プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® R Enterpriseユーザーズ・ガイド
リリース1.5.1
E88296-01
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

1.6 Oracle R Enterpriseのグローバル・オプション

Oracle R Enterpriseには、様々な関数に適用されるグローバル・オプションがあります。表1-2に、Oracle R Enterpriseのグローバル・オプションおよび説明をリストします。

表1-2 Oracle R Enterpriseのグローバル・オプション

グローバル 説明

ore.envAsEmptyenv

Oracle Databaseへのシリアライズ中にオブジェクト内の参照される環境を空の環境で置き換えるかどうかを指定する論理値。TRUEの場合、オブジェクト内の参照される環境は親が.GlobalEnvである空の環境で置き換えられ、参照される元の環境内のオブジェクトはシリアライズされません。これにより、シリアライズされるオブジェクトのサイズを大幅に削減できる場合があります。FALSEの場合、参照される環境内のすべてのオブジェクトがシリアライズされますが、シリアライズを解除したりメモリーにロードすることもできます。このオプションのデフォルト値はFALSEです。

このグローバル・オプションは次のOracle R Enterprise関数で使用されます。

  • シリアライズされたlistオブジェクトをデータベースに保存するためのore.push

  • オブジェクトをOracle R Enterpriseデータストアに保存するためのore.save

  • ore.doEval、およびlistタイプのパラメータをシリアライズし、埋込みRの実行時にR関数により返されたオブジェクトをシリアライズするためのその他の埋込みR実行関数

ore.na.extract

ore.frameオブジェクトまたはore.vectorオブジェクトの論理サブスクリプト中に使用される論理値。TRUEが指定されると、NA論理サブスクリプトを含む行または要素は、NA値を含む行または要素を生成しますが、これは、Rによるdata.frame値およびvector値の欠損値の論理サブスクリプトの処理方法を模倣します。

FALSEが指定されると、NA論理サブスクリプトはFALSE値として解釈されるため、対応する行または要素が削除されます。デフォルト値はFALSEです。

ore.parallel

埋込みRの実行で使用する優先並列度。次のうちの1つ。

  • 特定の並列度では、2以上の正の整数

  • パラレル化しない場合は、FALSEまたは1

  • data引数のデフォルトのパラレル化の場合はTRUE

  • 操作に対するデータベースのデフォルトはNULL

デフォルト値はNULLです。

ore.sep

ore.frameの複数列の行名間で使用するセパレータを指定する文字列。デフォルト値は|です。

ore.trace

Oracle R Enterpriseの反復関数が反復ごとに出力を印刷するかどうかを指定する論理値。デフォルト値はFALSEです。

ore.warn.order

順序付けが必要な関数で行名がないore.frameまたは要素名がないore.vectorを使用したときにOracle R Enterpriseが警告メッセージを表示するかどうかを指定する論理値。デフォルト値はTRUEです。

関連項目: