DIVArchive の通常動作中に、「Manager Current Requests」ビューの「Errors」列を定期的にモニターし、警告やエラーがないか確認する必要があります。
オレンジ色の感嘆符は、要求で回復可能なエラーが発生したことを示します。
赤色の感嘆符は、要求で回復不可能なエラーが発生し、要求が終了されたことを示します。
システム通知 (警告またはエラー) が生成されると、Control GUI の右下に大きな赤色の X アイコンが表示されます。エラーが存在しない場合、X アイコンは灰色になります。このアイコンをダブルクリックすると、現在の画面が「Events」ビューに自動的に変更されます。
要求上に表示される警告ステータスは、その要求の実行時に予期しないエラーが発生したが、それでも要求が完了したことを示します。
次にシナリオの例を 3 つ示します。
あるオブジェクトをテープから読み取る際に I/O エラーが発生しました。ただし、そのオブジェクトの 2 番目のインスタンスが別のテープ上に存在していました。DIVArchive はその 2 番目のインスタンスの使用を試み、今回はオブジェクトの転送が成功しました。最初に復元を試みたテープの調査を試みる必要があります。このタイプのイベントが複数のテープにわたって複数回発生した場合、それらがすべて特定のテープドライブに関係しているかどうかを確認する必要があります。エラーが深刻な場合、DIVArchive はそのドライブを自動的に Out of Order としてマークします。
オブジェクトがディスクアレイに転送されます。アレイには複数のディスクを割り当てることができるため、アレイ内のいずれかのディスクで予期しない I/O エラーが発生した可能性があります。DIVArchive はオブジェクトの転送先となる別のディスクをアレイから自動的に選択し、この試みは成功します。I/O エラーが発生したディスクは、DIVArchive によって Out of Order としてマークされ、二度と使用されません。このオフラインのディスクを検査し、エラーの原因を突きとめる必要があります。
オブジェクトをテープにアーカイブする際に、選択されたテープで書き込みエラーが発生します。DIVArchive は、別のテープとドライブを使って要求を実行しようとします。最初に書き込みを試みたテープは Read-Only としてマークされ、以降のアーカイブ要求では使用されません。
DIVArchive バックアップサービスは、バックアップのエラーや警告をすべて Manager に知らせます。Manager は、接続されているすべての DIVArchive Control GUI にバックアップのエラーや警告をブロードキャストするとともに、その情報を Manager のイベントログに記録します。
注意:
ユーザーは、DIVArchive バックアップサービスからのエラーメッセージに細心の注意を払う必要があります。必要に応じて、Oracle Support に連絡して支援を受けてください。Control GUI で表示される警告やエラーの通知を、次に示します。
次の警告通知は、バックアップサービスの起動が失敗したため、DIVArchive Manager が DIVArchive バックアップサービスからの接続を待っている間にタイムアウトが発生したことを示しています。メタデータデータベースが有効になっている場合、Manager では実行が開始された時点から 15 分以内 (この値は構成可能) にバックアップサービスから接続される必要があります。
メタデータデータベースの場所が構成されていないか無効である場合、次のエラー通知が表示されます。
任意のリモートバックアップ先へのメタデータデータベースファイルのコピーが失敗すると、次のエラー通知が表示されます。
Oracle データベースのバックアップが失敗したか、リモートバックアップシステムへの Oracle バックアップのコピーが失敗した場合、次のエラー通知が表示されます。