12 DBMS_RAパッケージのリファレンス

この章では、DBMS_RA PL/SQLパッケージについて詳しく説明します。リカバリ・アプライアンスの管理機能はすべて、DBMS_RAサブプログラムを使用して実行します。

一時に1つのDBMS_RAプロシージャを実行できます。ABORT_RECOVERY_APPLIANCEを除いて、同時に異なるセッションで複数のDBMS_RAプロシージャを実行しようとすると、該当するメッセージが表示されて失敗します。

次の表に、使用可能なDBMS_RAサブプログラムをまとめます。

表12-1 DBMS_RSパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明
ABORT

ABORT_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

ABORT_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、進行中の操作が完了するのを待機せずにリカバリ・アプライアンスを停止します。

ADD_DB

このプロシージャは、指定されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに追加し、保護ポリシーをそのデータベースに割り当てます。このプロシージャを使用すると、保護されていないデータベースを保護されたデータベースの状態にすることができます。

ADD_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーに追加します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされます。

CONFIG

このプロシージャは、config表の値を更新します。

COPY_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上のバックアップ・ピースをコピーします。指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースがすべてコピーされます。

COPY_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一のバックアップ・ピースをコピーします。

CREATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、バックアップのポーリング・ポリシーを作成します。

CREATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、保護ポリシーを作成します。

CREATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスのレプリケーション・スキームの一部を形成するダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの構成を定義します。

CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、SBTジョブで使用できるSBT属性セットを作成します。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、テープへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述するSBTジョブを作成します。この過負荷プロシージャのこの形式は、指定された保護ポリシーに割り当てられた保護されたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、新しいSBTバックアップ・ジョブを作成します。ジョブでは、テープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述します。この過負荷プロシージャのこの形式は、単一の保護されたデータベースに対するバックアップにのみ適用されますが、前述の形式は特定の保護ポリシーに割り当てられたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。この相違を除いて、このプロシージャとそのパラメータは、このプロシージャの代替形式とまったく同じです。

CREATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、インストールされたメディア管理ソフトウェア・ライブラリを記述するメタデータを作成します。リカバリ・アプライアンスでは、指定されたライブラリを使用して、内部記憶域からテープまたはこのメディア・マネージャでサポートされる他の3次記憶域にバックアップがコピーされます。

CREATE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスで使用される記憶域を記述するオブジェクトである、リカバリ・アプライアンスの記憶域の場所を作成します。名前が付けられた記憶域の場所にバックアップがすべて格納されます。

DELETE_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスから指定の保護されたデータベースを削除します。ディスクとSBTの両方から、このデータベースに関連するメタデータおよびバックアップがすべて削除されます。テープ上のバックアップは影響を受けません。

DELETE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、指定されたバックアップのポーリング・ポリシーを削除します。

DELETE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、指定された保護ポリシーを削除します。

DELETE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成を削除します。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに関連するメタデータがすべて削除されます。

DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットを削除します。

DELETE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートを削除します。

DELETE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを記述しているメタデータを削除します。

DELETE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンスの記憶域の場所を削除します。

GRANT_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに必要な権限を付与し、そのアカウントが指定の保護されたデータベースに関するリカバリ・カタログ・メタデータのバックアップ、リストアおよびアクセスをできるようにします。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化鍵を既存の暗号化鍵で更新します。

KEY_REKEY

このプロシージャは、指定したデータベースの暗号化鍵を既存の暗号化鍵で更新します。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化鍵を、指定したprotection_policy内の既存の暗号化鍵で更新します。

MIGRATE_TAPE_BACKUP

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを介してリカバリ・アプライアンスで移行前のテープ・バックアップをアクセスできるようにします。先に、RMAN IMPORT CATALOGコマンドを使用してリカバリ・アプライアンス・カタログにテープ・バックアップに関するメタデータをインポートする必要があります。

MOVE_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

MOVE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

PAUSE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを一時停止します。

PAUSE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを一時停止します。リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのコピーを完了できます。ただし、このSBTライブラリを介したコピー対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、まだコピーされていない場合は、このSBTライブラリを再開するまでそのバックアップ・ピースは保持されます。このライブラリに対して実行される新しいSBTジョブは、ライブラリを再開(RESUME_SBT_LIBRARY)するまで実行できません。

POPULATE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、指定されたバックアップ・ピースをデルタ・ストアにプッシュします。

QUEUE_SBT_BACKUP_TASK

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートでテープへのコピー対象に選択されたバックアップ・ピースをキューに入れます。通常、このプロシージャはOracle Schedulerなどのスケジューリング・ユーティリティによってコールされます。

REMOVE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーから削除します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされなくなります。

RENAME_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンス・メタデータで指定の保護されたデータベースの名前を変更します。

RESET_ERROR

このプロシージャは、指定されたエラー・ログ・エントリのステータスをRESETに変更します。この方式でマークされたエラーによってOracle Enterprise Managerでアラートが発生することはありません。リカバリ・アプライアンスによって問題が依然として発生していると判断されると、リセットされたエラーがACTIVEステータスに変ります。このAPIの主な用途は、一時的なメディア障害などの繰り返し発生しないエラーに対するエラー・ステータスをリセットすることです。

RESUME_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、前のPAUSE_REPLICATION_SERVERのコール後に、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開します。

RESUME_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、一時停止しているSBTライブラリを再開します。

REVOKE_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントから単一の保護されたデータベースに対する権限を取り消します。

SET_SYSTEM_DESCRIPTION

このプロシージャは、ユーザーがリカバリ・アプライアンスに適用するわかりやすい名前を設定します。ここで指定した名前は、RA_SERVERビューに表示されます。

SHUTDOWN

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE.と同義です。

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスの正しい停止を実行します。

STARTUP

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、停止または終了した後のリカバリ・アプライアンスを起動します。

UPDATE_DB

このプロシージャは、指定の保護されたデータベースに割り当てられている属性を変更します。

UPDATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、既存のバックアップのポーリング・ポリシーのパラメータを変更します。

UPDATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、既存の保護ポリシーのパラメータを変更します。

UPDATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成の設定を変更します。

UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットのパラメータを更新します。

UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブのパラメータを更新します。

UPDATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリのパラメータを変更します。

UPDATE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、指定された記憶域の場所に追加領域を割り当てます。記憶域の場所で使用される領域の容量を減らすことはできません。

ABORT

ABORT_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

構文

PROCEDURE abort;

ABORT_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、進行中の操作が完了するのを待機せずにリカバリ・アプライアンスを停止します。

このプロシージャを使用すると、リカバリ・アプライアンスにより、開始していて完了していないバックアップ操作、リストア操作およびバックグラウンド操作(検証ジョブ、データ移動ジョブ、テープ/クラウドへのコピー・ジョブなど)が終了します。リカバリ・アプライアンスを再起動すると、バックアップ操作は自動的に再開(再起動)されます。終了したバックアップ操作およびリストア操作は手動で再開する必要があります。正しい停止を実行するには、SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCEを使用します。

構文

PROCEDURE abort_recovery_appliance;

ADD_DB

このプロシージャは、指定されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに追加し、保護ポリシーをそのデータベースに割り当てます。このプロシージャを使用すると、保護されていないデータベースを保護されたデータベースの状態にすることができます。

リカバリ・アプライアンスにデータベースを登録するには、(1) ADD_DBを使用して保護されたデータベースを追加し、(2)このデータベースへのアクセス権をリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに付与(GRANT_DB_ACCESS)して、(3)仮想プライベート・カタログにこのデータベースを登録する(RMAN REGISTER DATABASEコマンド)必要があります。リカバリ・アプライアンスでバックアップ操作およびリストア操作を処理するには、保護されたデータベースを登録する必要があります。

このプロシージャは、フィジカル・スタンバイ構成でのデータベースの追加には使用できません。このようなデータベースは、リカバリ・カタログの再同期化を実行すると、自動的に認識されます。

構文

PROCEDURE add_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   reserved_space IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-2 ADD_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

追加するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

protection_policy_name

データベースに割り当てる保護ポリシーの名前。保護ポリシーは存在する必要があります。

reserved_space

保護されたデータベースに使用できることが保証されるディスク領域の容量。

この値の形式は、0-9のみで構成される数字の後に、必要に応じて次の単位指定子のいずれかを付けた文字列です。

K: キロバイト

M: メガバイト

G: ギガバイト

T: テラバイト

P: ペタバイト

E: エクサバイト

Z: ゼッタバイト

Y: ヨタバイト

単位を指定しないと、値はバイト数として解釈されます。

ADD_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーに追加します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされます。

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

構文

PROCEDURE add_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-3 ADD_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

保護ポリシーに関連付けるレプリケーション・サーバー構成の名前。

protection_policy_name

レプリケーション・サーバー構成に関連付ける保護ポリシーの名前。

CONFIG

このプロシージャは、config表の値を更新します。

構文

PROCEDURE config(
   p_name VARCHAR2,
   p_value VARCHAR2);

パラメータ

表12-4 CONFIGのパラメータ

パラメータ 説明

p_name

更新するパラメータ。使用可能なパラメータは、次のとおりです。

check_file_days

Recovery Applianceがメタデータの一貫性チェックをバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は3日です。

crosscheck_db_days

Recovery Applianceがテープ・ライブラリまたはダウンストリームRecovery Applianceにアクションを反映するためにリカバリ・カタログの更新をバックグラウンドで実行する頻度。例として、バックアップ・ピースの削除があげられます。デフォルトの頻度は1日です。

optimize_chunks_days

Recovery Applianceがリストア操作に必要なディスク読取り回数を削減するためにデルタ・ストア内のブロックの並替えをバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

validate_db_days

Recovery Applianceがバックアップ・ピースの検証をバックグラウンドで実行する頻度。デフォルトの頻度は7日です。

percent_late_for_warning

Recovery Applianceが不完全なバックグラウンド操作に関する警告を転送する割合のしきい値。たとえば、validate_db_daysが7、percent_late_for_warningが50である場合、Recovery Applianceは、データベースが検証されずに10.5 (つまり、7 + ((50/100)*7))日経過したときに警告をインシデント・ログに記録します。デフォルトは100パーセントです。

network_chunksize

Recovery ApplianceがRecovery Appliance自体と保護されたデータベース間でのバックアップの転送に使用するメッセージ・サイズ。レプリケーションにも使用されます。デフォルトは128MBです。

この値は、バックアップを送信するか読み取る単位サイズを決定するために、保護されたデータベースすべてで使用されます。

たとえば、保護されたデータベースのバックアップが1TBである場合、SBTライブラリは、バックアップ・データをnetwork_chunksizeの単位でRecovery Applianceに送信します。障害が発生した際にRecovery Applianceがよりすばやくデータ転送を再起動できるようにするには、この手法が最適です。

p_value

パラメータの新しい値。

COPY_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上のバックアップ・ピースをコピーします。指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースがすべてコピーされます。

構文

PROCEDURE copy_backup (
   tag IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-5 COPY_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

tag

コピーするバックアップのタグ。リカバリ・アプライアンスにより、このタグと一致するバックアップがすべてコピーされます。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

template_name

メディア管理ライブラリ・テンプレート。

nullの場合、formatはディスクの場所を指します。nullでない場合、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープ(またはクラウド)にコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

'LOWMEDIUMおよびHIGHは、保護されたデータベースでのリストア操作に対する追加のライセンスが必要な拡張圧縮オプション(ACO)です。テープからDBクライアントにバックアップを直接リストアするには、OSBライセンスが必要です。OSBライセンスには圧縮が含まれているため、ACOは必要ありません。3P MMLが圧縮で使用される場合、ACOがターゲットDBに必要です。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です。

COPY_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一のバックアップ・ピースをコピーします。

構文

PROCEDURE copy_backup_piece (
   bp_key IN NUMBER,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-6 COPY_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

bp_key

コピーするバックアップ・ピースの一意キー。このキーはRC_BACKUP_PIECEビューから取得します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

template_name

メディア管理ライブラリ・テンプレート。

nullの場合、formatはディスクの場所を指します。nullでない場合、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープにコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

'LOWMEDIUMおよびHIGHは、保護されたデータベースでのリストア操作に対する追加のライセンスが必要な拡張圧縮オプション(ACO)です。テープからDBクライアントにバックアップを直接リストアするには、OSBライセンスが必要です。OSBライセンスには圧縮が含まれているため、ACOは必要ありません。3P MMLが圧縮で使用される場合、ACOがターゲットDBに必要です。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

CREATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、バックアップのポーリング・ポリシーを作成します。

バックアップのポーリング・ポリシーでは、保護されたデータベースによって受信バックアップ・ファイルまたはアーカイブREDOログ・ファイルが格納されるディレクトリを指定します。また、ポーリング位置でバックアップがないか調べられる頻度も指定します。

ポーリングでファイルが検出されると、そのファイルは調査後に、その内容を使用してリカバリ・アプライアンスに登録されている保護されたデータベースに関連付けられます。登録済のどの保護されたデータベースにもファイルを関連付けられない場合は、警告メッセージがログに記録され、ファイルの処理は中止されます。

構文

PROCEDURE create_polling_policy(
   polling_policy_name IN VARCHAR2,
   polling_location IN VARCHAR2,
   polling_frequency IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   delete_input IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);

パラメータ

表12-7 CREATE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

ポーリング・ポリシーのユーザーが割り当てた名前。

polling_location

新しいバックアップがないか定期的に調べられるディレクトリ。このディレクトリ名は、複数のポーリング・ポリシーに指定しないでください。

polling_frequency

新しいバックアップがないか指定されたディレクトリが調べられる頻度。システム・ロードにより、バックアップのポーリングがそれほど頻繁に発生しないことがあります。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

delete_input

削除動作を制御する設定。TRUEの場合、指定されたディレクトリのファイルが記憶域の場所にコピーされた後に削除されます。FALSEの場合、ポーリング位置で検出されたファイルは削除されません。

CREATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、保護ポリシーを作成します。

構文

PROCEDURE create_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   storage_location_name IN VARCHAR2,
   polling_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   recovery_window_goal IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED,
   max_retention_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   recovery_window_sbt IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   unprotected_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   guaranteed_copy IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
   allow_backup_deletion IN VARCHAR2 DEFAULT 'YES',
   store_and_forward IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO');

パラメータ

表12-8 CREATE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

保護ポリシーのユーザーが割り当てた名前。

description

ポリシーの使用法の説明(オプション)。

storage_location_name

保管場所の名前。リカバリ・アプリケーションでは、アクティブに受信された受信バックアップと、この保護ポリシーを共有するすべてのデータベースに対して新たに作成されたバックアップ・ファイルに、この場所が使用されます。

polling_policy_name

バックアップのポーリング・ポリシーの名前。ポーリング・ポリシーでは、この保護ポリシーを使用する保護されたデータベースのバックアップがポーリングされる方法のルールを指定します。nullの場合、この保護ポリシーを使用するデータベースに対してバックアップのポーリングが発生しません。

recovery_window_goal

この保護ポリシーを使用するデータベースのリカバリ・ウィンドウ目標。保護されたデータベースごとに、リカバリ・アプライアンスでは、現在の時間から遡って指定された間隔内の任意の時点までのポイント・イン・タイム・リカバリを、ディスクで最古のバックアップによってサポートできるようにしようとします。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で目標を指定します。

max_retention_window

この保護ポリシーを使用するデータベースのバックアップをリカバリ・アプライアンスで保持する必要がある最長時間。バックアップが指定の期間より長く保持されるのは、データベースのリカバリ・ウィンドウ目標の保存にそのバックアップが必要な場合のみです。nullの場合、明示的なユーザー・アクションまたは記憶域の場所内での領域不足によって引き起こされないかぎり、バックアップはパージされません。

recovery_window_sbt

この保護ポリシーを使用するデータベースのSBTバックアップのリカバリ・ウィンドウ。保護されたデータベースごとに、リカバリ・アプライアンスでは、現在の時間から遡って指定された間隔内の任意の時点までリカバリが可能であることを保証するのに十分な期間、バックアップがテープ上に保持されます。

このパラメータがnullでない場合、この保護ポリシー用のSBTジョブを作成し、Oracle Schedulerなどのスケジューリング機能を使用してそのジョブをスケジュールする必要もあります。「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

unprotected_window

この保護ポリシーを使用しているデータベースが許容できるデータ損失の最大量。保護されたデータベースが指定のデータ損失量を超えると、RA_INCIDENT_LOGに警告がポストされます。保護された各データベースのリカバリ可能限度である直近の時間がRA_RESTORE_RANGEHIGH_TIME列に表示されます。

INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式でウィンドウを指定します。

guaranteed_copy

保証付きコピー機能の設定。NOを指定すると、リカバリ・アプライアンスでは、容量が少ないときに古いバックアップの削除が必要な場合でも、常に新しいバックアップが受け入れられます。このオプションは、古いバックアップをリストアできることよりも、現在受信しているバックアップを正常に処理できることを優先します。

YESを指定すると、バックアップ・データはリカバリ・アプライアンスの記憶域から削除される前に、必ずレプリケートされるか、テープにコピーされます。このオプションは、現在受信しているバックアップを正常に処理できることよりも、古いバックアップをリストアできることを優先します。

YESに設定すると、保護されたデータベースごとに、リカバリ・アプライアンスでは、まだコピーまたはレプリケートされていないバックアップ・データの最大disk_reserve_spaceバイトまでしか保持できません。ハードウェア・エラーまたはネットワーク・エラーによって適切なタイミングでコピーまたはレプリケーションできない場合、disk_reserve_space制限に達すると、その後の新しいバックアップの作成は失敗します。

allow_backup_deletion

これをNOに設定すると、RMANユーザーはリカバリ・アプライアンス上のバックアップを削除できなくなります。デフォルト値はYESに設定されます。

NOは、リカバリ・アプライアンスがこの保護ポリシーを使用するデータベースのRMANユーザーによるバックアップの削除を禁止することを意味します。

YESは、リカバリ・アプライアンスがこの保護ポリシーを使用するデータベースのRMANユーザーによるバックアップの削除を許可することを意味します。

store_and_forward

バックアップおよびREDOフェイルオーバー機能の設定です。この設定は、このポリシーに関連付けられた保護されたデータベースが、プライマリ・リカバリ・アプライアンスの停止時にバックアップおよびREDOをリダイレクトする代替リカバリ・アプライアンスで定義されている保護ポリシーでのみ使用されます。

YESを指定すると、代替リカバリ・アプライアンスはこれらのリダイレクトされたバックアップを索引付けしません。かわりに、バックアップはそのまま格納され、停止が終了するとプライマリ・リカバリ・アプライアンスに送信されます。バックアップ・ピースは、プライマリでレプリケートされると削除されます。この代替ZDLRAに対してのみ、永久増分のサポートがオフになります。ダウンストリームZDLRAは、これらのバックアップを受信すると永久増分方法を再開します。デフォルトはNOです。

CREATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスのレプリケーション・スキームの一部を形成するダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの構成を定義します。

このプロシージャは、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのメタデータを作成しますが、バックアップをレプリケートしません。ADD_REPLICATION_SERVERプロシージャを使用してダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスと1つ以上の保護ポリシーをリンクするため、このようなポリシーに割り当てられた保護されたデータベースのバックアップはダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに送信されます。

構文

PROCEDURE create_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   sbt_so_name IN VARCHAR2,
   sbt_parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   max_streams IN NUMBER DEFAULT NULL,
   catalog_user_name IN VARCHAR2,
   wallet_alias IN VARCHAR2,
   wallet_path IN VARCHAR2,
   proxy_url IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   proxy_port IN NUMBER DEFAULT NULL,
   http_timeout IN NUMBER DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-9 CREATE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのユーザーが割り当てた名前。この値は、格納する前に大文字に変換されます。

sbt_so_name

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの名前およびパス。このモジュールは、SBTデバイスをシミュレートするOracle提供のメディア・ライブラリです。リカバリ・アプライアンスでは、このライブラリを使用してダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスと通信します。

sbt_parms

(RA_CLIENT_CONFIG_FILE=file_system_location)形式の、クライアント構成ファイルの名前およびパス。カッコは必須です。クライアント構成ファイルは、少なくとも次のパラメータを指定する必要があるテキスト・ファイルです。

ra_host - host:port形式の、リモート・リカバリ・アプライアンスのホスト名およびポート。

ra_wallet - 認証に使用するOracleウォレットの場所と、使用する資格証明。

クライアント構成ファイルのサンプルの内容を次に示します。

ra_host=oam2.example.com:6498 ra_wallet='location=file:/u01/oracle/wallets credential_alias=repcred1'

max_streams

最大同時レプリケーション・タスク数。null (推奨設定)の場合、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスにより、ノード数に基づいてレプリケーションに使用するストリーム数が決定されます。

catalog_user_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのレプリケーション・ユーザー・アカウントの名前。レプリケーション・ユーザー・アカウントはダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスのデータベース・ユーザー・アカウントで、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスではこのダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスによる認証に使用します。

wallet_alias

アップストリーム・リカバリ・アプライアンスでダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスによる認証に使用するウォレット内の資格証明を特定する別名。

wallet_path

ローカルOracleウォレットのパス(ウォレット・ファイル名を除く)。パスはfile:で始める必要があります。

proxy_url

host形式の、必要なプロキシ・サーバーのURL。

proxy_port

プロキシ・サーバーのポート番号。

http_timeout

HTTPタイムアウト間隔(秒)。Oracleサポートによって別の値に設定するよう指示されないかぎり、システム・デフォルトのHTTPタイムアウトを受け入れるように、このパラメータは通常、nullに設定したままにします。

CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、SBTジョブで使用できるSBT属性セットを作成します。

SBT属性セットとは、SBTジョブの実行を制御する属性のグループです。このような属性を使用すると、宛先メディア・プールやメディア・ファミリなど、メディア管理ライブラリの設定を指定できます。複数のSBT属性セットを定義できます。複数のジョブで単一の属性セットを参照できます。

構文

PROCEDURE create_sbt_attribute_set(
   lib_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   streams IN NUMBER DEFAULT NULL,
   poolid IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   send IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-10 CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

属性セットに関連付けるSBTライブラリの名前。

attribute_set_name

属性セットのユーザーが割り当てた名前。属性セット名は一意にする必要があります。

streams

自動化されたバックアップに使用される最大同時ストリーム数。同時ストリーム数が、SBTライブラリのdrives属性およびrestore_drives属性で設定された制限を超えることはありません。streamsがnullの場合、使用可能なドライブがすべて使用されます。

poolid

バックアップ・コピーの宛先として使用するメディア・プール番号。このパラメータは、RMAN BACKUPコマンドのPOOLパラメータと同じ形式の値を受け入れます。

parms

バックアップ・コピー操作用のメディア管理ライブラリ固有のパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのPARMSオプションと同じです。この属性のSBTバックアップ操作時に、このパラメータの値は、CREATE_SBT_LIBRARYプロシージャで指定されたPARMSパラメータとマージされます。

send

バックアップ・コピー操作用のメディア管理ライブラリ固有のパラメータを追加送信するために使用される文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのSENDオプションと同じです。この属性のバックアップ操作時に、このパラメータの値は、CREATE_SBT_LIBRARYプロシージャで指定されたSENDパラメータとマージされます。

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、テープへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述するSBTジョブを作成します。この過負荷プロシージャのこの形式は、指定された保護ポリシーに割り当てられた保護されたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。

SBTバックアップ・ジョブを作成したら、Oracle Schedulerなどのスケジューリング機能を使用して、そのジョブをスケジュールする必要があります。「QUEUE_SBT_BACKUP_TASK」を参照してください。

構文

PROCEDURE create_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   backup_type IN VARCHAR2,
   full_template_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   priority IN NUMBER DEFAULT SBT_PRIORITY_MEDIUM,
   copies IN NUMBER DEFAULT 1,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-11 CREATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

SBTジョブ・テンプレートのユーザーが割り当てた名前。

protection_policy_name

このSBTジョブが適用される保護ポリシーの名前。この保護ポリシーに割り当てられたすべての保護されたデータベースに対するバックアップがコピーの対象となります。

attribute_set_name

このSBTジョブに使用するSBT属性セットの名前。

backup_type

このSBTジョブでテープへのコピー対象として選択されるバックアップのタイプ。この文字列は、次のタイプのカンマ区切りのリストにする必要があります。

ALL: FULLINCRARCHの省略表現

INCR: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていない増分ログをすべてコピーします。

ARCH: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていないアーカイブREDOログ・バックアップをすべてコピーします。

FULL: 直近の仮想レベル0バックアップがまだテープにコピーされていない場合、それをコピーします。バックアップは、受信された直近のレベル0バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップか、受信された直近のレベル1バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップのいずれか新しい方です。

full_template_name

このSBTジョブ・テンプレートの完全名。これは、INCRおよびARCHバックアップ・タイプにのみ適用されます。完全名は、全体バックアップとそのリカバリに必要な増分バックアップおよびアーカイブREDOログ・ファイルをリンクします。指定されたテープ・ライブラリに全体バックアップ・テンプレートが1つのみ存在する場合、このパラメータのデフォルトはこのテンプレートの名前に設定されます。つまり、指定する必要がありません。全体バックアップ・テンプレートが複数存在する場合、完全テンプレート名を指定する必要があります。指定するFULLテンプレート名は、INCRまたはARCHジョブと同じSBTライブラリに属する必要があります。backup_typeFULLまたはALLに設定した場合、full_template_nametemplate_nameと同じです。

from_tag

タグ名。指定した場合、テープへのコピーにこのタグを使用しているバックアップのみと見なされます。TAG文字列の正しい形式については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください。

priority

テープ・リソースの使用に関するこのジョブの優先度。優先度の値が低いほど、高い値よりも優先されます。0が最高の優先度です。0(ゼロ)以上の数値を使用できます。事前定義済の値は次のとおりです。

SBT_PRIORITY_LOW: 1000に対応

SBT_PRIORITY_MEDIUM: 100に対応

SBT_PRIORITY_HIGH: 10に対応

SBT_PRIORITY_CRITICAL: 1に対応

デフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_MEDIUMです。リストア・ジョブのデフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_CRITICALです。

copies

このSBTジョブで作成される各バックアップの別個のコピー数。有効値は1 (デフォルト)から4の範囲です。

window

このジョブでバックアップをテープにコピーできる時間ウィンドウ。指定されたウィンドウ内で開始できないコピー・タスクは、次にスケジュールされているジョブの実行まで待機する必要があります。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

'LOWMEDIUMおよびHIGHは、保護されたデータベースでのリストア操作に対する追加のライセンスが必要な拡張圧縮オプション(ACO)です。テープからDBクライアントにバックアップを直接リストアするには、OSBライセンスが必要です。OSBライセンスには圧縮が含まれているため、ACOは必要ありません。3P MMLが圧縮で使用される場合、ACOがターゲットDBに必要です。

encryption_algorithm

テープ・ジョブに使用する暗号化アルゴリズム。有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、新しいSBTバックアップ・ジョブを作成します。ジョブでは、テープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述します。この過負荷プロシージャのこの形式は、単一の保護されたデータベースに対するバックアップにのみ適用されますが、前述の形式は特定の保護ポリシーに割り当てられたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。この相違を除いて、このプロシージャとそのパラメータは、このプロシージャの代替形式とまったく同じです。

構文

PROCEDURE create_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   backup_type IN VARCHAR2,
   full_template_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   priority IN NUMBER DEFAULT SBT_PRIORITY_MEDIUM,
   copies IN NUMBER DEFAULT 1,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-12 CREATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

このSBTジョブが適用される保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAME。このSBTジョブは、指定されたデータベースに属するバックアップのみコピーします。

CREATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、インストールされたメディア管理ソフトウェア・ライブラリを記述するメタデータを作成します。リカバリ・アプライアンスでは、指定されたライブラリを使用して、内部記憶域からテープまたはこのメディア・マネージャでサポートされる他の3次記憶域にバックアップがコピーされます。

構文

PROCEDURE create_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2,
   drives IN NUMBER,
   restore_drives IN NUMBER DEFAULT 0,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   send IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-13 CREATE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

このSBTライブラリの参照に使用されるユーザー指定の名前。

drives

このSBTライブラリがアクセスできるテープ・ドライブの最大数。リカバリ・アプライアンスでは、このライブラリへのアクセス時に、指定された同時ストリーム数を超えて使用することはありません。

restore_drives

リストア操作用に予約されたテープ・ドライブの数。

指定した場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックアップ操作に最大でdrives - restore_drivesドライブを使用するため、常に指定されたドライブ数をリストア操作に使用できるようになります。

指定しない場合、リカバリ・アプライアンスでは、使用可能なドライブすべてをバックアップに使用できるため、リストア操作はドライブが解放されるまで待機することが必要になる場合があります。

parms

このSBTライブラリへのアクセスに使用されるライブラリ固有のパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのPARMSオプションと同じです。この文字列には通常、SBT_LIBRARYパラメータが含まれます。

send

このSBTライブラリにライブラリ固有のパラメータを追加送信するために使用されるパラメータ文字列。この文字列の形式は、RMAN ALLOCATE CHANNELコマンドのSENDオプションと同じです。

CREATE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスで使用される記憶域を記述するオブジェクトである、リカバリ・アプライアンスの記憶域の場所を作成します。名前が付けられた記憶域の場所にバックアップがすべて格納されます。

リカバリ・アプライアンスでは、リカバリ・アプライアンスに存在するOracle ASMディスク・グループから記憶域の場所が割り当てられます。

新たに作成された記憶域の場所には、保護ポリシーを使用してその場所を保護されたデータベースに関連付けるまで、どのファイルも格納されません。

構文

PROCEDURE create_storage_location (
   storage_location_name IN VARCHAR2,
   storage_location_dests IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-14 CREATE_STORAGE_LOCATIONのパラメータ

パラメータ 説明

storage_location_name

この記憶域の場所のユーザーが割り当てた名前。

storage_location_dests

この記憶域の場所への領域の割当て元となるOracle ASMディスク・グループのカンマ区切りのリスト。ディスク・グループは存在する必要があります。指定されたディスク・グループの割当て単位サイズは同一である必要があります。複数の記憶域の場所では、同じOracle ASMディスク・グループを使用できません。

このパラメータは、次の形式の文字列を受け入れます。

storage_location_spec [ , storage_location_spec ... ]

storage_location_specの形式は次のとおりです。

storage_location_name [ ( size [ K | M | G | T | P | E | Z | Y ] ) ]

storage_location_nameは、Oracle ASMディスク・グループの名前です。必要に応じて、ディスク・グループ名の後に、このディスク・グループからこの記憶域の場所に割り当てられる領域の容量を指定できます。サイズの指定がない場合、この記憶域の場所にはディスク・グループ内のすべての空き領域が割り当てられます。

次の例では、ディスク・グループDG1のすべての空き領域を使用する記憶域の場所を指定しています。

+DG1

次の例では、ディスク・グループDG1から20TBの領域、ディスク・グループDG2のすべての空き領域、およびディスク・グループDG3から30TBの領域を使用する記憶域の場所を指定しています。

+DG1(20T),+DG2,+DG3(30T)

DELETE_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスから指定の保護されたデータベースを削除します。ディスクとSBTの両方から、このデータベースに関連するメタデータおよびバックアップがすべて削除されます。テープ上のバックアップは影響を受けません。

エラーのため、このデータベースが所有するSBTバックアップを削除できない場合、DELETE_DB操作は失敗します。SBTエラーが発生した場合、指定されたデータベースはリカバリ・アプライアンスから完全には削除されません。DELETE_DBプロシージャ中に発生したエラーはRA_INCIDENT_LOGビューに記録されます。waitパラメータをTRUEと指定した場合、DELETE_DBがコールされるセッションでもこのようなエラーが発生します。SBTエラーを診断して問題を解決すれば、DELETE_DBを再度実行できます。

構文

PROCEDURE delete_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   wait IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);

パラメータ

表12-15 DELETE_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

削除するデータベースのDB_UNIQUE_NAME

wait

プロシージャの待機動作。TRUEの場合、指定されたデータベースのバックアップおよびメタデータがリカバリ・アプライアンスから完全に削除されるまで、プロシージャは戻りません。FALSEの場合、プロシージャはすぐに戻り、データベース削除操作はバックグラウンドで続行されます。

DELETE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、指定されたバックアップのポーリング・ポリシーを削除します。

構文

PROCEDURE delete_polling_policy (
   polling_policy_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-16 DELETE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

削除するバックアップのポーリング・ポリシーの名前。

DELETE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、指定された保護ポリシーを削除します。

指定されたポリシーは、データベースに関連付けられていない必要があります。

構文

PROCEDURE delete_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-17 DELETE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

削除する保護ポリシーの名前。

DELETE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成を削除します。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに関連するメタデータがすべて削除されます。

構文

PROCEDURE delete_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);

パラメータ

表12-18 DELETE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

削除するレプリケーション・サーバー構成の名前。

force

保護ポリシーが構成に関連付けられている場合の削除動作。FALSEの場合、レプリケーション・サーバー構成がまだ保護ポリシーに関連付けられている場合、削除は失敗します。この場合、先にREMOVE_REPLICATION_SERVERをコールする必要があります。TRUEの場合、まず、delete_replication_serverによって保護ポリシーからレプリケーション・サーバー構成が削除されます。

DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットを削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_attribute_set(
   attribute_set_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-19 DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

attribute_set_name

削除するSBT属性セットの名前。

DELETE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートを削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-20 DELETE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

削除するSBTジョブの名前。リカバリ・アプライアンスにより、このジョブに属するタスクがタスク・キューから削除されますが、実行中のタスクは終了しません。

DELETE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを記述しているメタデータを削除します。

SBTライブラリ・オブジェクトのみが削除され、メディア管理ソフトウェアはアンインストールされません。

このプロシージャは、このSBTライブラリ用に作成されたSBTジョブおよび属性をすべて削除します。

構文

PROCEDURE delete_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-21 DELETE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

削除するSBTライブラリの名前。

DELETE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンスの記憶域の場所を削除します。

指定された記憶域の場所は空であり、保護ポリシーに関連付けられていない必要があります。この記憶域の場所について記憶域の移動が進行中でない必要があります。記憶域の移動が進行中の場合またはこの記憶域の場所にファイルが存在する場合、このプロシージャはエラーが表示されて失敗します。

構文

PROCEDURE delete_storage_location (
   storage_location_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-22 DELETE_STORAGE_LOCATIONのパラメータ

パラメータ 説明

storage_location_name

削除するリカバリ・アプライアンスの記憶域の場所の名前。

ESTIMATE_SPACE

このプロシージャは、指定されたデータベースのリカバリおよび望ましいリカバリ・ウィンドウに必要な記憶域容量をGB単位で予測します。

構文

FUNCTION estimate_space (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   target_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED) RETURN NUMBER;

パラメータ

表12-23 ESTIMATE_SPACEのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

記憶域の予測が必要なデータベースの名前。

target_window

データベースの望ましいリカバリ・ウィンドウ。INTERVAL '2' DAY (2日)、INTERVAL '4' HOUR (4時間)などのように、有効なINTERVAL DAY TO SECOND式で目標を指定します。

GRANT_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに必要な権限を付与し、そのアカウントが指定の保護されたデータベースに関するリカバリ・カタログ・メタデータのバックアップ、リストアおよびアクセスをできるようにします。

構文

PROCEDURE grant_db_access (
   username IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-24 GRANT_DB_ACCESSのパラメータ

パラメータ 説明

username

リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントの名前。

db_unique_name

権限が付与されている保護されたデータベース。

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化鍵を既存の暗号化鍵で更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey;

KEY_REKEY

このプロシージャは、指定したデータベースの暗号化鍵を既存の暗号化鍵で更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey (
   db_unique_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-25 KEY_REKEYのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

新しい暗号化鍵を生成するデータベースのDB_UNIQUE_NAME。注意: このルーチンは新しい鍵を作成しません。既存の鍵のみ更新します

KEY_REKEY

このプロシージャは、すべてのデータベースの暗号化鍵を、指定したprotection_policy内の既存の暗号化鍵で更新します。

構文

PROCEDURE key_rekey (
   protection_policy_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-26 KEY_REKEYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

この保護ポリシーの一部であるデータベースの新しい暗号化鍵を生成します。

MIGRATE_TAPE_BACKUP

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを介してリカバリ・アプライアンスで移行前のテープ・バックアップをアクセスできるようにします。先に、RMAN IMPORT CATALOGコマンドを使用してリカバリ・アプライアンス・カタログにテープ・バックアップに関するメタデータをインポートする必要があります。

このプロシージャは、既存のテープ・バックアップへのアクセスに必要なメタデータの調整を実行しますが、バックアップを物理的に移動しません。既存のバックアップは、指定されたSBTライブラリによってアクセスできている必要があります。

構文

PROCEDURE migrate_tape_backup(
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   sbt_lib_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-27 MIGRATE_TAPE_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

バックアップを移行する保護されたデータベースのカンマ区切りのリスト。各db_unique_nameをリカバリ・アプライアンス・カタログに登録し、ADD_DBを使用してリカバリ・アプライアンスに追加しておく必要があります。

sbt_lib_name

指定の保護されたデータベースの既存のテープ・バックアップにアクセスするために使用されるSBTライブラリ。「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

MOVE_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に1つ以上の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースがすべてコピーされます。各バックアップ・ピースは、正常にコピーされると、元の場所から削除されます。

構文

PROCEDURE move_backup (
   tag IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-28 MOVE_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

tag

コピーするバックアップのタグ。このタグと一致するバックアップがすべて削除されます。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

template_name

メディア管理ライブラリ・テンプレート。

nullの場合、formatはディスクの場所を指します。nullでない場合、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープにコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します

compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'BASIC'、'LOW'、'MEDIUM'、'HIGH'、'OFF'です

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

MOVE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからユーザー指定のディスクまたはSBT宛先に単一の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

指定されたバックアップ・ピースは、formatパラメータとtemplate_nameパラメータで指定された場所にコピーされます。バックアップ・ピースは、正常にコピーされると、元の場所から削除されます。

構文

PROCEDURE move_backup_piece (
   bp_key IN NUMBER,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-29 MOVE_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

bp_key

移動するバックアップ・ピースの一意キー。このキーはRC_BACKUP_PIECEビューから取得します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

template_name

メディア管理ライブラリ・テンプレート。

nullの場合、formatはディスクの場所を指します。nullでない場合、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープにコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

'LOWMEDIUMおよびHIGHは、保護されたデータベースでのリストア操作に対する追加のライセンスが必要な拡張圧縮オプション(ACO)です。テープからDBクライアントにバックアップを直接リストアするには、OSBライセンスが必要です。OSBライセンスには圧縮が含まれているため、ACOは必要ありません。3P MMLが圧縮で使用される場合、ACOがターゲットDBに必要です。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

PAUSE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを一時停止します。

リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのレプリケートを完了できます。このレプリケーション・サーバー構成を使用したレプリケート対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、レプリケートされなかった場合は、RESUME_REPLICATION_SERVERをコールするまでそのバックアップ・ピースは保持されます。このリカバリ・アプライアンスに対して実行されるレプリケーション・タスクは、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開するまで実行できません。

構文

PROCEDURE pause_replication_server  (
   replication_server_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-30 PAUSE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの名前。

PAUSE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリを一時停止します。リカバリ・アプライアンスでは、進行中のバックアップ・ピースのコピーを完了できます。ただし、このSBTライブラリを介したコピー対象のバックアップ・ピースがキューに入れられて、まだコピーされていない場合は、このSBTライブラリを再開するまでそのバックアップ・ピースは保持されます。このライブラリに対して実行される新しいSBTジョブは、ライブラリを再開(RESUME_SBT_LIBRARY)するまで実行できません。

RA_SBT_LIBRARYビューに既存のSBTライブラリのリストを問い合せます。

構文

PROCEDURE pause_sbt_library(
   lib_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-31 PAUSE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

一時停止するSBTライブラリの名前。

POPULATE_BACKUP_PIECE

このプロシージャは、指定されたバックアップ・ピースをデルタ・ストアにプッシュします。

このプロシージャを使用して、初めにデルタ・ストアを移入するか、デルタ・ストア内の破損を修正します。デルタ・ストアは、永久的増分バックアップ・ソリューションをサポートしているバックアップ・データです。増分バックアップ(KEEPバックアップではなく)のみ、デルタ・ストアに組み込むことができます。

構文

PROCEDURE populate_backup_piece(
   backup_piece_key IN NUMBER);

パラメータ

表12-32 POPULATE_BACKUP_PIECEのパラメータ

パラメータ 説明

backup_piece_key

破損の検出時にリカバリ・アプライアンスによって提供されるバックアップ・ピース・キー、またはデルタ・ストアに挿入するバックアップ・ピース。キーが仮想バックアップ・ピースである場合、デルタ・ストア内の破損を解決するためのバックアップ・ピースが検索されます。キーが仮想バックアップ・ピースでない場合、そのバックアップ・ピースがデルタ・ストアに挿入されます。このバックアップは、KEEPバックアップではない増分バックアップである必要があります。

QUEUE_SBT_BACKUP_TASK

このプロシージャは、指定されたSBTジョブ・テンプレートでテープへのコピー対象に選択されたバックアップ・ピースをキューに入れます。通常、このプロシージャはOracle Schedulerなどのスケジューリング・ユーティリティによってコールされます。

構文

PROCEDURE queue_sbt_backup_task(
   template_name IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   autobackup_prefix IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-33 QUEUE_SBT_BACKUP_TASKのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

テープにコピーするバックアップ・ピースを指定するSBTジョブ・テンプレートの名前。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います

autobackup_prefix

元の自動バックアップ名にはこのautobackup_prefixが接頭辞として付けられます。

tag

コピーされるバックアップにユーザーが指定したタグ。「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

REMOVE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・サーバー構成を指定された保護ポリシーから削除します。操作が成功すると、このポリシーで保護されるデータベースのバックアップがダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートされなくなります。

構文

PROCEDURE remove_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-34 REMOVE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

削除するレプリケーション・サーバー構成の名前。

protection_policy_name

指定されたレプリケーション・サーバー構成を削除する保護ポリシーの名前。

RENAME_DB

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンス・メタデータで指定の保護されたデータベースの名前を変更します。

保護されたデータベースのDB_UNIQUE_NAMEが変わった場合はこのプロシージャを使用して、リカバリ・アプライアンス・メタデータに正しい名前を反映します。

構文

PROCEDURE rename_db (
   db_unique_name_old IN VARCHAR2,
   db_unique_name_new IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-35 RENAME_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name_old

変更するDB_UNIQUE_NAME

db_unique_name_new

新しいDB_UNIQUE_NAME

RESET_ERROR

このプロシージャは、指定されたエラー・ログ・エントリのステータスをRESETに変更します。この方式でマークされたエラーによってOracle Enterprise Managerでアラートが発生することはありません。リカバリ・アプライアンスによって問題が依然として発生していると判断されると、リセットされたエラーがACTIVEステータスに変ります。このAPIの主な用途は、一時的なメディア障害などの繰り返し発生しないエラーに対するエラー・ステータスをリセットすることです。

構文

PROCEDURE reset_error(
   incident# IN NUMBER);

パラメータ

表12-36 RESET_ERRORのパラメータ

パラメータ 説明

incident#

リセットするエラー・ログ・エントリの一意の識別子。識別子は、RA_INCIDENT_LOGビューから取得します。

RESUME_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、前のPAUSE_REPLICATION_SERVERのコール後に、指定されたダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスへのレプリケーションを再開します。

構文

PROCEDURE resume_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-37 RESUME_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの名前。

RESUME_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、一時停止しているSBTライブラリを再開します。

RA_SBT_LIBRARYを問い合せ、どのSBTライブラリが一時停止している(「PAUSE_SBT_LIBRARY」を参照)かを判別します。

構文

PROCEDURE resume_sbt_library(
   lib_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-38 RESUME_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

再開するSBTライブラリの名前。

REVOKE_DB_ACCESS

このプロシージャは、指定されたリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントから単一の保護されたデータベースに対する権限を取り消します。

構文

PROCEDURE revoke_db_access (
   username IN VARCHAR2,
   db_unique_name IN VARCHAR2);

パラメータ

表12-39 REVOKE_DB_ACCESSのパラメータ

パラメータ 説明

username

権限を取り消すユーザー・アカウントの名前。

db_unique_name

権限を取り消す保護されたデータベース。

SET_SYSTEM_DESCRIPTION

このプロシージャは、ユーザーがリカバリ・アプライアンスに適用するわかりやすい名前を設定します。ここで指定した名前は、RA_SERVERビューに表示されます。

構文

PROCEDURE set_system_description(
   sys_desc VARCHAR2);

パラメータ

表12-40 SET_SYSTEM_DESCRIPTIONのパラメータ

パラメータ 説明

sys_desc

このリカバリ・アプリケーションのわかりやすい名前。

SHUTDOWN

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE.と同義です。

構文

PROCEDURE shutdown;

SHUTDOWN_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスの正しい停止を実行します。

このプロシージャを使用すると、停止前に進行中の操作を完了できます。停止には、時間がかかることがあります。即時停止が必要な場合は、ABORT_RECOVERY_APPLIANCEを使用します。

構文

PROCEDURE shutdown_recovery_appliance;

STARTUP

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEと同義です。

構文

PROCEDURE startup;

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCE

このプロシージャは、停止または終了した後のリカバリ・アプライアンスを起動します。

リカバリ・アプライアンスの起動時には、バックアップ・リクエストとリストア・リクエストのみを処理できます。

STARTUP_RECOVERY_APPLIANCEを使用してリカバリ・アプライアンスを起動した場合、およびリカバリ・アプライアンス・メタデータ・データベースのインスタンスを再起動した場合、データベース起動トリガーによってリカバリ・アプライアンスは自動的に再起動されます。唯一の例外は、RESETLOGSオプションを使用してメタデータ・データベースを再起動した場合で、これにはstartup_recovery_applianceプロシージャを実行して破損したメタデータを修復する必要があります。

構文

PROCEDURE startup_recovery_appliance;

UPDATE_DB

このプロシージャは、指定の保護されたデータベースに割り当てられている属性を変更します。

構文

PROCEDURE update_db (
   db_unique_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   reserved_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   db_timezone IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   incarnations IN VARCHAR2 DEFAULT 'CURRENT');

パラメータ

表12-41 UPDATE_DBのパラメータ

パラメータ 説明

db_unique_name

データベースのDB_UNIQUE_NAME

protection_policy_name

データベースに割り当てる保護ポリシーの名前。保護ポリシーは存在する必要があります。

新しい保護ポリシーによって新しいストレージ操作が制御されます。新旧の保護ポリシーで異なる記憶域の場所を指定している場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックグラウンド・タスクを起動して古い記憶域の場所から新しい場所にデータが移動されます。不要になっていないバックアップのみが移動されます。

記憶域の場所の間を移動する必要がある場合、移動が開始されるまで、RA_DATABASEビューには新しい保護ポリシーが表示されません。

リカバリ・アプライアンスでは、より高い優先度の作業を実行する必要がある場合、移動の開始までに数時間かかることもあります。

reserved_space

「ADD_DB」を参照してください。

db_timezone

このデータベースが位置するタイムゾーン。デフォルトでは、保護されたデータベースはリカバリ・アプライアンスと同じタイムゾーンに割り当てられます。保護されたデータベースが異なるタイムゾーンにある場合、このプロシージャを使用してデータベースを正しいタイムゾーンに割り当てます。

incarnations

更新対象となるすべての前のデータベース・インカネーションに対するキーのカンマ区切りのリスト。デフォルトでは、このプロシージャは、現在のインカネーションを更新します。このリストに現在のインカネーション・キーが含まれている場合、保護されたデータベースの管理者がパラメータ・ファイルでタイムゾーンを指定していなければ、このプロシージャはdbinc表とnode表内の現在のインカネーションに対応する行のみを更新します。dbinc表内のエントリが有効な場合、このプロシージャはリスト内の他のすべてのインカネーションに対するエントリを更新します。

UPDATE_POLLING_POLICY

このプロシージャは、既存のバックアップのポーリング・ポリシーのパラメータを変更します。

NULLのパラメータでは、既存の値が維持されます。

構文

PROCEDURE update_polling_policy (
   polling_policy_name IN VARCHAR2,
   polling_location IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   polling_frequency IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   delete_input IN BOOLEAN DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-42 UPDATE_POLLING_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

polling_policy_name

更新するバックアップのポーリング・ポリシーの名前。

polling_location

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

polling_frequency

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

delete_input

「CREATE_POLLING_POLICY」を参照してください。

UPDATE_PROTECTION_POLICY

このプロシージャは、既存の保護ポリシーのパラメータを変更します。

パラメータがNULLの場合、次に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_protection_policy (
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   storage_location_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   polling_policy_name IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   recovery_window_goal IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   max_retention_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p3'),
   recovery_window_sbt IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p2'),
   unprotected_window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p4'),
   guaranteed_copy IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   allow_backup_deletion IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   store_and_forward IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-43 UPDATE_PROTECTION_POLICYのパラメータ

パラメータ 説明

protection_policy_name

更新する保護ポリシーの名前。

description

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

storage_location_name

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

この保護ポリシーの記憶域の場所を変更した場合、リカバリ・アプライアンスでは、バックグラウンド・ジョブを起動して古い記憶域の場所から新しい記憶域の場所にデータが移動されます。

polling_policy_name

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

recovery_window_goal

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

max_retention_window

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、古い値が維持されます。指定した場合(NULLと指定した場合も含む)、新しい値が設定されます。

recovery_window_sbt

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

unprotected_window

このパラメータを指定しない場合、ポリシーでは既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

guaranteed_copy

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

allow_backup_deletion

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

store_and_forward

「CREATE_PROTECTION_POLICY」を参照してください。

UPDATE_REPLICATION_SERVER

このプロシージャは、レプリケーション・サーバー構成の設定を変更します。

レプリケーション・サーバーのパラメータの変更に関して、次の制約に注意してください。

構成では、元のCREATE_REPLICATION_SERVERコールのsbt_parms文字列が維持されません。max_streams以外のパラメータを変更する場合、この値を渡す必要があります。

max_streams以外の設定を変更するには、PAUSE_REPLICATION_SERVERをコールして、レプリケーションを一時停止する必要があります。

次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値がnullのsbt_parms以外のパラメータは変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_replication_server (
   replication_server_name IN VARCHAR2,
   sbt_so_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   sbt_parms IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   max_streams IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p4'),
   catalog_user_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   wallet_alias IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   wallet_path IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   proxy_url IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'),
   proxy_port IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p3'),
   http_timeout IN NUMBER DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-44 UPDATE_REPLICATION_SERVERのパラメータ

パラメータ 説明

replication_server_name

更新するレプリケーション・サーバー構成の名前。この値は、格納する前に大文字に変換されます。

sbt_so_name

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

sbt_parms

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

max_streams

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

catalog_user_name

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

wallet_alias

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

wallet_path

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。パスはfile:で始める必要があります。

proxy_url

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

proxy_port

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

http_timeout

「CREATE_REPLICATION_SERVER」を参照してください。

UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SET

このプロシージャは、指定されたSBT属性セットのパラメータを更新します。

パラメータがnullの場合、次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_attribute_set(
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   streams IN NUMBER DEFAULT dbms_ra_misc.number2null('p1'),
   poolid IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'),
   send IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p3'));

パラメータ

表12-45 UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SETのパラメータ

パラメータ 説明

attribute_set_name

更新するSBT属性セットの名前。

streams

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

poolid

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

parms

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

send

「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、指定されたSBTジョブのパラメータを更新します。

パラメータがnullの場合、次のパラメータの説明に記載されている場合を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   backup_type IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   priority IN NUMBER DEFAULT NULL,
   copies IN NUMBER DEFAULT NULL,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT dbms_ra_misc.intervalnull('p2'),
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-46 UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

更新するSBTジョブ・テンプレートの名前。

attribute_set_name

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

backup_type

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

from_tag

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

priority

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

copies

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

window

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

compression_algorithm

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、またはNULLを指定する場合、リカバリ・アプライアンスでは既存の値が維持されます。値を指定した場合、これが新しい設定になります。

このテンプレートから圧縮アルゴリズムを削除するには、OFFを指定します。これによって、COMPRESSION_ALGORITHMの値がNONEに変更されます。

encryption_algorithm

「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください。

UPDATE_SBT_LIBRARY

このプロシージャは、指定されたSBTライブラリのパラメータを変更します。

パラメータがnullの場合、parmsおよびsendの説明での記載を除き、値は変更されないままです。

構文

PROCEDURE update_sbt_library (
   lib_name IN VARCHAR2,
   drives IN NUMBER DEFAULT NULL,
   restore_drives IN NUMBER DEFAULT NULL,
   parms IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p1'),
   send IN VARCHAR2 DEFAULT dbms_ra_misc.varchar2null('p2'));

パラメータ

表12-47 UPDATE_SBT_LIBRARYのパラメータ

パラメータ 説明

lib_name

パラメータを変更するSBTライブラリの名前。

drives

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

restore_drives

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

parms

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

send

「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください。

このパラメータを指定しない場合、既存の値が維持されます。値(nullを含む)を指定すると、新しい値が設定されます。

UPDATE_STORAGE_LOCATION

このプロシージャは、指定された記憶域の場所に追加領域を割り当てます。記憶域の場所で使用される領域の容量を減らすことはできません。

構文

PROCEDURE update_storage_location (
   storage_location_name IN VARCHAR2,
   storage_location_dests IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表12-48 UPDATE_STORAGE_LOCATIONのパラメータ

パラメータ 説明

storage_location_name

更新する記憶域の場所の名前。

storage_location_dests

このパラメータは、CREATE_STORAGE_LOCATIONの対応するパラメータと同じ形式の文字列を受け入れます。このパラメータはオプションであり、元のディスク・グループのいずれかを含めることも、いずれも含めないこともできます。

このプロシージャは、storage_location_destsパラメータに指定したディスク・グループごとに、ディスク・グループをこの記憶域の場所に追加し(すでにその場所に組み込まれている場合を除く)、リクエストされた領域の容量を記憶域の場所に追加します。サイズの指定がない場合、この記憶域の場所にはディスク・グループ内のすべての空き領域が割り当てられます。サイズを指定し、そのサイズがこのディスク・グループからすでに割り当てられている領域の容量を上回っている場合、この記憶域の場所には指定した記憶域の容量が割り当てられます。

この記憶域の場所に追加する新しいディスク・グループの割当て単位サイズは、この記憶域の場所にすでに割り当てられているディスク・グループと同じである必要があります。

この記憶域の場所にすでに追加されている既存のディスク・グループはすべて、このプロシージャの実行中に明示的に指定していない場合でも、この場所に割り当てられたままです。

このプロシージャは、記憶域の宛先に対する変更の処理に加えて、記憶域の場所が以前に作成または更新されたときに明示的なサイズなしに指定されたディスク・グループを再調査します。再調査されたディスク・グループのいずれかで追加の空き領域が使用できる場合、その領域が記憶域の場所に割り当てられます。