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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.5.1
E88294-01
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4.4 Oracle R Enterprise Serverのインストール

次の手順に従って、Oracle R Enterprise Serverをインストールします。

注意:

表示されるプロンプトに応答する必要なくOracle R Enterprise Serverをインストールするには、「デフォルトのバッチ・インストール」および「バッチ・モードでのユーザー構成」で説明されているようなバッチ・モード・インストールを使用します。

Oracle R Enterprise Serverをインストールするには次の手順を実行します。

  1. システムが「Oracle R Enterprise Serverの要件」で指定されている要件を満たしていることを確認します。

  2. Oracle R Enterprise Serverコンポーネントのインストール・ディレクトリを作成します。ディレクトリには任意の名前を使用できます。次に例を示します。

    /oreserver_install_dir
    
  3. Oracle Technology NetworkのOracle R Enterpriseのダウンロード・ページから、Oracle R Enterprise Serverインストール・ファイルおよびSupporting Packagesをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/options/advanced-analytics/r-enterprise/ore-downloads-1502823.html

    1. ライセンス契約に同意して、ご使用のプラットフォーム用のOracle R Enterprise Serverファイルをインストール・ディレクトリにダウンロードします。

    2. ライセンス契約に同意して、ご使用のプラットフォーム用のOracle R Enterprise Supporting Packagesをインストール・ディレクトリにダウンロードします。

    インストール・ディレクトリに2つのzipファイルが配置されます。

    ore-server-platform-arch-version.zip
    ore-supporting-platform-arch-version.zip
    
  4. ファイルを解凍します。

    unzip ore-server-platform-arch-version.zip
    unzip ore-supporting-platform-arch-version.zip
    

    両方のファイルを解凍した後のインストール・ディレクトリは次のようになります。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    /oreserver_install_dir
         ore-server-platform-arch-version.zip
         ore-supporting-platform-arch-version.zip
         server.sh
         /server
         /supporting
    

    Windowsの場合:

    \oreserver_install_dir
         ore-server-platform-arch-version.zip
         ore-supporting-platform-arch-version.zip
         server.bat
         \server
         \supporting
    
  5. LinuxまたはUNIXの場合は、server.shを実行します。Windowsの場合は、server.batを実行します。デフォルトのインタラクティブ・インストールで説明したように、スクリプトによってOracle R Enterprise Serverのデフォルトの初回インストールが実行されます。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    ./server.sh

    Windowsの場合:

    server.bat

注意:

R-3.3.0以降では、Oracle Linux 6システムの場合、$ORACLE_HOME/hs/admin/extproc.oraLD_LIBRARY_PATHをR-core-extra RPMの場所に設定する必要があります。これにより、これらのライブラリは、extprocを実行中のOracleプロセスに検出されます。Linuxシステムでは、R-core-extra RPMのデフォルトの場所は/usr/lib64/R/port/Linux-X64/libです。extproc.oraに、次のように入力します。

SET LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib64/R/port/Linux-X64/lib

extproc.oraの変更を有効にするには、データベースの停止と再起動が必要であることに注意してください。

この手順はLinux 7システムでは必要ありません。R-core-extra RPMで提供される必要なバージョンのライブラリは、ネイティブで使用可能です。

関連項目:

出力付きの例については、例A-1

R-core-extra RPMについて

Rは、様々なサード・パーティのライブラリ、zlibbzip2xzpcreおよびcurlに常に依存します。R-3.3.0より前では、Rはより古いバージョンのライブラリに依存し、これらがシステムにない場合でも、同梱されたコピーがオンザフライで構築されて含まれていました。

R-3.3.0は、より新しいバージョンのこれらのライブラリに依存し、同梱されたコピーは含まれていません。つまり、R-3.3.0で必要なものより、これらのライブラリのネイティブ・バージョンが古いため、R 3.3.0はLinux 6では構築されません。

R-core-extraのRPMには、これらのライブラリの必要なバージョンが含まれ、便宜上、Oracle Linux 6のユーザーのために提供されます。R-core-extraのライブラリの場所をLD_LIBRARY_PATHに追加すると、これらのライブラリを個別に構築する必要がありません。Oracle Linux 7では、これらのライブラリの必要なバージョンが提供されますが、便宜上、必要に応じR-core-extraのRPMが提供されます。