DIVArchive システムは、この章で説明するいくつかのハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントから構成される統合アーカイブソリューションです。Linux で DIVArchive コンポーネントをサービスとして実行する方法に関する Linux 固有の指示については、Oracle DIVArchive 7.5 コアのドキュメントライブラリにある『Oracle DIVArchive インストールおよび構成ガイド』の Linux インストール手順を参照してください。
すべての Windows バッチファイル (.bat
) には、対応する Linux シェルスクリプト (.sh
) があります。Linux で作業する場合は、Windows のパスを Linux のパスで置き換える必要があります。たとえば、Linux で実行する場合、Windows のパス C:\DIVA\Program
は /home/diva/DIVA/Program
になります。また、Linux のパスやファイル名では大/小文字が区別されます。
ソフトウェアコンポーネントのインストールには複数のハードウェアコンポーネントが必要であり、それらのコンポーネントが一緒になって完全なアーカイブシステムが構成されます。以降のセクションでは、主なシステムコンポーネントについて説明します。
DIVArchive は、さまざまなタイプやフォーマットのストレージデバイスにわたって操作を実行します。使用可能なデバイスの例を次に示します (DIVArchive のライセンス情報については、付録A を参照)。
RAID セットはハードディスクドライブ上にデータを格納します
テープライブラリは、磁気テープへのデータ格納を自動化します。テープライブラリには、ロボティクス、テープドライブ、およびテープライブラリに格納された一連のテープが含まれます。
テープドライブは、DIVArchive Actor に接続された SCSI、ファイバチャネルインタフェースのいずれかを経由します。ファイバチャネルスイッチに接続されたドライブは、複数の Actor 間で共有できます。Actor 間でのリソース共有は、DIVArchive Manager によって制御および調整されます。ファイバチャネルスイッチは、自身に接続された任意のテープドライブと Actor との間の接続性を提供します。
DIVArchive 7.5 では、Oracle Storage Cloud アカウントや Sony オプティカルライブラリでのアーカイブ操作が可能となります。
DIVArchive Manager ソフトウェアコンポーネントと、ロボティクスを制御するためのライブラリ付属のライブラリ制御ソフトウェアを実行するには、管理ステーションが最低 1 つは必要になります。これは、メイン管理ステーションと呼ばれます。メイン管理ステーションでは、データベースやすべての必須データの格納先となるデータディスクでミラー (RAID1) 構成が使用されます。
管理ステーションはアーカイブシステムの動作に不可欠なので、バックアップ管理ステーションも構成することを強く推奨します。障害が発生するとメインステーションは停止され、バックアップステーションが起動されます。
DIVArchive Actor コンポーネントのホストとして、専用の Windows または Linux サーバーを使用できます。またよくあるように、DIVArchive Actor ソフトウェアをプロダクションサーバーに直接インストールすることもできます。
Linux オペレーティングシステムで実行されている Actor は、CIFS ソースおよび宛先で UNC パスをサポートしません。ただし、マウントされた SMB 共有へのローカルパスを定義できます。
Linux ベースの Actor では、Telestream Vantage トランスコード操作のみがサポートされます。
DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
DIVArchive Manager は DIVArchive システムの主要コンポーネントであり、Windows または Linux プラットフォーム上にインストールできます。購入可能なオプションとして、DIVArchive はメインおよびバックアップ用の DIVArchive Manager もサポートしています。DIVArchive バックアップサービスを使用するには、Backup Manager を構成する必要があります。
DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
DIVArchive システムとの相互作用を行うその他のシステムやコンポーネントとしては、次のものがあります。
オブジェクトをアーカイブに移動させるかアーカイブからオブジェクトを取り出すためのアーカイブ操作、およびアーカイブシステムやアーカイブ内に格納されたオブジェクトに関する情報を取得するための操作を制御するアプリケーション。これらのアプリケーションはアーカイブイニシエータと呼ばれます。アーカイブイニシエータの例として、ブロードキャスト自動化システムや Media Asset Management (MAM) アプリケーションが挙げられます。
プロダクションサーバーとは、オブジェクト (ビデオファイルなど) の制作場所となるサーバー、あるいはそれらのオブジェクトのブロードキャスト元となるサーバーのことです。たとえば、ビデオサーバーは一種のプロダクションサーバーです。プロダクションサーバーは、アーカイブするオブジェクトのソースにすることも、アーカイブから取り出すオブジェクトの宛先にすることもできます。
プロダクションネットワークは通常、プロダクションサーバー同士を接続する高速 LAN を指し、サーバー間でのオブジェクト転送を可能にします。これはまた、高速ネットワークに直接接続されているか、あるいはプロダクションサーバーの製造元が提供するゲートウェイデバイス経由で接続されている DIVArchive Actor の接続も可能にします。
DIVArchive ソフトウェアには現在、次のコンポーネントが含まれています (DIVArchive のライセンス情報については、付録A を参照)。
DIVArchive Actor
DIVArchive Manager
DIVArchive Robot Manager
DIVArchive 構成ユーティリティー
DIVArchive Control GUI
DIVArchive バックアップサービス
Oracle DIVAnet (オプション)
Oracle Avid Connectivity (オプション)
AM Communicator (AMC)
TM Communicator (TMC)
Checksum Support and Content Verification
クライアント API
C++ (DIVArchive 6.3 以降との互換性あり)
Java
Web サービス (オプション)
DIVAprotectWS
Customer Information Collection Tool
DIVAprotect
Drop Folder Monitor (オプション)
SNMP エージェント (オプション)
Oracle DIVArchive Storage Plan Manager (SPM - オプション)
VACP Converter (オプション)
また、ライブラリのロボティクスを制御するためのサードパーティー制御ソフトウェアがライブラリ製造元から提供されることもあります。ソフトウェアの名前は、DIVArchive ソリューションで使用されるライブラリの種類やブランドに依存します。
DIVArchive のインストール完了後は、administrator または operator プロファイルでデフォルトのパスワードを使って Control GUI にログインすることはできません。構成ユーティリティーで administrator または operator のパスワードを割り当てたあとでないと、Control GUI で対応するモードに切り替えることはできません。
administrator または operator プロファイルにパスワードを割り当てないまま、Control GUI で対応するモードに切り替えようとすると、構成ユーティリティーで対応するプロファイルのパスワードを設定する必要があることを知らせるダイアログボックスが表示されます。構成ユーティリティーで対応するプロファイルのパスワードをはじめて設定したあとは、パスワード変更時に古いパスワードで使用した値は重要でなくなります。
DIVArchive Actor は、本番システムにおけるデバイス間のデータムーバーです。これは、さまざまなタイプのデバイス間のデータ転送をサポートし、Telestream トランスコードソフトウェアによるトランスコード操作を処理します (オプション)。Actor のすべての操作は、DIVArchive Manager によって開始および調整されます。1 つ以上の Actor が単一の DIVArchive Manager によって制御されるように構成できます。DIVArchive のライセンス情報については、付録A を参照してください。
各 DIVArchive Actor は Windows サービスとして実行されますが、Actor ホストの起動時に自動的に起動され、DIVArchive Manager からの接続の受け付けを開始します。各ホスト上の Actor サービスは Windows サービスのダイアログボックスから管理できます。
同じファイルを同じ宛先に 2 回並行して復元する場合、Windows での動作と Linux での動作は異なります。Windows では、最初の復元 (完全に同時には終了できません) では、2 番目の復元が終了するようにファイルをロックします。Linux では、ファイルシステムレベルでそのようなロックは行われません。両方の復元が同時に実行され、どちらでも同じファイルに書き込まれます。結果のファイルの内容は予測不可能です。
注記:
Linux ベースの Actor では現在、Telestream Vantage トランスコード操作のみがサポートされています。次の一覧は、Actor の実行可能ファイルです。
%DIVA_HOME%\Program\Actor\bin\ActorService.exe command [option]
Actor サービス用のコマンドを実行します。次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。ActorService.exe
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
Actor をシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
Actor サービスを削除します。
debug (-d)
Actor をコンソールモードで起動します。
version (-v)
Actor のリリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
%DIVA_HOME%\Program\Actor\bin\CatFiles.exe
このコマンドは、2 つのファイルを結合して単一のファイルにします。コマンド行パラメータはありません。
%DIVA_HOME%\Program\Actor\bin\scandrive.exe
システム内のテープドライブを識別します。コマンド行パラメータはありません。
%DIVA_HOME%\Program\Actor\bin\TapeReadingUtility.exe
Tape Reading Utility を開きます。これは、システム内のテープドライブの手動読み取りを可能にします。コマンド行パラメータはありません。
%DIVA_HOME%\Program\Actor\bin\VideoAnalyser.exe
Video Analyzer Utility を開きます。このユーティリティーの GUI は、ビデオファイルをそのファイルタイプに対応するユーザーインタフェースのトップタブにドロップすることにより、ビデオフォーマットの内部構造を表示します (「MOV」タブ上に .mov
ファイルをドロップし、「AVI」タブ上に .avi
ファイルをドロップするなど)。下側のウィンドウペインにファイル情報が表示されます。コマンド行パラメータはありません。
DIVArchive Manager は DIVArchive システムの主要コンポーネントです。すべてのアーカイブ操作は、DIVArchive Manager によって制御および処理されます。操作要求は、DIVArchive クライアント API を介してイニシエータアプリケーションによって送信されます。購入可能なオプションとして、DIVArchive はメインおよびバックアップ用の DIVArchive Manager もサポートしています。DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
DIVArchive Manager は Windows サービスとして実行されます。このサービスは Windows サービスの画面から管理できます。Manager の静的な構成ファイルは、manager.conf
です。このファイル内のほとんどの設定は通常、デフォルト値のままにしておいてかまいません。Manager の動作をモニターするには、Control GUI を起動します。
Manager の bin
フォルダ内のバッチファイルを使用すると、次の主要操作を実行できます。
Manager サービスの起動、停止、および再起動を行います。これらの操作はすべて、manager バッチファイルを使って実行できます。具体的には、manager.bat
コマンドのあとにそれぞれ start
、stop
、restart
を指定します (例: manager.bat start
)。
また、graceful_shutdown
コマンドを使って実行中のすべての要求を終了させることもできます。graceful_shutdown
コマンドは、stop
コマンドのように突然シャットダウンするのではなく、実行中のすべての要求が終了するまで待ってから Manager を停止します。
NotifyManager
バッチファイルを使用して、Manager の構成に対するすべての変更を Manager に通知します。
importtapes
バッチファイルを使用して、テープをグループにインポートします。
ConnMgr
バッチファイルを使用して、アクティブな接続のすべてを一覧表示し、一部の接続を (接続識別子を指定して) 終了させます。
manager.bat
ファイルを使えば、Manager をサービスとして実行したり、コンソールウィンドウを使って実行したりできます。次のコマンドとパラメータを使ってバッチファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\Manager\bin\manager.bat [command] [options]
例:
%DIVA_HOME%\Program\Manager\bin\manager.bat start -conf config_file_name.conf
次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。manager.bat
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
Manager をシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
Manager サービスを削除します。
start
Manager を起動します。
stop
Manager が実行中の場合、それをただちに停止します。
graceful_shutdown
シャットダウン時に実行されていた要求がすべて終了したあとで Manager を停止し、新しい要求をすべて無視します。
restart
Manager を停止してから起動します。
reload
現在のサービスがその設定をリロードすることを要求します。
status
サービスが実行中かどうかを判定し、そのステータスを表示します。
dump
Manager サービスがシステムダンプを作成することを要求します。
version (-v)
Manager のリリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
Linux 環境で Windows サービスを実行する方法については、Oracle DIVArchive 7.5 コアのドキュメントライブラリにある『Oracle DIVArchive インストールおよび構成ガイド』を参照してください。
Checksum Support and Content Verification プログラムの目的は、DIVArchive システムで管理される各ファイルに対して追加の検証レベルを提供することです。
チェックサムはアーカイブ処理中に Actor によって自動生成され、データベース内に格納されます。このチェックサムは、初回の読み直し操作または復元操作が実行されるまで、検証されません。
チェックサムの検証が発生するのは、Source/Destination からのデータ転送時と、ソースまたはストレージメディアからのデータ読み取り時です。後者は、ルーチン機能 (Restore、Copy、Repack、Transcode。ただし Partial File Restore は除外) 実行中のストレージメディアからのオブジェクトの取得時、ストレージからの読み直し時 (Verify-Following-Write 機能)、またはソースからの読み直し時 (Verify-Following-Restore 機能) に発生します。
チェックサムの検証や失敗を確認するには、Control GUI の「Manager」ビューや「Actor」ビューなど、要求制御ビューを使用します。リソースをダブルクリックすると、検証 (またはエラー) メッセージとチェックサム情報を示すダイアログボックスが表示されます。チェックサム表記の上で静止すると小さなダイアログボックスが開き、そこに Source、Component、Checksum Type、および Checksum Value が表示されます。
注記:
Oracle Storage Cloud レベルで追加のチェックサム検証が実行されます。詳細は、Oracle Storage Cloud のドキュメントを参照してください。詳細情報や新機能/機能強化については、Oracle DIVArchive 7.5 追加機能のドキュメントライブラリにある Oracle DIVArchive Checksum Support のユーザーズガイドを参照してください。
importtapes.bat
バッチファイルは、1 つ以上のテープを、DIVArchive システム内のユーザー指定のグループにインポートします。テープのエクスポート時に作成された XML ファイルを、コマンド行パラメータとして指定する必要があります。
このツールは、テープのメタデータをデータベースにインポートするだけであり、実際のオブジェクト (またはテープ) 自体をシステムにインポートするわけではありません。Insert Tape 機能を使ってテープの挿入も行う必要があります。
詳細は、Oracle DIVArchive 7.5 コアのドキュメントライブラリにある『Oracle DIVArchive Export/Import ユーザーズガイド』を参照してください。DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
次のコマンドとパラメータを使って importtapes.bat
バッチファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\Manager\bin\importtapes.bat [group_name] [mfiledir] [mfiledir]
importtapes.bat
のコマンドパラメータを次に示します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
group_name
インポートされたテープの所属先となるテープグループ。
mfiledir
エクスポートされたテープのメタデータを含む XML ファイル、またはそれらのファイルを含むフォルダ。最初の mfiledir
は必須ですが、追加のエントリはオプションです。複数のファイルは次のように使用できます。
mfiledir1
mfiledir2
mfiledir3
mfiledir4
(以下同様)
-skipIfNameExists
注意:
これは高度なオプションであり、通常の用途には推奨されません。このオプションを使用すると、テープ上のオブジェクトが不可視となり、DIVArchive はシステム内に存在している可視オブジェクトのみを使用します。これは高度なパラメータであり、名前が競合しているオブジェクトのインポートをスキップします。通常、オブジェクト名が存在している場合はプログラムが停止され、何もインポートされません。このオプションを使えば、既存のオブジェクトをスキップし、XML ファイル内の次のオブジェクトのインポートに進むことができます。
-useImportDateAsArchiveDate
DIVArchive にインポートされるオブジェクトの Archive Date として、元の Archive Date ではなく Import Date を使用するよう強制します。
DIVArchive をディスクストレージの管理だけに使用することもできますが、1 つ以上のテープライブラリを追加することでストレージ容量をさらに拡張できます。このような場合、DIVArchive Robot Manager モジュールは、DIVArchive Manager がさまざまなタイプのテープライブラリと対話するための中間ソフトウェア層を提供します。これは TCP/IP 経由で DIVArchive Manager に接続されます。DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
DIVArchive Robot Manager は、ライブラリ自体への直接インタフェース (ネイティブな SCSI または SCSI over Fibre Channel 経由) または製造元の独自のライブラリ制御ソフトウェアへの中間 Ethernet 接続のどちらかを使用することにより、ライブラリとインタフェース接続します。
Robot Manager は、関連ライブラリ内の一連のテープが DIVArchive データベースとの同期を必要としている場合、DIVArchive Manager に対してアラートを発行します。この機能は SCSI Robot Manager モジュールに固有のものであり、DIVArchive データベースとライブラリインベントリ間の潜在的なテープインベントリ不一致を検出します。
ライブラリからユニットアテンションコード 06h 00h 28h
(インベントリが変更された可能性がある) または 06h 00h 29h
(リセットが発生した) が送出されると、Robot Manager によって潜在的なインベントリ問題が捕捉されます。これが発生すると、Robot Manager は DIVArchive Manager に通知し、データベースとライブラリの内容との同期を取り直させます。
DIVArchive Robot Manager Client にアクセスするには、Robot Manager Client (コマンド行ベース)、Robot Manager Client GUI (グラフィカルインタフェース) のいずれかを使用します。Robot Manager Client GUI はグラフィカルインタフェースであり、ユーザーが Robot Manager と容易に相互作用できるようにします。
注記:
Robot Manager と制御下のライブラリとの間に中間ロボティクス制御ソフトウェア (ACSLS、SDLC、PSC など) がインストールされている場合、関連する DIVArchive Robot Manager を起動する前にそのソフトウェアが実行されている必要があります。Robot Manager Client のコマンド行インタフェースを起動すると、Windows のコマンド行に似た画面が表示されます。Robot Manager Client はすでに起動されているので、入力する必要があるのは、必要な操作を実行したり必要な情報を表示したりするために必要なコマンドのみとなります。
次の一覧は、Robot Manager の実行可能ファイルです。
注意:
DIVArchive Manager の実行中に Robot Manager を再起動することも可能ですが、Robot Manager がオフラインになっている間にあるドライブへのテープのマウントが試みられると、そのドライブが Out of Order に設定される可能性があります。%DIVA_HOME%\Program\RobotManager\bin\RobotManager.exe command [options]
Robot Manager サービス用のコマンドを実行します。次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。RobotManager.exe
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
Robot Manager をシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
Robot Manager サービスを削除します。
debug (-d)
Robot Manager をコンソールモードで起動します。
version (-v)
Robot Manager のリリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
%DIVA_HOME%\Program\RobotManager\bin\RobotManagerClient.bat [rmHost] [rmPort]
これは、DIVArchive システムで障害が発生した場合に Robot Manager を制御するためのコマンド行ユーティリティーです。
rmHost
接続のリモートホスト名。
rmPort
接続のリモートホストポート。
%DIVA_HOME%\Program\RobotManager\bin\RobotManagerGUI.bat
これは、DIVArchive システムで障害が発生した場合に Robot Manager を制御するための GUI ユーティリティーです。
DIVArchive 構成ユーティリティーは、DIVArchive システムを構成します。これは、DIVArchive データベースが実行されているホストへの TCP/IP 接続を備えた任意のコンピュータ上で実行できます。
注意:
構成ユーティリティーは経験豊富なユーザー専用です。構成ユーティリティーで不正な変更や不完全な変更を行うと、DIVArchive の動作に悪影響が及び、アーカイブからデータが削除されたり、DIVArchive Manager の実行が妨げられたりする可能性があります。変更する内容に自信がない場合は、システム構成への変更を試みる前に、Oracle Support に連絡してサポートを受けてください。構成ユーティリティーは主に DIVArchive Database に接続し、一部のタスクでは DIVArchive Robot Manager に直接接続します。ユーティリティーの起動後、DIVArchive システムの構成を編集するには、まずデータベースに接続する必要があります。DIVArchive 用の Oracle ユーザー名とパスワードは、サイトの DIVArchive Site Configuration に記載されているはずです。構成ユーティリティーは主に DIVArchive の構成に使用されますが、構成ユーティリティーからいくつかの操作機能を実行することもできます。
これは Oracle Java ベースのユーティリティーなので、Oracle Java Runtime Environment 64-bit (build 1.8.0_45-b14) もインストールする必要があります。構成ユーティリティーが起動されるためには、コンピュータのオペレーティングシステムの %DIVA_HOME%
環境変数が定義されている必要があります。この変数は、JRE bin フォルダへの絶対ディレクトリパスに一致させてください。例: %DIVA_HOME%\Java
。ここで、%DIVA_HOME%
は選択された DIVArchive インストールディレクトリです。
Windows で構成ユーティリティーを起動するには、次のコマンドを使用します。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\configutility.bat
Linux で構成ユーティリティーを起動するには、次のコマンドを使用します。
cd /home/diva/DIVA/Program/ConfigUtility/bin sh configUtility.sh
DIVArchive Control GUI は、DIVArchive での操作をモニター、制御、および管理する場合に使用します。いくつかの DIVArchive Control GUI を実行し、それらを同じ DIVArchive システムに同時に接続できます。
Windows で Control GUI を起動するには、Windows のスタートメニュー項目を使用するか、次のいずれかのコマンドを使用します。
%DIVA_HOME%\Program\GUI\bin\gui.bat
Linux で Control GUI を起動するには、次のコマンドを使用します。
cd /home/diva/DIVA/Program/GUI/bin sh gui.sh
注意:
複合オブジェクトを使用する場合、DIVArchive バックアップサービスの使用が厳格に求められます。バックアップサービスから生成されるエラーメッセージには、細心の注意を払うようにしてください。DIVArchive バックアップサービスは、Oracle データベースとメタデータデータベースの両方のバックアップの信頼性とモニタリングを確保します。DIVArchive バックアップサービスコンポーネントは、標準 DIVArchive システムインストールの不可欠な部分としてインストールされますが、通常は DIVArchive Manager や Oracle データベースと同じサーバー上にインストールされます。このサービスは、構成ファイル経由でのバックアップスケジュールの構成を可能にし、バックアップ処理の全体を管理およびモニターします。
このサービスは、データベースのフルバックアップとインクリメンタルバックアップの両方を生成します。Oracle データベースとメタデータデータベースのインクリメンタルバックアップは、すべてのリモートバックアップシステムにレプリケートされます。これは、メタデータデータベースのバックアップと古くなったメタデータファイルの削除を行う唯一のコンポーネントです。ユーザーが送信した複合オブジェクトに対する Delete 要求が処理されると、Oracle データベースからデータが削除されますが、メタデータデータベースのファイルは削除されません。それがバックアップサービスによって削除されるのは、(「Recovery Period」パラメータで定義された) 構成済みのクリーンアップ期間が経過したあとです。
注意:
システムの実行中にメタデータ場所のパラメータを変更しないでください。DIVArchive バックアップサービスは、定期的にステータスメッセージを DIVArchive Manager に送信します。Manager は、受信したエラーメッセージのすべてを Manager Events Log に保存するほか、接続中のすべての Control GUI アプリケーションにもメッセージを転送し、ダイアログボックスにメッセージが表示されるようにします。エラー発生時に Control GUI が 1 つも接続されていなかった場合、エラーダイアログボックスは表示されませんが、あとでエラーを確認できるようにイベントログには情報が書き込まれます。
またこのサービスには、両方のデータベースファイルのバックアップ処理に起因する問題に関する電子メールを送信する機能も組み込まれています。この機能を活用するには、SMTP メールプロバイダに接続するように DIVArchive を構成する必要があります。電子メール通知は、DIVArchive 構成ユーティリティーの「Manager Setting」タブを通じて構成します。特定された問題は接続中のすべての GUI システム上に表示されるとともにイベントログに保存され、電子メール経由で通知が配信されます。
データベースまたはシステムで、システムバックアップからの復元が必要なレベルの障害が発生した場合、格納されたバックアップの復元は、既存の Oracle スクリプト経由で手動で実行されます。この処理は Oracle Support 担当者のみが実行するようにすることをお勧めします。詳細は、Oracle サポートにお問い合わせください。
DIVArchive で Avid Connectivity を使用すると、DIVArchive との間でアーカイブデータの転送が特定のビデオ形式で行われ、単一のクリップまたは一連のクリップのアーカイブおよび取り出しが可能となります。Avid Connectivity は現在 DIVArchive と一緒にパッケージングされておらず、個別のインストールプロセスとなります。AMC および TMC 用の特定のプラグインには追加のインストールが必要です。
AM Communicator の場合、すべての操作が DIVArchive ではなく Avid Interplay から実行されます。TM Communicator の場合、アーカイブ操作はすべて Avid から実行され、復元操作と削除操作はすべて DIVArchive から実行されます。
Avid Connectivity で使用される特定の DIVArchive API 操作 (GetByFilename
や DeleteByFilename
など) は、複合オブジェクトでは現時点ではサポートされていません。
詳細は、Oracle DIVArchive 7.5 追加機能のドキュメントライブラリにある Oracle DIVArchive Avid Connectivity のユーザーズガイドを参照するか、Oracle Support までご連絡ください。また、付録A の DIVArchive ライセンス情報も参照してください。
DIVArchive クライアント API はドキュメント化されている関数群であり、DIVArchive システムが提供するサービスを、クライアントとして機能する外部アプリケーションから利用できるようにします。
各 DIVArchive クライアントアプリケーションには、用意されたクライアント関数ライブラリをリンクする必要があります。これらの関数は、TCP/IP 接続経由で DIVArchive Manager に送信される DIVArchive 要求メッセージの内側に、クライアントコマンドをカプセル化します。
getFilesAndFolders
API 呼び出しは、ファイルやフォルダの完全なリストを取得するために連続して呼び出されます。通常、メソッドの初回呼び出し時に startIndex
が 1 に設定されます。後続の呼び出しでは、前の呼び出しから返された endIndex
に startIndex
を設定します。すべての要求が返されると、このメソッドの呼び出しから空のリストが返されるようになります。
フォルダにはチェックサムは含まれませんが、ファイルごとのチェックサム (MD5、SHA1 など) が利用可能な場合はいくつかのチェックサムが提供されます。返される情報は、どのチェックサムが真性チェックサムであるかを識別します。
各 API の使用に関する仕様や詳細は、Oracle DIVArchive 7.5 追加機能のドキュメントライブラリにある対応するマニュアルを参照してください。次のようにさまざまな API が利用可能となっています。
DIVArchive C++ API (DIVArchive 6.3 以降との互換性あり)
DIVArchive Java API
DIVArchive WS API (Web サービス)
DIVArchive DIVAprotectWS API
DIVAS バージョン 2.2 は 3 つの WS API バンドルを含んでおり、SOAP インタフェースと RESTful インタフェースをどちらもサポートしています。WS API では接続プールを使ってパフォーマンスの向上が図られており、異なる API バンドルを同時に起動して使用できるようになっています。
含まれている API バンドルは次のとおりです。
DIVArchive WS 6.5 API
DIVArchive WS 7.0 API
DIVArchive WS 7.1 API
DIVArchive WS 7.2 API
DIVArchive WS 7.3 API
Customer Information Collection Tool は Oracle Support およびデリバリチームで使用されるユーティリティー機能であり、現場で見つかった問題の分析や診断を行えるよう、クライアントの DIVArchive システムに関する情報を収集します。このユーティリティーは DIVArchive のパッケージに含まれてはいますが、Oracle の担当者のみが使用するためのものです。
このツールは、サポート部門での調査に必要なすべての顧客情報 (ログファイル、ダンプファイル、クライアント環境情報など) を受信します。これは、クライアントのすべてのサイトから一貫した方法で情報を受け取り、クライアントの問題に関する詳細情報を情報源の連絡先情報とともに保存します。さらにこのツールは、開発施設への情報の転送が完了するとすぐに Oracle デリバリチームに通知します (転送先の施設では将来の問題解決のため、情報が必要に応じて永続的に格納される)。
CollectSysInfo.bat
ファイルを使えば、必要な情報を収集し、それを Oracle Support および Oracle デリバリチームに送って問題を解決してもらうことができます。次のコマンドとパラメータを使ってバッチファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\CollectSysInfo.bat [parameter value]
例:
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\CollectSysInfo.bat -EXMODULES VACP, AMCommunicator -AFTERDATE 09/25/2016 -MACHINES 172.16.3.45,172.16.3.46 -DBTYPE conf -CUST -CUSTOMER1
CollectSysInfo.bat
の主なコマンドパラメータを次に示します。
-EXMODULES [MODULE_NAMES]
指定されたモジュールを、ログや構成ファイルの収集対象から除外します。-EXMODULES ALL
を使用すると、すべてのモジュールが除外され、DIVArchive Oracle Database のダンプのみが収集されます。デフォルトではすべてのモジュールが収集されます。
-AFTERDATE [MM/DD/YYYY]
指定された日付以降のログのみを収集します。デフォルトでは、利用可能なログがすべて収集されます。
-MACHINES [IP:host_name,IP:host_name,and so on]
指定されたすべてのコンピュータからもログを収集します。複数のホスト名を指定するには、コンマ区切りリストを使用します。デフォルトでは、このスクリプトが実行されている現在のシステムのログのみが収集されます。
-DBTYPE [FULL|CONF]
DIVArchive Oracle Database のフルダンプを収集するか、構成ダンプのみを収集します。デフォルトではフルデータベースダンプが収集されます。
-CUST [CUSTOMER_NAME]
ログの収集場所となる顧客の名前。顧客名が 13 文字より長い場合、末尾が切り捨てられます。このオプションパラメータのデフォルト値はありません。顧客名を引数として指定しなかった場合、スクリプトの実行時に顧客名の入力が要求されます。
このスクリプトでは内部パラメータもいくつか存在しています。各内部パラメータにはデフォルト値がありますが、それらのデフォルト値は、スクリプトオプションを使ってカスタム値を指定することでオーバーライドできます。
例:
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\CollectSysInfo.bat -EXMODULES VACP, AMCommunicator -AFTERDATE 09/25/2016 -MACHINES 172.16.3.45,172.16.3.46 -DBTYPE conf -CUST CUSTOMER1 -DIVALOC C:\INSTALL\DIVA
追加のスクリプトパラメータを次に示します。
-DIVALOC
スクリプトによるログの収集元となるすべてのコンピュータの DIVArchive インストールパス。デフォルト値は %DIVA_HOME%
です。
-REMOTEDIVA
-MACHINES
パラメータを使って追加のコンピュータが指定された場合の DIVArchive のインストール場所。このパラメータで設定されたパスは、ネットワーク内で共有する必要があります。デフォルト値は \\RemoteSystem\C$\DIVA
です。
-DUMPPATH
スクリプトが .7z
zip ファイルを生成および出力する場所。デフォルト値は H:\
です。
-ORACLELOGIN
DIVArchive Oracle Database のユーザー名とその接続詳細。
-CYGWIN
Cygwin のインストールパス。デフォルト値は C:\cygwin\bin
です。
-SEVENZIP
7z zip ツールのインストールパス。デフォルト値は C:\Program Files\7-Zip\7z.exe
です。
-TEMPDIR
スクリプトによるログや構成ファイルのコピー先となる一時ディレクトリ。このフォルダは、スクリプトの実行開始時に自動的に作成され、実行完了後に削除されます。このパラメータに設定されたパスがすでに存在していた場合、スクリプトの実行が失敗します。デフォルト値は H:/supportinfo
です。
DIVArchive Drop Folder Monitor (DFM) は、最大 20 個のローカルフォルダまたは FTP フォルダ (あるいは両者の組み合わせ) 内に新しく作成されたファイルの自動モニタリングを提供します。FTP フォルダ内では、DIVArchive オブジェクトごとに 1 つ (または複数) のファイルがサポートされます。新しいファイル (または FTP フォルダ) が識別されると、DFM は DIVArchive にアーカイブ要求を自動的に発行して、その新しいファイルまたはフォルダをアーカイブします。ファイルが正常にアーカイブされると、それらのファイルはソースから自動的に削除されます。
Linux 環境で DFM を使って FTP フォルダをモニターする場合、DFM を次のように構成する必要があります (これは一例)。
ユーザー: diva
ユーザーのホームディレクトリ: /ifs
モニター対象のフォルダ: /ifs/folder1
正しい DFM 構成: ftp://diva:password@host_ip/folder1
間違った DFM 構成: ftp://diva:password@host_ip/ifs/folder1
DFM インストールが動作する各ホスト上では、オペレーティングシステムサービスまたは DFM コマンド行ユーティリティーを使って DFM サービスを起動、停止、および再起動できます。DFM サービスが起動または再起動すると、DFM は構成ファイルをロードして検証します。構成の問題が 1 つでも検出されると、プロセスは終了し、診断が実行されます。
構成の検証が正常に完了すると、DFM は構成済みのドロップフォルダのスキャンを開始し、DFM が前回シャットダウンされる前に初期化されたすべてのオブジェクトのステータスをチェックし、オブジェクトの最新のステータスで内部データベースを更新します。これらのチェックがすべて完了すると、DFM は Running 状態になります。
DFM は構成済みドロップフォルダ内でファイルを検出すると、内部データベースを更新し、検出されたすべてのファイルを新しいオブジェクトとしてアーカイブするよう DIVArchive に要求します。アーカイブ要求の繰り返しを避けるため、DFM は内部データベース内のアーカイブ操作のステータスを継続的に更新します。
DIVArchive 要求が失敗すると、その失敗の情報が DIVArchive Status Module によって内部データベースに通知されます。失敗した要求試行の数が事前に構成された値に達すると、オブジェクトのステータスが could not be archived に変更され、そのオブジェクトは不完全としてマークされます。DFM は、その不完全なファイルに関する情報を記録し、DFM File Manager Module を呼び出してそれらのファイルを Trash フォルダに移動させます。
要求が正常に完了すると、DIVArchive Status Module によって内部データベースが更新されます。File Set Object の場合、DFM は Metadata File と File Set フォルダを削除します。
DFM は、シャットダウンスクリプトが実行された時点で処理を終了し、すべてのアーカイブ操作が完了する前にすべての内部プロセスを停止します。すべてのモジュールが停止されると、ディスク上のすべての内部ステータスが内部データベースに保存され、その後、DFM のシャットダウンが完了します。
DFM の構成ファイルは %DIVA_HOME%\Program\conf\dfm\dfm.conf
です。サービスのロギングは、%DIVA%\Program\log\dfm\
フォルダ内のログファイル経由で実行されます。ロギングの構成は %DIVA%\Program\conf\dfm\dfm.trace
ファイルに含まれています。
dfm.bat
ファイルを使えば、コマンド行インタフェースから DFM を管理できます。次のコマンドとパラメータを使ってバッチファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\InterLink\dfm\bin\dfm.bat [command] [options]
次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。dfm.bat
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
DFM モジュールをシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
DFM モジュールサービスを削除します。
start
DFM モジュールを起動します。
stop
DFM モジュールが実行中の場合、それを停止します。
restart
DFM モジュールを停止してから起動します。
status
サービスが実行中かどうかを判定し、そのステータスを表示します。
version (-v)
リリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
DIVArchive Simple Network Management Protocol (SNMP) エージェントおよび管理情報ベース (MIB) は、SNMP プロトコル経由でのサードパーティーのモニタリングアプリケーションからの DIVArchive とそのサブシステムのステータスとアクティビティーのモニタリングをサポートします。
DIVArchive SNMP エージェントは Windows の SNMP サービスに組み込まれていますが、このサービスはサーバー起動時に自動的に起動されます。DIVArchive からモニタリングアプリケーションへの SNMP 情報は DIVArchive SNMP エージェント経由で取得されますが、このエージェントは Manager 起動時に Manager への接続を自動的に確立します。
注記:
Linux 環境では、DIVArchive SNMP エージェントは現時点ではサポートされていません。次の手順を使用して、DIVArchive をモニターするように SNMP サービスを構成します。
DIVArchive Manager がインストールされたコンピュータ上で、Microsoft SNMP サービスをインストールします (まだインストールされていない場合)。
サーバー上で、Windows キー、「管理ツール」、「サーバーマネージャー」の順に移動します。
「管理」、「役割と機能の追加」の順にクリックします。
最初の 4 つの画面のそれぞれで、「次へ」をクリックします。
「SNMP サービス」が表示されていることを確認します。
サービスウィンドウに SNMP サービスが表示されていなかった場合、次の手順を使ってサービスを追加します。
サーバー上で、Windows キー、「管理ツール」、「サーバーマネージャー」の順に移動します。
「管理」、「役割と機能の追加」の順にクリックします。
インストール可能なサービスを示す画面が表示されたら、「SNMP サービス」を選択し、「機能の追加」をクリックします。
「次へ」をクリックしてから「インストール」をクリックします。
インストールが完了したら、Windows サービスの画面に戻り、「最新の情報に更新」をクリックして表示をリフレッシュします。サービス一覧に SNMP サービスが含まれているはずです。
SNMP Service および SNMP Trap Service を停止します。
DIVArchive SNMP のインストールフォルダに移動します。
%DIVA_HOME%\Program\SNMP\bin
このフォルダに DIVAapi.dll
ファイルが含まれていることを確認します。そうでない場合は、それを API Visual Studio .Net Dynamic Release
ディレクトリからコピーできます。
config.txt.ini
ファイルに正しい DIVArchive Manager 接続情報を入力します。
さらに、(実行中の要求に対するポーリングが 60 秒ごとに行われるように) POLLING_RATE
を 60 に設定し、編集後のファイルを保存する際に、ファイル名の末尾から .ini
を取り除きます。
対応するレジストリファイルを開き、使用する DIVArchive SNMP パスを指すように pathname
を編集します。
例: %DIVA_HOME%\Program\SNMP\bin\divasnmpagt.dll
。
いま編集したばかりのレジストリファイルをダブルクリックして SNMP レジストリキーをインストールします。
regedit
を起動し、レジストリファイルのレジストリ情報に基づいて各レジストリキーに移動し、レジストリ内のパスがレジストリファイル内の表示と同じになっていることを確認します。
SNMP サービスのプロパティーを開き、次のパラメータを編集します。
「トラップ」タブで、「コミュニティー名」フィールドに「public」と入力し、トラップが表示されるコンピュータ (MIB ブラウザがインストールされたコンピュータなど) の IP アドレスを追加します。
「セキュリティー」タブで、「認証トラップを送信する」と「すべてのホストから SNMP パケットを受け付ける」のチェックボックスが選択されていることを確認します。
「受け付けるコミュニティー名」フィールドで、読み取りのみの権利を持つ「public
」を追加します。
「適用」をクリックします。
SNMP サービスを起動します。SNMP トラップサービスは起動しないでください。
SNMP サービスは次のように、Windows のコマンドプロンプトからも操作できます (通常は DIVArchive Manager と同じホスト)。
Windows のコマンドプロンプトを開きます。
SNMP サービスを起動するには、コマンドプロンプトで「net start "SNMP Service"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
SNMP サービスを停止するには、コマンドプロンプトで「net stop "SNMP Service"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
Oracle DIVArchive Storage Plan Manager (SPM) は、SPM 構成で定義された規則とポリシーに基づいてアーカイブ内の資料の自動移行およびライフサイクルを提供します。SPM コンポーネントは、(ディスク容量のウォーターマークに基づいて) SPM で管理されたアレイからの資料の削除をトリガーするためにも使用されます。DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
失敗した SPM アクションのステータスを Completed に変更できるようになりました。それには、アクションを右クリックし、コンテキストメニューから「Mark Action Completed」を選択します。
「Once Only」オプションが NO
に設定されており、かつ SPM がコピーしたインスタンスを、ストレージスロットの期限が切れる前にユーザーが手動で (あるいは間違って) 削除した場合、SPM は通常、完了済みの Copy アクションを再試行します。また、SPM が削除したインスタンスをユーザーが手動で (あるいは間違って) ストレージスロットメディアにコピーした場合も、SPM は通常、完了済みの Delete アクションを再試行します。
完了としてマークされたアクションが SPM によって再試行されることはありません。ただし、ユーザーが完了したアクションを右クリックして、コンテキストメニューから「Reschedule Action」を選択することで、そのアクションを再スケジュールできます。(ユーザーが)「Mark Action Completed」オプションを利用できるのは、administrator
プロファイルの場合だけです。
複合オブジェクトに含まれるファイルが 3000 個を超える場合、複合オブジェクトや Partial File Restore 要求に対して FTP を使用することは、現時点では推奨されません。
FTP サーバーは Sources/Destinations としてサポートされてはいますが、(現時点で) 推奨される方法は、ローカルの Source/Destination、CIFS、またはローカルディスクを使用することです。
FTP サーバーで複合オブジェクトを使用するための現時点での (確認済みの) 回避策は、Source/Destination、FTP サーバーのいずれかの FTP 転送速度を落とすことです。ただし、転送速度を落とすと、パフォーマンスが低下するほか、多くのワークフローとの互換性がなくなる可能性もあります。
SPM メタデータ機能では、大/小文字を区別する FTP サーバーが推奨されます。
SPM は、SPM 構成ファイルに設定された構成済みの失敗アクション再試行間隔が経過すると、失敗した Copy、Delete、および Restore アクションを再試行します。
SPM は、オブジェクトのアーカイブ日付に基づくディスククリーニングをサポートしています。以前の SPM ディスククリーニング機能でサポートされていたのは、オブジェクトの最終アクセス時間とオブジェクトサイズに基づくクリーニングだけでした。
Linux オペレーティングシステムの Actor では、CIFS ソースおよび宛先の UNC パスはサポートされません。ただし、マウントされた SMB 共有へのローカルパスを定義できます。
このサービスの起動時には、DIVArchive Manager への正常な接続が必要となります。したがって、DIVArchive Manager の実行後に、Windows サービスコンポーネント、コマンド行のいずれかの方法でその起動を手動で行う必要があります。
コマンドプロンプトから SPM サービスを起動するには、次のコマンドを使用します。
Windows のコマンドプロンプトを開きます。
SPM サービスを起動するには、コマンドプロンプトで「net start "DIVArchive SPM"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
SPM サービスを停止するには、コマンドプロンプトで「net stop "DIVArchive SPM"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
SPMService.exe
ファイルを使えば、コマンド行インタフェースから SPM を管理できます。次のコマンドとパラメータを使ってファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\SPM\bin\SPMService.exe command [options]
次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。SPMService.exe
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
SPM モジュールをシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
SPM モジュールサービスを削除します。
debug (-d)
SPM モジュールをコンソールモードで起動します。
version (-v)
リリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
詳細は、Oracle DIVArchive 7.5 追加機能のドキュメントライブラリにある『Oracle DIVArchive Storage Plan Manager (SPM) ガイド』を参照してください。
Video Archive Command Protocol (VACP) は、アーカイブシステムとのインタフェース用に Harris Automation 社によって開発されたプロトコルです。DIVArchive には DIVArchive Manager と通信するための独自の API がありますが、VACP との互換性はありません。
アーカイブインタフェースを自動化レベルで再開発しないで相互運用性を実現するために用意されたこのモジュールは、接続された自動化システムの VACP コマンドを DIVArchive API コマンドに変換するインタフェースとして機能します。
このサービスの起動時には、DIVArchive Manager への正常な接続が必要となります。したがって、DIVArchive Manager の実行後に、Windows サービスコンポーネント、コマンド行のいずれかの方法でその起動を手動で行う必要があります。
コマンドプロンプトから VACP サービスを起動するには、次のコマンドを使用します。
Windows のコマンドプロンプトを開きます。
VACP サービスを起動するには、コマンドプロンプトで「net start "VACP Converter"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
VACP サービスを停止するには、コマンドプロンプトで「net stop "VACP Converter"
」と入力します。サービス名に空白が含まれるサービスでは、引用符が必要となります。
VACPService.exe
ファイルを使えば、VACP Converter をサービスとして実行できます。次のコマンドとパラメータを使ってファイルを実行します。
%DIVA_HOME%\Program\VACP\VACPService.exe command [options]
次のいずれかのコマンドのあとに -conf
(または -f
) オプションを付加すれば、設定のロード元となる特定の構成ファイルを指定できます。VACPService.exe
のコマンドパラメータを次に示します。
install (-i)
VACP モジュールをシステムサービスとしてインストールします。
uninstall (-u)
VACP モジュールサービスを削除します。
debug (-d)
VACP モジュールをコンソールモードで起動します。
version (-v)
リリース情報を表示してから終了します。
help (-h)
ヘルプ情報を表示してから終了します。
DIVArchive にはほかにもさまざまなユーティリティーが含まれており、そのいくつかは、この章ですでに取り上げたモジュールと関連しています。含まれるユーティリティーを次に示します。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\DIVAConfigurationPrinter.bat
DIVArchive の現在の構成を出力します。コマンド行パラメータはありません。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\DivaScript.exe
このユーティリティーでは、コマンド行の命令を使って DIVArchive の要求や操作を実行できます。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\GetVersion.exe [application_path]
特定のアプリケーションのリリース番号を返します。application_path
は、チェック対象のアプリケーションへの有効なパスです。
%DIVA_HOME%\Program\Utilities\bin\rdtu.bat
Recover Damaged Tape Utility (RDTU) は、破損したテープ上に存在するインスタンスを回復します。このユーティリティーで回復できるインスタンスは、ローカルまたはリモート DIVArchive システム内のほかの利用可能なメディア (つまり、内部テープまたは接続されたディスクアレイ) 上に有効なコピーがあるインスタンスです。コマンド行パラメータはありません。設定や構成は rdtu-conf.xml
構成ファイル内に定義されます。