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Oracle®Fusion Middleware Oracle GoldenGate環境の保護
12c (12.3.0.1)
E98561-01
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12 ENCKEYSファイルへの暗号化鍵の移入

ENCKEYSファイルを使用する方法を学習します。

セキュリティ機能を使用する場合、暗号化鍵を生成して格納する必要があります。

独自の鍵を定義するか、Oracle GoldenGateのKEYGENユーティリティを実行してランダムな鍵を作成できます。

トピック:

12.1 独自の鍵の定義

任意のツールを使用します。鍵の値は、次のいずれかの形式で最大256ビット(32バイト)です。

  • 引用符で囲んだ英数字の文字列("Dailykey"など)

  • 接頭辞0xを付けた16進文字列(0x420E61BE7002D63560929CCA17A4E1FBなど)

12.2 KEYGENを使用した鍵の生成

ソース・システムでディレクトリをOracle GoldenGateのホーム・ディレクトリに変更し、次のシェル・コマンドを発行します。必要に応じて、複数の鍵を作成できます。鍵の値は画面に戻されます。これらをコピーしてENCKEYSファイルに貼り付けることができます。

KEYGEN key_length n

説明:

  • key lengthは、最大256ビット(32バイト)の暗号化鍵の長さです。

  • nは、生成する鍵の数を示します。

例:

KEYGEN 128 4

12.3 ENCKEYS参照ファイルの作成とデータ移入

  1. ソース・システムで、新しいASCIIテキスト・ファイルを開きます。
  2. 生成した鍵の値ごとに、任意の論理名に続けて鍵の値を入力します。
    • 鍵の名前には、空白または引用符のない1から24個の英数字文字列を指定できます。

    • 行を分けて複数の鍵の定義を配置します。

    • 鍵の名前または値は、引用符で囲まないでください。囲むとテキストとして解釈されます。

      次のサンプルのENCKEYSファイルを参考用として使用してください。

      暗号化鍵名 暗号化鍵値
      ## Key name
      superkey
      secretkey
      superkey1
      superkey2
      superkey3
      Key value
      0x420E61BE7002D63560929CCA17A4E1FB
      0x027742185BBF232D7C664A5E1A76B040
      0x42DACD1B0E94539763C6699D3AE8E200
      0x0343AD757A50A08E7F9A17313DBAB045
      0x43AC8DCE660CED861B6DC4C6408C7E8A
  3. Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに、このファイルを拡張子なしで、すべて大文字のENCKEYSという名前で保存します。
  4. ENCKEYSファイルを、すべてのシステムのOracle GoldenGateインストール・ディレクトリにコピーします。すべてのENCKEYSファイルに含まれる鍵の名前および値は同一である必要があり、同一でないとデータ交換に失敗し、ExtractおよびCollectorは次のメッセージとともに中断します。
    GGS error 118 – TCP/IP Server with invalid data.