Oracle® Database Appliance X6-2-HAデプロイメントおよびユーザーズ・ガイド リリース12.1.2.9.0 for Linux x86-64 E85928-01 |
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この付録の情報を使用して、計画しているデータベースのデータベース・テンプレートを選択します。
トピック:
この情報を検討して、使用するデータベース・テンプレートの判断に役立ててください。
Oracle Database Applianceでは、複数のデータベースを1つのシステムに統合できます。統合により、アイドル・リソースを最小限に抑え、効率を最大限に高め、コストを下げることができます。インスタンス・ケージングを使用して、Oracle Database Resource Manager (リソース・マネージャ)と連携し、単一のOracle Database Applianceの複数インスタンス間で必要なサービス・レベルを提供できます。
Oracle Database Applianceテンプレートは、各データベース・インスタンス・ワークロードのサイズに合せて事前チューニングされています。特定のコア数で動作するよう設計されています。ケージングによって、各データベースのワークロードは、テンプレートで割り当てられたコアのセットに制限されます(これによって、複数のデータベースを同時に、パフォーマンスを低下させることなく、Oracle Database Applianceの容量まで、実行できるようになります)。計画的成長に備えるために、現在のニーズよりも大きなデータベース・テンプレート・サイズを選択できます。テンプレート・サイズは後になって、システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)のサイズやコア数を調節することにより調整できます。
Oracle Appliance Managerコンフィギュレータは、データベースのクラスとしてデータベースのサイズ設定テンプレートを参照します。
注意:
Oracle Database Applianceテンプレートはベスト・プラクティスを実装しており、特にOracle Database Appliance用に構成されているため、これらのテンプレートを使用することを強くお薦めします。
データベース・サイズ設定表を使用して、データベースに最適なテンプレートを選択するのに役立ててください。サイズ設定表を使用するときに、次に留意してください。
この表の情報は、ディスクのバックアップを作成していることを前提としています。この表の情報は、ローカル・ディスクのバックアップを作成していることを前提としています。データベースの領域要件と、ローカル・ディスク・バックアップと外部バックアップのポリシーを検討します。通常、外部バックアップには、データベースが使用できる領域がローカル・バックアップより豊富にあります。
コンテナ・データベースがOracle ACFS上に作成されます。
ログ・ファイルのサイズは、システムがフル稼働している際に、各インスタンスの4つのREDOログ・グループで15分ごとにログ・スイッチが実行されることを前提としています。
ストレージはOracle Database Appliance上のサーバー間で共有されます。
Oracle Database Applianceテンプレート・オプションについて
データベース・テンプレートは、Oracle Database Applianceのデータベースで実行するデータベース・ワークロードのタイプにあわせて特別に構成されています。データベースで実行する一般的なワークロード(OLTP、DSS、インメモリー)に最も適合するテンプレートを選択します。
データベース・サイズ設定表には、各データベース・ワークロード・タイプについて、CPUの数およびメモリー属性に基づいて、テンプレート名およびサイズ設定が示されています。
データベース・ワークロードおよびハードウェアに適したテンプレート・タイプを識別してください。
データベース・ワークロードが主としてオンライン・トランザクション処理(OLTP)である場合は、Oracle Database ApplianceのOLTPデータベース・テンプレートを使用します。
データベース・ワークロードが主として意思決定支援システム(DSS)またはデータ・ウェアハウスである場合は、Oracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートを使用します。
データベース・ワークロードがインメモリーであり、インメモリー・パフォーマンス機能によって効果が得られる場合は、Oracle Database Applianceのインメモリー(IMDB)データベース・テンプレートを使用します。
データベースが特定のプラットフォームにある場合は、そのプラットフォーム固有のデータベース・テンプレートを使用します。たとえば、データベースがOracle Database Appliance X6-2-HAにある場合は、Oracle Database Appliance X6-2-HA汎用データベース・テンプレートを使用します。
テンプレートは、完全にデプロイされたOracle Database Appliance上のデータベースの最大数に関する一般的なガイドラインを提供します。メモリーとCPUのサイズ設定は、データベースの数ではなく、サーバーごとのインスタンス数に基づいて設定します。メモリーおよびCPUはすべてのデータベースで共有され、データベースの数はパフォーマンスに影響します。たとえば、データベースが1つの場合、データベースはすべてのI/Oスループットを受信します。データベースが9つある場合、各データベースが利用できるスループットはすべてのディスクのI/Oスループットの1/9のみです。
データベースが複数ある場合、使用可能なCPUリソースの共有および競合が発生します。テンプレートを選択する際に、システムで使用可能なスレッドよりも多くのCPU_COUNTに分散しないでください。すべてのデータベースに排他的CPUがある、パーティション化をお薦めします。Oracle Database Applianceで推奨最大データベース数を超えるように選択した場合は(オーバー・プロビジョニング)、I/O結果およびパフォーマンスの低下に注意してください。オーバー・プロビジョニングのアプローチでは、すべてのインスタンスにおけるCPU_COUNTの合計がCPU数を超える可能性があります。オーバー・プロビジョニングによりリソース使用率は向上しますが、複数のデータベースで負荷が同時に著しく高くなると競合が発生する可能性があります。オーバー・プロビジョニングは、重要度の低いアプリケーションを実行するシステムに最適です。I/O要件が高いデータベースやトランザクション・レートの高いデータベースに対しては、オーバー・プロビジョニングを使用しないでください。オーバー・プロビジョニングを選択した場合は、合計CPU数の2倍を超えないようにしてください。合計CPU数の2倍の割当ては、コア当たり2CPUスレッドのハイパースレディングに基づいています。
Oracle Database Appliance X6-2-HA用に定義されたいずれかのデータベース・テンプレートを使用します。
Oracle Database Appliance OLTPデータベース・テンプレートのサイズ
表C-1 Oracle Database Appliance OLTPデータベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | フラッシュ | プロセス | ログ・バッファ、REDOログ |
---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
2 |
1 |
6 |
200 |
16MB、1GB |
odb-01 |
1 |
4 |
2 |
12 |
200 |
16MB、1GB |
odb-02 |
2 |
8 |
4 |
24 |
400 |
16MB、1GB |
odb-04 |
4 |
16 |
8 |
48 |
800 |
32MB、1GB |
odb-06 |
6 |
24 |
12 |
72 |
1200 |
64MB、2GB |
odb-08 |
8 |
32 |
16 |
NA |
1600 |
64MB、2GB |
odb-10 |
10 |
40 |
30 |
NA |
2000 |
64MB、2GB |
odb-12 |
12 |
48 |
24 |
144 |
2400 |
64MB、4GB |
odb-16 |
16 |
64 |
32 |
192 |
3200 |
64MB、4GB |
odb-20 |
20 |
80 |
40 |
NA |
4000 |
64MB、4GB |
Oracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートのサイズ
表C-2 Oracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | プロセス | REDOログ・ファイルのサイズ(GB) | LOGバッファ(MB) |
---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
1 |
2 |
200 |
1 |
16 |
odb-01 |
1 |
2 |
4 |
200 |
1 |
16 |
odb-02 |
2 |
4 |
8 |
400 |
1 |
16 |
odb-04 |
4 |
8 |
16 |
800 |
1 |
32 |
odb-06 |
6 |
12 |
24 |
1200 |
2 |
64 |
odb-08 |
8 |
16 |
32 |
1600 |
2 |
64 |
odb-10 |
10 |
20 |
40 |
2000 |
2 |
64 |
odb-12 |
12 |
24 |
48 |
2400 |
4 |
64 |
odb-16 |
16 |
32 |
64 |
3200 |
4 |
64 |
odb-20 |
20 |
40 |
80 |
4000 |
4 |
64 |
Oracle Database Applianceインメモリー・データベース・テンプレートのサイズ
表C-3 Oracle Database Applianceインメモリー・データベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | インメモリー(GB) | プロセス | REDOログ・ファイルのサイズ(GB) | LOGバッファ(MB) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
2 |
1 |
1 |
200 |
1 |
16 |
odb-01 |
1 |
4 |
2 |
2 |
200 |
1 |
16 |
odb-02 |
2 |
8 |
4 |
4 |
400 |
1 |
16 |
odb-04 |
4 |
16 |
8 |
8 |
800 |
1 |
32 |
odb-06 |
6 |
24 |
12 |
12 |
1200 |
2 |
64 |
odb-08 |
8 |
32 |
16 |
16 |
1600 |
2 |
64 |
odb-10 |
10 |
40 |
20 |
20 |
2000 |
2 |
64 |
odb-12 |
12 |
48 |
24 |
24 |
2400 |
4 |
64 |
odb-16 |
16 |
64 |
32 |
32 |
3200 |
4 |
64 |
odb-20 |
20 |
80 |
40 |
40 |
4000 |
4 |
64 |