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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.5.1
E88294-01
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3.3 Oracle SolarisへのOracle R Distributionのインストール

Oracle R Distributionは、IntelプラットフォームおよびSPARCプラットフォームのOracle Solarisにインストールできます。

インストールを開始する前に、「Oracle R Enterpriseのシステム要件」のプラットフォーム要件の表の説明に従って、ご使用のOracle SolarisバージョンがOracle R Enterpriseでサポートされていることを確認してください。次のコマンドを使用してOracle Solarisのバージョンを確認できます。

uname -r

Oracle R DistributionをOracle Solarisにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle R Distributionのオープン・ソース・ソフトウェアのダウンロード・ページに移動します。

    https://oss.oracle.com/ORD/

  2. インストール用のファイルをダウンロードします。Rversionはインストールするバージョン、およびsunstudioversionはSun Studioのバージョンです。R-3.3.0の場合、Rversionは3.3.0.0です。

    • x86 64-bitシステムの場合:

      ord-Rversion-sol10-x86-64-sunstudioversion.tar.gz
      ord-Rversion-supporting-sol10-x86-64-sunstudioversion.tar.gz
      
    • SPARC 64-bitシステムの場合:

      ord-Rversion-sol10-sparc-64-sunstudioversion.tar.gz
      ord-Rversion-supporting-sol10-sparc-64-sunstudioversion.tar.gz
      
  3. 1つ目のファイル(sol110-x86-64またはsol10-sparc)を解凍します。

  4. install.shをルートで実行し、Solaris PKGファイルをOracle R Distributionにインストールします。installation_pathはOracle R Distributionをインストールするディレクトリです。

    # install.sh installation_path

    インストール・パスを指定しない場合、デフォルトのパスが使用されます。デフォルトのパスは次のとおりです。

    • Solaris SPARCの場合: /usr/lib/sparcv9

    • Solaris Intelの場合: /usr/lib/amd64

  5. 2つ目のファイル(supporting-sol10-x86-64またはsupporting-sol10-sparc)を、$ORACLE_HOME/libなどのローカル・ディレクトリに解凍します。このディレクトリを$LD_LIBRARY_PATHに追加します。

    次のtarファイルには、libR.soの共有ライブラリが含まれます。

    • libiconv.so.2

    • libncurses.so.5

    • libreadline.so.6

    • libsunperf.so

    libsunperf.soSun Performance Libraryおよびその依存共有ライブラリは、Oracle Solaris Studioに含まれています。

  6. 環境変数を次のように設定します。installation_pathはOracle R Distributionをインストールするディレクトリです。

    • kshの場合:

      # export R_HOME=installation_path/R
      # export PATH=$R_HOME/bin:$PATH
      # export LD_LIBRARY_PATH=$R_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    • cshの場合:

      # setenv R_HOME=installation_path/R
      # setenv PATH=$R_HOME/bin:$PATH
      # setenv LD_LIBRARY_PATH=$R_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
  7. 次のコマンドを実行し、libR.soが自身の共有ライブラリの依存性をローカル・ディレクトリから正しく検出していることを検証します。

    # ldd -r installation_path/R/lib/libR.so
    
  8. コマンド・プロンプトでRと入力して、Rを起動します。

    % R