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第6章 Oracle VMのインストールまたはアップグレードに関するトラブルシューティング

この章では、Oracle VMのインストールに関する問題のトラブルシューティングについて詳しく説明します。

この章では、Oracle VMのインストール時に発生する可能性のある既知の問題の情報と、その解決方法について説明します。 Oracle SupportにOracle VM Managerのインストールに関する支援を依頼する場合は、インストール・ログを含めてください。 ログ・ファイル名および場所の詳細は、第4.3.3項「インストール・ログ」を参照してください。

追加のトラブルシューティング情報については、次のOracleサポート・サイトを参照してください:

6.1 Oracle VM Serverのインストールまたはアップグレードのトラブルシューティング

6.1.1 FCoE SANが使用可能ドライブとしてリストされない

インストーラにリストされていないFiber Channel over Ethernet (FCoE)SANにOracle VM Serverをインストールしようとする場合は、FCoE SANを手動で再検出する必要があります。 Oracle VM Serverインストール・プログラムを起動して、次のステップを実行します:

  1. パーティショニング・タイプ画面に進み、F2を押して高度な記憶域オプション画面に入ります。

  2. FCoE SANを追加オプションを選択し、OKを選択します。

  3. FCoE SANを追加画面で、FCoE SANに接続されているNICを選択し、DCBを使用オプションの選択を解除して、OKを選択します。

インストーラはFCoE SANに接続し、パーティショニング・タイプ画面に戻ります。 Oracle VM Serverのインストールを続行します(2.1.2項、「DVD-ROMからのOracle VM Serverのインストール」の説明を参照)。

6.1.2 Oracle VM Serverアップグレード後のクラスタ構成の警告

場合によっては、Oracle VM Serverをアップグレードした後に、サーバー・プールのクラスタ・サービスが実行されていないことを示す警告メッセージが表示されることがあります。 警告メッセージの例は次のとおりです:

OVMEVT_003500D_003 Active data was not found. Cluster service is probably not running.

この問題を解決するには、影響を受けるサーバー・プールとファイル・システムを更新します。

6.2 Oracle VM Managerのインストールまたはアップグレードのトラブルシューティング

6.2.1 libaioがインストールされていない

前提条件のlibaioパッケージがインストールされていない場合、Oracle VM Managerのインストール中に次のエラーが表示されます:

libaio is not installed...

このエラーを修正するには、libaioパッケージをインストールします。 libaioのインストール方法については、「Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド」4.2.2.3項、「前提条件パッケージ」を参照してください。

6.2.2 MySQLをインストールできない

Oracle VM ManagerのインストーラでMySQLのインストールに失敗し、次のメッセージが表示されます。

Failed: The database instance is not available.

詳細については、/tmp/ovmm-installer.selfextract_id/ ovm-manager-3-install-date.logでログファイルを確認できます。

この問題には2つの回避策があります。

  1. MySQLがインストールされていないこと、または、正しくインストールされていることを確認します。 次のコマンドを使用して、ステータスを確認します。

    $ service ovmm_mysql status

    MySQLが稼働している場合は、Oracle VM Managerのインストール・スクリプトを実行してアンインストールし、Oracle VM Managerを再インストールします。

  2. コンピュータのホスト名が/etc/hostsファイルのホスト名と一致することを確認します。 第4.2.2.5項「ネットワーク」を参照して、ホスト名を構成します。

6.2.3 OVSデータベース・スキーマを作成できない

Oracle VM Managerのインストールが失敗し、次のメッセージが表示されることがあります:

Creating the Oracle VM Manager database schema ... Failed.

詳細については、/tmp/ovmm-installer.selfextract_id/ ovm-manager-3-install-date.logでログファイルを確認できます。

この問題の考えられる回避策は次のとおりです:

  1. MySQLが正しくインストールされていることを確認します。 次のコマンドを使用して、ステータスを確認します。

    $ service ovmm_mysql status

    MySQLが稼働している場合は、Oracle VM Managerのインストール・スクリプトを実行してアンインストールし、Oracle VM Managerを再インストールします。

  2. Oracle VM Managerを再インストールします。

6.2.4 英語以外の文字セットでインストールに失敗する

オペレーティング・システムが英語以外の文字セットまたは言語の場合、Oracle VM Managerインストーラに次のエラーが表示される可能性があります。

Update default password failed.

Oracle VM Managerでは、英語と英語の文字セットのみをサポートしています。

詳細については、/tmp/ovmm-installer.selfextract_id/ ovm-manager-3-install-date.logでログファイルを確認できます。

この問題を回避するには、文字セットをen_US.UTF-8に設定します:

  1. 次のコマンドを実行し、LANGの値がen_US.UTF-8かどうかを確認します。

    # env|grep LANG
  2. 文字セットがen_US.UTF-8でない場合、次のようにしてen_US.UTF-8に変更します。

    # export LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
  3. Oracle VM Managerを再インストールします。

6.2.5 NISベースのOracleユーザー・アカウントを使用するとインストールが失敗

oracleユーザー・アカウントがNISベースの認証(ネットワーク・インフォメーション・サービス)を使用して作成されている場合、前提条件の確認時にOracle VM Managerのインストールが失敗し、次のエラーが表示されます。

Verifying installation prerequisites ...
hardnofiles should be set to 8192 but was 0
Configuration verification failed ...

または前提条件の確認に成功しても、後でApplication Development Frameworkのインストール中に失敗する場合があります。

Retrieving Oracle Application Development Framework (ADF) ...
Unzipping Oracle ADF ...
Installing Oracle ADF ...
Installing Oracle ADF Patch...

この問題を回避するには、ypbindサービスを無効にし、ホスト・コンピュータ上でcreateOracle.shを使用して、NISベースではないoracleユーザー・アカウントを作成し、インストーラを再実行します。

# /sbin/service ypbind stop
# service ypbind status
ypbind is stopped
# ./createOracle.sh
# ./runInstaller.sh

6.2.6 Oracle VM Managerのリリース3.2.10からリリース3.4.xへのアップグレードの失敗

場合によっては、Oracle VM Managerをリリース3.2.10からリリース3.4.xに正常にアップグレードすることができず、次の例のようにインストーラの出力がovm_preUpgradeスクリプトの実行に失敗したことを示します:

# ./runInstaller.sh

Oracle VM Manager Release 3.4.x Installer

Oracle VM Manager Installer log file:
/var/log/ovmm/ovm-manager-3-install-yyyy-mm-dd-xxxxxx.log

Verifying upgrading prerequisites ...

Starting Upgrade ...

Reading database parameters from config ...

Verifying configuration ...

Upgrading from version 3.2.10 to version 3.4.x

Running ovm_preUpgrade script, please be patient this may take a long time
...
time_stamp: All jobs in the job log will now be deleted.
time_stamp: Deleting 183 jobs before upgrade.
time_stamp: 183 jobs have been deleted.
4 jobs are still in the job log.

Failure running the ovm_preUpgrade script, upgrade cannot continue!

この障害は、Oracle VM Serverのインスタンスが誤った状態にあるために発生します。 その結果、自動検出ジョブは失敗し、その後再び発生します。 これらの自動検出ジョブは、ovm_preUpgradeスクリプトが正常に実行されないようにします。

この問題を回避するには、次を実行します。

  1. 誤った状態にあるOracle VM Serverのインスタンスを特定します。

  2. Oracle VM Serverのインスタンスで実行されている仮想マシンをシャットダウンまたはライブ・マイグレーションします。

  3. Oracle VM Serverのインスタンスを停止します。

  4. Oracle VM Managerに保留中のジョブが存在しないことを確認してください。

  5. スクリプトを実行してOracle VM Managerをアップグレードします。