Oracle® Fusion Middleware Oracle Warehouse BuilderからOracle Data Integratorへの移行 12c (12.2.1.2.6) E85914-01 |
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この付録の内容は次のとおりです。
移行ユーティリティを起動するときに、OWBワークスペース所有者とそのパスワードがOWBリポジトリへの接続に必要です。各OWBワークスペース所有者は、複数のワークスペースを所有している場合があります。それぞれの移行で移行されるワークスペースは1つのみです。このため、移行ごとにワークスペース名を1つ指定する必要があります。各OWBワークスペースは、1つのODI作業リポジトリとしてODIに移行されます。
OWBワークスペース所有者に複数のOWBワークスペースがある場合は、各OWBワークスペースをODIマスター・リポジトリのODI作業リポジトリに移行する必要があります。移行ユーティリティでは、一度に最大1つのOWBワークスペースのみを移行できます。
OWBプラットフォームとそれに関連付けられているデータ型は、ODIテクノロジとそれに関連付けられているデータ型にマップされます。このプラットフォームとデータ型マッピングは構成ファイルに格納されます。
OWBの事前定義プラットフォームの場合のODIへのマッピングに関する情報は、<ORACLE_HOME for OWB>
/owb/bin/admin
ディレクトリにあるPlatformMappingsForMigration.xml
ファイルを参照してください。
ユーザーが新規またはカスタムのプラットフォームをOWBで定義した場合は、このプラットフォームとデータ型からODIテクノロジとそのデータ型へのマッピングを同じ構成ファイルで定義できます。OWBプラットフォームの物理名をマッピングで指定し、ODIテクノロジの内部名を使用する必要があります。
次の表に、事前定義OWBプラットフォームからODIテクノロジへのマッピングを示します。
OWBプラットフォーム | ODIテクノロジ |
---|---|
GENERIC |
汎用SQL |
ORACLE (Oracle Workflow、APPSコンカレント・マネージャを含む) |
Oracle |
DB2UDB |
IBM DB2 UDB |
SQLSERVER |
Microsoft SQL Server |
SAP |
SAP ABAP |
FILE |
File |
OBIEE、OBISE、J2EE |
これらは移行されません。 |
データ型マッピングは、各OWBプラットフォームのマッピングごとに異なります。次の表に、各事前定義OWBプラットフォームのデータ型マッピングを示します。
ODIにマッピングのないOWBデータ型が表、ビュー、マテリアライズド・ビューおよび外部表などのデータ・オブジェクトで使用されている場合、データ・オブジェクトは移行されなかったとレポートされます。
ODIにマッピングのないOWBデータ型がマッピング属性で使用されている場合、マッピング属性のデータ型は設定されません。
OWBデータ型(GENERIC) | ODIデータ型(汎用SQL) |
---|---|
BIGINT |
BIGINT |
BINARY |
BINARY |
BINARY_DOUBLE |
BINARY_DOUBLE |
BINARY_FLOAT |
BINARY_FLOAT |
BLOB |
BLOB |
BOOLEAN |
CHAR |
CHAR |
CHAR |
CLOB |
CLOB |
DATE |
DATE |
DATETIME |
DATETIME |
DECIMAL |
DECIMAL |
DOUBLE |
DOUBLE |
FLOAT |
FLOAT |
IMAGE |
BLOB |
INTEGER |
INTEGER |
INTERVALDAYTOSECOND |
INTERVALDAYTOSECOND |
INTERVALYEARTOMONTH |
INTERVALYEARTOMONTH |
LONG |
CLOB |
LONGVARBINARY |
BLOB |
LONGVARCHAR |
CLOB |
MONEY |
MONEY |
NCHAR |
NCHAR |
NCLOB |
NCLOB |
NTEXT |
NCLOB |
NUMERIC |
NUMERIC |
NVARCHAR |
NVARCHAR |
NVARCHAR(MAX) |
NCLOB |
REAL |
REAL |
SMALLINT |
SMALLINT |
TEXT |
CLOB |
TIME |
TIME |
TIMESTAMP |
TIMESTAMP |
TIMESTAMPWITHTIMEZONE |
TIMESTAMPWITHTIMEZONE |
TINYINT |
TINYINT |
VARBINARY |
VARBINARY |
VARBINARY(MAX) |
BLOB |
VARCHAR |
VARCHAR |
VARCHAR(MAX) |
CLOB |
XMLTYPE |
XMLTYPE |
OWBデータ型(ORACLE) | ODIデータ型(Oracle) |
---|---|
BINARY_DOUBLE |
BINARY_DOUBLE |
BINARY_FLOAT |
BINARY_FLOAT |
BLOB |
BLOB |
CHAR |
CHAR |
CLOB |
CLOB |
DATE |
DATE |
FLOAT |
FLOAT |
INTEGER |
NUMBER |
INTERVALDAYTOSECOND |
INTERVALDAYTOSECOND |
INTERVALYEARTOMONTH |
INTERVALYEARTOMONTH |
LONG |
LONG |
LONG RAW |
LONG RAW |
MDSYS.SDOAGGRTYPE |
|
MDSYS.SDO_DIM_ARRAY |
|
MDSYS.SDO_DIM_ELEMENT |
|
MDSYS.SDO_ELEM_INFO_ARRAY |
|
MDSYS.SDO_GEOMETRY |
MDSYS.SDO_GEOMETRY |
MDSYS.SDO_ORDINATE_ARRAY |
|
MDSYS.SDO_POINT_TYPE |
|
NCHAR |
NCHAR |
NCLOB |
NCLOB |
NUMBER |
NUMBER |
NVARCHAR2 |
NVARCHAR2 |
RAW |
RAW |
ROWID |
ROWID |
SYS.ANYDATA |
|
SYS.AQ$_JMS_BYTES_MESSAGE |
|
SYS.AQ$_JMS_MAP_MESSAGE |
|
SYS.AQ$_JMS_MESSAGE |
|
SYS.AQ$_JMS_STREAM_MESSAGE |
|
SYS.AQ$_JMS_TEXT_MESSAGE |
|
SYS.LCR$_ROW_RECORD |
|
TIMESTAMP |
TIMESTAMP |
TIMESTAMPWITHLOCALTIMEZONE |
TIMESTAMPWITHLOCALTIMEZONE |
TIMESTAMPWITHTIMEZONE |
TIMESTAMPWITHTIMEZONE |
UROWID |
UROWID |
VARCHAR |
VARCHAR2 |
VARCHAR2 |
VARCHAR2 |
XMLFORMAT |
XMLFORMAT |
XMLTYPE |
XMLTYPE |
OWBデータ型(DB2UDB) | ODIデータ型(IBM DB2 UDB) |
---|---|
BIGINT |
BIGINT |
BLOB |
BLOB |
CHARACTER |
CHAR |
CLOB |
CLOB |
DATE |
DATE |
DBCLOB |
DBCLOB |
DECIMAL |
DECIMAL |
DOUBLE |
DOUBLE |
FLOAT |
FLOAT |
GRAPHIC |
GRAPHIC |
INTEGER |
INTEGER |
LONG VARCHAR |
LONG VARCHAR |
LONG VARGRAPHIC |
LONG VARGRAPHIC |
NUMERIC |
NUMERIC |
REAL |
REAL |
SMALLINT |
SMALLINT |
TIME |
TIME |
TIMESTAMP |
TIMESTAMP |
VARCHAR |
VARCHAR |
VARGRAPHIC |
VARGRAPHIC |
XML |
OWBデータ型(SQLSERVER) | ODIデータ型(Microsoft SQL Server) |
---|---|
BIGINT |
BIGINT |
BINARY |
BINARY |
BIT |
BIT |
CHAR |
CHAR |
DATETIME |
DATETIME |
DECIMAL |
DECIMAL |
FLOAT |
FLOAT |
IMAGE |
IMAGE |
INT |
INT |
MONEY |
MONEY |
NCHAR |
NCHAR |
NTEXT |
NTEXT |
NUMERIC |
NUMERIC |
NVARCHAR |
NVARCHAR |
NVARCHAR(MAX) |
NTEXT |
REAL |
REAL |
SMALLDATETIME |
SMALLDATETIME |
SMALLINT |
SMALLINT |
SMALLMONEY |
SMALLMONEY |
SQL_VARIANT |
SQL_VARIANT |
TEXT |
TEXT |
TIMESTAMP |
TIMESTAMP |
TINYINT |
TINYINT |
UNIQUEIDENTIFIER |
UNIQUEIDENTIFIER |
VARBINARY |
VARBINARY |
VARBINARY(MAX) |
IMAGE |
VARCHAR |
VARCHAR |
VARCHAR(MAX) |
TEXT |
XML |
OWBデータ型(FILE) | ODIデータ型(File) |
---|---|
BYTEINT |
BINARY_SIGNED_BIG_ENDIAN |
CHAR |
STRING |
DECIMAL |
EBCDIC_SIGNED_ZONED_DECIMAL |
DATE |
DATE |
DECIMAL EXTERNAL |
NUMERIC |
DOUBLE |
NUMERIC |
FLOAT |
NUMERIC |
FLOAT EXTERNAL |
NUMERIC |
INTEGER |
BINARY_SIGNED_BIG_ENDIAN |
INTEGER UNSIGNED |
BINARY_UNSIGNED_BIG_ENDIAN |
INTEGER EXTERNAL |
NUMERIC |
INTERVALDAYTOSECOND |
DATE |
INTERVALYEARTOMONTH |
DATE |
SMALLINT |
BINARY_SIGNED_BIG_ENDIAN |
SMALLINT UNSIGNED |
BINARY_UNSIGNED_BIG_ENDIAN |
TIMESTAMP |
DATE |
TIMESTAMPWITHTIMEZONE |
DATE |
TIMESTAMPWITHLOCALTIMEZONE |
DATE |
VARRAWC |
BINARY_SIGNED_BIG_ENDIAN |
VARCHAR |
STRING |
VARCHARC |
STRING |
ZONED EXTERNAL |
ASCII_SIGNED_ZONED_DECIMAL |
ZONED |
ASCII_SIGNED_ZONED_DECIMAL |
各OWBロケーションは、OWBプラットフォームまたは等価のODIテクノロジと関連付けられています。このため、OWBロケーションは等価のODIテクノロジを使用したODIデータ・サーバーに移行されます。
ロケーション名はODIデータ・サーバー名に移行されます。OWBロケーション名はOWBワークスペース内で一意である一方、ODIデータ・サーバー名はマスター・リポジトリ内で一意であるため、ワークスペース所有者に複数のOWBワークスペースがある場合は、名前の競合を回避するため、それぞれのOWBワークスペースを別のODIマスター・リポジトリに移行する必要があります。
次の表に、OWBロケーションのプロパティからODIデータ・サーバーのプロパティへのマッピングを示します。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
- |
dataServerId (I_CONNECT) |
この数値は生成されます。 |
platform |
technology (I_TECHNO) |
- |
Name |
name (CON_NAME) |
- |
Driver Class |
jdbcDriverName (JAVA_DRIVER) |
- |
Url |
jdbcUrl (JAVA_URL) |
- |
User Name (CONNECT_AS_USER) |
username (USER_NAME) |
- |
Batch Update Size (UPDATE_SIZE) |
batchUpdateSize (BATCH_UPDATE_SIZE) |
- |
Array Fetch Size (FETCH_SIZE) |
fetchArraySize (FETCH_ARRAY_SERV) |
- |
Schema |
schemaName (SCHEMA_NAME) |
- |
Work Schema |
workSchemaName (WSCHEMA_NAME) |
- |
Catalog |
catalogName (CATALOG_NAME) |
- |
Work Catalog |
workCatalogName (WCATALOG_NAME) |
- |
OWBモジュールはODIモジュールに移行されます。
一意のモデル名を作成するため、OWBモデル名とOWBプロジェクト名を連結したODIモデル名が作成されます。作成された名前がODIモデル名に使用できる長さより長い場合、作成された名前は切り捨てられます。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
- |
modelId (I_MOD) |
この数値は移行ユーティリティにより生成されます。 |
Name |
name (MOD_NAME) |
名前の長さが最大限度を超える場合、名前は切り捨てられます。 |
Platform |
technology (TECH_INT_NAME) |
- |
- |
logicalSchema (LSCHEMA_NAME) |
OWBモジュール名に従って作成されます。 |
Name |
code (COD_MOD) |
コードの長さがODIモデル・コードで許容されている最大限度を超える場合、コードは切り捨てられます。 |
Project |
parentModelFolder (I_MOD_FOLDER) |
- |
description |
description (I_TXT_MOD) |
- |
ODIモデルの他に、いくつかのOWBモジュールもODIフォルダとしてODIに移行されます。次のOWBモジュールもODIフォルダとして移行されます。
Oracle Databaseモジュール
テンプレート・マッピング・モジュール
OWB Oracle DatabaseモジュールはODIモデルとしてOWBデータ・オブジェクトが移行された場所に移行され、OWBマッピングが移行された場所にODIフォルダとして移行されます。
OWBテンプレート・マッピング・モジュールおよびプラガブル・マッピング・フォルダは、ODIフォルダとして移行されます。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (FOLDER_NAME) |
OWBではモジュールで使用するためのデータ・ロケーションのリストがサポートされますが、一度に選択して使用できるロケーションは1つのみです。このロケーションはアクティブ・ロケーションと呼ばれます。移行時は、アクティブ・ロケーションのみがODIに移行されます。このロケーションはODIデータ・サーバーとして移行されます。ロケーション・ユーザー名に対応して、新しいODI物理スキーマが存在しない場合はODIに作成されます。新しいODI物理スキーマの移行元は、OWBデータベース・ロケーションのロケーション・スキーマであるか、ファイル・ロケーションのディレクトリ・パスです。
物理スキーマに対応して、モデル名と同じ名前の論理スキーマが存在しない場合は、論理スキーマがODIに作成されます。論理スキーマは"LS_"にモデル名を付加した名前に設定され、グローバル・コンテキストの物理スキーマと関連付けられます。
OWBプロジェクトはODIプロジェクトとして移行されます。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
- |
projectId (I_PROJECT) |
この数値は生成されます。 |
Name |
Name (PROJECT_NAME) |
- |
Name |
code (PROJECT_CODE) |
- |
OWB表はODIデータストアに移行されます。関連する次の表の属性が移行されます。
列
キー
索引
属性セットとデータ・ルールは移行されません。
パーティションについてはパーティション名と説明が移行され、その他のプロパティは移行されません。
OWB表の属性またはプロパティはODIデータストアに移行されます。
表B-1に説明されているように、OWB表の列の属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
OWB表では、プライマリ・キー、一意キー、外部キーおよび制約のキー・タイプがサポートされています。
表B-4に説明されているように、OWB表のプライマリ・キーと一意キーの属性またはプロパティがODIキーに移行されます。
表B-5に説明されているように、OWB表の制約の属性またはプロパティがODI条件に移行されます。
表B-6に説明されているように、OWB表の外部キーの属性またはプロパティがODI参照に移行されます。
OWB索引とODIキー間のマッピングを示した表B-7に説明されているように、索引の属性またはプロパティがODIデータストア・キーに移行されます。
OWBでは、一意、非一意、ビットマップおよび機能ベースの4タイプの索引がサポートされています。一意の索引はOdiKeyにマップされ、キー・タイプはALTERNATE_KEYに設定されます。非一意の索引はOdiKeyにマップされ、キー・タイプはINDEXに設定されます。ビットマップおよび機能ベースのキーは移行されません。
OWBビューはODIデータストアに移行されます。関連する次のOWBビューの属性が移行されます。
列
キー
属性セットとデータ・ルールは移行されません。
OWBビューの属性またはプロパティはODIデータストアに移行されます。
表B-1に説明されているように、OWBビューの列の属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
OWB表では、プライマリ・キー、一意キー、外部キーおよび制約のキー・タイプがサポートされています。
OWBマテリアライズド・ビューはODIデータストアに移行されます。関連する次のマテリアライズド・ビューの属性が移行されます。
列
キー
索引
属性セットとデータ・ルールは移行されません。
パーティションについてはパーティション名と説明が移行され、その他のプロパティは移行されません。
OWBマテリアライズド・ビューの属性またはプロパティはODIデータストアに移行されます。
表B-1に説明されているように、OWBマテリアライズド・ビューの列の属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
OWBマテリアライズド・ビューでは、プライマリ・キー、一意キー、外部キーおよび制約のキー・タイプがサポートされています。
表B-4に説明されているように、OWBマテリアライズド・ビューのプライマリ・キーと一意キーの属性またはプロパティがODIキーに移行されます。
表B-5に説明されているように、OWBマテリアライズド・ビューの制約の属性またはプロパティがODI条件に移行されます。
表B-6に説明されているように、OWBマテリアライズド・ビューの外部キーの属性またはプロパティがODI参照に移行されます。
OWB索引とODIキー間のマッピングを示した表B-7に説明されているように、索引の属性またはプロパティがODIデータストア・キーに移行されます。
OWB外部表はODIデータストアに移行されます。関連する次の外部表の属性が移行されます。
列
データ・ルールは移行されません。移行構成オプションMIGRATE_DEPENDENCIESがtrueに設定されている場合は、ODIデータ・サーバーとして関連付けられているロケーションが移行されます。
OWB外部表の属性またはプロパティがODIデータストアに移行されます。
表B-1に説明されているように、OWB外部表列の属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
OWB外部表はOWB FLAT FILEおよびそのアクセス・パラメータと関連付けられています。これらの関連付けはODIに移行されません。
OWBフラット・ファイルはODIデータストアに移行されます。関連する次のOWBファイルの属性が移行されます。
レコード
フィールド
OWBフラット・ファイルの属性またはプロパティはODIデータストアに移行されます。
OWBフラット・ファイルには1つ以上のレコードが含まれている場合があります。各レコードは1つのODIデータストアとして移行されます。ODIデータストアの命名規則は、<
FlatFileName
>_<
RecordName
>
となります。
表B-3に説明されているように、OWBファイル・レコードの属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
表B-2に説明されているように、OWBファイル・レコードのフィールドの属性またはプロパティがODIデータストアの列に移行されます。
OWB順序はODI順序(ネイティブ順序)に移行されます。OWB順序にはODIに移行されない列が含まれます。
表B-9に説明されているように、OWB順序の属性またはプロパティがODI順序に移行されます。
OWBディメンションは、Oracleデータベース・モジュール下に置かれています。ODIディメンション・オブジェクトは、特定のディメンション・モデル下に置かれます。OWBのOracleデータベース・モジュール内にディメンションまたはキューブが存在する場合、そのOracleデータベース・モジュールはODIディメンション・モデルに移行されます。名前の競合を減らすために、移行されたODIディメンション・モデルの命名規則は、<Oracle database module name>_<OWB project name>
という形式です。
たとえば、BI_DEMO
という名前のプロジェクトで、SALES_WH
という名前のOracleモジュールがある場合、移行後のODIディメンション・モデル名にはSALES_WH_BI_DEMO
が使用されます。名前の長さが許容されている最大限度(最大長35)を超える場合、提示される名前は切り捨てられます。名前が一意である必要があるのにすでに使用されている場合は、提示された名前に基づいて名前の最後に数字が付いた一意の名前が生成されます。この命名規則は、オブジェクト名を一意にする必要があり、最大長制限がある場合にすべての移行オブジェクトに使用されます。
ディメンション:
OWBディメンションはODIディメンションに移行されます。
キューブ:
OWBキューブはODIキューブに移行されます。
表B-1 OWB表列からODIデータストア列
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (COL_NAME) |
- |
- |
COL_DESC |
簡単な説明です。 |
TypeDefinition |
dataTypeCode (SOURCE_DT) |
- |
Position |
position (POS) |
- |
Length |
length (LONGC) |
- |
Precision |
Length (LONGC) |
- |
Scale |
scale (SCALEC) |
- |
Nullable |
mandatory (COL_MANDATORY) |
- |
dafaultValue |
defaultValue (DEF_VALUE) |
デフォルト値の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、デフォルト値は移行されません。 |
- |
scdType (SCD_COL_TYPE) |
- |
description |
description (I_TXT_COL_DESC) |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
fractionalsecondsprecision |
length (LONGC) |
- |
表B-2 OWBファイル・レコード・フィールドからODIデータストア列
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (COL_NAME) |
- |
TypeDefinition |
dataTypeCode (SOURCE_DT) |
- |
Position |
position (POS) |
- |
Sqlprecision |
- |
- |
Sqlscale |
- |
- |
Precision |
bytes (BYTES) |
- |
Scale |
scale (SCALEC) |
- |
StartPostion |
startPosition (FILE_POS) |
ファイル/レコード専用です。 |
FieldLength |
bytes (BYTES) |
ファイル/レコード専用です。 |
Nullable |
mandatory (COL_MANDATORY) |
- |
dafaultValue |
defaultValue (DEF_VALUE) |
- |
description |
description (I_TXT_COL_DESC) |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
sqllength |
- |
- |
mask |
format (SNP_COL.COL_FORMAT) |
- |
表B-3 OWBファイル・レコードからODIデータストア列
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
name (TABLE_NAME) |
- |
Name |
defaultAlias (TABLE_ALIAS) |
- |
classname |
dataStoreType (TABLE_TYPE) |
- |
Description |
Description (TABLE_DESC) |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
Prefix |
- |
- |
Position |
- |
- |
RecordClassifierValue |
- |
- |
RecordSize |
- |
- |
表B-4 OWBキーからODIキー
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (KEY_NAME) |
- |
Primarykey |
keyType (CONS_TYPE) |
keyType: PRIMARY_KEY(PK) ALTERNATE_KEY(AK) |
Appslabel |
- |
- |
表B-5 OWBチェック制約からODI条件
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (KEY_NAME) |
- |
Primarykey |
keyType (CONS_TYPE) |
keyType: PRIMARY_KEY(PK) ALTERNATE_KEY(AK) |
Appslabel |
- |
- |
表B-6 OWB外部キーからODI参照
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
- |
referenceId (I_JOIN) |
この数値は生成されます。 |
Name |
name (FK_NAME) |
- |
DB_REFERENCEへのマッピングが必要 |
referenceType (FK_TYPE) |
referenceType: DB_REFERENCE、 ODI_REFERENCE、 COMPLEX_REFERENCE |
- |
primaryDataStore (I_TABLE_PK) |
一意キーで表を検索します。 |
module |
primaryModel (PK_I_MOD) |
- |
- |
primaryDataStoreSchemaName (PK_SCHEMA) |
プライマリ表のモデルに基づいてスキーマを検索します。 |
- |
primaryDataStoreName (PK_TABLE_NAME) |
一意キーでプライマリ表名を検索します。 |
- |
primaryDataStoreAlias (PK_TABLE_ALIAS) |
プライマリ・データ・ストアで別名を検索します。 |
Appslabel |
- |
- |
Mandatory |
- |
- |
OnetoOne |
- |
- |
表B-7 OWB索引からODIキー
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
Name (KEY_NAME) |
|
Indextype |
keyType (CONS_TYPE) |
keyType: ALTERNATE_KEY(AK) INDEX(I) |
Appslabel |
- |
- |
Expression |
- |
- |
LocalIndex |
- |
- |
LocalPartitionType |
- |
- |
表B-8 OWBパーティションからODIパーティション
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
Name |
name (PARTITION_NAME) |
- |
Description |
Description (PARTITION_DESC) |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
classname |
- |
- |
Attribute |
- |
- |
Autosubpartitionordering |
- |
- |
Hashsubpartitioncount |
- |
- |
IsDefault |
- |
- |
IsSubPartition |
- |
- |
PartitionOrder |
- |
- |
表B-9 OWB順序からODI順序
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
- |
sequenceId (SEQ_ID) |
この数値は生成されます。 |
Project |
project (I_PROJECT) |
- |
Name |
SEQ_NAME |
- |
Increment By |
incrementValue (INCR) |
アクティブな構成から取得します。 |
- |
seqType (SEQ_TYPE) |
OWB順序はプロジェクト順序として移行されます。 |
- |
type (IND_STD) |
OWB順序はネイティブ順序として移行されます。 |
- |
logicalSchemaName (LSCHEMA_NAME) |
OWBモジュール経由で、ODIモデルの論理スキーマがここで使用されます。 |
Name |
nativeSequenceName (DB_SEQ_NAME) |
- |
Prefix |
- |
- |
ExternalElementName |
- |
- |
Proxy |
- |
- |
SynonymFor |
- |
- |
ValidationResult |
- |
- |
1. ディメンション
表B-10 一般プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
名前 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
|
ディメンション・ロール |
移行されません |
表B-11 記憶域プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
OWB ROLAPディメンション |
||
実装タイプ |
実装タイプ。実装には、「星」(1つのバインド表の場合)と「スノーフレーク」(複数のバインド表の場合)の2つのタイプがあります。 |
ODIディメンションには、手動という実装タイプはありません。OWBディメンションが「手動」実装に設定されている場合、OWBディメンションでのバインディング表の量に応じて、実装タイプはODIディメンションの「星」または「スノーフレーク」に移行されます。OWBディメンションのバインド表が1つしかない場合、ODIディメンションの実装タイプは「星」に設定され、それ以外の場合、実装タイプは「スノーフレーク」に設定されます。 |
複合一意キーの作成 |
移行されません |
|
OWB MLOAPディメンション |
バインド表はありません。ユーザーは、移行後に必要に応じて、バインド情報を手動で設定する必要があります。 |
|
AW名 |
移行されません |
|
AW表領域名 |
移行されません |
|
アナリティック・ワークスペースにサロゲート・キーを生成 |
移行されません |
|
データ・ソースの自然キーを使用 |
移行されません |
OWBディメンションの物理プロパティはすべて移行されるわけではありません。
SCDプロパティは、ODIディメンション・レベルの属性に直接設定されます。
表B-12 孤立プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
ロードのための孤立管理 - 親キー値がNULLです |
Null親のロード |
|
ロードのための孤立管理 - 親値が無効です |
無効な親のロード |
|
ロードのための孤立管理 - デフォルトのレベル行 |
デフォルトの親レコード内のOWBレベル属性のデフォルト値は、ODIレベル属性のデフォルト値として移行されます。 |
|
削除のための孤立管理 |
移行されません |
|
エラー表の配布 |
移行されません |
2. レベル・プロパティ
OWBディメンションのレベルはODIディメンションのレベルに移行されます。
表B-13 レベル
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
名前 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
|
レベル・タイプ(時間ディメンションのみ) |
説明 |
レベル・タイプは、説明の一部として移行されます。 |
使用済(時間ディメンションのみ) |
移行されません |
3. ディメンション属性とレベル属性
ODIにはレベル属性のみがあり、ディメンション属性がないため、ODIレベル属性は、OWBディメンション属性およびOWBレベル属性のプロパティをすべて結合したものです。
表B-14 一般プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
レベル属性名 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
|
サロゲート・キー |
サロゲート・キー |
|
ビジネス・キー |
自然キー・メンバー |
OWBディメンションのビジネス・キーはそれぞれ、ODIディメンションの自然キー・メンバーに対応しています。ODIディメンションの自然キー・メンバーはそれぞれ、ディメンション・レベル属性に関連付けられます。 |
データ型 |
データ型 |
ODIレベル属性では、「汎用」データ型が使用されます。移行ユーティリティにより、データ型は「Oracle」テクノロジから「汎用」テクノロジに変換されます。 |
長さ |
サイズ |
|
スケール |
スケール |
|
精度 |
サイズ |
|
秒精度 |
サイズ |
|
デフォルト値 |
デフォルト値 |
表B-15 SCD2プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
トリガー履歴 |
トリガー履歴 |
|
有効日 |
開始日 |
|
有効期限 |
終了日 |
表B-16 SCD3プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
前の属性 |
タイプ3前の属性 |
|
有効日 |
タイプ3開始日 |
4. 階層
表B-17 階層プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
名前 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
|
デフォルト |
デフォルト |
|
階層タイプ(時間ディメンションのみ) |
説明 |
階層タイプは、ODI階層の説明の一部として移行されます。 |
5. バインド・オブジェクト
移行オプションMIGRATE_DEPENDENCY
をTRUE
に設定すると、すべてのバインド表/ビュー/順序が移行対象として選択されます。OWBサロゲート・キー順序は、ODIサロゲート・キー・シーケンスとして移行されます。OWBディメンションがスター実装タイプの場合、OWBディメンション表はODIディメンション表に移行されます。OWBには、ディメンション・エラー表のメタデータがありません。孤立管理を有効にした場合、移行ユーティリティにより、ODIディメンションのエラー表のメタデータが作成されます。詳細は、「エラー表」を参照してください。
6. ステージ表
OWBには、ステージ表のメタデータがありません(ディメンションの拡張マップの一時表演算子はバインドされていません)。ODIでは、バインドされていないデータストア・コンポーネントは許可されません。ODIディメンション・レベルを明示的にステージ表に関連付ける必要があります。この場合、移行ユーティリティにより、ディメンション・レベルの構造に基づいて、ODIのディメンション・レベルごとにステージ表のメタデータが作成されます。
7. エラー表
エラー表は、ステージ表と同じように動作します。孤立管理機能を有効にした場合は、ODIディメンションを明示的にエラー表にバインドする必要があります。孤立管理を有効にした場合は、移行ユーティリティにより、ディメンションのエラー表のメタデータが作成されます。スター実装のディメンションの場合は、ディメンションがエラー表に関連付けられます。スノーフレーク実装のディメンションの場合は、レベルがエラー表に関連付けられます。エラー表の構造はディメンション・バウンド表に似ています。エラー表には、ディメンション・バウンド表の列がすべて含まれる必要があります。さらに多くの監査列がエラー表に追加されます。監査列は次のとおりです。
表B-18 エラー表の監査列
プロパティ名 | プロパティ・タイプ |
---|---|
ODI_ERR_TYPE |
VARCHAR 2 (1 CHAR) NULL |
ODI_ERR_MESS |
VARCHAR 2 (250 CHAR) NULL |
ODI_ORIGIN |
VARCHAR 2 (4000 CHAR) NULL |
ODI_SESS_NO |
VARCHAR 2 (36 CHAR) NULL |
8. 排他チェック
実際の移行を実行する前に、排他チェックを実行してディメンションを移行できるかどうか確認する必要があります。排他チェックは次のとおりです。
バインド・オブジェクト(表/ビュー/順序)をチェックして、バインドがすべて移行選択リストにあり、移行できることを確認します。バインドが移行選択リストにない場合、ディメンションは排他的であるため、MIGRATE_DEPENDENCY
オプションをオンにするか、構成ファイルにあるMIGRATION_OBJECTS
にバインドを明示的に指定する必要があります。
OWBディメンションのレベル属性がディメンション属性を参照していない場合、ディメンションは排他的となります。
OWBキューブはODIキューブに移行されます。
1. キューブ・プロパティ
表B-19 一般プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
名前 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
表B-20 記憶域タイプ・プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
ROLAPキューブの場合
|
移行されません |
|
MOLAPキューブの場合、キューブはバインドされていないキューブとして移行されます。
|
移行されません |
表B-21 ディメンション・プロパティ
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
レベル |
レベル |
|
ロール |
ロール |
表B-22 メジャー
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
名前 |
名前 |
|
説明 |
説明 |
|
データ型 |
データ型 |
OWBメジャーではOracleデータ型が使用されますが、ODIメジャーでは汎用テクノロジ・データ型が使用されます。Oracleデータ型から汎用データ型へのデータ型変換は移行で行われます。 |
長さ、精度、秒精度 |
サイズ |
|
スケール |
スケール |
OWBキューブの集計関連プロパティは移行されません。
表B-23 孤立
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
ロードのための孤立管理 - ディメンション・キー値がNULLです |
Nullディメンション・キーのロード |
|
ロードのための孤立管理 - ディメンション・キー値が無効です |
無効なディメンション・キーのロード |
|
エラー表の配布 |
移行されません。 |
ODIでは、この機能がサポートされません。 |
物理プロパティ
キューブの物理プロパティはすべて移行されるわけではありません。
2. バインド・オブジェクト
移行オプションMIGRATE_DEPENDENCY
をtrueに設定すると、キューブのバインド表/ビューがすべて移行対象として選択されます。オプションMIGRATE_DEPENDENCY
をfalseに設定した場合は、バインド表またはビューをキューブとともに移行対象として明示的に選択する必要があります。そうしないと、バウンド・オブジェクトが移行されないため、キューブの移行は失敗することがあります。エラー表はバインド表に基づいて作成されます。バインド表を移行対象として指定しない場合、対応するエラー表は移行されません。
3. エラー表
OWBでは、キューブはエラー表に明示的にバインドされていません。しかし、ODIでは、孤立管理機能を有効にした場合、キューブを明示的にエラー・データストアにバインドする必要があります。OWBにはキューブのエラー表のメタデータがないため、孤立管理を有効にした場合、移行ユーティリティにより、OWBキューブ・バウンド表に応じてODIキューブ用のエラー・データストアが作成されます。エラー・データストアには、キューブ・バウンド表の列がすべて含まれる必要があります。さらに多くの監査列がエラー・データストアに追加されます。監査列は次のとおりです。
表B-24 キューブの監査列
プロパティ名 | プロパティ・タイプ |
---|---|
ODI_ERR_TYPE |
VARCHAR 2 (1 CHAR) NULL |
ODI_ERR_MESS |
VARCHAR 2 (250 CHAR) NULL |
ODI_ORIGIN |
VARCHAR 2 (4000 CHAR) NULL |
ODI_SESS_NO |
VARCHAR 2 (36 CHAR) NULL |
サロゲート・キーが有効になっているディメンションをキューブが参照している場合、各ディメンション参照の自然キー列はキューブ・エラー表にあり、ソースから無効な自然キー値がロードされると見なされます。移行ユーティリティにより、命名規則の<dimension_key_bound_column>_NAT
を使用してこのような自然キー列が作成され、データ型はVARCHAR2 (4000)
に設定されます。
4. 排他チェック
実際の移行を実行する前に、移行ユーティリティにより、キューブを移行できるかどうかチェックされます。キューブのバインド・オブジェクト(表/ビュー)をチェックして、バインドがすべて移行選択リストにあり、移行できることが確認されます。バインドが移行選択リストにない場合、キューブは排他的であり、MIGRATE_DEPENDENCY
オプションをオンにするか、MIGRATION_OBJECTS
にバインドを明示的に指定する必要があります。
OWBマッピングはODIマッピングに移行されます。OWBマッピングはOracleモジュールまたはテンプレート・マッピング・モジュールに含まれていますが、ODIマッピングはプロジェクト・フォルダに含まれています。OWBプロジェクトはODIプロジェクトに移行され、OWB Oracleモジュールまたはテンプレート・マッピング・モジュールはODIプロジェクト・フォルダに移行されます。
OWBプロパティ名 | 説明 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|---|
物理名 (NAME) |
名前 |
||
ビジネス名 (LOGICAL_NAME) |
|||
実行タイプ (EXECUTION_TYPE) |
BATCH、TRICKLE |
TRICKLEマッピングは移行用にサポートされていません。 |
|
ターゲット・ロード順序 (TARGET_LOAD_ORDER) |
TARGET_LOAD_ORDER |
||
作成者 |
|||
作成時間 |
|||
説明 |
説明 |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
|
アイコン・オブジェクト |
|||
最終更新時間 |
|||
更新者 |
OWBマッピングの物理プロパティはODIに移行されません。
OWBプロパティ名 | 説明 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|---|
配布可能 (DEPLOYABLE) |
移行されません。 |
||
生成コメント (GENERATION_COMMENTS) |
移行されません。 |
||
言語 (GENERATION_LANGUAGE) |
選択肢 = 'PLSQL、SQLLOADER、ABAP、UNDEFINED' |
移行されません。 |
|
参照カレンダ (REFERRED_CALENDAR) |
移行されません。 スケジュールは移行用にサポートされていません。 |
チャンク化オプションのプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
ランタイム・パラメータのプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
プロパティ名 | 説明 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|---|
表分析文 |
これがtrueの場合、統計収集文を生成します。 |
移行されません。 |
|
ANSI SQL構文 (ANSI_SQL_SYNTAX) |
ANSIとOracle SQL構文の切替えを行います。 |
ODIにはマッピングにそのようなプロパティは定義されていませんが、ODI結合コンポーネントには同様のプロパティがあります。 |
|
AUTHIDオプション (AUTHID) |
選択したAUTHIDオプションでマップを生成します。 パッケージは、パッケージ所有者の権限ではなく、AUTHID句で定義された権限によって実行されます。 |
移行されません。 |
|
バルク処理コード |
これがtrueの場合、バルク処理コードを生成します。 |
移行されません。 |
|
コミット制御 (COMMIT_CONTROL) |
選択肢 = 'AUTO_COMMIT、AUTO_CORR_COMMIT、MANUAL_COMMIT' |
移行されません。 |
|
パラレルDMLの有効化 |
ランタイム時にパラレルDMLが有効になっているかを判別します。 |
移行されません。 |
|
エラー・トリガー (ERROR_TRIGGER) |
エラー・トリガー・プロシージャ名 |
移行されません。 |
|
生成モード |
選択肢 = 'SET_BASED、ROW_BASED、ROW_BASED_TARGET_ONLY、SET_BASED_FAIL_OVER_TO_ROW_BASED、SET_BASED_FAIL_OVER_TO_ROW_BASED_TARGET_ONLY、ALL_MODES' |
移行されません。 |
|
最適化コード |
これがtrueの場合、最適化コードを生成します。 |
移行されません。 |
|
PL/SQLコンパイル・モード |
PL/SQLライブラリ・ユニットのコンパイル・モードを指定します。 選択肢 = 'DEFAULT、INTERPRETED、NATIVE' |
移行されません。 |
|
ターゲット・ロード順序付けを使用 (TARGET_LOAD_ORDERING) |
移行されません。 |
SQL*Loader設定のプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
ランタイム・パラメータのプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
SQL*Plus設定のプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
OWBプロパティ名 | 説明 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|---|
表分析文 |
これがtrueの場合、統計収集文を生成します。 |
移行されません。 |
|
ANSI SQL構文 (ANSI_SQL_SYNTAX) |
ANSIとOracle SQL構文の切替えを行います。 |
ODIにはマッピングにそのようなプロパティは定義されていませんが、ODI結合コンポーネントには同様のプロパティがあります。「結合演算子への移行」を参照してください。 |
|
AUTHIDオプション (AUTHID) |
選択したAUTHIDオプションでマップを生成します。 パッケージは、パッケージ所有者の権限ではなく、AUTHID句で定義された権限によって実行されます。 |
移行されません。 |
|
バルク処理コード |
これがtrueの場合、バルク処理コードを生成します。 |
移行されません。 |
|
コミット制御 (COMMIT_CONTROL) |
選択肢 = 'AUTO_COMMIT、AUTO_CORR_COMMIT、MANUAL_COMMIT' |
移行されません。 |
|
パラレルDMLの有効化 |
ランタイム時にPDMLが有効になっているかを判別します。 |
移行されません。 |
|
エラー・トリガー (ERROR_TRIGGER) |
エラー・トリガー・プロシージャ名です。 |
移行されません。 |
|
生成モード |
選択肢 = 'SET_BASED、ROW_BASED、ROW_BASED_TARGET_ONLY、SET_BASED_FAIL_OVER_TO_ROW_BASED、SET_BASED_FAIL_OVER_TO_ROW_BASED_TARGET_ONLY、ALL_MODES' |
移行されません。 |
|
最適化コード |
これがtrueの場合、最適化コードを生成します。 |
移行されません。 |
|
囲み文字を使用 |
移行されません。 |
||
ターゲット・ロード順序付けを使用 (TARGET_LOAD_ORDERING) |
移行されません。 |
ランタイム・パラメータのプロパティは移行されません。該当のプロパティは次のとおりです。
複数のターゲットとのマッピングの場合、ターゲットのロード順序と複数のターゲット挿入(MTI)が移行時に考慮されます。
OWBの「ターゲット・ロード順序」プロパティはODIの「ターゲット・ロード順序」プロパティに移行されます。
OWBの「ターゲット・ロード順序付けを使用」プロパティはODIに存在しないため、移行されません。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
ビジネス名 (LOGICAL_NAME) |
ビジネス名 (BUSINESS_NAME) |
|
作成者 |
移行されません。 |
|
作成時間 |
移行されません。 |
|
説明 (Description) |
説明 (DESCRIPTION) |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
アイコン・オブジェクト |
移行されません。 |
|
最終更新時間 |
移行されません。 |
|
物理名 (NAME) |
名前 (NAME) |
|
更新者 |
移行されません。 |
前述のプロパティは、マッピング演算子に共通のプロパティです。
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
物理名 (NAME) |
名前 |
|
ビジネス名 (LOGICAL_NAME) |
移行されません。 |
|
作成者 |
移行されません。 |
|
作成時間 |
移行されません。 |
|
説明 |
説明 |
説明の長さがODIで許容されている最大長を超える場合、説明は切り捨てられます。 |
アイコン・オブジェクト |
移行されません。 |
|
最終更新時間 |
移行されません。 |
|
更新者 |
移行されません。 |
OWBプロパティ名 | ODIプロパティ名 | 備考 |
---|---|---|
データ型 (DATA_TYPE) |
データ型 |
データ型マッピングに従って、OWBデータ型をODIデータ型に変換します。 |
小数秒精度 (FRACTIONAL_SECONDS_PRECISION) |
移行されません。 |
|
長さ (Length) |
サイズ |
長さを許可するデータ型の場合。 |
精度 (Precision) |
サイズ |
精度を許可するデータ型の場合。 |
スケール (Scale) |
スケール |
OWBマッピング演算子のマッピング属性では、OWB GENERICプラットフォームのデータ型が使用されます。OWB GENERICプラットフォームはODI汎用SQLテクノロジにマップされます。詳細は、「OWB GENERICプラットフォームからODI汎用SQLテクノロジへのデータ型マッピング」を参照してください。
OWBプラガブル・マッピングはODI再使用可能マッピングに移行されます。
「プラガブル・マッピング演算子」も参照してください。
OWBプラガブル・マッピング・フォルダはODIプロジェクト・フォルダに移行されます。スタンドアロン・プラガブル・マッピングはSTAND_ALONEという名前のプロジェクト・フォルダに移行されます。このフォルダがない場合は移行中に自動的に作成されます。
物理名と説明のみが移行されます。OWBプラガブル・マッピングの物理名はODI再使用可能マッピングの名前に移行されます。OWBプラガブル・マッピングの説明はODI再使用可能マッピングの説明に移行されます。
OWBでは、シグネチャ演算子の属性グループは無制限に設定できます(入力シグネチャ演算子の場合、属性グループは出力グループで、出力シグネチャ演算子の場合、属性グループは入力グループです)。ODIでは、署名コンポーネントには1つのコネクタ・ポイントのみ設定できるため、OWBシグネチャ演算子の各属性グループは、署名コンポーネントに移行されます。
たとえば、次の図はINPUT_SIGNATURE演算子に3つの出力グループ(INGRP1、INGRP2およびINGPR3)があるプラガブル・マッピングを示しています。
次の図に示すように、これらのOWB出力グループはODIの3つの入力シグネチャのコンポーネントに移行されます。
ODI署名コンポーネントの名前は、シグネチャ演算子のOWB属性グループ名、アンダースコア(_)およびシグネチャ演算子名で構成されます。
OWBのシグネチャ演算子の属性は、ODIの署名コンポーネントの属性に移行されます。シグネチャの属性について、特殊なプロパティの移行は必要ありません。
OWBプラガブル・マッピングには、通常のOWBマッピングにあるプロパティ「ANSI SQL構文」がありません。このため、プラガブル・マッピングのすべての結合演算子は、移行構成オプションSPLIT_JOIN_FOR_ANSI_SYNTAXが移行ユーティリティ構成ファイルでfalseに設定されている場合以外は、ODIへの移行中にバイナリ結合に分割されます。順序付き結合の詳細は、「結合演算子」を参照してください。