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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.5.1
E88294-01
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『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』の変更点

ここでは、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のリリース1.5.1およびOracle R Enterpriseリリース1.4.以前のリリースでの変更内容について説明します。

リリース1.5.1でのこのガイドの変更点

このマニュアルには、Oracle R Enterprise リリース1.5.1でのインストレーションの変更に関する情報が含まれています。

その他のOracle R Enterpriseリリース1.5.1の新しい機能の詳細は、『Oracle R Enterpriseユーザーズ・ガイド』を参照してください。

新しいデータ操作パッケージ

新パッケージOREdplyrには、データ操作のためのOracle R Enterprise関数が含まれています。これには、行のフィルタリング、特定の列の選択、行の順番の変更、新しい列の追加およびデータのサマライズなどが含まれます。

新しいグラフ分析パッケージ

Oracle Database 12c, リリース2 (12.2)以降では、OAAgraphパッケージでRインタフェースが提供されます。これにより、Oracle Spatial and Graph Parallel Graph Engine (PGX)をOracle R Enterpriseおよびデータベース表で使用できます。OAAgraphパッケージおよびサポートされるパッケージは、サーバーおよびクライアントのシステムに個別にダウンロードおよびインストールする必要があります。

更新されたSupporting Packages

更新されたSupporting Packagesは、DBI and ROracleです。

Oracle R Enterprise のSupporting Packagesは次のとおりです。

arules 1.1-9
Cairo 1.5-8
DBI 0.5
png 0.1-7
randomForest 4.6-10
ROracle 1.3-1
statmod 1.4-21

関連項目:

Supporting Packagesの詳細は、Oracle R Enterprise Clientのインストールを参照してください

R 3.3.0の要件

Oracle R Enterprise 1.5.1にはR 3.3.0が必要です。Oracle R Enterpriseの以前のリリースと同様に、Oracle R Distributionを使用することをお薦めします。

Oracle R Distributionのインストール

Oracle R Distribution 3.3.0以降では、Linux RPMを、デフォルトのLinux R_HOMEではないディレクトリにもインストールできます。

Oracle R Distributionの新しいRPM

このリリースには、新しいRPM R-core-extra-3.3.0-1.el6.x86_64.rpmがあります。

Rは、様々なサード・パーティのライブラリ、zlibbzip2xzpcreおよびcurlに常に依存します。R-3.3.0より前では、Rはより古いバージョンのライブラリに依存し、これらがシステムにない場合でも、同梱されたコピーがオンザフライで構築されて含まれていました。

R-3.3.0は、より新しいバージョンのこれらのライブラリに依存し、同梱されたコピーは含まれていません。つまり、R-3.3.0で必要なものより、これらのライブラリのネイティブ・バージョンが古いため、R 3.3.0はLinux 6では構築されません。

R-core-extraのRPMには、これらのライブラリの必要なバージョンが含まれ、便宜上、Oracle Linux 6のユーザーのために提供されます。R-core-extraのライブラリの場所をLD_LIBRARY_PATHに追加すると、これらのライブラリを個別に構築する必要がありません。Oracle Linux 7では、これらのライブラリの必要なバージョンが提供されますが、便宜上、必要に応じR-core-extraのRPMが提供されます。

関連項目:

RおよびOracle R Distributionのインストールの詳細は、「Oracle R Enterprise向けのRのインストール」を参照してください

リリース1.5でのこのガイドの変更点

  • Oracle R Enterprise 1.5には、新しいSupporting Packages (randomForest)が含まれています。また、他の一部のより新しいバージョンのSupporting Packagesも含まれています。Oracle R Enterprise 1.5のSupporting Packagesは次のとおりです。

    arules 1.1-9
    Cairo 1.5-8
    DBI 0.3-1
    png 0.1-7
    randomForest 4.6-10
    ROracle 1.2-1
    statmod 1.4.21
    
  • R 3.2の要件

    Oracle R Enterprise 1.5にはR-3.2.0が必要です。Oracle R Enterpriseの以前のリリースと同様に、Oracle R Distributionを使用することをお薦めします。

関連項目:

リリース1.4.1でのこのガイドの変更点

  • Oracle R Enterprise Serverのインストールおよび管理の機能が大幅に拡張されました。

    Oracle R Enterprise Serverに影響を与えるすべての管理操作は、1つのスクリプトserver.shまたはserver.batによって実行されます。このスクリプトを実行して、サーバーのインストール、アップグレードまたはアンインストールや、Oracle R Enterpriseユーザーの構成を実行できます。スクリプトは対話的に実行することも、バッチ・モードまたはハイブリッド・モードで実行することもできます。

    関連項目:

    詳細は、Oracle R Enterprise Serverのインストールを参照してください

  • Oracle Database 12cのマルチテナントのコンテナ・データベース(CDB)機能がサポートされています

    Oracle R Enterprise Serverのサポートはマルチテナント環境にインストールできます。Oracle R Enterprise Serverは、ルート・データベースではなくプラガブル・データベースにインストールする必要があります。

    関連項目:

    • マルチテナント・アーキテクチャの概要については、『Oracle Database概要』を参照してください

    • マルチテナント環境の管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください

  • Oracle R Enterprise 1.4.1には、arulesおよびstatmodという新しい2つのSupporting Packagesが追加されました。Oracle R Enterprise 1.4.1のSupporting Packagesは次のとおりです。

    arules 1.1-3
    cairo 1.5-5
    DBI 0.2-7
    png 0.1-7
    ROracle 1.1-12
    statmod 1.4.20

    関連項目:

    Supporting Packagesの詳細は、Oracle R Enterprise Clientのインストールを参照してください

  • Oracle R Enterpriseでは、R 3.0.1とR 3.1.1の両方がサポートされています。

    以前はR 3.0.1のみがサポートされていました。

リリース1.4でのこのガイドの変更点

  • R 3.0.1の要件

    Oracle R Enterprise 1.4にはR 3.0.1が必要です。Oracle R Enterpriseの以前のリリースと同様に、Oracle R Distributionを使用することをお薦めします。

    Oracle R Enterprise向けのRのインストールを参照してください。

  • Microsoft WindowsでのOracle R Distributionのサポート

    以前のリリースでサポートされていた64ビット版LinuxおよびUNIXプラットフォームに加え、Oracle R Distribution 3.0.1は64ビット版Windowsでサポートされています。

    Microsoft WindowsへのOracle R Distributionのインストールを参照してください。

  • サーバー上に表示されるグラフィックで使用されるCairoパッケージ

    Oracle R Enterprise 1.4では、Cairoを使用してOracle R Enterpriseサーバー上にグラフィックスを表示します。Cairoはオープン・ソースRパッケージで、高品質なビットマップ、ベクターおよび表示出力を作成します。

    CairoはOracle R Enterprise Supporting Packagesで提供されます。Cairoを使用することによって、Oracle SolarisサーバーおよびAIXサーバー上にX11サーバーを構成する必要がなくなります。

    表6-2を参照してください

  • 新しいClient Packages

    Oracle R Enterprise 1.4には、次の2つの新しいClient Packagesが含まれています。

    • OREcommon — Oracle R Enterprise用の共通の低レベル機能

    • OREembed — Oracle R Enterprise用の埋込みR機能

    表6-1を参照してください。

  • Oracle R Enterprise Serverのインストール・スクリプトの機能拡張

    Oracle R Enterprise Server 1.4のインストール・スクリプトには、次の拡張機能が含まれています。

    • 構成モード

      configonlyフラグが設定されている場合、インストーラはOracle R Enterpriseのデータベース構成を実行しますが、Oracle R Enterpriseライブラリを$ORACLE_HOME/libにコピーせず、Oracle R Enterprise Client Packagesをインストールしません。

    • RQSYSパスワードの入力を求め、デフォルト・パスワードを表示

      デフォルトのパスワードが受け入れられるか別のパスワードを指定するかをユーザーが確認できるように、デフォルトのパスワードが表示されます。

  • demo_userスクリプトの機能拡張

    Oracle R Enterpriseのデータベース・ユーザーを作成するdemo_userスクリプトは、新しいユーザーを作成することに加え、既存のOracle R Enterpriseユーザーを有効化できるようになりました。

    Oracle R Enterpriseのデータベース・ユーザーの作成を参照してください。

  • スクリプトの移行

    Oracle R Enterprise 1.4には、Oracle R Enterpriseのデータおよびスキーマ・オブジェクトをソース環境からターゲット環境にインポートおよびエクスポートするためのスクリプトが含まれています。ソースおよびターゲットでは、同じバージョンのOracle DatabaseおよびOracle R Enterpriseが必要です。