トピック:
次のように空きディスク領域を割り当てます。
Oracle GoldenGateダウンロード・ファイルのサイズを確認するには、Oracle Software Delivery Cloudから選択したビルドをダウンロードする前に、「サイズ」列を表示します。表示される値は、圧縮形式でのファイルのサイズです。ディスクで解凍した後のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリのサイズは、それより大幅に大きくなります。
Oracle GoldenGateの証跡(作業データが含まれているファイル)をホストするシステムに追加の1GB以上のディスク容量を割り当てます。証跡によって消費される領域は処理されるデータ量に応じて異なるため、これとは多少異なる容量が必要となる場合があります。『Oracle GoldenGateの管理』で証跡のサイズ設定のガイドラインを参照してください。
デフォルトでは、Oracle GoldenGateによってOracle GoldenGateインストール・ディレクトリのdirtmp
サブディレクトリにディスクにスワップされるデータが保持されます。キャッシュ・マネージャは、ファイル・システムのすべての空き容量を使用可能とみなします。このディレクトリは、トランザクションのサイズの増加に伴ってトランザクションの量が増加すると、すぐに一杯になります。I/O競合とディスク関連のExtractの失敗を防ぐには、ディスクをこのディレクトリ専用にします。CACHEMGR
パラメータのCACHEDIRECTORY
オプションを使用して、このディレクトリに名前とサイズを割り当てることができます。CACHEMGR
のCACHESIZE
オプションにより、トランザクション・データのキャッシュに使用できる仮想メモリー量(キャッシュ・サイズ)の弱い制限が設定されます。これらのオプションのデフォルト値およびシステム調整が必要な場合の詳しい説明については、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。
親トピック: DB2 LUWデータベースへのインストール
Oracle GoldenGate Extractプロセスは、DB2 LUWソース・データベースのトランザクション・ログ・ファイルを読み取るため、管理APIのDB2READLOG
関数を呼び出します。DB2READLOG
の他に、Extractは他の少数のAPIルーチンを使用して、起動時にソース・データベースの構成をチェックします。
Oracle GoldenGate Replicatプロセスは、DB2 LUWターゲット・データベースでDB2CLIインタフェースを使用します。このインタフェースのインストール方法は、DB2のドキュメントを参照してください。
データベースがローカルで定義されているかぎり、Oracle GoldenGateがインストールされているサーバーとは別のサーバーにデータベースを配置できます。次の例では、データベースmydb
をabc123
にあるデータとともにローカルで使用できます。
catalog tcpip node abc123 remote abc123.us.mycompany.com server 00000catalog db mydb as abc123 at node abc123 AUTHENTICATION server
DB2 Universal Databaseにはdb2trc
と呼ばれる内部トレース機能があり、プロセス間通信リソース(IPC)を取得します(セマフォおよび共有メモリーの両方)。DB2のトレースが有効になっていなくても、オペレーティング・システムに対するsemget()
呼出しを発行する場合があります。IPCリソースが取得されないことにより、これらの呼出しが失敗するため、DB2クライアントで次のコマンドを発行する必要があります。
db2trc alloc
ローカル・データベースを使用するDB2クライアントで最適なパフォーマンスを得るために、同じマシンにあるデータベースにOracle GoldenGateを接続するときには、TCP/IPではなくローカル・ノード・カタログを作成することをお薦めします。ローカル・ノードはIPCを使用するため、ソケットAPIを使用してローカル・データベースにアクセスするTCP/IPノードよりかなり高速になります。
親トピック: DB2 LUWデータベースへのインストール
Oracle GoldenGate専用のデータベース・ユーザーを作成します。データベースに接続する必要のあるすべてのOracle GoldenGateプロセスに対して同じユーザーでもかまいません。
Extract (ソース・データベース)
Replicat (ターゲット・データベース)
DEFGEN
(ソース・データベースまたはターゲット・データベース)
データのセキュリティを維持したり、Oracle GoldenGateの処理を的確に監視したりするには、他のユーザー、アプリケーションまたはプロセスに対してOracle GoldenGateデータベース・ユーザーでのログインまたは操作を許可しないでください。Oracle GoldenGate資格証明ストアにログイン資格証明を格納することをお薦めします。資格証明ストアはログイン名およびパスワードにローカルのセキュアなストレージを利用し、Oracle GoldenGateのパラメータ・ファイルにある別名のみを指定することを許可します。このオプションおよび代替のセキュリティ・オプションの詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』を参照してください。
システム管理者(SYSADM
)またはデータベース管理者(DBADM
)権限を、Extractを実行するデータベース・ユーザーに割り当てます。ExtractユーザーにDBADM
を付与するには、SYSADM
権限を持つユーザーが次のGRANT文を発行します。
GRANT DBADM ON DATABASE TO USER user
この権限は、DB2 Control CenterのUser and Group Objects
フォルダからも付与できます。Oracle GoldenGateプロセスに割り当てられているユーザーのデータベース・タブでは、「Database Administrative Authority」ボックスが選択されている必要があります。
注意:
Extractユーザーに必要な権限がない場合、Extractは次のエラーを記録して停止します。
[SC=-1224:SQL1224N A database agent could not be started to service a request, or was terminated as a result of a database system shutdown or a force command. SQL STATE 55032: The CONNECT statement is invalid, because the database manager was stopped after this application was started]
Replicatを実行しているデータベース・ユーザーに少なくとも次の権限を付与します。
ターゲット・データベースに対するローカルのCONNECT
システム・カタログ・ビューに対するSELECT
ターゲット表に対するSELECT
、INSERT
、UPDATE
およびDELETE
親トピック: DB2 LUWデータベースへのインストール
Oracle GoldenGate for DB2 LUWをインストールするには、次の構成のいずれかを使用します。
DB2 LUWデータベース・サーバーにOracle GoldenGateをインストールします。すべてのプラットフォームへのインストールを参照してください。
Oracle GoldenGateを別のサーバーにインストールし、DB2 Connectを介してデータベース・サーバーにリモートから接続するようOracle GoldenGateを構成します。DB2 LUWに対してサポートされるOracle GoldenGateの機能はすべて、この構成でサポートされます。このオプションを使用するには、「リモートの取得または配信用のシステムの選択と構成」に進みます。
DB2Connectを使用したz/OSシステムへのリモート配信を使用する手順
親トピック: DB2 LUWデータベースへのインストール
リモート・インストールでは、ソースまたはターゲットのデータベース・サーバーに対してリモートのサーバーにOracle GoldenGateをインストールします。このサーバーは、DB2 for LUWデータベースに対してOracle GoldenGateでサポートされているLinux、UNIXまたはWindowsプラットフォームです。Oracle GoldenGateのビルドは、インストール・サーバーで実行されているDB2 LUWのバージョンに適合する必要があります。
注意:
データベースがビッグ・エンディアン(AIX)サーバー上で実行され、Oracle GoldenGateキャプチャがリトル・エンディアン(Linux)サーバー上で実行されている場合、リモートの取得はサポートされません。
この構成では、データベースの場所はExtractおよびReplicatに対して透過的です。ExtractはソースDB2 LUWデータベース・サーバーのDB2ログを読み取ることができ、ReplicatはターゲットDB2 LUWサーバーにデータを適用できます。
リモートの取得または配信を構成する手順:
親トピック: DB2 LUWデータベースへのインストール