Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド 12c (12.2.1.2.6) E85910-01 |
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注意:
この機能は非推奨になっています。この章の内容は次のとおりです。
OBIEEのユーザーは、レポートに表示されるデータのソースを把握している必要があります。ODIを使用してソース・システムからデータ・ウェアハウスにこのデータがロードされると、Oracle Data Integrator Lineage for Oracle Business Intelligence機能を使用して、Oracle Data Integrator (ODI)メタデータをOracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)と統合し、OBIEEの、レポートからソースのデータ系統ダッシュボードにこのメタデータを公開できます。
OBIEE系統は、次のコンポーネントから構成されています。
系統表: これらの表は、OBIEEおよびODIメタデータの両方を統合します。これらはODI作業リポジトリに格納されます。
OBIEEの系統アーティファクト: このパッケージ済のOBIEEアーティファクトは、系統情報にアクセスするためにOBIEEにデプロイされます。次のものがあります。
系統RPDには、系統表にアクセスするための物理、論理およびプレゼンテーション・レイヤーが含まれます。
系統Webカタログ・リクエストは、既存のダッシュボードで、レポートからソースのダッシュボードを作成するために使用されます。
イメージは、これらのダッシュボードで使用されます。
次の系統タスクを自動化するための、コマンド行ツールおよびウィザード。
OBIEEインスタンスでのOBIEEの系統アーティファクトのデプロイメント
OBIEEインスタンスからのOBIEEメタデータの抽出
ODIリポジトリでのOBIEEとODIメタデータの統合
この項では、OBIEE系統を使用する様々なフェーズと、これらのフェーズに関係するユーザーについて説明します。
OBIEEまたはODI管理者が系統プロセスを設定します。このプロセスの設定は1回行う必要があり、次のタスクで構成されます。
ODIまたはOBIEEのいずれかのメタデータが変更されると、系統表の内容をアクティブなOBIEEおよびODIシステムのメタデータと同期化するために、OBIEEまたはODIのプロジェクト・マネージャによって系統がリフレッシュされます。このリフレッシュ・プロセスには、次のことが含まれます。
このフェーズでは、ODIデータ・モデルとOBIEE物理データベースとの対応を指定する必要があります。このマッピングを行うことによって、Oracle Data Integrator内の既存のモデル定義がOBIEE内の既存のデータベースに対応していることを示します。これらの2つには、同じ表が含まれている必要があります。このマッピング情報を指定することによって、系統でOBIEEおよびODIメタデータを統合して、エンドツーエンドの系統を構築できるようにします。
系統は既存のダッシュボードを拡張するために使用されます。これらのダッシュボードには、データ系統を参照し、ODIセッションの実行統計を表示するための特定のリンクを作成できます。
パッケージ済のOBIEEの系統アーティファクトを使用して、独自のダッシュボードをカスタマイズすることもできます。
図18-1に、初期設定後の系統のライフサイクルを示します。
BIEEメタデータが抽出され(1)、系統表でODIメタデータと統合されます(2)。系統表には、BIEEサーバーにデプロイされた系統アーティファクト経由で、エンド・ユーザーのダッシュボードからアクセスします(3)。
この項では、OBIEE系統のインストールに関する情報と手順について説明します。
OBIEEサーバーに系統をインストールすると、OBIEEリポジトリとWebカタログに必要なOBIEEアーティファクトがデプロイされます。OBIEE系統アーティファクトには、系統RPD、系統Webカタログ・リクエストおよびダッシュボード・イメージがあります。これらのアーティファクトは、レポートとダッシュボードから系統の内容にアクセスするために使用されます。
インストールはOBIEE系統ウィザードを使用して実行されます。このウィザードを使用して、Oracle Business Intelligence Enterprise edition (OBIEE)のOracle Data Integrator (ODI)系統をインストール、構成およびリフレッシュします。
インストールと構成が完了した後、使用するOBIEEのバージョンによっては、インストール後の作業を実行する必要があります。
完全なインストール・フローは次のとおりです。
OBIEE 10gを使用する場合のインストール・フロー
OBIEE 10gを使用している場合、OBIEE系統ウィザードでは系統RPDのみをインストールします。系統Webカタログ・リクエストとダッシュボード・イメージをインストールするには、追加の作業を実行する必要があります。次のインストール・フローは、Webカタログ・リクエストとイメージのデプロイメントを含む、完全なインストール手順を示します。
要件を確認します。
OBIEE系統ウィザードのかわりに系統のインストール・スクリプトを使用することもできます。詳細は、「系統のデプロイメントの自動化」を参照してください。
OBIEE系統ウィザードを使用して、OBIEEサーバーに系統をインストールし、OBIEE系統アーティファクトをデプロイします。ウィザードを使用したOBIEE系統アーティファクトのデプロイを参照してください。
OBIEE 10g WebカタログにWebカタログ・リクエストをデプロイします。インストール後の作業を参照してください。
イメージをデプロイします。インストール後の作業を参照してください。
ODI作業リポジトリへのBI物理レイヤー接続を更新します。インストール後の作業を参照してください。
OBIEE 11gを使用する場合のインストール・フロー
OBIEE 11gを使用している場合、OBIEE系統ウィザードでは系統RPDとWebカタログ・リクエストのみをインストールします。ダッシュボード・イメージをインストールするには、追加の作業を実行する必要があります。次のインストール・フローは、イメージのデプロイメントを含む、完全なインストール手順を示します。
要件を確認します。
OBIEE系統ウィザードのかわりに系統のインストール・スクリプトを使用することもできます。詳細は、「系統のデプロイメントの自動化」を参照してください。
OBIEE系統ウィザードを使用して、OBIEEサーバーに系統をインストールし、OBIEE系統アーティファクトをデプロイします。ウィザードを使用したOBIEE系統アーティファクトのデプロイを参照してください。
イメージをデプロイします。インストール後の作業を参照してください。
ODI作業リポジトリへのBI物理レイヤー接続を更新します。インストール後の作業を参照してください。
OBIEE系統をインストールする前に、次の要件を確認する必要があります。
OBIEE系統ウィザードには、Java Runtime Environment 1.6 (JRE)が必要です。ウィザードを開始する前に、JAVA_HOMEが有効なJREを指し示していることを確認してください。
作業リポジトリはOracleデータベースに格納されている必要があります。
アーティファクトをインストールする前に、BIサーバーとBIプレゼンテーション・サービス・コンポーネントを停止します。
OBIEE RPDとWebcatのバックアップ・コピーを作成します。
サーバーによって使用されるRPDファイルがBI管理ツールで開かれていないことを確認します。
BI管理ツールがインストールされているマシンにOBIEE系統ウィザードまたはコマンド行ツールをインストールして実行します。
作業リポジトリ・スキーマを接続するために使用されるデータベース・ユーザーには、作業リポジトリをホストするスキーマにビューを作成するのに十分な権限が必要です。
この項ではインストール手順について説明しており、次のトピックがあります。
注意:
インストール手順を実行したら、「インストール後の作業」で説明されている必要なインストール後の作業を実行してください。
OBIEE系統ウィザードは、<ODI_Home>/odi/misc/biee-lineage
ディレクトリ内のodiobilineage.zip
ファイルに含まれています。
OBIEE系統ウィザードを起動するには、次の手順を実行します。
注意:
OBIEE系統ウィザードのかわりに系統のインストール・スクリプトを使用して、コマンド行から系統アーティファクトをインストールすることもできます。インストールとエクスポートのオプションは、Windowsでのみサポートされています。系統のリフレッシュ・オプションは、WindowsとUnixの両方でサポートされています。詳細は、「系統のデプロイメントの自動化」を参照してください。
この項では、OBIEEサーバーにOBIEE系統をインストールする方法およびOBIEE系統ウィザードを使用してOBIEEリポジトリとWebカタログに必要なOBIEE系統アーティファクトをデプロイする方法について説明します。
OBIEEサーバーに系統をインストールして必要なアーティファクトをデプロイするには、次のようにします。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表18-1 OBIEE系統アーティファクトのデプロイ手順
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
「ようこそ」画面 |
毎回 |
「次へ」をクリックして、続行します。 |
2 |
「アクションの選択」画面 |
毎回 |
「系統をOBIEEサーバーにインストール」を選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
3 |
「OBIEEリポジトリ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「系統をOBIEEサーバーにインストール」または「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」が選択されている場合。 |
必要な系統アーティファクトをデプロイするために、次の接続情報を既存のOBIEEリポジトリに指定します。
「次へ」をクリックして、続行します。 |
4 |
「OBIEE Webカタログ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「系統をOBIEEサーバーにインストール」またはOBIEEのメタデータをエクスポートして系統をリフレッシュするが選択されている場合。 OBIEE 10gを使用している場合、この画面は使用できません。手動で系統アーティファクトをインストールする必要があります。詳細は、「インストール後の作業」を参照してください。 |
必要な系統アーティファクトをインストールするために、次の接続情報をOBIEE Webカタログに指定します。
「次へ」をクリックして続行し、系統アーティファクトをデプロイします。 |
5 |
「ウォレット情報」画面 |
毎回 |
「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスを選択します。 ウォレット・パスワードを入力するか、新しいウォレット・パスワードを作成して、「OK」をクリックします。 「次へ」をクリックして、続行します。 注意: パスワードをセキュアなウォレットに格納しない場合は、「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスが選択されていないことを確認して、「次」をクリックします。 |
6 |
「アクション完了」画面 |
毎回 |
「終了」をクリックすると、ウィザードが完了します。 |
OBIEEサーバーに系統をインストールしたら、OBIEE系統アーティファクトをデプロイする必要があります。詳細は、「インストール後の作業」を参照してください。
この項では、インストール後の作業について説明します。これらの作業は、使用するOBIEEサーバーのバージョンによって異なります。
OBIEE 10gでは、次のインストール後の作業を実行する必要があります。
OBIEE 11gでは、次のインストール後の作業を実行する必要があります。
OBIEE 10g WebカタログへのWebカタログ・リクエストのデプロイ
注意:
この手順は、OBIEE 10gでのみ必要です。
Webカタログには、系統およびODIリポジトリ表に基づいてレポートを作成するための、OBIEE/ODI系統が付属しています。Webカタログ・リクエストをインポートするには、次の手順を実行します。
Webカタログに接続します。
Webカタログに接続するには、次のようにします。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「Catalog Manager」を選択します。
「ファイル」→「カタログを開く」をクリックします。
BIサーバーで使用されるWebカタログのパスを入力します。
「OK」をクリックします。
(オプションの手順)系統アーティファクトをインストールするカタログのバックアップ・コピーを作成します。
バックアップ・コピーを作成するには、次のようにします。
カタログを選択します。
「ファイル」→「アーカイブ」を選択します。
アーカイブ・ファイルの名前を、たとえばwebcatalog_backup.cat
のように入力します。
「OK」をクリックします。
カタログを展開し、ODIカタログ項目をインポートする共有フォルダを選択します。
「ファイル」→「アンアーカイブ」を選択します。
「カタログのアンアーカイブ」ウィンドウで、「アーカイブ・ファイル・パス」フィールドにODIカタログ・アーカイブ・ファイルの場所を入力します。このファイルは、系統のインストール・フォルダの/artifacts/10g
サブフォルダにあります。
OBIEE 10.1.3.3の場合は、artifacts/10godi_catalog_archive_10g.cat
と入力します。
OBIEE 10.1.3.4の場合は、artifacts/10g/odi_catalog_archive_10_1_3_4.cat
と入力します。
「OK」をクリックします。
ODI
という名前の新しいフォルダがカタログ・フォルダに表示されます。
ダッシュボード・イメージのデプロイ
パッケージ済の要求では、分析アプリケーションをホストするアプリケーション・サーバーにデプロイする必要があるイメージを使用します。これらの作業は、使用するOBIEEサーバーのバージョンによって異なります。
OBIEE 10gでは、ダッシュボード・イメージ(系統のインストール・フォルダの/artifacts/images
サブフォルダにあるhie.gif
とlin.gif
)を、BI分析アプリケーションのデプロイメント・ディレクトリ下にあるres
フォルダにコピーします。
次に例を示します。
<OC4J_HOME>\j2ee\home\applications\analytics\analytics\res
OBIEE 11gでは、ダッシュボード・イメージ(系統のインストール・フォルダの/artifacts/images
サブフォルダにあるhie.gif
とlin.gif
)を、BI分析アプリケーションのデプロイメント・ディレクトリ下にあるres
フォルダにコピーします。
次に例を示します。
<DOMAIN_HOME>\servers\<SERVER_NAME>\tmp\_WL_user\analytics_11.1.1\7dezjl\war\res
ODI作業リポジトリへのBI物理レイヤー接続の更新
Oracle BI管理ツールを起動します。たとえば、「すべてのプログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「管理」を選択します。
BIサーバーで使用するRPDファイル(.rpd
)を開きます。
OBIEE物理レイヤーでORACLE_ODI_REPOSITORYデータベースを展開し、「接続プール」ノードをダブルクリックして、使用するODI作業リポジトリの構成に合わせて接続プールを編集します。
「データ・ソース名」、「ユーザー名」および「パスワード」フィールドを更新します。
「OK」をクリックします。
物理スキーマを右クリックして、ODI作業リポジトリのスキーマに一致するようにスキーマの名前を変更します。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
名前を変更したスキーマを展開し、この更新された接続を次のようにしてテストします。
この物理スキーマのいずれかの表を右クリックし、行数を更新します。
同じ表を再度右クリックし、「データの表示」を選択して、行数が更新されたデータを表示します。
この項では、OBIEEリポジトリとWebカタログからメタデータをエクスポートする方法およびそれをODIメタデータとともに系統に統合する方法について説明します。
OBIEEからメタデータをエクスポートして系統をリフレッシュするには、次のようにします。
「OBIEE系統ウィザードのインストールと起動」で説明されているとおりにOBIEE系統ウィザードを起動します。
注意:
OBIEE 10gを使用している場合、Webカタログ・コンテンツを自動的にエクスポートすることはできません。このため、Webカタログ・コンテンツのエクスポートを手動で実行することが必要となります。詳細は、「OBIEE Webカタログ・レポートのテキスト・ファイルへのエクスポート」を参照してください。
このエクスポート・ファイルの場所をウィザードで指定します。
注意:
OBIEE系統ウィザードのかわりに、系統のリフレッシュ・スクリプトを使用することもできます。詳細は、「系統のリフレッシュの自動化」を参照してください。
ウィザードには、一連の画面が表18-2に示されている順序で表示されます。
表18-2の手順に従います。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表18-2 OBIEEからのメタデータのエクスポートおよび系統のリフレッシュの手順
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
「ようこそ」画面 |
毎回 |
「次へ」をクリックして、続行します。 |
2 |
「アクションの選択」画面 |
毎回 |
「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」を選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
3 |
「OBIEEリポジトリ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「系統をOBIEEサーバーにインストール」または「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」が選択されている場合。 |
メタデータを抽出するために、次の接続情報をOBIEEリポジトリに指定します。
「次へ」をクリックして、続行します。 |
4 |
「OBIEE Webカタログ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「系統をOBIEEサーバーにインストール」またはOBIEEのメタデータをエクスポートして系統をリフレッシュするが選択されている場合。 OBIEE 10gを使用している場合、この画面で選択できるのは「Webカタログ・エクスポート・ファイル」のみです。 |
OBIEE Webカタログからメタデータを抽出するための接続情報を指定するか(OBIEE 11g)、Webカタログ・エクスポートの場所を指定します(OBIEE 10g)。
「次へ」をクリックして続行し、系統アーティファクトをインストールします。 |
5 |
「ODIリポジトリ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」または「系統のリフレッシュ」が選択されている場合。 |
次のODIリポジトリ接続情報を指定します。 Oracle Data Integrator接続
データベース接続(マスター・リポジトリ)
作業リポジトリ
「次へ」をクリックして、続行します。 |
6 |
マッピング情報 |
「アクションの選択」画面で「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」または「系統のリフレッシュ」が選択されている場合。 |
この表を使用して、ODIデータ・モデルとOBIEE物理スキーマの間の対応マッピングを指定します。
「次へ」をクリックして、続行します。 |
7 |
「ウォレット情報」画面 |
毎回 |
「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスを選択します。 ウォレット・パスワードを入力するか、新しいウォレット・パスワードを作成して、「OK」をクリックします。 「次へ」をクリックして、続行します。 注意: パスワードをセキュアなウォレットに格納しない場合は、「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスが選択されていないことを確認して、「次」をクリックします。 |
8 |
「アクション完了」画面 |
毎回 |
「終了」をクリックしてウィザードを閉じます。 |
この項では、既存のエクスポートからOBIEE系統をリフレッシュする方法について説明します。この操作により、手動で作成されたOBIEEリポジトリとWebカタログのエクスポートがODIリポジトリ・メタデータとともに系統に統合されます。この項では、OBIEEリポジトリとWebカタログのエクスポート方法についても説明します。
この項では、次の項目について説明します。
この項では、OBIEEリポジトリ・メタデータを手動でエクスポートして、OBIEE系統に統合する方法について説明します。
OBIEEリポジトリ・ドキュメントをテキスト・ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
この項では、OBIEE Webカタログ・メタデータを手動でエクスポートして、OBIEE系統に統合する方法について説明します。
OBIEE Webカタログ・レポートをテキスト・ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
この項では、手動で作成された既存のOBIEEリポジトリとWebカタログのエクスポートから、OBIEE系統をリフレッシュする方法について説明します。
OBIEE系統をリフレッシュするには、次のようにします。
「OBIEE系統ウィザードのインストールと起動」で説明されているとおりにOBIEE系統ウィザードを起動します。
注意:
OBIEE系統ウィザードのかわりに、系統のリフレッシュ・スクリプトを使用することもできます。詳細は、「系統のリフレッシュの自動化」を参照してください。
ウィザードには、一連の画面が表18-3に示されている順序で表示されます。
表18-3の手順に従います。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表18-3 OBIEE系統アーティファクトのリフレッシュ手順
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
「ようこそ」画面 |
毎回 |
「次へ」をクリックして、続行します。 |
2 |
「アクションの選択」画面 |
毎回 |
「系統のリフレッシュ」を選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
3 |
「OBIEEエクスポートの場所」画面 |
「アクションの選択」画面で「系統のリフレッシュ」が選択されている場合のみ。 |
OBIEEメタデータのエクスポートの場所を指定します。
「次へ」をクリックして、続行します。 |
4 |
「ODIリポジトリ接続情報」画面 |
「アクションの選択」画面で「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」または「系統のリフレッシュ」が選択されている場合。 |
次のODIリポジトリ接続情報を指定します。 Oracle Data Integrator接続
データベース接続(マスター・リポジトリ)
作業リポジトリ
「次へ」をクリックして、続行します。 |
5 |
マッピング情報 |
「アクションの選択」画面で「メタデータをOBIEEからエクスポートして系統をリフレッシュする」または「系統のリフレッシュ」が選択されている場合。 |
この表を使用して、ODIデータ・モデルとOBIEE物理スキーマの間の対応マッピングを指定します。
「次へ」をクリックして、続行します。 |
6 |
「ウォレット情報」画面 |
毎回 |
「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスを選択します。 ウォレット・パスワードを入力するか、新しいウォレット・パスワードを作成して、「OK」をクリックします。 「次へ」をクリックして、続行します。 注意: パスワードをセキュアなウォレットに格納しない場合は、「セキュアなウォレットにパスワードを格納する」チェック・ボックスが選択されていないことを確認して、「次」をクリックします。 |
7 |
「アクション完了」画面 |
毎回 |
「終了」をクリックしてウィザードを閉じます。 |
系統タスクを自動化するためのスクリプトも提供されています。これらのスクリプトはウィザードのかわりに使用でき、オプションの値はかわりにプロパティ・ファイルで指定する必要があります。
系統タスクを自動化するためのスクリプトは、系統のインストール・フォルダの/bin
サブフォルダにあります。
この項では、スクリプトを使用して系統タスクを自動化する方法および次の内容について説明します。
スクリプトを開始する前に、プロパティ・ファイルで構成情報を指定する必要があります。このプロパティ・ファイルには、ウィザードのユーザー・インタフェースから入力する値が含まれます。
注意:
ウィザードを実行すると、系統のインストール・フォルダの/tmp
サブフォルダにプロパティ・ファイルが自動的に生成されます。このプロパティ・ファイルは、コマンド行スクリプトでの作業の開始点として再利用できます。
図18-4に、プロパティ・ファイルで定義されるプロパティを示します。
表18-4 プロパティ
プロパティ | 値 | 対象 | 説明 |
---|---|---|---|
OBIEE_VERSION |
|
インストール|エクスポート|リフレッシュ |
OBIEEサーバーのバージョン。 |
OBIEE_RPD |
|
インストール|エクスポート |
BIサーバーのリポジトリ(.rpd)ファイルの場所。 |
OBIEE_WEBCAT |
|
インストール|エクスポート(OBIEE 11gでのみ必須) |
BIサーバーにより使用されるWebカタログ・フォルダの場所。 |
OBIEE_RPD_PASS |
|
インストール|エクスポート |
RPDファイルのパスワード。 |
OBIEE_RPD_USER |
|
インストール|エクスポート OBIEE 10gでのみ必須 |
RPDファイルのユーザー名。 |
OBIEE_RPD_EXPORT_FILE |
|
リフレッシュ |
系統をリフレッシュするために使用されるOBIEEリポジトリ・ドキュメント・エクスポート・ファイルの場所。 |
OBIEE_WEBCAT_EXPORT_FILE |
|
リフレッシュ |
系統をリフレッシュするために使用されるOBIEE Webカタログ・レポートの場所。 |
OBIEE_ORACLE_HOME |
|
インストール|エクスポート |
BIサーバーのOracleホーム・ディレクトリ。 |
OBIEE_INSTANCE_HOME |
|
インストール|エクスポート OBIEE 11gでのみ必須 |
BIサーバー・インスタンス・ホーム・ディレクトリ。 |
ODI_MASTER_URL |
|
エクスポート|リフレッシュ |
ODIマスター・リポジトリに接続するためのJDBC URL。 |
ODI_MASTER_DRIVER |
|
エクスポート|リフレッシュ |
ODIマスター・リポジトリに接続するためのDBドライバ。 |
ODI_SUPERVISOR_PASS |
|
エクスポート|リフレッシュ |
スーパーバイザ権限を持つODIユーザーのODIパスワード。 |
ODI_SUPERVISOR_USER |
|
エクスポート|リフレッシュ |
スーパーバイザ権限を持つODIユーザー。 |
ODI_MASTER_USER |
|
エクスポート|リフレッシュ |
ODIマスター・リポジトリのユーザー名。 |
ODI_MASTER_PASS |
|
エクスポート|リフレッシュ |
ODIマスター・リポジトリのパスワード。 |
ODI_SECU_WORK_REP |
|
エクスポート|リフレッシュ |
系統表を格納している作業リポジトリの名前。 |
OBIEE_WEBCAT_FOLDER_TO_EXPORT |
|
インストール|エクスポート |
レポート内にエクスポートするWebカタログ・フォルダ。例: |
INSTALL_ODI_LINEAGE |
|
スクリプトでのみ使用 |
BIEEサーバーにODIアーティファクトをデプロイする場合は |
EXPORT_OBIEE_METADATA |
|
スクリプトでのみ使用 |
BIメタデータをフラット・ファイルとしてエクスポートする場合は |
例18-1に、サンプル・プロパティ・ファイルを示します。
パスワードのエンコード
パスワードをプレーン・テキストで保存しないようにするには、encode.[sh|cmd] <password>
コマンドを使用して、プロパティ・ファイルにパスワードをエンコードして保存します。パスワードがエンコードされると、プロパティ名がODI_MASTER_REPO_ENCODED_PASS、ODI_SUPERVISOR_ENCODED_PASSおよびOBIEE_RPD_ENCODED_PASSに変更されます。
例18-1 プロパティ・ファイル
# Version of BIEE Server. Values: 10g / 11g OBIEE_VERSION=10g # The location of the repository documentation (.rpd) file of the BI Server OBIEE_RPD=C:/obiee11g/instances/instance2/bifoundation/ OracleBIServerComponent/coreapplication_obis1/repository/TechDemo_11g.rpd # The location of the Web Catalog folder used by the BI Server. # Required only for OBIEE 11g. OBIEE_WEBCAT=C:/obiee11g/instances/instance2/bifoundation/ OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_obips1/catalog/TechDemo # The OBIEE Repository user. Required only for OBIEE 10g. OBIEE_RPD_USER=Administrator # The password of the OBIEE Repository user OBIEE_RPD_PASS=<obiee password> # The location of the exported Repository Documentation file OBIEE_RPD_EXPORT_FILE=c:/odi/lineage/run/repo_doc.txt # The location of the exported Web catalog file OBIEE_WEBCAT_EXPORT_FILE=c:/odi/lineage/run/webcat_doc.txt # The BI Server Oracle Home directory OBIEE_ORACLE_HOME=C:/obiee11g/Oracle_BI1 # The BI Server Instance Home directory. Required only for OBIEE 11g. OBIEE_INSTANCE_HOME=C:/obiee11g/instances/instance2 # The JDBC URL to connect to the ODI Master Repository ODI_MASTER_URL=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:orcl # The JDBC Driver to connect to the ODI Master Repository ODI_MASTER_DRIVER=oracle.jdbc.OracleDriver # The Database user for the schema that contains the ODI master repository. ODI_MASTER_USER=MASTER_REPO # This user's password ODI_MASTER_PASS=<master_password> # The ODI user with SUPERVISOR privileges ODI_SUPERVISOR_USER=SUPERVISOR # The ODI Password of the ODI User with SUPERVISOR privileges ODI_SUPERVISOR_PASS=<supervisor password> # Work Repository containing the lineage ODI_SECU_WORK_REP=WORK_REP1 # The Web Catalog folder to export in the report. Eg: /shared/ODI OBIEE_WEBCAT_FOLDER_TO_EXPORT=/shared/ODI # Option to deploy ODI Artifacts on the BI Server. INSTALL_ODI_LINEAGE=no # Option to export BI Metadata as flat files EXPORT_OBIEE_METADATA=yes
系統のインストール・スクリプトにより、OBIEEサーバーに次のODIアーティファクトがデプロイされます。
系統RPD
系統Webカタログ(11g OBIEEのみ)
スクリプトでは、OBIEEツールを使用して、系統RPDと系統WebカタログのBIEEサーバー・コンポーネントとのマージを行います。
注意:
このスクリプトを実行した後は、「インストール後の作業」で説明されている作業を実行する必要があります。
構文
スクリプトの構文は、次のとおりです。
installlineage.bat [-propertyFile=property_file] [-prop_name=prop_value [...]] [-usage]
説明:
propertyfile
は、系統アーティファクトをインストールするために必要なすべてのプロパティを含むプロパティ・ファイルを表します。詳細は、スクリプトの構成を参照してください。値が指定されない場合、ユーザーから必要な情報を収集するために、ユーザー・ウィザードが起動されます。プロパティ・ファイル内のすべてのプロパティは、コマンド行オプション-propName=propValue
でプロパティ値を指定することによってオーバーライドできます。
prop_name
は、指定できるプロパティを表します。prop_value
に指定される値により、プロパティ・ファイルで指定された値がオーバーライドされます(値がある場合)。
prop_value
は、prop_name
プロパティの値を表します。これにより、プロパティ・ファイルで指定された値がオーバーライドされます(値がある場合)。
usage
により、使用方法の詳細が印刷されます。
walletPassword
は、ウォレット・パスワードの値を表します。このオプションを指定しない場合、コマンドラインでパスワードを入力するように求められます。このオプションは、系統ツールをコマンドライン・モードで実行する場合にのみ有効であり、UIウィザード・モードで実行する場合には使用できません。
系統のリフレッシュ・スクリプトによって、プロパティ・ファイルで定義されるEXPORT_OBIEE_METADATAオプションに設定された値に応じて、次のいずれかの操作が実行されます。
メタデータのエクスポートとリフレッシュ(EXPORT_OBIEE_METADATAオプションがYes
に設定されている場合)
系統メタデータのリフレッシュ(EXPORT_OBIEE_METADATAオプションがNo
に設定されている場合)
refreshlineage.sh
を使用するには、repo_doc.text
およびwebcat_doc.txt
ファイルをターゲットLinuxマシンに手動でコピーする必要があります。
構文
スクリプトの構文は、次のとおりです。
refreshlineage [-propertyFile=property_file] [-mappingFile=mapping_file] [-prop_name=prop_value [...]] [-usage]
説明:
propertyfile
は、系統メタデータをエクスポートして統合するために必要なすべてのプロパティを含むプロパティ・ファイルを表します。詳細は、スクリプトの構成を参照してください。値が指定されない場合、ユーザーから必要な情報を収集するために、ユーザー・ウィザードが起動されます。プロパティ・ファイル内のすべてのプロパティは、コマンド行オプション-prop_name=prop_value
でプロパティ値を指定することによりオーバーライドできます。
mappingfile
は、BI_PHYSICAL_DB、BI_PHYSICAL_SCHEMAおよびBI_PHYSICAL_CATALOGへのモデル・コードのマッピングを表します。このマッピングは、カンマ区切りの値(.csv
)ファイルの形式で指定する必要があります。
walletPassword
は、ウォレット・パスワードの値を表します。このオプションを指定しない場合、コマンドラインでパスワードを入力するように求められます。このオプションは、系統ツールをコマンドライン・モードで実行する場合にのみ有効であり、UIウィザード・モードで実行する場合には使用できません。
注意:
propertyfile
オプションおよびmappingfile
オプションを指定しない場合、ユーザー入力を行うためのUIウィザードが表示されます。それ以外の場合は、スクリプトはコマンド行自体から実行され、系統をリフレッシュするためにプロパティ・ファイルとマッピング・ファイルから値を取得し、UIウィザードは表示されません。
例18-2に、サンプル・マッピング・ファイルを示します。
例18-2 マッピング・ファイル
# (c) Copyright Oracle. All rights reserved. # Sample Mapping File for ODI-OBIEE Metadata Lineage # Format: BI Physical DB, BI Physical Schema, BI Physical Catalog, ODI Model ID # Note: Lines starting with # are considered as comments. DB-1,Schema-1,Catalog-1,model1 DB-2,Schema-2,Catalog-2,model2
BIEEサーバーにデプロイされたOBIEE系統アーティファクトを使用することにより、様々なシナリオが可能になります。この項では、最も一般的な使用例を示します。
このシナリオでは、OBI-EEダッシュボード内でODIの実行統計を表示します。
ODI統計を追加するには、RuntimeStatsリクエストを系統Webカタログからダッシュボードに挿入します。図18-2に示すように、統計が表示されます。
このダッシュボードでは、次のものを使用してフィルタ処理を行えます。
列のソース(ODI列またはOBI-EE論理、物理、プレゼンテーションまたはリクエスト列)
表および列を含むOBI-EEフォルダ/カタログまたはODIプロジェクト
列を含むリクエストまたは表
「実行」をクリックして、フィルタ処理された列のリストを表示します。
このリクエストから、次のボタンのいずれかをクリックして、各列の系統と階層を表示できます。
アイコン | 説明 |
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系統 |
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階層 |
系統の使用
系統アイコンを使用して、列の系統にドリルダウンできます。系統には、次のようなパスがあります。
>リクエストの列で使用されるOBIEEプレゼンテーション列
>プレゼンテーション列で使用されるOBIEE論理列
>プレゼンテーション列で使用されるOBIEE物理列
>OBIEE物理列に対応するODI列
> ODIソース列は、ODIマッピングを使用して特定のODIターゲット列をロードするために使用します。ソース列が他のODIマッピングのターゲットである場合、このパスは再帰できます。
系統の各レベルについて、ダッシュボードに次のものが表示されます。
(ターゲット)列のタイプ、カタログ、表名および列名
(ソース)列のタイプ、カタログ、表名および列名
ソース列とターゲット列間の変換式
式がODIマッピングである場合、この変換のODIランタイム統計(実行統計)をドリルダウンできます。
ビュー内で系統をクリックすることにより、系統の任意の点でドリルダウンできます。
図18-5に、ダッシュボードに表示される1つの系統レベルを示します。
階層の使用