次の手順に従って、Oracle R Enterprise Serverをインストールします。
注意:
表示されるプロンプトに応答する必要なくOracle R Enterprise Serverをインストールするには、「デフォルトのバッチ・インストール」および「バッチ・モードでのユーザー構成」で説明されているようなバッチ・モード・インストールを使用します。
Oracle R Enterprise Serverをインストールするには次の手順を実行します。
システムが「Oracle R Enterprise Serverの要件」で指定されている要件を満たしていることを確認します。
Oracle R Enterprise Serverコンポーネントのインストール・ディレクトリを作成します。ディレクトリには任意の名前を使用できます。次に例を示します。
/oreserver_install_dir
Oracle Technology NetworkのOracle R Enterpriseのダウンロード・ページから、Oracle R Enterprise Serverインストール・ファイルおよびSupporting Packagesをダウンロードします。
ライセンス契約に同意して、ご使用のプラットフォーム用のOracle R Enterprise Serverファイルをインストール・ディレクトリにダウンロードします。
ライセンス契約に同意して、ご使用のプラットフォーム用のOracle R Enterprise Supporting Packagesをインストール・ディレクトリにダウンロードします。
インストール・ディレクトリに2つのzipファイルが配置されます。
ore-server-platform-arch-version.zip ore-supporting-platform-arch-version.zip
ファイルを解凍します。
unzip ore-server-platform-arch-version.zip unzip ore-supporting-platform-arch-version.zip
両方のファイルを解凍した後のインストール・ディレクトリは次のようになります。
LinuxまたはUNIXの場合:
/oreserver_install_dir ore-server-platform-arch-version.zip ore-supporting-platform-arch-version.zip server.sh /server /supporting
Windowsの場合:
\oreserver_install_dir ore-server-platform-arch-version.zip ore-supporting-platform-arch-version.zip server.bat \server \supporting
LinuxまたはUNIXの場合は、server.sh
を実行します。Windowsの場合は、server.bat
を実行します。デフォルトのインタラクティブ・インストールで説明したように、スクリプトによってOracle R Enterprise Serverのデフォルトの初回インストールが実行されます。
LinuxまたはUNIXの場合:
./server.sh
Windowsの場合:
server.bat
注意:
R-3.3.0以降では、Oracle Linux 6システムの場合、$ORACLE_HOME/hs/admin/extproc.ora
のLD_LIBRARY_PATH
をR-core-extra RPMの場所に設定する必要があります。これにより、これらのライブラリは、extproc
を実行中のOracleプロセスに検出されます。Linuxシステムでは、R-core-extra RPMのデフォルトの場所は/usr/lib64/R/port/Linux-X64/lib
です。extproc.ora
に、次のように入力します。
SET LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib64/R/port/Linux-X64/lib
extproc.ora
の変更を有効にするには、データベースの停止と再起動が必要であることに注意してください。
この手順はLinux 7システムでは必要ありません。R-core-extra RPMで提供される必要なバージョンのライブラリは、ネイティブで使用可能です。
関連項目:
出力付きの例については、例A-1
R-core-extra RPMについて
Rは、様々なサード・パーティのライブラリ、zlib
、bzip2
、xz
、pcre
およびcurl
に常に依存します。R-3.3.0より前では、Rはより古いバージョンのライブラリに依存し、これらがシステムにない場合でも、同梱されたコピーがオンザフライで構築されて含まれていました。
R-3.3.0は、より新しいバージョンのこれらのライブラリに依存し、同梱されたコピーは含まれていません。つまり、R-3.3.0で必要なものより、これらのライブラリのネイティブ・バージョンが古いため、R 3.3.0はLinux 6では構築されません。
R-core-extraのRPMには、これらのライブラリの必要なバージョンが含まれ、便宜上、Oracle Linux 6のユーザーのために提供されます。R-core-extraのライブラリの場所をLD_LIBRARY_PATH
に追加すると、これらのライブラリを個別に構築する必要がありません。Oracle Linux 7では、これらのライブラリの必要なバージョンが提供されますが、便宜上、必要に応じR-core-extraのRPMが提供されます。