この付録の内容は次のとおりです。
ODI SAPコンポーネントの更新パスは、インストールに使用したODI SAPアダプタによって異なります。
v32より前のODI SAPアダプタのインストール
v32より前のODI SAPアダプタ・バージョンの場合(SAPパッケージ名がZODIBW_PCKG
、ZODIERP_PCKG
またはZODI_DEVCLASS
、あるいはSAP機能グループがZODI_FGR
の場合)、アップグレードの詳細(特に、既存のODI SAPコンポーネントのアンインストール方法およびSAP機能モジュールと既存のODI SAPマッピングまたはインタフェースのレポートの処理方法)は、Oracleサポートに連絡してください。
SAPパッケージ名を確認するには、SAPシステムにログインしてから、トランザクションSE80
に移動し、前述のパッケージ名を指定します。
ODI SAPアダプタv32以降のインストール
ODI SAPアダプタv32以降を使用してインストールされたSAPシステムの場合、アンインストールの必要はありません。「ODI SAPコンポーネントのインストール」の手順に従い、既存のインストールに加えて、新しいODI SAPコンポーネントをインストールできます。
問合せ事項がある場合は、Oracleテクニカル・サポートに連絡してください。
ODI SAPコンポーネントのインストールは、TR (SAP送信リクエスト)を使用して行われます。これらの送信リクエストには、SAPユーザー・プロファイルも含まれます。この項では、ODI SAPプロファイルを割り当てることで、ODI SAPコンポーネントをインポートして、ODI SAPユーザーに必要な認可を付与する方法について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
SAP送信リクエストをインストールするには、Bristlecone e-deliveryのWebサイトからTRをダウンロードする必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
TRファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。
次のダウンロードURLにアクセスします。
http://www.bristleconelabs.com/edel/showdownload.html?product=odi_sap_km_transport
必要なファイルを選択して、「Download」をクリックします。ログイン・ページにリダイレクトされます。
登録済ユーザーの場合、登録したEメールIDをユーザー名として入力し、受信したパスワードを入力してログインします。
新規ユーザーの場合は、次の手順を実行して登録します。
次のURLに移動します。
「Register」をクリックします。
登録フォームに詳細を入力します。
「Email ID」フィールドに仕事用の有効な電子メール・アドレスを入力します。これはパスワードを電子メールで送る場合に使用されます。
手順1に示したダウンロード・リンクを再度開きます。
適切なSAPバージョンのTRを選択して、ダウンロードします。
TRファイルをインストールするには、次の手順を実行します。
注意:
TRファイルのアーティファクト: 使用される命名規則はR<6桁>.<ソース・システム>およびK<6桁>.<ソース・システム>です。
ソース・システムは、開発者のソース・システムです。
Kタイプの送信: Cofile (サイズは1から3KB)
Rタイプの送信: Datafile (サイズはCofileを超える)
KファイルはCofile: すべての送信リクエストの制御およびメタデータ属性は、このファイルに格納されます。ファイルの形式はR<T.RNo>.<SID>です。これらは、コマンドまたは変更リクエストの情報ファイルです。この中には、送信タイプ、オブジェクト・クラス、必要なインポート手順および処理後の終了コードに関する情報が含まれます。
RファイルはDatafile: すべての送信リクエストのデータがこのファイルに格納されます。ファイルの形式はK<T.RNo>.<SID>です。この中には、送信の実際のデータ、たとえばシステムで行われる変更などが含まれます。
SAPユーザー・プロファイルをインストールして割り当てるには、次の手順を実行します。
PFCGを実行し、メニューで「Role」をクリックして、「Upload」を選択します。
「Information」ダイアログで「Continue」をクリックします。
.SAPファイルを保存した場所のパスを指定し、「Open」をクリックします。
ドロップダウン・リストをスクロールして、適切な入力を行い、「Allow」をクリックします。
後続の画面で「Continue」をクリックします。
ロールが正常にアップロードされます。
次に示すように、アップロードされたロールの名前を入力して、「Edit」アイコンをクリックします。
「ロール」タブをクリックします。
各ロールをアクティブ化するには、次の手順を実行します。
ロールZ:ODI_ANU_LBU
をダブルクリックします。
「Authorizations」タブをクリックします。
次に示す「Change Authorization Data」アイコンをクリックします。
「Generate」をクリックして、「Back」をクリックします。
注意:
「Authorizations」および「User」タブのステータスは緑である必要があります。
Z:ODI_COMPOSITE
内のすべてのロールに対してこれらの手順を繰り返してアクティブ化します。
「Save」をクリックします。
インポート・プロセスが正常に完了したら、インポートしたプロファイルをSAP ODIユーザーに割り当てます。
「SAP ABAP BWで必要な権限」または「SAP ABAP ERPで必要な権限」の説明に従い、SAP開発者ライセンス・キーをリクエストして、ODI SAPユーザーに割り当てます。ODI SAPアダプタが機能するには、これは必須です。
注意:
一部の使用例では(本番での使用)、開発者キーを省略できます。詳細は、「SAP ABAP BWで必要な権限」または「SAP ABAP ERPで必要な権限」を参照してください。
この項では、SAP管理者用の基本的な検証手順について説明します。これらの手順の実行により、前述のインストール手順が成功したかどうかが確認されます。
この項には次のトピックが含まれます:
共有フォルダの設定の検証は、共有ディレクトリを使用したデータ転送を計画する場合にのみ適用されます。FTP転送を使用する場合は、この項をスキップしてください。共有フォルダの設定の検証は、このガイド内の後続のステップを実行する前に実行する必要があります。通常、この検証はSAP Basisチームによって実行されます。
ステップ1: SAPアプリケーション・サーバーからのフォルダ・アクセスの検証
SAPGUIを起動します。
ODI SAPユーザーとパスワードを使用して、SAPシステムとクライアントに接続します。
トランザクションAL11に進みます。
共有フォルダを選択します。
共有フォルダをダブルクリックして、ディレクトリ宣言をテストします。
接続が正常である旨レポートされる必要があります。そうでない場合は、SAP basisチームに連絡してください。このテストに成功するまでは続行しないでください。
注意:
SAPでは、OSユーザー<sid>admを使用して、AL11で宣言されたディレクトリに接続します。
画面のスクリーンショットを撮ります。
ステップ2: ODIエージェント・マシンからのフォルダ・アクセスの検証
FTP設定の検証は、FTPを使用したデータ転送を計画する場合にのみ適用されます。データ転送に共有ディレクトリを使用する場合は、この項をスキップしてください。FTP設定の検証は、このガイド内の後続のステップを実行する前に実行する必要があります。通常、この検証はSAP Basisチームによって実行されます。
ステップ1: SAPFTPA接続先の検証
SAPGUIを起動します。
ODI SAPユーザーとパスワードを使用して、SAPシステムとクライアントに接続します。
トランザクションSM59に進みます。
TCP/IP接続を開きます。
SAPFTPA接続先を開きます。
「Test connection」をクリックします。
接続が正常である旨レポートされる必要があります。そうでない場合は、SAP basisチームに連絡してください。このテストに成功するまでは続行しないでください。
画面のスクリーンショットを撮ります。
ステップ2: FTP接続のテスト
この項では、主要なSAP権限の一部をテストする方法について説明します。必ずこれらのテストの検証に成功してから、このガイド内の後続のステップに進んでください。通常、この検証はSAP Basisチームによって実行されます。
次のステップを実行して、SAPユーザーに適切な開発者権限および開発者ライセンス・キーがあることを検証します。
トランザクションで、キーを要求されたりその他の認証メッセージが表示されたりすることなくプログラムの作成が許可された場合、SAPユーザーに適切な開発者権限およびライセンス・キーがあることが検証されます。それ以外の場合、SAP BasisチームがこのSAPユーザーをservice.sap.comに登録してライセンス・キーを取得するとともに、開発者権限の取得についても支援します。
SAPコネクタでは、関数モジュールなどのSAPオブジェクトがSAP開発システムに作成されるため、開発が終了したら、これらの変更をQAおよび本番システムにトランスポートする必要があります。SAPの変更およびトランスポート・システムでは、SAPトランスポート・レイヤー名を使用して、変更のルートを特定します。トランスポート・レイヤーは、各開発クラスおよびそのクラス内のすべてのオブジェクトに割り当てられます。トランスポート・レイヤーによって次の点が決定されます。
どのSAPシステムで開発またはリポジトリ・オブジェクトへの変更が行われるか
開発作業の完了時に、グループ内の他のシステムにオブジェクトがトランスポートされるかどうか
統合ルートは、開発システムから品質保証システムまで、トランスポート・レイヤーZ<SID>
を介して作成されます。これは次に、顧客開発およびカスタマイズ用の標準トランスポート・レイヤーになります。
SAP標準オブジェクトのトランスポートの場合、統合ルートは、開発システムから品質保証システムまで、トランスポート・レイヤーSAP
を介して作成されます。
RKM SAP ERPを初回実行する前に、正しいトランスポート・レイヤー名を指定することが重要です。
次のステップを実行して、SAPランドスケープ内で定義されているトランスポート・レイヤーのリストを特定します。
デフォルトで、RKMオプションSAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEはSAP
に設定されます。どのトランスポート・レイヤーを使用するかは、SAP Basis管理者に問い合せてください。このトランスポート・レイヤー名は、SAP_TRANSPORT_LAYER_NAME RKMオプションで設定する必要があります。不正なまたは無効なトランスポート・レイヤー名を使用すると、インストール・プロセス時に重大な遅れが生じます。
この項では、SAPシステムからODI SAPコンポーネントを削除する方法について説明します。より新しいODI SAPコンポーネント・バージョンに更新する場合、「ODI SAPコンポーネントの更新」を参照して、アンインストール手順が必要かどうか、またはこれを省略できるかどうかを確認します。
ODI SAPコンポーネントをアンインストールするには、次の手順を実行します。
いずれかのオブジェクトが削除されていない場合、SU53
に移動して、欠落している権限を確認します。同じ権限を該当のSAPユーザーに付与して、そのオブジェクトの削除を続行します。
ODI SAPコンポーネントのアンインストールの検証方法の詳細は、「ODI SAPコンポーネントのアンインストールの検証」を参照してください。