| Oracle® Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2Lデプロイメントおよびユーザーズ・ガイド リリース12.1.2.9.0 for Linux x86-64 E85929-01 |
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Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースには、Oracle Database Applianceを管理するために、様々な種類のツールがあります。
内容は次のとおりです。
configureおよびupdateコマンドを使用して、アプライアンスを構成します。odacli updateおよびapply patchコマンドを使用して、パッチを適用し、アプライアンスを更新します。odacli applianceコマンドを使用して、アプライアンスのライフサイクル・アクティビティを実行します。odacli databaseコマンドを使用して、データベース・ライフサイクル操作を実行します。odacli DBHomeコマンドを使用して、データベース・ホーム操作を管理します。odacli list-jobsおよびodacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブの詳細を表示します。odacli networkコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースのリストおよび詳細を表示します。odaadmcli storageコマンドを使用して、ストレージ診断を実行します。hardware monitoringコマンドを使用して、ハードウェア構成を表示します。odacli-adm set-credentialコマンドを使用して、oda-adminユーザー資格証明を変更します。Oracle Database Applianceでは、構成、ライフサイクル管理およびシステム管理を実行するために、3種類のツールを使用できます。
Oracle Database Appliance X6-2は、ロールベースのコマンドライン・インタフェースを使用します。ODACLIコマンドを使用してライフサイクル管理タスクを実行し、ODAADMCLIコマンドを使用してストレージおよびハードウェアの監視のメンテナンスを実行します。Oracle Databasesの管理に関連する多くのタスクは、Oracle Database Applianceのデータベースでも必要です。Oracle Databaseに共通のタスクは、Oracle Databaseのドキュメント・ライブラリに記載されています。ただし、タスクを単純化するために、Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェースを使用します。ODACLIおよびODAADMCLIユーティリティは、SYSデータベース管理者ロールとオペレーティング・システム・スーパーユーザー(rootユーザー)の機能を結合します。管理タスクは、常にコマンドライン・ユーティリティを使用して実行します。
次の種類のコマンドを使用できます。
デプロイメントおよび構成: デプロイメントおよび構成コマンドをアプライアンスの初期デプロイメントの一部として使用し、CPUコアを構成します。
ライフサイクル管理: odacliコマンドを使用して、アプライアンスのデータベースおよびシステム管理タスクを実行します。odacliコマンドは、アプライアンスのライフ・サイクル・アクティビティを実行するプライマリ・インタフェースです。
管理: odaadmcliコマンドを使用して、アプライアンスのハードウェア管理タスクを実行します。odaadmcliコマンドは、アプライアンスのハードウェア・コンポーネントの管理に必要な不定期の管理アクティビティ用インタフェースです。
次のデプロイメントおよび構成タスクを実行できます。
アプライアンスの最初のネットワークの構成
Oracle Database Applianceシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドルの正しい場所への解凍およびコピー
システムのCPUコア数の設定
odacliコマンドを使用して、次のアプライアンス・ライフサイクル・タスクを実行できます。
アプライアンスの作成および詳細表示
データベースの作成、リスト表示、詳細表示および削除
Oracle Databaseホームの作成、リスト表示、詳細表示および削除
ネットワークの作成、リスト表示および詳細表示
ジョブのリストおよび詳細の表示
odaadmcliコマンドを使用して、次のアプライアンス管理タスクを実行できます。
ストレージ、ディスク、ディスクグループおよびコントローラの表示
ディスクおよびNVM Express (NVMe)に対するストレージ診断の表示
ディスクの検索
サーバー、メモリー、プロセッサ、電源、冷却装置およびネットワークの詳細の表示
Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、odacliコマンドの一部を使用できない場合があります。Oracle Appliance Managerおよびハードウェアのバージョンでサポートされているコマンドを確認するには、odacliのヘルプ・コマンドodacli -hを実行します。
ODACLIコマンドの場所およびパスの構成
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは、次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/dcs/bin/odacli
パス/opt/oracle/oda/bin/odacliのodacliコマンドを検索するには、PATH変数が定義されるようにOracle Database Applianceサーバーでrootユーザー・アカウントを構成します。
ODACLIの構文
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。
odacliコマンドでは次のコマンド構文を使用します。
odacli command [options]
commandは、アプライアンスに対して実行するアクションです。たとえば、list-networks、create-appliance、describe-jobsがあります。
optionsは、odacliコマンドのオプション部分です。オプションは、オブジェクトに対して実行されるodacliコマンドの使用を拡張する1つ以上のオプションで構成されます。オプションには、オブジェクトで実行するアクションに関する追加情報が含まれます。オプションの名前には、前にダッシュをつけます。オプションによっては、遂行するアクションを実行するために、コマンドにオブジェクトの名前を必要とするものがあります。-jをodacliコマンドに追加すると、出力がJSONフォーマットで返されます。ヘルプ・オプション(-h)は、ほぼすべてのコマンドで使用可能なオプションです。-hオプションを指定すると、実行するコマンドに関する追加情報を取得できます。
例10-1 コマンドライン・インタフェース構文
# odacli create-database -h
Usage: create-database [options]
Options:
* --adminpassword, -m
Password for SYS,SYSTEM and PDB Admin
--backupconfigid, -bi
Backup Config ID
--cdb, -c
Create Container Database (Inverse option: --no-cdb/-no-c)
--characterset, -cs
Character Set (default:AL32UTF8) Default: AL32UTF8
--databaseUniqueName, -u
database unique name
--dbclass, -cl
Database Class EE: OLTP/DSS/IMDB, SE: OLTP Default: OLTP
--dbconsole, -co
Enable Database Console (Inverse option: --no-dbconsole/-no-co)
--dbhomeid, -dh
Database Home ID (Use Existing DB Home)
--dblanguage, -l
Datbase Language (default:AMERICAN) Default: AMERICAN
* --dbname, -n
Database Name
--dbshape, -s
Database Shape{odb1s,odb1,odb2,etc.} Default: odb1
--dbstorage, -r
Database Storage {ACFS|ASM} Default: ACFS
--dbterritory, -dt
Database Territory (default:AMERICA) Default: AMERICA
--dbtype, -y
Database Type: SI Default: SI
--help, -h
get help
--instanceonly, -io
Create Instance Only (For Standby)
--json, -j
json output
--nlscharacterset, -ns
NLS Character Set (default:AL16UTF16) Default: AL16UTF16
--no-cdb, -no-c
Won't create Container Database (Inverse option: --cdb/-c)
--no-dbconsole, -no-co
Disable Database Console (Inverse option: --dbconsole/-co)
--pdbadmin, -d
Pluggable Database Admin User
--pdbname, -p
Pluggable Database Name
--version, -v
Database Version
Oracle Database Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプ
Oracle Database Applianceで使用可能なすべてのコマンドの使用方法の情報を表示するには、-hコマンドを実行します。次に例を示します。
odacli -h
特定のコマンドについて詳細なヘルプを表示するには、odacli command -hまたはodacliadm command -hを実行します。たとえば、odacli describe-dbhomeコマンドの詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを使用します。
odacli describe-dbhome -h
configureおよびupdateコマンドを使用して、アプライアンスを構成します。
内容は次のとおりです。
configure-firstnetコマンドを使用して、アプライアンスに最初のネットワークを構成します。このコマンドによって、ネットワークでシステムを使用できることが保証され、Oracle Appliance Manager Webコンソールを介してデプロイメントを管理できるようになります。電源をラックに取り付けてネットワーク・ケーブルを接続した後、configure-firstnetコマンドを使用して、アプライアンスに最初のネットワークを構成します。このコマンドによって、ネットワークでシステムを使用できることが保証され、Oracle Appliance Manager Webコンソールを介してデプロイメントを管理できるようになります。
構文
ネットワークでシステムを使用できるようにするには、次のコマンドを実行します。
configure-firstnet
例10-2 最初のネットワークの構成
最初のネットワークは、DHCPを構成せずにbtbond1インタフェースを使用するように構成します。IPアドレス、ネットマスク・アドレスおよびゲートウェイ・アドレスを指定します。
指定する必要がある値はイタリック・フォントで示されており、net1ゲートウェイ・アドレスを除き、ゲートウェイIPはプログラムで取得されます。このゲートウェイ・アドレスは、他のIPアドレスに指定したネットワーク情報を使用して導出されます。アプライアンス・コマンドライン・インタフェースで検出されるデフォルトとは異なる代替ゲートウェイ・アドレスをネットワーク管理者が指定していない場合は、この値を受け入れます。
# configure-firstnet Select the Interface to configure the network on (btbond1 sfpbond1): btbond1 Configure DHCP on btbond1 (yes/no): no INFO: You have chosen Static configuration Enter the IP address to configure: 10.1.10.2 Enter the Netmask address to configure: 255.255.255.0 Enter the Gateway address to configure: 10.1.10.1 INFO: Plumbing the IPs now INFO: Restarting the network Shutting down interface btbond1:
odacli updateおよびapply patchコマンドを使用して、パッチを適用し、アプライアンスを更新します。
内容は次のとおりです。
odacli update-repositoryコマンドを使用してシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドル(SIB)を解凍してコピーし、リポジトリを新しいパッチで更新します。odacli update-dcsagentコマンドを使用してエージェントを更新します。odacli update-serverコマンドを実行して、オペレーティング・システム、ファームウェア、Oracle Appliance Kit、Oracle Clusterware、および他のすべてのインフラストラクチャ・コンポーネントを更新します。odacli update-dbhomeコマンドを実行して、特定のRDBMSホームを最新のパッチ・バンドル・バージョンに更新します。odacli update-repositoryコマンドを使用してシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドル(SIB)を解凍します。12.1.2.9.0より前のリリースでは、update-imageコマンドを使用して、システムのデプロイメントを準備できるように、シングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドルを適切な場所に解凍してコピーします。 odacli update-repositoryコマンドを使用してシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドル(SIB)を解凍してコピーし、リポジトリを新しいパッチで更新します。
ファイル・パス
/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
パッチ・バンドルをファイル・システム内の適切な場所に解凍してコピーするには、次のコマンドを実行します。
odacli update-repository -f filename [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
My Oracle Supportからダウンロードしたパッチ・バンドルまたはRDBMSクローンのzipファイル名を定義します。絶対ファイル・パスのカンマ区切りのリストを指定します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
注意:
リポジトリを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。例10-3 リポジトリの更新
dcs-repositoryを最新のパッチで更新するには、次のコマンドを実行します。
# odacli update-repository -f /root/12.1.2.8/oda-sm-12.1.2.8.0-160719-GI-12.1.0.2.zip
{
"jobId" : "d3510276-da05-447b-990e-6d30964f8f79",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "August 08, 2016 03:45:39 AM EDT",
"description" : "Repository Update",
"updatedTime" : "August 08, 2016 03:45:39 AM EDT"
}
odacli update-dcsagentコマンドを使用してエージェントを更新します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli update dcsagent -v version [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
更新後にOracle Database Applianceのバージョンを定義します。12.1.2.8.0の場合、バージョンは12.1.2.8です。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
update dcsagentコマンドは、dcs-agentをlocationにあるRPMパッケージに更新し、dcs-agentを起動します。更新が適用された後、エージェントは自動的に起動します。dcs-agentへの接続には数分かかります。エージェントが停止して再起動が完了するまで待ってから、タスクを実行します。
注意:
エージェントを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。例10-4 エージェントの更新
dcs-agentをバージョン12.1.2.8に更新するには、次のコマンドを実行します。
# /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-dcsagent -v 12.1.2.8
odacli update-serverコマンドを実行して、オペレーティング・システム、ファームウェア、Oracle Appliance Kit、Oracle Clusterware、および他のすべてのインフラストラクチャ・コンポーネントを更新します。
ファイル・パス
/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli update-server -v version [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
更新するバージョンを定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
update-serverコマンドは、パッチを様々なインフラストラクチャ・コンポーネントとOracle Clusterwareに適用します。update-serverコマンドを実行する前に、update-dcsagentコマンドを使用してエージェントを最新バージョンに更新します。
更新が適用された後、エージェントは自動的に起動します。サーバーへの再接続には数分かかります。エージェントが停止して再起動が完了するまで待ってから、タスクを実行します。
注意:
サーバーを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。例10-5 サーバーの更新
サーバーをバージョン12.1.2.8に更新するには、次のコマンドを実行します。
# update-server -v 12.1.2.8
odacli update-dbhomeコマンドを実行して、特定のRDBMSホームを最新のパッチ・バンドル・バージョンに更新します。
ファイル・パス
/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli update-dbhome -dh dbhomeid -v version [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
更新するOracle Databaseホームを定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。 |
|
更新するOracle Database Applianceのバージョンを定義します。たとえば、12.1.2.8と定義します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
update-dbhomeコマンドは、Oracle Databaseバージョン12.1には最新のバンドル・パッチを適用し、Oracle Database 11.2.0.4.xホームには最新のパッチ・セットの更新(PSU)を適用します。
最新パッチで更新するためには、データベースが実行中であることが必要です。
Configuredステータスのデータベースのみ更新されます。odacli list-databaseコマンドを使用して構成済データベースのリストを表示します。他のステータスのデータベースは、更新時にスキップされます。
例10-6 Oracle Databaseホームの更新
最新のパッチ・バンドルを適用してOracle Databaseを更新するには、次のコマンドを実行します。
# odacli update-dbhome dh ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 -v 12.1.2.8
odacli update-repositoryコマンドを使用してシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドル(SIB)を解凍します。12.1.2.9.0より前のリリースでは、update-imageコマンドを使用して、システムのデプロイメントを準備できるように、シングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドルを適切な場所に解凍してコピーします。
注意:
update-imageコマンドが中断されます。これは以前のリリースで使用されており、下位互換性のためにのみ含まれています。構文
イメージを更新するには、次のコマンドを実行します。
update-image --image-files absolute file names
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ファイル名を識別します。絶対ファイル名のカンマ区切りリストを使用します。カンマの後に空白がないようにしてください。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-7 イメージの更新
シングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドルを更新するには、次のコマンドを実行します。
# update-image --image-files file1,file2,file3
odacli applianceコマンドを使用して、アプライアンスのライフサイクル・アクティビティを実行します。
内容は次のとおりです。
odacli create-applianceコマンドをJSONファイル形式で使用して、Oracle Database Applianceをプロビジョニングします。odacli describe-applianceコマンドを使用して、アプライアンスの詳細を表示します。odacli create-applianceコマンドをJSONファイル形式で使用して、Oracle Database Applianceをプロビジョニングします。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli create-applianceコマンドのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli create-appliance -r requestjson [-j] [-h]
注意:
odacli create-applianceコマンドは、JavaScript Object Notation (JSON)ファイル形式のみをサポートしています。JSONファイルの例およびreadmeは、このドキュメントの付録および/opt/oracle/dcs/sampleディレクトリにあります。
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
アプライアンスを作成するためのJSON入力。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
odacli describe-applianceコマンドを使用して、アプライアンスの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli describe-appliance [-d|-no-d][-j][-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)エージェントのCLIビルドの詳細を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)詳細情報を表示します。詳細を表示しない場合にこのフラグを使用します。 |
例10-8 アプライアンスの詳細の表示
# odacli describe-appliance -d Appliance Information ---------------------------------------------------------------- ID: 78e9a6b8-c4f8-42b2-9e72-7d23c2636544 Platform: OdaliteL Data Disk Count: 6 CPU Core Count: 20 Created: November 17, 2016 5:14:41 AM EST System Information ---------------------------------------------------------------- Name: rwsoda6f002 Domain Name: example.com Time Zone: America/New_York DB Edition: EE DNS Servers: 10.204.32.1 NTP Servers: 10.68.0.41 10.68.0.42 Disk Group Information ---------------------------------------------------------------- DG Name Redundancy Percentage ----------- ------------- ------------ Data High 80 Reco High 20
CPUコア・コマンドを使用してCPUコアを有効にし、現在および過去のCPUコアの構成を表示します。
内容は次のとおりです。
odacli list-cpucoresコマンドを使用してシステムでのコア構成の変更履歴をリストします。odacli describe-cpucoreコマンドを使用して、現在のコア構成と変更日時を表示します。odacli update-cpucoreコマンドを使用してシステム内のCPUコアの数を有効にします。odacli list-cpucoresコマンドを使用してシステムでのコア構成の変更履歴をリストします。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli list-cpucores [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-9 コアのリストの表示
# odacli list-cpucores Node Cores Modified Job Status ----- ------ ------------------------------ --------------- 0 10 July 22, 2016 12:06:08 PM SGT Configured 0 8 July 25, 2016 9:39:59 AM SGT Configured
odacli describe-cpucoreコマンドを使用して、現在のコア構成と変更日時を表示します。
ファイル・パス
/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli describe-cpucore [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-10 現在のコア構成の表示
# odacli describe-cpucore Node Cores Modified Job Status ----- ------ ------------------------------ --------------- 0 8 July 25, 2016 9:39:59 AM SGT Configured
odacli update-cpucoreコマンドを使用してシステム内のCPUコアの数を有効にします。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli update-cpucore -c cores [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
システムで有効にするコアの数を定義します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
有効にするコアの数は2の乗数であることが必要です。
初期構成の後に、コアの数を削減することはできません。コアの数は増やことのみ実行できます。
例10-11 CPUコアの有効化
次のコマンドでは、8個のCPUコアが有効になります。
# odacli update-cpucore -c 8
{
"jobId" : "2807f6ae-3ba5-48a5-8941-b8b365d89d24",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : 1469410799194,
"description" : "CPU cores service update",
"updatedTime" : 1469410799194
}
odacli databaseコマンドを使用して、データベース・ライフサイクル操作を実行します。
内容は次のとおりです。
odacli list-databasesコマンドを使用して、アプライアンスのすべてのデータベースのリストを表示します。odacli describe-databaseコマンドを使用して、データベースの詳細を表示します。odacli create-databaseコマンドを使用して、新しいデータベースを作成します。odacli register-databaseコマンドを使用して、移行したデータベースをアプライアンスに登録します。odacli delete-databaseコマンドを使用して、データベースを削除します。odacli list-databasesコマンドを使用して、アプライアンスのすべてのデータベースのリストを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
すべてのデータベースのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli list-databases [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-12 データベースのリストの表示
データベースのリストを表示します。
# odacli list-databases ID DB Name DB Version CDB ------------------------------------ ---------- ---------- ---- ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 rdb121a 12.1.0.2 true fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7 ee12db 12.1.0.2 false (Continued) Class Shape Storage Status ------ ------- ---------- OLTP odb1 ACFS Configured IMDB odb1 ASM Configured
odacli describe-databaseコマンドを使用して、データベースの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
データベースの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli describe-database -i dbid [-h] [-j]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
表示するデータベース・ホーム識別子(ID)を識別します。
|
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-13 データベースの詳細の表示
ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5fという名前のデータベースの情報を表示します。
# odacli describe-database -i ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5f Database details ---------------------------------------------------------------- ID: ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5f Description: rdb1 DB Name: rdb1 DB Version: 12.1.0.2 DBID: 1339792271 CDB: true PDB Name: r1pdb1 PDB Admin User Name: pdbadmin Class: OLTP Shape: odb2 Storage: ASM CharacterSet: DbCharacterSet(characterSet=AL32UTF8, nlsCharacterset=AL16UTF16, dbTerritory=AMERICA, dbLanguage=AMERICAN) Home ID: fe87f30c-b810-45d1-8b96-13996ad7a255 Console Enabled: true Created: Jun 14, 2016 6:21:14 PM
odacli create-databaseコマンドを使用して、新しいデータベースを作成します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli create-database -n database_name -m -cs characterset -cl {OLTP|DSS|IMDB} -l dblanguage -s dbshape -r {ACFS|ASM} -dt dbterritory -y dbtype -ns nlscharacterset -d pdbadmin -p pdbname -v version [-u databaseUniqueName] [-dh Database Home ID] [-c|-no-c] [-co|-no-co] [-bi backupconfigid] [-io] [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
非対話モードを使用するには、 |
|
(オプション)将来使用するバックアップ構成識別子を定義します。 |
|
(オプション)データベースをコンテナ・データベースとして作成します。コンテナ・データベースを作成するには |
|
キャラクタ・セットを定義します。デフォルト値はAL32UTF8です。 |
|
(オプション)データベースの一意の名前を定義します。 |
|
データベース・クラスを定義します。デフォルトはOLTPです。オプションは次のとおりです。
|
|
(オプション)データベース・コンソールを有効にします。データベース・コンソールを無効にするには |
|
(オプション)既存のデータベース・ホームIDを識別します。 |
|
データベース言語を定義します。デフォルトの言語はAMERICANです。 |
|
新しいデータベースに割り当てる名前( |
|
データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルト値は |
|
データベース・ストレージをOracle ACFSまたはOracle ASMのいずれかに定義します。デフォルト値はACFSです。 |
|
データベース・テリトリを定義します。データベース・テリトリはAMERICAです。 |
|
データベース・タイプを定義します。デフォルトのデータベース・タイプはSIです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション)データベース・インスタンス、パスワード・ファイルおよび基礎となるOracle ACFSマウント・ポイントを作成します。インスタンスをRMAN複製の補助インスタンスとして使用できます。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
NLS各国語キャラクタ・セットを定義します。デフォルト値はAL16UTF16です。 |
|
(オプション)コンテナ・データベースではないデータベースを作成します。非CDBデータベースを作成する場合にこのフラグを使用します。 |
|
(オプション)データベース・コンソールを無効にします。 |
|
プラガブル・データベース(PDB)管理ユーザーを定義します。 |
|
プラガブル・データベース(PDB)名を定義します。デフォルト値は |
|
データベース・バンドル・パッチ番号を定義します。リリースの最新バンドル・パッチをインストールするには、11.2.0.4または12.1.0.2を指定します。デフォルトのバージョンは12.1.0.2です。 特定のサポートされるバンドルを指定するには、5桁のフォーマットを使用します。たとえば、12.1.0.2.161018または11.2.0.4.161018と指定します。 |
使用上の注意
同じアプライアンスにOracle Database Standard EditionとEnterprise Editionのデータベースは混在できません。
--cdbまたは--no-cdbフラグを使用して、データベースがコンテナ・データベースかどうかを指定します。どちらのフラグも指定しない場合、作成されるデフォルト・データベースは非CDBデータベースです。
--dbhomeidを指定しない場合、create-databaseコマンドで新しいOracle Databaseホームが作成されます。
--dbhomeidを指定すると、create-databaseコマンドによって既存のOracleホームを使用してデータベースが作成されます。odacli list-dbhomesコマンドを使用して、dbhomeidを取得します。
--versionと--dbhomeidの両方を指定すると、バージョンは無視されて、データベースは既存のデータベース・ホームに対して作成されます。
Oracle Database 12.1は、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)およびOracle ASM Cluster File System (ACFS)の両方でサポートされています。デフォルトはOracle ACFSです。
Oracle Database 11.2はOracle ACFSでのみサポートされています。
Oracle ACFSで複数のデータベースが作成される場合、各データベースは、データファイルごとに独自のOracle ACFSファイル・システムで構成され、/u02/app/db user/oradata/db unique nameのネーミング規則が使用されます。このマウント・ポイントのデフォルト・サイズは100 GBです。
注意:
複数の異なるデータベースでマウント・ポイントを共有しないことをお薦めします。オンライン・ログは/u03/app/db user/redo/ディレクトリに保存されます。
Oracleの高速リカバリ領域(FRA)は、/u03/app/db user/fast_recovery_areaディレクトリに配置されます。
次のいずれかのオプションを使用してadminpasswordを指定します。
対話モード: -mオプションを使用し、プロンプトが表示されたときにパスワードを入力します。
非対話モード: -hmオプションを使用し、コマンドラインでadminpasswordを指定します。
versionには、データベース・バージョンとして12.1.0.2または11.2.0.4を指定するか、5桁フォーマットを使用して特定のパッチ・バンドル・バージョンを指定できます。バンドル・パッチ番号を指定せずにデータベース・バージョンを使用すると、最新のバンドル・パッチが使用されます。次の値がサポートされています:
12.1.0.2
12.1.0.2.161018
12.1.0.2.160719
12.1.0.2.160419
11.2.0.4
11.2.0.4.161018
11.2.0.4.160719
11.2.0.4.160419
例10-14 対話モードでのデータベースの作成
この例では、シェイプodb2を使用してhrdbという名前の12.1.0.2 OLTPコンテナ・データベースを作成し、パスワードを対話方式で指定できます。
注意:
パスワードを対話方式で指定するには、-mオプションを使用しますが、プロンプトが表示されるまでパスワードは指定しません。# odacli create-database -n hrdb -c -m -cl OLTP -s odb2 -p pdb1
Password for SYS,SYSTEM and PDB Admin:
{
"jobId" : "f12485f2-dcbe-4ddf-aee1-de24d37037b6",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "November 08, 2016 03:54:03 AM EDT",
"description" : "Database service creation with db name: hrdb",
"updatedTime" : "November 08, 2016 03:54:03 AM EDT"
}
例10-15 非対話モードでのデータベースの作成
この例では、シェイプodb2を使用してcrmdbという名前の12.1.0.2 OLTP・データベースを作成し、パスワードをコマンドラインで指定できます。コマンドラインでパスワードを定義するには、–hmオプションを使用し、パスワードを定義します。コンテナ・データベース・フラグ(-c)が使用されていないため、作成されたデータベースはコンテナ・データベースではありません。
# odacli create-database -n crmdb -hm WelCome__12 -cl OLTP -s odb2
{
"jobId" : "30b5e2a6-493b-4461-98b8-78e9a15f8cdd",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "November 08, 2016 03:59:22 AM EDT",
"description" : "Database service creation with db name: crmdb",
"updatedTime" : "November 08, 2016 03:59:22 AM EDT"
}
例10-16 別のバージョンに対するデータベースの作成
次のいずれかの文で、April Database Bundle (160419)が適用されているホームに対してデータベースを作成します。
# odacli create-database -m -n hrmsdb1 -v 12.1.0.2 # odacli create-database -m -n hrmsdb2 -v 12.1.0.2.160719
次の文では、April PSU (160419)が適用されているホームに対して新しいデータベースを作成します。
# odacli create-database -m -n hrmsdb3 -v 12.1.0.2.160419
odacli register-databaseコマンドを使用して、移行したデータベースをアプライアンスに登録します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli register-database -c {OLTP|DSS|IMDB} -s dbshape -t dbtypeSI
-o hostname -sn servicename -p syspassword[-bi backupconfigid] [-co|-no-co] [-h][-j]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)将来使用するバックアップ構成識別子を定義します。 |
|
データベース・クラスを定義します。データベース・クラス設定によって、データベースのSGAメモリーとインスタンスのPGAメモリーの構成を指定します。オプションは次のとおりです。
|
|
(オプション)データベース・コンソールを有効にします。データベース・コンソールを無効にするには |
|
データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルト値は |
|
データベースのタイプを定義します。データベース・タイプは単一インスタンスです。デフォルトはSIです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
ホスト名を定義します。デフォルト値: ローカル・ホスト名 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)データベース・コンソールを無効にします。 |
|
データベース・サービス名を定義します。このサービス名を使用して、データベースに接続するためのEZCONNECT Stringが導出されます。たとえば、 ポート番号は、デプロイメントの一部であるリスナー用に構成されているポートです。 |
|
SYSのプロキシ・ユーザーのパスワードを定義します。 |
使用上の注意
注意:
データベースを登録する前に、簡易接続(EZCONNECT)を使用してデータベース接続をテストすることをお薦めします。sysユーザーとしてログインし、次のコマンドを入力します。
sqlplus sys/welcome1@//hostname:1521/service name
非対話モードでコマンドを実行するには、-pパラメータでパスワードを指定するのではなく、コマンド・ラインで非表示パラメータ-hpを使用してパスワードを指定します。
移行したデータベースは、アプライアンスのプロビジョニング中に構成されたリスナーに登録されます。登録を成功させるためには、移行したデータベースが読取り書込みモードと読取り専用モードであることが必要です。
register-databaseコマンドでdatafileとログ・ファイルの場所を検証して、controlfileとspfileを適切な場所に移動します。
データベース・バージョンに基づく、最小の互換可能なパラメータ・セットを以下に示します。
Oracle Database 12c : 12.1.0.2
Oracle Database 11 g : 11.2.0.4
一部のinit.oraパラメータが、登録の一部として設定またはリセットされます。登録前および登録後のパラメータの変更を確認します。
以下に、登録の一部として実装される変更の例を示します。
memory_targetがリセットされる。
sga_target/pga_aggregate_target/log_buffer/inmemory_sizeが登録時に使用されるデータベース・クラスとデータベース・シェイプの設定に基づいて構成される。
登録プロセスによって、推奨されるアプライアンス固有のパラメータが設定またはリセットされる。
登録されているデータベースはOracle Managed Filesを使用する必要があり、ファイルの場所はodacli describe-dbstorageコマンドのDATA Location、REDO LocationおよびRECO Locationと一致している必要があります。
登録プロセスの一部として、データベースがOracle Clusterwareに登録されます。データベース・ロールに応じて、データベースはOracle Clusterwareにプライマリ・データベースまたはスタンバイ・データべースとして登録されます。
データベースをスタンバイ・データベースとして登録する場合は、odacli register-databaseコマンドを実行する前にデータベースを読取り専用モードで開きます。
例10-17 移行したデータベースの登録
シェイプodb1を使用する単一インスタンスOLTPデータベースを登録する構文は次のとおりです。
odacli register-database -c OLTP -s odb1 -sn crmdb.example.com -p
Password for SYS:
{
"jobId" : "317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "August 08, 2016 05:55:49 AM EDT",
"description" : "Database service registration with db service name: crmdb.example.com",
"updatedTime" : "August 08, 2016 05:55:49 AM EDT"
}
rpandrap: ]# odacli describe-job -i "317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2"
Job details
----------------------------------------------------------------
ID: 317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2
Description: Database service registration with db service name: crmdb.example.com
Status: Success
Created: August 8, 2016 5:55:49 AM EDT
Message:
Task Name Start Time
----------------------------- ------------------------------
restore control file August 8, 2016 5:55:49 AM EDT
move spfile to right location August 8, 2016 5:56:08 AM EDT
register DB with clusterware August 8, 2016 5:56:13 AM EDT
reset db parameters August 8, 2016 5:57:05 AM EDT
Running DataPatch August 8, 2016 5:57:36 AM EDT
(Continued)
End Time Status
------------------------------- --------
August 8, 2016 5:56:08 AM EDT Success
August 8, 2016 5:56:13 AM EDT Success
August 8, 2016 5:57:05 AM EDT Success
August 8, 2016 5:57:36 AM EDT Success
August 8, 2016 5:57:49 AM EDT Success
odacli delete-databaseコマンドを使用して、データベースを削除します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
データベースを削除するには、次のコマンドを実行します。
odacli delete-database -i dbid [-h] [-j]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
表示するデータベース・ホーム識別子(ID)を識別します。
|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
使用方法
注意:
delete-databaseコマンドは、データベース、ファイル・システム、データベースに割り当てられている基礎となるadvmボリュームを削除します。たとえば、hrdbという名前のデータベースを削除すると、ファイル・システム/u02/app/oracle/oradata/hrdbも削除されます。このデータベース・ファイルの場所に他のファイルを保持しないでください。例10-18 hrmsdbという名前のデータベースの削除
この例では、hrmsdbという名前のデータベースを削除します。データベースを削除する前に、データベース・ホーム識別子(dbid)を知っておく必要があります。この例では、odacli list-databasesコマンドを実行してデータベースとそれらに関連付けられているdbidのリスト方法、およびデータベースhrmsdbの削除方法を示します。
# odacli list-databases ID DB Name DB Version CDB Class ------------------------------------- ------- ---------- ---- ----- a3f4a6c0-a0c9-4c79-bad7-898afcf9de46 hrmsdb 12.1.0.2 true OLTP 7e28bf52-1a09-49fd-9391-841838d2c42f crmdb 12.1.0.2 false OLTP (continued) Shape Storage Status ------ ------ ---------- odb1 ACFS Configured odb1 ACFS Configured # odacli delete-database -i a3f4a6c0-a0c9-4c79-bad7-898afcf9de46
odacli DBHomeコマンドを使用して、データベース・ホーム操作を管理します。
内容は次のとおりです。
odacli list-dbhomesコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。odacli describe-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームの詳細を表示します。odacli create-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームを作成します。odacli delete-dbhomeコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータベース・ホームを削除します。odacli list-dbhomesコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli list-dbhomes [-v] [-h] [-j]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)データベース・ホームのバージョンを識別します。 |
例10-19 Oracleホーム・ディレクトリのリストの表示
次のコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。
# odacli list-dbhomes
ID Name DB Version ------------------------------------ ----------------- ---------- b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6 OraDB12102_home1 12.1.0.2 (continued) Home Location ----------------------------------------- /u01/app/orauser/product/12.1.0.2/dbhome_1
odacli describe-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
Oracle Databaseホームの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli describe-dbhome -i dbhomeid [-h] [-j] [-v]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベース・ホームIDを識別します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。 |
|
(オプション)データベース・ホームのバージョンを識別します。 |
例10-20 Oracle Databaseホームの詳細の表示
次の出力は、Oracle Databaseホームの詳細を表示するコマンドの使用例です。
# odacli describe-dbhome -i b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6 DB Home details ---------------------------------------------------------------- ID: b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6 Name: OraDB12102_home1 Version: 12.1.0.2 Home Location: /u01/app/orauser/product/12.1.0.2/dbhome_1 Created: Jun 2, 2016 10:19:23 AM
odacli create-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームを作成します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
Oracle Databaseホームを作成するには、次のコマンドを実行します。
odacli create-dbhome -v version [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベース・バンドル・パッチ番号を定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
バージョン番号については、データベース・バージョン12.1.0.2または11.2.0.4を指定するか、5桁フォーマットを使用して特定のパッチ・バンドル・バージョンを指定できます。たとえば、12.1.0.2.161018を指定します。バンドル・パッチ番号を指定せずにデータベース・バージョンを使用すると、最新のバンドル・パッチが使用されます。
次の値がサポートされています:
12.1.0.2
12.1.0.2.161018
12.1.0.2.160719
12.1.0.2.160419
11.2.0.4
11.2.0.4.161018
11.2.0.4.160719
11.2.0.4.160419
例10-21 Oracle Databaseホームの作成
次の例では、最新バージョン12.1.0.2.161018をインストールするOracle Databaseホームのバージョン12.1.0.2を作成します。
# odacli create-dbhome -v 12.1.0.2.161018
odacli delete-dbhomeコマンドを使用して、データベースに関連付けられていなデータベース・ホームを削除します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli delete-dbhome -i [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベース識別子(ID)を使用してデータベース・ホームを識別します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
odacli list-dbhomesコマンドを使用して識別子を確認します。
データベース・ホーム(dbhome)を削除またはアンインストールするためには、dbhomeに関連付けられているデータベースを保持することはできません。
odacli delete-databaseコマンドを使用して既存のデータベースを削除します。
例10-22 空のデータベース・ホームの削除
# odacli delete-dbhome -i 0ce547ca-3df2-4178-a7e6-eefa613aeab4
データベース・ストレージ・コマンドを使用して、Oracleデータベース・ストレージのリストと詳細を表示したり、ストレージの作成および削除を実行します。
内容は次のとおりです。
odacli list-dbstoragesコマンドを使用してアプライアンスに構成されているデータベース・ストレージのリストを表示します。odacli describe-dbstorageコマンドを使用して、ストレージ構成の詳細を表示します。odacli create-dbstorageコマンドを使用して、データベース移行対象のファイル・システムを作成します。odacli delete-dbstorageコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータベース・ストレージを削除します。odacli list-dbstoragesコマンドを使用してアプライアンスに構成されているデータベース・ストレージのリストを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
# odacli list-dbstorages [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
このコマンドは、create-databaseコマンドとcreate-dbstorageコマンドを使用して構成されているすべてのファイルシステムのリストを表示します。
例10-23 すべてのデータベース・ストレージのリストの表示
# odacli list-dbstorages ID Type DBUnique Name Status ------------------------------------ -------- ----------- ---------- 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b Acfs rdb121a Configured 4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae Asm ee12db Configured 0266edac-c729-4539-861f-3f3d543be9e4 Acfs db12SE Configured
odacli describe-dbstorageコマンドを使用して、ストレージ構成の詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli describe-dbstorage -i [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベース・ストレージを識別します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
odacli list-dbstoragesコマンドを使用してデータベース・ストレージ識別子(ID)を取得します。
DATA Locationはinit.oraパラメータdb_create_file_destと一致します。
RECO Locationはinit.oraパラメータdb_recovery_file_destと一致します。
REDO Locationはinit.oraパラメータdb_create_online_log_dest_1と一致します。
例10-24 データベースのOracle ACFSストレージの詳細の表示
次の例では、Oracle ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)のストレージの詳細を表示します。
# odacli describe-dbstorage -i 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b DBStorage details ---------------------------------------------------------------- ID: 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b DB Name: rdb121a DBUnique Name: rdb121a DB Resource ID: ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 Storage Type: Acfs DATA Location: /u02/app/oracle/oradata/rdb121a RECO Location: /u03/app/oracle/fast_recovery_area/ REDO Location: /u03/app/oracle/redo/ State: ResourceState(status=Configured) Created: July 22, 2016 12:07:12 PM SGT UpdatedTime: July 22, 2016 12:26:39 PM SGT
例10-25 データベースのOracle ASMストレージの詳細の表示
次の例では、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)のストレージの詳細を表示します。
# odacli describe-dbstorage -i 4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae DBStorage details ---------------------------------------------------------------- ID: 4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae DB Name: ee12db DBUnique Name: ee12db DB Resource ID: fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7 Storage Type: Asm DATA Location: DATA RECO Location: RECO REDO Location: RECO State: ResourceState(status=Configured) Created: July 22, 2016 1:13:51 PM SGT UpdatedTime: July 22, 2016 1:13:52 PM SGT
odacli create-dbstorageコマンドを使用して、データベース移行対象のファイル・システムを作成します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli create-dbstorage -n dbname -s dataSize -u databaseUniqueName -r [ASM|ACFS] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベースの名前を定義します。 |
|
(オプション)データベース・ファイルと一時ファイルを格納するファイルシステムのサイズをGB単位で定義します。デフォルトは100 GBです。最小サイズは10 GBです。サイズを入力する場合は、GBを含めないでください。たとえば、50 GBの場合は、50を使用します。 |
|
(オプション)データベースの一意の名前を定義します。データベースの一意の名前がデータベース名と異なる場合にのみ指定します。このコマンドで、マウント・ポイント |
|
(オプション)データベース・ストレージのタイプとして、ASMまたはACFSを定義します。ASMを選択すると、データベース以外のファイルを格納するサポート・ディレクトリ構造のみ作成されます。デフォルトはACFSです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
odacli create-dbstorageコマンドは、Appliance Managerにストレージ・メタデータを登録します。
ACFSデータベース・ストレージを作成する場合は、このコマンドで別のACFSファイル・システムが作成されて、アーカイブやオンライン・ログなどの他のデータベース・ファイルのディレクトリ構造が作成されます。
ASMデータベース・ストレージを作成する場合は、データベース以外のファイルの対応するディレクトリのみ作成されます。
例10-26 データベース・ストレージの作成
次の文では、APPSDBデータベース用に50 GBのACFSデータベースが作成されます。
# odacli create-dbstorage -n APPSDB -s 50 -r ACFS
{
"jobId" : "fc6bf8fd-60c2-44f3-b8b7-efd0e9a2149f",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "August 09, 2016 06:19:35 AM WSST",
"description" : "Database storage service creation with db name: APPSDB",
"updatedTime" : "August 09, 2016 06:19:35 AM WSST"
}
odacli delete-dbstorageコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータべージ・ストレージを削除します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli delete-dbstorage -i [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
データベース識別子(ID)を使用してデータベース・ストレージを識別します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
ストレージがデータベースに関連付けられていない場合のみdelete-dbstorageを使用できます。
delete-databaseコマンドを使用して、既存のデータベースを削除します。
list-dbstoragesコマンドを使用して識別子を確認します。
例10-27 空のデータベース・ストレージの削除
# odacli delete-dbstorage -i 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b
odacli list-jobsおよびodacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブの詳細を表示します。
内容は次のとおりです。
odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、ジョブのリストを表示します。odacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、タスク、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、特定のジョブに関する詳細を表示します。odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、ジョブのリストを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli list-jobs [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-28 ジョブのリストの表示
ジョブのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odacli list-jobs ID Description Created ---------------------------- --------------------- ---------------------------- a6084067-72a1-4625-bea7-efd Provisioning service creation Jun 2, 2016 10:19:23 AM (Continued) Status ------- Success
odacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、タスク、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、特定のジョブに関する詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
特定のジョブ、ステータスおよびタスクを表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli describe-job -i jobid [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ジョブを識別します。ジョブID(jobid)を取得するには、 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-29 ジョブの詳細の表示
ジョブIDが02df22c8-c21f-4162-8265-97f7826c243aである特定のジョブの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
# odacli describe-job -i 02df22c8-c21f-4162-8265-97f7826c243a
odacli networkコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースのリストおよび詳細を表示します。
内容は次のとおりです。
odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークを表示します。odacli describe-networkコマンドを使用して、特定のネットワークの詳細を表示します。odacli create-networkコマンドを使用して、ネットワークを作成します。odacli update-networkコマンドを使用して既存のネットワーク構成を更新します。odacli delete-networkコマンドを使用してネットワークを削除します。odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli list-networks [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-30 ネットワークのリストの表示
odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークのリストを表示します。
# odacli list-networks ID Name NIC IP Address ------------------------------------ ---------------- ------- ------------ 7e3fd7e7-0975-4c74-9720-a01a2a7a838d Private-network priv0 192.0.2.1 e37b0ae9-1420-4e05-943b-7a8ee912cafb Public-network btbond1 10.20.30.100 (Continued) Subnet Mask Gateway ----------------- --------- 255.255.255.240 255.255.252.0 10.20.30.1
odacli describe-networkコマンドを使用して、特定のネットワークの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
特定のネットワークの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odacli describe-network -i id [-j][-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ネットワークIDを識別します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-31 ネットワークの詳細の表示
9e5ba92b-3f64-4ca7-9067-48be0952510aというネットワークIDの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
# odacli describe-network -i 9e5ba92b-3f64-4ca7-9067-48be0952510a Network details ---------------------------------------------------------------- ID: 9e5ba92b-3f64-4ca7-9067-48be0952510a Name: Public-network NIC: btbond1 IP Address: 192.0.2.1 Subnet Mask: 255.255.252.0 Gateway: 10.20.30.1 Type: Public Default: true Created: July 28, 2016 10:10:49 AM EDT
odacli create-networkコマンドを使用して、ネットワークを作成します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli create-network [-d|-no-d] -n interface -p ipaddress -w {Public|Private|Dataguard|Backup|Other} -s subnetmask -g gateway[-h] [-j]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
デフォルト・ネットワークを識別します。 |
|
ネットワーク・ゲートウェイを定義します。デフォルト・ネットワークにはゲートウェイが必要です。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
ネットワーク・インタフェースの名前を定義します。 |
|
ネットワークIPアドレスを定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
ネットワークのタイプを定義します。オプション: {Public|Private|Dataguard|Backup|Other} |
|
ネットワークを非デフォルト・ネットワークとして識別します。デフォルト・ネットワークを識別するには |
|
ネットワーク・サブネット・マスクを定義します。 |
使用上の注意
このコマンドを使用して、create-applianceでは作成されない追加のネットワークを作成します。
ネットワークを作成できるのは、ボンディング・インタフェースのみです。
例10-32 ネットワークの作成
次の例は、新しいネットワークsfpbond1をIPアドレス192.0.2.15で作成します。ネットワークは、サブネット・マスク255.255.255.0を使用する追加のネットワークで、デフォルト・ネットワークではありません。
# odacli create-network -n sfpbond1 -p 192.0.2.15 -w Backup -s 255.255.255.0 -no-d
odacli update-networkコマンドを使用して既存のネットワーク構成を更新します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
ネットワークを更新するには、次のコマンドを実行します。
odacli update-network -i id [-p IP address] [-w [Public|Private|Dataguard|Backup|Other]] [-s network subnet mask] [-g network gateway] [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ネットワーク・アイデンティティを定義します。 |
|
(オプション)ネットワーク・ゲートウェイを定義します。 |
|
(オプション)ネットワークIPアドレスを定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)ネットワークのタイプを定義します。 |
|
(オプション)ネットワーク・サブネット・マスクを定義します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
システムのデプロイ後にパブリック・インタフェースまたはプライベート・インタフェースを変更することはできません。
例10-33 ネットワークの更新
次の例では、ネットワークID 192.0.0.2を更新し、ネットワークをバックアップ・ネットワークとして指定します。
# odacli update-network -i 192.0.0.2 -w Backup
odacli delete-networkコマンドを使用してネットワークを削除します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
ネットワークを削除するには、次のコマンドを実行します。
odacli delete-network -i id [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ネットワーク・アイデンティティを定義します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
システムのデプロイ後にパブリック・ネットワークまたはプライベート・ネットワークを削除することはできません。
例10-34 ネットワークの削除
次の例では、ネットワークIDが55db39db-d95c-42c5-abbd-b88eb99b83ecのバックアップ・ネットワークを削除します。
# odacli delete-network -i 55db39db-d95c-42c5-abbd-b88eb99b83ec
"jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",
"status" : "Running",
"message" : null,
"reports" : [ {
"taskId" : "TaskSequential_137",
"taskName" : "deleting network",
"taskResult" : "Running",
"startTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT",
"endTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT",
"status" : "Running",
"taskDescription" : null,
"parentTaskId" : "TaskSequential_135",
"jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",
"tags" : [ ],
"reportLevel" : "Info",
"updatedTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT"
},{
"taskId" : "TaskZJsonRpcExt_142",
"taskName" : "Setting up Network",
"taskResult" : "Network setup success",
"startTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT",
"endTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT",
"status" : "Success",
"taskDescription" : null,
"parentTaskId" : "TaskParallel_141",
"jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",
"tags" : [ ],
"reportLevel" : "Info",
"updatedTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT" } ],
"createTimestamp" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT",
"description" : "Network service delete",
"updatedTime" : "July 30, 2016 23:14:32 PM EDT"
}
Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)コマンドを使用して、システムでOracle ASRの構成、更新、テストおよび削除を実行します。
内容は次のとおりです。
odacli configure-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。odacli update-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)の構成の詳細を変更します。odacli describe-asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成の詳細を表示します。odacli test-asrコマンドを使用してOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成をテストします。odacli delete-asrコマンドを使用してシステムからOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成を削除します。odacli configure-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
odacli configure-asr -u username -a asrpassword [-r proxyserver] [-t proxyport] [-y proxyuser] [-ppwd proxypassword] [-s snmpversion] -i[asrip] -e [internal|external] [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)外部Oracle ASR ManagerのIPアドレスを識別します。 |
|
ユーザー名に関連付けられたMy Oracle Supportパスワードを定義します。このオプションを使用してパスワードを対話方式で指定します。このオプションを使用する場合は、コマンドラインにパスワードを入力しないでください。 非対話モードを使用するには、 |
|
Oracle ASRの構成タイプを定義します。デフォルトはinternalです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)プロキシ・ユーザーのパスワードを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーのポートを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーのアドレスを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーを認証するために必要なプロキシ・ユーザー名を定義します。 |
|
(オプション) Simple Network Management Protocol (SNMP)バージョン2またはSNMPバージョン3を定義します。デフォルトはV3です。 |
|
Oracle ASRユーザー名を定義します。ユーザー名は、サーバーが登録されているMy Oracle Supportユーザー名です。 |
使用上の注意
非対話モードでコマンドを実行し、コマンドラインそのものでパスワードを指定するには、-aではなく、オプション-haを使用します。
Oracle ASRのすべてのログ・ファイルは/var/opt/asrmanager/log/ディレクトリ内にあります。
例10-35 プロキシ・サーバーでのOracle ASRの構成
この例では、ユーザー名scott.tiger@example.com用にOracle ASRを構成します。プロキシ・サーバーwww-proxy.example.com、およびポート80が定義されます。
# odacli configure-asr -u john.smithl@example.com -a -t 80 -r www-proxy.example.com Asr User password: Job details ---------------------------------------------------------------- ID: d99559b6-d98d-4cb7-b44d-8577cab26667 Description: Configure ASR Status: Created Created: August 9, 2016 6:12:19 AM WSST Message: Task Name Start Time End Time Status ---------------- ---------------- ----------------- ----------
例10-36 外部Oracle ASRの構成
この例では、外部Oracle ASRインスタンスのIPアドレス10.20.30.40を使用するようOracle Database Applianceを構成します。
# odacli configure-asr --asrip 10.20.30.40 --asrtype External
{
"jobId" : "ea054a2f-d18d-4253-83bc-b57434e3598e",
"status" : "Created",
"message" : "Please run the script '/tmp/activateExternalAssets.pl' on the ASRManager host once the current job is successful.",
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "November 20, 2016 22:12:34 PM EST",
"description" : "Configure ASR",
"updatedTime" : "November 20, 2016 22:12:34 PM EST"
}
ジョブが正常に完了したら、Oracle ASR Managerホストで/tmp/activateExternalAssets.plスクリプトを実行します。
odacli update-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)の構成の詳細を変更します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
update-asr -u username -a asrpassword [-r proxyserver] [-t proxyport] [-y proxyuser [-ppwd proxypassword] [-s snmpversion] -i[asrip] -e [internal|external] [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)外部Oracle ASR ManagerのIPアドレスを識別します。 |
|
ユーザー名に関連付けられたMy Oracle Supportパスワードを定義します。このオプションを使用してパスワードを対話方式で指定します。このオプションを使用する場合は、コマンドラインにパスワードを入力しないでください。 非対話モードを使用するには、 |
|
Oracle ASRの構成タイプを定義します。デフォルトはinternalです。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)プロキシ・ユーザーのパスワードを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーのポートを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーのアドレスを定義します。 |
|
(オプション)プロキシ・サーバーを認証するために必要なプロキシ・ユーザー名を定義します。 |
|
(オプション) Simple Network Management Protocol (SNMP)バージョン2またはSNMPバージョン3を定義します。デフォルトはV3です。 |
|
Oracle ASRユーザー名を定義します。ユーザー名は、サーバーが登録されているMy Oracle Supportユーザー名です。 |
使用上の注意
コマンドライン引数としてパスワードを定義するか、Oracle ASR構成中にパスワードを入力できます。非対話モードをサポートして、コマンドラインそのものでパスワードを渡すには、-aオプションではなく、オプション-haを使用します。
Oracle ASRのすべてのログ・ファイルは/var/opt/asrmanager/log/ディレクトリ内にあります。
update-asrコマンドを使用してOracle ASRタイプを変更することはできません。たとえば、内部から外部へ変更する場合です。Oracle ASRタイプを変更するには、odacli delete-asrを使用して既存の構成を削除した後に、odacli configure-asrコマンドを使用してOracle ASRを再構成します。
例10-37 新しいプロキシ・サーバーでのOracle ASRの更新
この例では、ユーザー名scott.tiger@example.comのOracle ASRを更新します。パスワードはコマンドラインで定義されません。構成中にパスワードの入力を要求されます。プロキシ・サーバーがwww-proxy2.example.comに更新されます。
# odacli update-asr -u scott.tiger@example.com --asrpassword --proxyserver www-proxy2.example.com --proxyport 80 Asr User password: Job details --------------------------------------------------------- ID: 79cb2baa-1644-45c5-a004-a303e3111807 Description: Update ASR Status: Created Updated: July 15, 2016 9:53:54 AM PST Message: Task Name Start Time End Time Status ---------------- ---------------- ----------------- ----------
odacli describe-asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成の詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
describe-asr [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-38 Oracle ASRの詳細の表示
(オプション)ここで例を説明します。
# odacli describe-asr ASR details ---------------------------------------------------------------- ID: e841d74a-687b-4e87-9548-1baa2090d48e Name: UserName: scott.tiger@example.com ProvyServerName: www-proxy.example.com ProxyPort: 80 ProxyUserName: SnmpVersion: V3 State: N/A Created: July 15, 2016 8:53:54 AM PST Updated: July 15, 2016 8:53:54 AM PST
odacli test-asrコマンドを使用してOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成をテストします。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
# odacli test-asr [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
このコマンドは、/SP/alertmgmt/rules/1 testrule=trueを呼び出してSNMPテスト・トラップを内部で呼び出します。
例10-39 Oracle ASR構成のテスト
# odacli test-asr Job details ---------------------------------------------------------------- ID: ec6783f4-551d-4686-ab1b-22e2d9e59c98 Description: Test ASR Status: Created Created: July 25, 2016 9:03:15 AM SGT Message: Task Name Start Time End Time Status ----------------------------- --------------------- ---------------- ----------
odacli delete-asrコマンドを使用してシステムからOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成を削除します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli構文
# odacli delete-asr [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-40 システムからのOracle ASRの削除
# odacli delete-asr
{
"jobId" : "5d70bd17-ec4a-48da-8196-1364105db99d",
"status" : "Running",
"message" : null,
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : 1469409622451,
"description" : "Delete ASR",
"updatedTime" : 1469409622458
}
odaadmcliストレージ・コマンドを使用して、ストレージ診断を実行します。
内容は次のとおりです。
odaadmcli expand storageコマンドを使用して、ストレージを拡張します。odaadmcli show diskコマンドを使用して、システムの単一のディスクまたはすべてのディスクのステータスを表示します。odaadmcli show diskgroupコマンドを使用して、構成されているディスクグループのリストまたは特定のディスクグループの構成を表示します。odaadmcli show controllerコマンドを使用して、コントローラの詳細を表示します。odaadmcli show iraidコマンドを使用して、内部RAIDサブシステムの詳細を表示します。odaadmcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、RAID SYNCステータスを表示します。odaadmcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示します。odaadmcli stordiagコマンドを使用して、各ディスクまたはNVMeについて詳細な情報を収集します。odaadmcli manage diagcollectコマンドを使用して、ストレージ・コンポーネントの診断ログを収集します。odaadmcli powerコマンドを使用して、ディスクの電源をオンまたはオフにします。odaadmcli expand storageコマンドを使用して、ストレージを拡張します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ストレージを拡張するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli expand storage [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
odaadmcli show diskコマンドを使用して、システムの単一のディスクまたはすべてのディスクのステータスを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
システムのすべてのディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show disk [-h]
単一のディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show disk [-n] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式は |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-41 すべてのディスク・ステータスの表示
システムのすべてのディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show disk NAME PATH TYPE STATE STATE_DETAILS pd_00 /dev/nvme0n1 NVD ONLINE Good pd_01 /dev/nvme1n1 NVD ONLINE Good
例10-42 単一のディスク・ステータスの表示
pd_00という名前のディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show disk pd_00 The Resource is : pd_00 ActionTimeout : 1500 ActivePath : /dev/nvme0n1 AsmDiskList : |data_00||reco_00| AutoDiscovery : 1 AutoDiscoveryHi : |data:80:NVD||reco:20:NVD| CheckInterval : 300 ColNum : 0 CriticalWarning : 0 DependListOpr : add Dependency : |0| DiskId : 360025380144d5332 DiskType : NVD Enabled : 1 ExpNum : 19 HbaPortNum : 10 IState : 0 Initialized : 0 IsConfigDepende : false ModelNum : MS1PC2DD3ORA3.2T MonitorFlag : 1 MultiPathList : |/dev/nvme0n1| Name : pd_00 NewPartAddr : 0 OSUserType : |userType:Multiuser| PlatformName : X6_1_LITE_S PrevState : Invalid PrevUsrDevName : SectorSize : 512 SerialNum : S2LHNAAH000001 Size : 3200631791616 SlotNum : 0 SmartDiskWarnin : 0 SmartTemperatur : 37 State : Online StateChangeTs : 1465263789 StateDetails : Good TotalSectors : 6251233968 TypeName : 0 UsrDevName : NVD_S00_S2LHNAAH101026 VendorName : Samsung gid : 0 mode : 660 uid : 0
odaadmcli show diskgroupコマンドを使用して、構成されているディスクグループのリストまたは特定のディスクグループの構成を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
構成されているディスクグループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show diskgroup [-h]
DATAの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show diskgroup [DATA] [-h]
RECOの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show diskgroup [RECO] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
DATA |
(オプション) DATAディスクグループの構成を表示します。 |
RECO |
(オプション) RECOディスクグループの構成を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-43 すべてのディスクグループのリストの表示
ディスクグループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。# odaadmcli show diskgroup DiskGroups ---------- DATA RECO
例10-44 DATAの構成の表示
DATAの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。# odaadmcli show diskgroup DATA ASM_DISK PATH DISK STATE STATE_DETAILS data_00 /dev/NVD_S00_S2LHNAAH101026p1 pd_00 ONLINE Good data_01 /dev/NVD_S01_S2LHNAAH101008p1 pd_01 ONLINE Good
odaadmcli show controllerコマンドを使用して、コントローラの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
コントローラの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show controller id [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
コントローラを定義します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-45 コントローラの詳細の表示
# odaadmcli show controller 1
Controller [1] information:
sun-controller-id = nvme:1b:00.00
sun-id = nvme:1b:00.00
sun-controller-manufacturer = Samsung
pci-vendor-id = 0x0000144d
sun-controller-model = 0xa821
pci-device-id = 0x0000a821
sun-controller-type = NVMe
sun-card-manufacturer = Sun Microsystems
pci-subvendor-id = 0x0000108e
sun-card-model = 0xa803
pci-subdevice-id = 0x0000a803
pci-address = 1b:00.0
sun-version-firmware = KPYA7R3Q
sun-serial-number = S2LHNAAH101008
sun-product-name = MS1PC2DD3ORA3.2T
pci-slot-number = 11
nvme-power-control = 1
sun-nac-name = /SYS/DBP/NVME1
odaadmcli show iraidコマンドを使用して、内部RAIDサブシステムの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
内部RAIDサブシステムの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show iraid [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-46 内部RAIDサブシステムの詳細の表示
内部RAIDサブシステムの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show iraid NAME CTRL# PRODUCT SERIAL_NO BIOS_VER FW_VER IR_0_0_0 0 LSI MegaRAID 9361-8i SV52756042 6.17.04.2_4.16.08.00_0x06060A IR_0_0_1 0 LSI MegaRAID 9361-8i SV52756042 6.17.04.2_4.16.08.00_0x06060A VDISK_TYPE VDISK_STATE PDISK_MODEL 4.230.40-3739 RAID1 Optl MS4SC2JH2ORA480G 4.230.40-3739 RAID1 Optl MS4SC2JH2ORA480G EID:SLT PDISK_STATE SIZE CV_MODEL CV_STATE CV_TEMP 252:0 Onln 446.102 GB CVPM02 Optimal 25C 252:1 Onln 446.102 GB CVPM02 Optimal 25C
odaadmcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、RAID SYNCステータスを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
RAID SYNCのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show raidsyncstatus [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-47 RAID SYNCステータスの表示
RAID SYNCの詳細およびステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show raidsyncstatus Raid Type Raid Device Raid Status maintainPdFailHistory Rebuildrate H/W Raid /dev/sda Optimal ON 30%
odaadmcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show storage [-h]
ストレージ・エラーを表示するには、次のコマンドを使用します。
odaadmcli show storage -errors [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)ストレージ・エラーを表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-48 ストレージ・デバイスの表示
ストレージ・デバイスを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show storage ==== BEGIN STORAGE DUMP ======== Host Description: Oracle Corporation:ORACLE SERVER X6-2 Total number of controllers: 2 Id = 0 Pci Slot = 10 Serial Num = S2LHNAAH101026 Vendor = Samsung Model = MS1PC2DD3ORA3.2T FwVers = KPYA7R3Q strId = nvme:19:00.00 Pci Address = 19:00.0 Id = 1 Pci Slot = 11 Serial Num = S2LHNAAH101008 Vendor = Samsung Model = MS1PC2DD3ORA3.2T FwVers = KPYA7R3Q strId = nvme:1b:00.00 Pci Address = 1b:00.0 Total number of expanders: 0 Total number of PDs: 2 /dev/nvme0n1 Samsung NVD 3200gb slot: 0 pci : 19 /dev/nvme1n1 Samsung NVD 3200gb slot: 1 pci : 1 ==== END STORAGE DUMP =========
odaadmcli stordiagコマンドを使用して、各ディスクまたはNVMeについて詳細な情報を収集します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ディスクおよびNVM Express (NVMe)のストレージ診断を収集するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli stordiag n [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式は |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-49 NVMeの詳細の表示
NVMe pd_00の詳細情報を表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli stordiag pd_00
odaadmcli manage diagcollectコマンドを使用して、ストレージ・コンポーネントの診断ログを収集します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ストレージ・コンポーネントの診断ログを収集するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli manage diagcollect --storage [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
ストレージ・ログを収集します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-50 ストレージ・ログの収集
# odaadmcli manage diagcollect --storage Collecting storage log data. It will take a while, please wait... Collecting oak data. It will take a while, please wait... tar: Removing leading `/' from member names tar: /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/OakCli-Command-Output.log: file changed as we read it Logs are collected to : /opt/oracle/oak/log/rwsoda6f002/oakdiag/oakStorage-rwsoda6f002-20161120_2217.tar.gz
odaadmcli powerコマンドを使用して、ディスクの電源をオンまたはオフにします。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ディスクの電源をオンまたはオフにするには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli power {on|off|status} disk_name [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
disk_name |
ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式はpd_[0..3]です。 |
|
ディスクの電源をオンまたはオフにし、ステータスを表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-51 ディスクの電源をオフにする
この例では、ディスクの電源をオフにする方法を説明します。
# odaadmcli power disk off pd_00 Disk 'pd_00' is already part of ASM Are you sure you want to power OFF the disk?: 'pd_00'? [yes/no]: yes Powered OFF pd_00
例10-52 ディスクのステータスのチェック
この例では、ディスクpd_00のステータスを取得する方法を示します。
# odaadmcli power disk status pd_00 The disk is powered ON
hardware monitoringコマンドを使用して、ハードウェア構成を表示します。
内容は次のとおりです。
odaadmcli show coolingコマンドを使用して、冷却装置の詳細を表示します。odaadmcli show env_hwコマンドを使用して、環境およびハードウェアに関する情報を表示します。odaadmcli show fsコマンドを使用して、ファイルシステムの詳細を表示します。odaadmcli show memoryコマンドを使用して、メモリーの詳細を表示します。odaadmcli show networkコマンドを使用して、ネットワークの詳細を表示します。odaadmcli show powerコマンドを使用して、電源の詳細を表示します。odaadmcli show processorコマンドを使用して、プロセッサの詳細を表示します。odaadmcli show serverコマンドを使用して、サーバーの詳細を表示します。odaadmcli show coolingコマンドを使用して、冷却装置の詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
冷却装置の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show cooling [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
odaadmcli show env_hwコマンドを使用して、環境およびハードウェアに関する情報を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
環境およびハードウェアの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show env_hw [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-53 環境およびハードウェアの詳細の表示
ハードウェアの詳細を表示するには、odaadmcli show env_hwと入力します。結果としてベア・メタルのOracle Database Appliance X6–2Sシステムが表示されています。
# odaadmcli show env_hw BM ODA_Lite X6-2 Small
odaadmcli show fsコマンドを使用して、ファイルシステムの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
ファイルシステムの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show fs [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-54 ファイルシステムの詳細の表示
# odaadmcli show fs
Type Total Space Free Space Total DG Space Free DG Space
ext3 30237M 7763M - -
ext3 484M 416M - -
ext3 60475M 38149M - -
ext3 100793M 22060M - -
acfs 102400M 102158M 4894016M 2418668M
acfs 102400M 100501M 4894016M 2418668M
acfs 102400M 100601M 4894016M 2418668M
(Continued)
Diskgroup Mount Point
/
/boot
/opt
/u01
DATA /u02/app/oracle/oradata/ACFSDB1
DATA /u02/app/oracle/oradata/ACFSDB2
DATA /u02/app/oracle/oradata/EE12NCDB
odaadmcli show memoryコマンドを使用して、メモリーの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
メモリーの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show memory [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-55 メモリーの詳細の表示
# odaadmcli show memory NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. DIMM_0 OK - 3A4K40BB1-CRC 00CE01154602EADA96 DIMM_11 OK - 3A4K40BB1-CRC 00CE01154602EADADA DIMM_3 OK - 3A4K40BB1-CRC 00CE01154602EADBC7 DIMM_8 OK - 3A4K40BB1-CRC 00CE01154602EADBA0 (Continued) LOCATION MANUFACTURER MEMORY_SIZE CURR_CLK_SPEED ECC_Errors P0/D0 Samsung 32 GB 2400 MHz 0 P0/D1 Samsung 32 GB 2400 MHz 0 P0/D3 Samsung 32 GB 2400 MHz 0 P0/D8 Samsung 32 GB 2400 MHz 0
odaadmcli show networkコマンドを使用して、ネットワークの詳細を表示します。
ファイル・パス
構文
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcliネットワークの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show network [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-56 ネットワークの詳細の表示
# odaadmcli show network NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER Ethernet_NIC_0 OK - NET0 X540 INTEL Ethernet_NIC_1 OK - NET1 X540 INTEL Ethernet_NIC_2 - - NET2 X540 INTEL Ethernet_NIC_3 - - NET3 X540 INTEL (Continued) MAC_ADDRESS LINK_DETECTED DIE_TEMP 00:10:e0:95:98:ec yes (em1) 61.250 degree C 00:10:e0:95:98:ed yes (em2) 61.250 degree C 90:e2:ba:ae:1e:ad no (em4) - 90:e2:ba:ae:1e:ac no (em3) -
odaadmcli show powerコマンドを使用して、電源の詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
電源の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show power [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-57 電源の詳細の表示
# odaadmcli show power NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. Power_Supply_0 OK - 7079395 476856Z+1514CE056G (Continued) LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP EXHAUST_TEMP PS0 Present 112 watts 28.000 degree C 34.938 degree C
odaadmcli show processorコマンドを使用して、プロセッサの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
プロセッサの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show processor [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-58 プロセッサの詳細の表示
# odaadmcli show processor NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION MODEL CPU_0 OK - 060F P0 (CPU 0) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630 (Continued) MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES 2.200 GHz 10 10
odaadmcli show serverコマンドを使用して、サーバーの詳細を表示します。
ファイル・パス
$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odaadmcli構文
サーバーの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
odaadmcli show server [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例10-59 サーバーの詳細の表示
# odaadmcli show server Power State : On Open Problems : 0 Model : ORACLE SERVER X6-2 Type : Rack Mount Part Number : 7320190 Serial Number : 1605NM10JJ Primary OS : Not Available ILOM Address : 10.209.8.215 ILOM MAC Address : 00:10:E0:95:98:F0 Description : Oracle Database Appliance X6-2 Small 1606NM1s02 Locator Light : Off Actual Power Consumption : 135 watts Ambient Temperature : 24.250 degree C Open Problems Report : System is healthy
odacli-adm set-credentialコマンドを使用して、oda-adminユーザー資格証明を変更します。
構文
非アクティブ・モードでoda-adminユーザー資格証明をリセットするには、次のコマンドを実行します。
odacli-adm set-credential --password --username username [-j] [-h]
非対話モードでoda-adminユーザー資格証明をリセットするには、次のコマンドを実行します。
odacli-adm set-credential --hp password --username username [-j] [-h]
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
エージェントのパスワード。エージェントのパスワードは、Oracle Appliance Manager Webコンソールにアクセスする際に必要です。デフォルト・パスワードはwelcome1です。非対話モードでパスワードを定義するには、--passwordではなく--hpを使用します。 |
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Oracle Appliance Manager Webコンソールへのアクセスに必要なユーザー名。デフォルトのユーザー名はoda-adminです。 |
|
(オプション) JSON出力を表示します。 |
|
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
rootユーザーのみがoda-adminユーザー資格証明をリセットできます。
例10-60 非対話モードでのoda-adminパスワードのリセット
対話モードでoda-adminユーザー・パスワードをwelcome2にリセットするには、次のコマンドを実行します。
# odacli-adm set-credential --password --username oda-admin Agent password: welcome2
例10-61 非対話モードでのoda-adminパスワードのリセット
非対話モードでoda-adminユーザー・パスワードをwelcome2にリセットするには、次のコマンドを実行します。
# odacli-adm set-credential --password welcome2 --username oda-admin