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Oracle® Enterprise Manager Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド
13c (13.2.1.0.0)
E88298-02
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1 Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateのスタート・ガイド

このドキュメントでは、まずEnterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateの概要を説明し、次に、このプラグインでサポートされるリリースの詳細、プラグインのデプロイの前提条件、さらに、Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateのOracle GoldenGateを構成するための手順を説明します。

1.1 Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateの概要

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inは、Oracle Enterprise Manager (EM) Cloud Controlを機能拡張してOracle GoldenGateプロセスのモニタリングおよび管理をサポートします。Cloud Control環境にデプロイすることで、次の機能を使用できるようになります。

  • 現在のOracle GoldenGateメトリックと履歴傾向を視覚的に監視します。

  • しきい値に違反したときに自動的にアラートおよびインシデントを生成します。

  • 各プロセスを開始、停止および強制終了します。

  • 既存の構成ファイルを変更します。

  • エラー・ログ、Oracle GoldenGateエラー・ログ、レポート・ファイルおよび破棄ファイルを表示します。

  • ユーザー作成時に特権EMプラグイン機能とインスタンスレベルのセキュリティのユーザー・アクセスを監査します。

1.2 サポートされているプラットフォームおよびリリース

このトピックでは、Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateでサポートされているプラットフォームおよびリリースについて説明します。

サポートされているプラットフォーム

  • 製品をインストールする場合、サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成を使用します。

    詳細は、My Oracle Supportの「動作保証」タブを参照してください。

  • Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。

  • Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降およびOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェント以降のインスタンスの両方が実行できる、すべてのプラットフォームのモニタリングをサポートします。

  • DB2 z/OSおよびDB2 for iでは、Enterprise ManagerおよびEMエージェントのインストールがサポートされていません。Oracle GoldenGateインスタンスのモニタリングは、これらのオペレーティング・システムにインストールされたリモートEMエージェントおよびOracle GoldenGate Monitorエージェントを介して実行されます(OEMおよびOracle GoldenGate構成の変更でサポートされます)。

  • DB2 for iの場合、Transport Layer Security (TLS) 1.2仕様をサポートするためにJava Platform Standard Edition (Java SE) Development Kit (JDK) 7 Update 2以降が必要です(OEMおよびOracle GoldenGateの構成の変更でサポートされます)。

  • Oracle GoldenGate for HP NonStopはサポートされていません


サポートされているリリース

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inは、次の製品リリースをサポートしています。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2 (13.2.0.0)以降。

  • サポートされるOracle GoldenGateバージョンは次のとおりです。

    • Oracle GoldenGate Monitor Agent 12c (12.1.3.0.4)以降が必須であり、起動、停止、強制終了および編集機能をサポートするために必要な最低バージョンです。

    • Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.1)。

    • Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.0)。

    • Oracle GoldenGate 11g リリース2 (11.2.1.0.10)以降。

    • コア以外のOracle GoldenGateのサポート。

      デフォルト・バージョン以外の特定バージョンのOracle GoldenGate (バージョン11.2.1.0.23など)を使用する場合には、次のように、omsOracleHome/plugins/oracle.fmw.gg.oms.plugin_13.2.1.0.0/metadata/versionmgmt/feature_version.xmlファイルの各Feature要素にMinOGGCoreVersionエントリを追加します。

      <Document>
         <VersionCacheResetSchedule>
            <Interval>1</Interval>
            <TimeUnit>Hour</TimeUnit>
         </VersionCacheResetSchedule>
         <FeatureList>
            <Feature>
               <FeatureName>ExecuteCommands</FeatureName>
               <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion>
               <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion>
               <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion>
            </Feature>
            <Feature>
               <FeatureName>ViewLogs</FeatureName>
               <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion>
               <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion>
               <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion>
            </Feature>
            <Feature>
               <FeatureName>ViewEditConfig</FeatureName>
               <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion>
               <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion>
               <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion>
            </Feature>
         </FeatureList>
      </Document>

1.3 Enterprise Plug-In for Oracle GoldenGateの使用を開始する前に

Oracle Enterprise Manager for Oracle GoldenGateには、製品のデプロイおよび使用を開始する前に実行する必要がある前提条件が多数あります。

ソフトウェア要件

  • 次のものをインストールおよび実行する必要があります。

    • Enterprise Manager Cloud Controlによるモニタリングをサポートするためには、Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.1)以降またはOracle GoldenGate 11gリリース11.2.1.0.17以降。

    • Oracle GoldenGate Monitor Agent 12c (12.1.3.0.4)以降。選択したインストール場所は、このドキュメント内ではOGG_AGENT_ORA_HOMEと示します。この場所は、必ずしもOracle GoldenGate 12cのインストール場所とは限りません。

    • Oracle Enterprise Manager (OEM) Cloud Control 13c リリース2 (13.2.0.0)以降(Oracle Management ServiceとOracle Managementエージェント)。

  • Oracle Managementエージェントは、Oracle GoldenGateインスタンスをホストしていて、モニタリング対象となる各システムにインストールする必要があります。

  • Oracle GoldenGateがインストールされている各システムにJava JRE 1.7.0_80以降がインストールされていることを確認します。Javaのバージョンを確認するには、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

    Shell> java -version
    

    バージョンが表示され、次のようになります。

    java version "1.7.0_85"
    Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_85-b18)
    Java HotSpot(TM) Client VM (build 25.25-b02, mixed mode)
    

    これによって1.7バージョンのJavaが返されない場合は、PATH環境変数にjava.exejavaが含まれていることを確認します。

    Javaの最新バージョンが必要な場合は、次のサイトからダウンロードできます。

    http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/
    • Java Development Kit (JDK)またはJava Runtime Environment (JRE)のいずれかをダウンロードできます。

    • Windows x64プラットフォームの場合、x64版のJDKを使用する必要があります。そうしないと、Enterprise ManagerはJavaエージェントをロードできません。

  • ソフトウェア・ライブラリを構成するには、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドソフトウェア・ライブラリの構成を参照してください。

環境が動作保証要件を満たしていることの確認

製品をインストールする場合、サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成を使用します。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

注意:

Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。

Javaインストールを指し示すように環境変数を設定

次の手順を実行して、使用環境で監視を行う準備ができていることを確認します。

注意:

Oracle GoldenGate 11.1.1のインスタンスを監視できるようにLD_LIBRARY_PATHを設定している場合、11.2.1以降のインスタンスを監視する際にはその設定を削除する必要があります。

Windowsの場合:

  1. JAVA_HOME変数を、Javaがインストールされている場所に設定します。

  2. PATH変数を、Javaがインストールされている場所のjre\binに設定します。

    . . .;%JAVA_HOME%\jre\bin
    

Oracle SolarisおよびLinuxの場合:

  1. JAVA_HOME環境変数を、Javaがインストールされている場所に設定します。

  2. PATH環境変数を、Javaがインストールされている場所のjre/binディレクトリに設定します。

次に例を示します(bashシェルを使用)。

export JAVA_HOME= PATH to JDK installation
export PATH = $PATH:$JAVA_HOME/jre/bin

Oracle GoldenGateインスタンスの構成

Oracle GoldenGateインスタンスを構成するには、次のようにします。

  1. Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに移動し、GLOBALSパラメータ・ファイルを編集することで、監視を有効にします。

    Shell> ./ggsci
    GGSCI> EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    ENABLEMONITORINGパラメータをGLOBALSパラメータに追加し、ファイルを保存します。Oracle GoldenGateインスタンスの構成後にマネージャを起動すると、パラメータがアクティブになります。

  2. Oracle Walletの作成方法の手順に従って、パスワードを保存するOracle Walletを作成します。

  3. Oracle Enterprise Managerで実行するためのOracle GoldenGateの構成方法の手順に従って、Oracle Enterprise Managerによるモニタリング用にOracle GoldenGateインスタンスを構成します。

  4. Oracle GoldenGateインスタンスの起動方法の手順に従って、次の操作を行います。

    • 監視データの格納に使用されるデータ・ストアを作成します。

    • OEM Managementエージェントに渡されるモニタリング・データを収集するモニターまたはjAgentエージェントを起動します。

プラグインのダウンロード

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンラインとは、Enterprise Manager Storeへのインターネット接続がある環境のことです。オフラインとは、インターネット接続のない環境のことです。Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドプラグインのダウンロードを参照してください。