この章では、DIVArchive の起動と停止に必要なステップを説明します。Linux 環境で DIVArchive コンポーネントをサービスとして実行する方法に関する Linux 固有の指示については、Oracle DIVArchive 7.5 コアのドキュメントライブラリにある『Oracle DIVArchive インストールおよび構成ガイド』の Linux インストール手順を参照してください。
すべての Windows バッチファイル (.bat
) には、対応する Linux シェルスクリプト (.sh
) があります。Linux で作業する場合は、Windows のパスを Linux のパスで置き換える必要があります。たとえば、Linux で実行する場合、Windows のパス C:\DIVA\Program
は /home/diva/DIVA/Program
になります。Linux のコマンド、パス、およびファイル名では大/小文字が区別されます。
DIVArchive システムを起動するには、以降のセクションで説明する順番で、まずハードウェアを起動し、次にソフトウェアを起動する必要があります。
DIVArchive のすべてのハードウェアコンポーネントを起動するには、次のステップを順番に実行します。各ハードウェアコンポーネントの初期化が完了したあとで、次のステップに進んでください。
必要なデバイスがすべて設置されていることを確認します。デバイスが設置されていない場合は、設置が完了するまで先に進まないでください。
DIVArchive のライセンス情報については、付録Aを参照してください。
ライブラリおよびドライブ
SAN RAID アレイ
ファイバチャネルスイッチ
ネットワークデバイス
端末集配信装置
グラフィカルフロントエンドホスト
ライブラリマネージャーホスト
外部直接接続デバイス
Manager ホスト
Actor ホスト
ライブラリおよびドライブの電源を投入します。
SAN RAID アレイの電源を投入します。
ファイバチャネルスイッチの電源を投入します (設置されている場合)。
ネットワークデバイスの電源を投入します。
端末集配信装置の電源を投入します (設置されている場合)。
グラフィカルフロントエンドホストの電源を投入します (設置されている場合)。
ライブラリマネージャーホストの電源を投入します (設置されている場合)。
外部直接接続デバイスの電源を投入します。
Manager ホストの電源を投入します。
2 つの Manager ホストが設置された環境では、常に Main Manager を先に起動し、次に Alternate (または Backup) Manager を起動しなければならないことがあります。Oracle インストール担当者に連絡を取り、使用する設備にこれが適用されるかどうかを確認してください。
Actor ホストの電源を投入します。
すべての電源投入が正常に完了すれば、ハードウェアの起動は完了したことになります。
次のステップは、DIVArchive システムのソフトウェアコンポーネントを起動する際に必要となる順番を説明したものです。一部のソフトウェアコンポーネント (Actor サービスなど) は、ホスト起動時に自動的に起動されるよう設定されている可能性があります。
各 DIVArchive ソフトウェアコンポーネントの管理については、手動での起動の場合でも自動的な起動の場合でも、DIVArchive ソフトウェアコンポーネントを参照してください。DIVArchive のすべてのソフトウェアコンポーネントを起動するには、次のステップを順番に実行します。
必要なコンポーネントがすべてインストールされていることを確認します。デバイスが設置されていない場合は、設置が完了するまで先に進まないでください。
ライブラリマネージャー
ライブラリ
DIVArchive Manager
DIVArchive バックアップサービス
複合オブジェクト (使用している場合)
DIVAnet
DIVArchive VACP Converter
DIVArchive Storage Plan Manager (SPM)
DIVArchive Drop Folder Monitor (DFM)
ライブラリ制御ソフトウェアを起動します。
ACSLS
PCS
SDLC
DIVArchive Robot Manager を起動します。
DIVArchive Actor を起動します。
DIVArchive Manager を起動します。
DIVAnet を起動します。
DIVArchive VACP Converter を起動します。
DIVArchive ネームサービスを起動します。
DIVArchive Storage Plan Manager (SPM) を起動します。
DIVArchive Drop Folder Monitor (DFM) を起動します。
すべての起動が正常に完了すれば、ソフトウェアの起動は完了したことになります。
DIVArchive の停止は、システム起動時とは逆の順番で行います。まずソフトウェアをシャットダウンし、次にハードウェアをシャットダウンします。以降のセクションでは、DIVArchive を完全にシャットダウンするために必要な手順を説明します。
DIVArchive システムをシャットダウンすることで、その時点でまだ処理中の要求が途中で異常終了することのないように、DIVArchive Manager をまず停止することをお勧めします。これは、Manager のシャットダウンが完了する前に、その時点でアクティブになっている要求がすべて完了されるためです。
DIVArchive Manager のシャットダウン手順については、DIVArchive Managerセクションを参照してください。DIVArchive Manager のシャットダウン時には、すべてのアーカイブ操作が終了します。その他の DIVArchive ソフトウェアコンポーネントについては、インストール先のホストコンピュータをシャットダウンする前にソフトウェアを停止する必要はありません。
DIVArchive 関連のすべての装置やデバイスをシャットダウンするには、次の手順を (順番に) 使用します。
Manager ホストをシャットダウンします。
Actor ホストをシャットダウンします。
すべての外部直接接続デバイスの電源を切断します。
グラフィカルフロントエンドホストの電源を切断します (設置されている場合)。
端末集配信装置の電源を切断します (設置されている場合)。
ライブラリマネージャーホストの電源を切断します (設置されている場合)
ネットワークデバイスの電源を切断します。
ファイバチャネルスイッチの電源を切断します (設置されている場合)。
SAN RAID アレイの電源を切断します (設置されている場合)。
ライブラリおよびドライブの電源を切断します。
すべての電源切断が正常に完了すれば、ハードウェアのシャットダウンは完了したことになります。
注意:
次の手順は、慎重な扱いを要するクリティカルな作業です。その実行は必ず、Oracle サポート技術者の指示の下で行うようにしてください。Manager での障害発生時に Backup Manager に切り替える (可能な場合) には、次の手順を使用します。
Main Manager コンピュータで次の手順を実行します。
DIVArchive Manager がまだ実行中の場合は、その停止を試みます。
DIVA DB Full Backup スケジュール済みタスクを実行します。
DIVA DB Backup Sync スケジュール済みタスクを実行します。
DIVArchive Manager サーバーのシャットダウンを可能なかぎり正常に行います。
Backup Manager コンピュータで次の手順を実行します。
IP アドレスを Main Manager コンピュータの IP アドレスに変更し、コンピュータを再起動します。
次のステップを使ってデータベースを回復します。
%DIVA_HOME%\Program\DBBackup\rman\bin\restore_lib5_from_mgr1_to_mgr2.bat
を実行します。
0
(Automatic Restore) を選択し、完了するまで待機します。
0
(Full Backup) を選択します。
q
を選択して終了します。
DIVArchive サービス (構成に応じて Manager、RobotManager、Storage Plan Manager、DFM など) を起動します。
これで、DIVArchive の新しい Main Manager コンピュータ (元の Backup Manager コンピュータ) からシステムが実行されるようになったので、元の Main Manager コンピュータを修理できます。