには、Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストールおよび構成の手順に従います。Oracle GoldenGate Monitorエージェントは、Oracle GoldenGateと同じホストにインストールする必要があります

3.2 Oracle GoldenGate Monitorエージェントの開始

Oracle GoldenGate Monitorを開始するときは必ずOracle GoldenGate Monitorエージェントを開始する必要があります。これを行うには、Oracle GoldenGate GGSCIに移動し、start jagentコマンドを実行します。

GGSCI>START JAGENT

ノート:

プロセスが追加または削除されると、Oracle GoldenGate Monitorエージェントは再起動せずにそれらを検出します。

3.3 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのパスワードの更新

Oracle GoldenGate Monitorエージェントのパスワードは、サポートされているすべてのプラットフォーム(IBM z/OSを除く)のOracle Walletに格納され、installation_location/cfgディレクトリ内のpassword.propertiesファイルに格納されます。

サポートされているすべてのプラットフォームのエージェントのパスワードを変更するには、コマンドラインからpw_agent_util.batおよびpw_agent_util.shユーティリティを使用します。

Oracle GoldenGate Monitorエージェントのパスワードを更新する手順:

  1. インストール・ディレクトリに移動します。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    $ cd ./installation_directory/
    

    Windowsの場合:

    C:\ cd installation_directory
    
  2. 適切なランタイム引数を使用して、適切なpw_agent_utilユーティリティを実行します。

    ノート:

    パスワード・ユーティリティを実行できるのは、Oracle GoldenGateインスタンスをインストールしたユーザーのみです。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    $ ./pw_agent_util.sh -[updateAgentJMX | updateServerJMX |  updateKeystore | updateTruststore]
    

    Windowsの場合:

    C:\ pw_agent_util.bat -[updateAgentJMX | updateServerJMX | updateKeystore | updateTruststore]
    

    pw_agent_utilオプションは次のとおりです。

    • -updateAgentJMXでは、エージェントのJMXパスワードが変更されます。

    • -updateServerJMXでは、Oracle GoldenGate MonitorサーバーのJMXパスワードが変更されます。

    • -keystoreでは、Javaキーストアのパスワードが追加されます。

    • -truststoreでは、Javaトラストストアのパスワードが追加されます。

    • -updateKeystoreでは、Javaキーストアのパスワードが変更されます。

    • -updateTruststoreでは、Javaトラストストアのパスワードが変更されます。

    ウォレットが必要で、存在する場合は、変更されるパスワードの確認がユーティリティによって求められます。Oracle Walletが必要だが存在しない場合は、-createオプションを付けて最初に実行する必要がある(これにより、ユーティリティが停止します)旨のメッセージがユーティリティによって返されます。ウォレットを作成するには、次のコマンド(このステップで説明している同じオプションを使用)を使用します。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    $ ./pw_agent_util.sh -create | -jagentonly 
    

    Windowsの場合:

    C:\ pw_agent_util.bat -create | -jagentonly 
    
  3. 新しいパスワードを入力および確認し、変更を実装します。リクエストを取り消すには、データを入力せずに[Enter]を押します。
  4. 変更をアクティブにするには、Oracle GoldenGateのインストール場所に移動し、GGSCIを起動します。次に、Oracle GoldenGateのリリースに応じて、次のいずれかを実行します。
    • Oracle GoldenGateリリース11.1.1.1の場合は、Oracle GoldenGate Managerを一度停止してから再び開始します。

      GGSCI> STOP MANAGER
      GGSCI> START MANAGER
      
    • Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降の場合は、Oracle GoldenGate Monitorエージェントを一度停止してから再び開始します。

      GGSCI> STOP JAGENT
      GGSCI> START JAGENT

3.4 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのメモリー割当ての変更

Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降のスタンドアロン・エージェントのメモリー割当てを変更するには、次のステップに従います。

  1. Oracle GoldenGateのインストール場所に移動します。
  2. GGSCIを起動してから、エージェント・パラメータ・ファイルを編集します。
    GGSCI> EDIT PARAMS JAGENT
    
  3. デフォルトのメモリー割当てである-Xmsと最大メモリー割当てである-Xmxの設定は、エージェントの起動文字列に含まれます。次の例では、デフォルトを64MBに設定し、最大を512MBに設定します。
    java -jar -Xms64m -Xmx512m dirjar/jagent.jar
    
  4. 必要に応じて割当て数を変更し、パラメータ・ファイルを保存し、エディタを終了します。
  5. エージェントを一度停止してから再び開始して、変更を実装します。
    GGSCI> STOP JAGENT
    GGSCI> START JAGENT