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Oracle® Enterprise Manager Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド
13c (13.2.1.0.0)
E88298-02
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6 Oracle GoldenGate Cloud ServiceでのHybrid Cloudモニタリングの有効化

この項では、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、Oracle Cloudとオンプレミスの両方のデプロイメントを管理する方法について説明します。

6.1 Hybrid Cloudモニタリングについて

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用すると、オンプレミスとOracle Cloudの両方のデプロイメントを管理できます。

Oracle Hybrid Cloudにより、オンプレミスのEnterprise Managerの管理者として、Oracle Database、Engineered Systems、Oracle Applications、Oracle Middleware、各種サード・パーティ・システムのモニター、プロビジョニングおよびメンテナンスに使用するのと同じOracle Enterprise Managerツールを使用して、クラウド・サービスをモニターおよび管理できます。Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドHybrid Cloud Managementの有効化を参照してください。

6.2 JAgentを構成するためのクラウド・デバイスへのモニター・エージェントのインストール

JAgentを構成するには、クラウド・デバイスにモニター・エージェントをインストールする必要があります。

  1. 最新のリリース・ファイルfmw_12.2.1.2.0_ogg_generic.jarを指定します。
  2. ファイルをクラウド・デバイスにコピーします。
  3. 「モニター・エージェントのみ」を選択し、インストールの場所を指定します。

    注意:

    指定した場所にインストールする権限が必要です。
  4. インストールが完了したら、MON_AGENT_INST_LOC/oggmon/ogg_agentディレクトリに移動します。
  5. createMonitorAgentInstance.shを実行します。要求されたら、Oracle GoldenGateコアの場所(/u01/app/oracle/gghomeなど)を指定します。
    新しい場所/u02/data/Agent_Instを指定して、モニター用のエージェント・インスタンスを作成します。
  6. AGENT_INST_LOC/binディレクトリに移動します。
  7. pw_agent_util.sh -jagentonlyを実行します。
    • Javaエージェントのパスワードを作成します。
    • Javaエージェントのパスワードを確認します。
  8. AGENT_INST_LOC/cfgディレクトリに移動します。
  9. Config.propertiesファイルを変更し、agent.type = OEMを変更してファイルを保存します。

6.3 Oracle以外のユーザー用のインベントリの場所の作成

Oracle以外のユーザーは、Oracleユーザーを通じてOracle GoldenGate Cloud Service PODマシンに直接アクセスできないため、Oracle以外のユーザー用に新しいインベントリの場所を作成する必要があります。このアクセス権がないと、Hybrid CloudエージェントをEnterprise Cloudインタフェースからプッシュできません。

opcユーザーのインベントリの場所を作成するには、次のようにします。

  1. createCentralInventory.shスクリプトをGGCS PODマシンにコピーします。
  2. opcユーザーとしてログインし、sudo su #コマンドを使用します。
  3. インベントリ・ディレクトリを作成します。

    例: /u02/data/opcuser/oraInventoryディレクトリ。

  4. インベントリ作成スクリプト./createCentralInventory1479193434142.sh inventory_location group_nameを実行します。

    例: ./createCentralInventory1479193434142.sh /u02/data/opcuser/oraInventory opc

  5. chownコマンドを使用して、インベントリ・フォルダの権限をrootからopcに変更します。

    例: chown opc /u02/data/opcuser/oraInventory

  6. [Ctrl]+[D]を使用してrootユーザーから出て、opcユーザーに変更します。
  7. Hybrid Cloudエージェントをプッシュするために、emagentフォルダをopcユーザーとして作成します。
  8. Enterprise ManagerインタフェースからHybrid Cloudエージェントをプッシュします。
createCentralInventory.shの場所は別に指定されます。

6.4 プロビジョニング環境でのJAgentの構成

プロビジョニング環境で動作するようにJAgentを構成する必要があります。

  1. GGHOMEの場所に移動し、./ggsciコマンドを使用してGGSCIコンソールを起動します。
  2. info-allコマンドを使用して、managerプロセスのみが停止していることを確認します。
  3. view param mgrコマンドを使用してMGR.prmファイル内のパラメータをチェックし、必要に応じてポートを変更します。
  4. GGSCIコンソールを終了します。
  5. GLOBALSファイルを作成し、値をENABLEMONITORINGとして指定し、GGHOMEの場所に保存します。
  6. GGSCIコンソールを起動し、create datastoreコマンドを使用してデータストアを作成します。
GGSCIに、マネージャ・プロセスとJAgentプロセスの両方が表示されます。

6.5 Hybrid Cloud Gatewayエージェントのインストール

EMエージェントをマシンAにインストールすると、このエージェントはHybrid Cloud Gatewayエージェントとマークされます。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」「ホストにエージェントをインストール」の順に選択します。
  2. ホスト・ターゲットを追加します。ホスト名(Aなど)およびプラットフォーム(platform = Linux x86-64など)を入力します。「次へ」をクリックします。
  3. インストールのベース・ディレクトリをマシンA上の場所に追加します。
  4. 名前付き資格証明をマシンAのホスト資格証明に追加します。
  5. 「ポート」フィールドに値を追加しないでください。使用可能な空きポートが使用されます。「次へ」をクリックします。
  6. 「エージェントのデプロイ」をクリックします。

    表示される警告は無視します。

  7. 「すべてのホストで続行」をクリックします。
  8. /usr/local/packages/aime/em/run_as_root /scratch/userID/emagentm/agent_13.1.0.0.0/root.shコマンドを実行して、インストールを完了します。

6.6 EM Hybrid Cloudの構成

Hybrid Cloudエージェントを構成する必要があります。

  1. Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateのUIで、「設定」、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」、「ホストにエージェントをインストール」を選択します。
  2. ホスト・ターゲットを追加します。ホスト名とプラットフォームを入力します。「次へ」をクリックします。
  3. インストールのベース・ディレクトリを追加します。手順2で指定したホスト内の場所と同じです。

    これは、前のホスト用の手順で指定したのと同じ場所です。

  4. 手順2で指定したように、名前付き資格証明をホストに追加します。

    前の手順で指定した場所に対する権限が必要です。

  5. ポート値を指定しないでください。空きポートが割り当てられます。「次へ」をクリックします。
  6. 「エージェントのデプロイ」をクリックします。
  7. 表示される既知のエラーの詳細を指定します。

6.7 SOCKSプロキシ設定の構成

クラウド・デバイスと連動するようにSOCKSプロキシを構成するには、次のようにします。

  1. Hybridエージェントのインストール時に指定した資格証明を使用して、クラウドまたはPODボックスにログインします。
  2. 次のコマンドを使用して、クラウド・デバイス上のプロキシ・サーバーを起動します。

    ssh -i private_key file -v -N -f -D listening IP Address:listening IP port GGCS Oracle User@GGCS IP Address

    ssh -i opc_rsa -v -f -N -D 1080 USER@$_IP

    ssh -i private_key file -v -N -f -D listening IP Address:listening IP port

    • -i: 秘密鍵ファイル

    • -v: 冗長モード

    • -N: リモート・システムでの実行コマンドなし

    • -f: プロキシ・プロセスをバックグラウンドで実行

    • -D: 動的ポート転送

    • -C: 圧縮