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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース12.1.2.9.0 for Linux x86-64
E85927-01
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1 Oracle Database Applianceについて

Oracle Database Applianceを使用すると、デプロイと管理が簡単で仮想化をサポートするシステムで、Oracle Databaseを利用できます。

完全なソフトウェア、サーバー、ストレージおよびネットワークのパッケージにより、データベースのデプロイメント、メンテナンスおよびサポートと、アプリケーション・ワークロードを簡素化でき、時間と費用を節約できます。

トピック:

Oracle Database Appliance Capacity-on-Demandライセンス

Capacity-on-Demand方式のソフトウェア・ライセンスを使用することにより、ワークロードに応じてOracle Database Applianceで必要な任意の数のプロセッサをデプロイできます。

Oracle Database ApplianceのCapacity-on-Demand機能を使用することにより、通常のハードウェアのアップグレードに伴う過度のコストや停止時間を発生させずに、増加するシステムの要求に合わせてプロセッサ・コアを増やし、スケールアップできます。

次の表に、Oracle Database Applianceベア・メタルおよび仮想化プラットフォームのデプロイメントのスケーリング容量をリストしています。ベア・メタルとOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのどちらを使用するかは、企業の方針や、それぞれの実装によってもたらされるメリットに応じて決定されます。

表1-1 Oracle Database Applianceのスケーリング容量

Oracle Database Applianceプラットフォーム プロセッサ・コアの最大数 プロセッサ・コアの最小数

X5-2

2

72

X4-2

2

48

X3-2

4

32

バージョン1

2

24

注意:

Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームの場合、ODA_BASEドメイン専用にプロセッサ・コア(最小2個のプロセッサ・コアから最大32個のプロセッサ・コア)がライセンス保有されています。

Oracle Database Applianceソフトウェア

Oracle Database Applianceに対してインストールされている、またはOracle Database ApplianceでダウンロードできるOracleソフトウェアを参照する場合に、このトピックを参照してください。

Oracle Database Applianceコンポーネントには、次の表にリストされているソフトウェアを含めることができます。

注意:

リリースによって、表に示す1つ以上のアイテムが含まれていない場合があります。

表1-2 Oracle Database Applianceのソフトウェア

コンポーネント コンポーネントの内容 コンポーネントの必須対象 インストールまたはダウンロード

Oracle Database Applianceオペレーティング・システム・イメージ

Oracle Appliance Mangerコマンドライン・インタフェース

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)

Oracle Linux

ハードウェア・ドライバ

すべてのデプロイメント

インストール

Oracle Database Appliance パッチ・セット・バンドル

Basic input/output system (BIOS)

ハードウェア・ドライバと管理パックおよび様々なコンポーネントのファームウェア・ドライバ

Oracle Appliance Manager

Oracle Linux

Oracle VM

Java Development Kit (JDK)

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)

Oracle Databaseパッチセット更新(PSU)

Oracle Auto Service Request (ASR)

Oracle Grid Infrastructure

Oracle Intelligent Platform Management Interface (IPMI)

Java Development Kit (JDK)

すべてのデプロイメント

ダウンロード

Oracle Database Appliance エンドユーザー・バンドル

Oracle Databaseクローン・バイナリ

Oracle Databaseテンプレート(Oracle Database Applianceデプロイ用としてカスタマイズ)

Oracle Grid Infrastructureクローン・バイナリ

ベア・メタル・デプロイメント

ダウンロード

ODA_BASEテンプレート

Oracle Databaseクローン・バイナリ

Oracle Databaseテンプレート(Oracle Database Applianceデプロイ用としてカスタマイズ)

Oracle Grid Infrastructureクローン・バイナリ

仮想化プラットフォームのデプロイメント

ダウンロード

インストールと示されているコンポーネントは、一般にOracle Database Applianceが配送されると利用可能になり、ダウンロードのコンポーネントは、自身でダウンロードしてデプロイできます。

Oracle Database Applianceデプロイメントの概要

Oracle Database Applianceをデプロイするために完了する必要がある手順の順序を理解する場合に、この概要を参照してください。

  1. Oracle Database Applianceの準備。
    1. Oracle Database ApplianceのサポートID (SI)をMy Oracle Supportに登録し、Oracleからソフトウェアおよびサポートを取得できるようにします。
    2. 構成オプションを計画し、ネットワークおよび関連情報を収集します。
    3. サーバー設置場所を準備します。
    4. ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーでネットワーク名およびアドレスを設定します。

    Oracle Appliance Manager Configuratorを使用して、ネットワーク名およびアドレスの生成や、既存のネットワーク名およびアドレスの検証をします。スタンドアロンのコンフィギュレータはOracle Technology Networkからダウンロードできます。Oracle Database Applianceを配置する前に、ローカル・マシンに構成ファイルを作成できます。

    注意:

    スタンドアロンOracle Appliance Manager Configuratorは、次のサイトからダウンロードできます。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/database-appliance/overview

  2. Oracle Database Applianceのデプロイメントの準備。
    1. サーバー設置場所のラックにOracle Database Applianceハードウェアを設置します。
    2. 電源ケーブルおよび必要なケーブルをOracle Database Applianceに接続します。
    3. 外部ファイルをロードするための初期ネットワーク構成を作成します。
  3. Oracle Database Applianceでのソフトウェアのインストールおよびデプロイ。
    1. Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルをダウンロードしてOracle Database Applianceにコピーします。
    2. Oracle Appliance Manager Configuratorを実行し、必要な情報を選択または入力します。

      デプロイ中に、2つのノードのOracle Grid Infrastructureインストール(Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management)を構成します。Oracle Database Enterprise Edition、Oracle RAC、またはOracle RAC One Nodeも構成できます。初期デプロイメントの後は、データベースの追加、コア数の構成、インスタンス・ケージングの追加、または仮想ドメインの追加が可能になります。

  4. インストール後タスクの完了。
    1. デプロイ後に適用するパッチをダウンロードします。
    2. デフォルト・パスワードをリセットします。