3 既知の問題と回避方法

この章では、リリース時点での既知の問題について説明します。

3.1 リリース12.3.0.1.181228 - 2019年2月

Microsoft Azure SQL Databaseのサポートされていないパラメータ

DBOPTIONS USEREPLICATIONUSERパラメータとDBOPTIONS USEODBCパラメータは、Microsoft Azure SQL Databaseターゲットではサポートされていません。

ADD HEARTBEATTABLEパラメータとDELETE HEARTBEATTABLEパラメータは、Azure SQL Databaseターゲットではサポートされていません。

回避方法

なし。

3.2 リリース12.3.0.1.6 - 2018年7月

バグ28091901 - MySQL: DDLレプリケーションの双方向のフィルタリングがサポートされない

Oracle GoldenGate 12(c) 12.3.0.1はMySQLでのDDLレプリケーションの双方向のフィルタリングをサポートしていません。
回避方法

なし。

バグ27819094 - Oracle: ReplicatエラーOGG-00665 OCI Error writing LOB for column xxx 24801-ORA-24801: occurred

Oracle GoldenGateでは、LOBへのゼロ・バイトの書込みはサポートされません。

回避方法

なし。

バグ27938481 - ALLOWDUPTARGETMAPの使用時に、非統合並列ReplicatがORA-01403エラーで失敗する

統合Replicat、統合モードの並列Replicatおよび非統合モードの並列Replicatが、ターゲット表のキー列のセットが異なるときに行が見つからないために異常終了する場合があります。

回避方法

なし。

3.3 リリース12.3.0.1.5 - 2018年6月

バグ28091901 - MySQL: DDLレプリケーションの双方向のフィルタリングがサポートされない

Oracle GoldenGate 12(c) 12.3.0.1はMySQLでのDDLレプリケーションの双方向のフィルタリングをサポートしていません。
回避方法
なし。

バグ27819094 - Oracle: ReplicatエラーOGG-00665 OCI Error writing LOB for column xxx 24801-ORA-24801: occurred

Oracle GoldenGateでは、LOBへのゼロ・バイトの書込みはサポートされません。

回避方法
なし

3.4 リリース12.3.0.1.4 - 2018年5月

 バグ27812006 - Oracle: PURGE WALLETでMASTERKEYが削除されない

Oracle GoldenGate12c (12.3.0.1)で、ウォレットのmasterkeyを削除してからウォレットをパージした場合、削除の取消操作によって、削除されたキーが再度追加されたことがレポートされます。
回避方法
なし。

 バグ28001613 - HP-UX: FIPSモードが有効化されている場合、Oracle GoldenGate Collectorが起動しない

Oracle GoldenGate Collectorを確実に起動するために、Oracle 11gデータベースのHP-UXではFIPS 140モードを有効化できません。
回避方法
なし。

バグ28000908 - zLinux: タスク・マネージャのSEGVでが管理サーバーにエラーが発生する

タスク・マネージャのセグメント違反(SEGV)で管理サーバーが異常終了することがあります。
回避方法
なし。

バグ27248167 - Oracle: 適切にレプリケートされないタイム・ゾーン

Oracleで一部のタイム・ゾーンが適切にレプリケートされません。該当するタイム・ゾーンは、次のとおりです。
  • AMERICA/FORT_NELSON

  • EUROPE/ASTRAKHAN

  • EUROPE/KIROV

  • EUROPE/ULYANOVSK

  • ASIA/BARNAUL

  • ASIA/TOMSK

回避方法

なし

バグ26782577 - Oracle: LOBの表外列のALTIDにデータがない

パーティション化された表で altidパラメータを使用する際、LOBデータは同期しません。REDOログのLOBマーカー・レコードには、実表のオブジェクトIDが含まれており、 altidパラメータによってフィルタリングで除外されます。

回避方法

なし

バグ27732417 - Linux x86-64: Oracle GoldenGate12c (12.3.0.1.x)

Oracle GoldenGate OUI 12.3.0.1.xの場合は、Oracle Databaseを実行しているLinux x86-64システムにopatchを適用する前に、最新のOUI opatchバージョンをインストールする必要があります。
回避方法
なし

3.5 リリース12.3.0.1.2 - 2017年12月

バグ27208108 - SQL Server CDC: Extractおよびogg_cdc_cleanup_setupではCDCクリーン・アップの無効化を受け入れる必要がある

Extractは、SQL Server CDCクリーン・アップ・ジョブの存在を検出したときにエラーを報告します。

回避方法

このエラーを警告に変更して、CDCクリーン・アップをExtractで管理する場合はSQL Server CDCクリーン・アップ・ジョブを無効にする必要があることを通知するようにします。

バグ26929711 - DB2 z/OS: ERROR OGG-00551 Database operation failed: init sp - executeODBCエラー

DB2 for z/OS V11に対してOracle GoldenGate Extractを互換性モードで実行する場合、ExtractはAPIを読み取るログに必要なデータベースのバージョンを正しく識別することに失敗します。 互換性モードでは、ExtractはDB2 for z/OS V11をV10として識別します。これによりログ読取りにおいて、V10ストアド・プロシージャの誤った選択が行われます。

回避方法

なし

バグ26929711 - Oracle: ExtractがOGG-10461 failed to retrieve timestamp error で異常終了する

自動変更検出解決が使用可能な表でクラシックReplicatを使用中に、ツームストン表の挿入の一部が失われたためにExtractが異常終了します。これは、ツームストーン表にレコードを挿入する内部トリガーが、ユーザーのDMLでのみトリガーし、クラシックReplicatがすべてのトリガーを抑止するためです。

回避方法

なし

3.6 リリース12.3.0.1.0 - 2017年8月初期リリース

バグ27917936 — Oracle: タスク・ベースの初期ロードはOracle GoldenGate Microservices Architectureでサポートされない

タスクベースの初期ロードはOracle GoldenGate MAで無効になっています。ただし、ファイルベースの初期ロードは完全にサポートされています。
回避方法
MAではファイルベースの初期ロードを使用してください

バグ26856080 — Oracle: 管理クライアントのAUTORESTARTのヘルプ・コマンドが機能しない

管理クライアントで、AUTORESTARTパラメータのヘルプ・コマンドが欠落しています。

回避方法

なし

バグ26190334 — 12.3 OGG Core ClassicモードでのJAgent排他的サポートに関するドキュメント更新

JAgentではOracle GoldenGateのClassicモードのみがサポートされ、Microservices Architectureはサポートされません。

回避方法

なし

バグ25897967 — Oracle: Oracle GoldenGateをアンインストールする前に、デプロイメントを削除しServiceManagerプロセスを停止する必要がある

OGG_HOME/deinstall/deinstall.shが実行されたときにOracle GoldenGate 12.3プロセスが実行している場合、アンインストール後もそれらのプロセスが実行し続けます。関連するバイナリが存在しなくなっているため、孤立したサービスのプロセスIDが使用できなくなります。ただし、サービス・マネージャ・プロセスは稼働し、元のポートでリスニングし続けています。後からデプロイメントを追加しようとすると(Oracle GoldenGate Microservices Architectureの再インストール後)、アクティブな既存のサービス・マネージャ・ポートが検出されるためにブロックされることがあります。

回避方法

Oracle GoldenGate MAをアンインストールするとき、ベスト・プラクティスとしは、関連するすべてのデプロイメントを削除するか、それらのプロセスを停止してください(あるいは両方とも行います)。さらに、サービス・マネージャのプロセスIDを特定し、手動でプロセスを停止します。サービス・マネージャがオペレーティング・システムのサービス・デーモンとして設定されている場合、deinstall.shでは構成がクリーンアップされません。このため、このタスクも手動で行います。

バグ26104564 — Oracle: AUTORESTARTタスクを削除すると、AUTORESTARTタスクによって起動されたERが強制終了される

executeタスクが削除されると、関連するERプロセスが強制終了されます。これは、ERプロセスの実行状態がタスクによって所有されているためです。

回避方法

"execute"タスクを作成する正しい方法は次のとおりです。

  1. ERプロセスを停止状態で作成します。

  2. タスクを作成します。

  3. タスクを開始します。

バグ25502490 — Oracle: Solaris SparcホストにMAをデプロイできない 

Solaris SparcまたはSolaris x86_64上でOracle GoldenGateを実行する前に、LD_LIBRARY_PATH_64環境変数を正しく設定する必要があります。

回避方法

構成ウィザードまたはOracle GoldenGateの任意の実行可能ファイルを実行する前に、次の2つのうちいずれかの方法でこの問題を解決できます。

  • Solarisと一緒にインストールされた/usr/sfw/lib/sparcv9ディレクトリ,をLD_LIBRARY_PATH_64環境変数から削除します。この回避方法をお薦めします。

  • 最初のエントリとして$OGG_HOME/libを含むようにLD_LIBRARY_PATH_64環境変数を更新します。

バグ22826452 — WILDCARDRESOLVE IMMEDIATEを使用した場合にExtractでレコードが取得されない

マルチテナント環境では、システムでDDLを実行する場合にWILDCARDRESOLVE IMMEDIATEを使用しないでください。DDL操作の後でExtractがレコードを取得できない場合があります。

回避方法

なし

バグ22739872 — Oracle: MGRプロセスが異常終了した場合、START MGRがXAGENABLEd設定でハングする場合がある

XAGENABLEを使用するとき、GGSCIからマネージャを起動してすぐに異常終了した場合、コマンドがハングすることがあります。

回避方法

なし

バグ22967088 — Oracle: IRが3117で異常終了する。ORA-03117: 2タスク保存領域がオーバーフローしました

統合ReplicatがOGG-00665OCI Error Flushing database inbound server, ‘..’ (status = 3117-: two-task save area overflow)で異常終了すると、ENABLEMONITORINGが無効になります。

回避方法

Replicatを再起動します。

バグ19512704 — Oracle: @BINTOHEXおよび@STRCAT関数の結果が間違っている

BINTOHEXが使用された文字列をSTRCATを使用して連結しようとすると、正しくない情報が返されます。

回避方法

なし

バグ22854712 — Oracle: NOUSERIDでダウンストリーム・モードを強制する必要がある

NOUSERIDパラメータはダウンストリーム統合Extractのみでサポートされます。

回避方法

なし

バグ25043127 — ユーザー・イグジットでのMAPINVISIBLECOLUMNSおよびNOMAPINVISIBLECOLUMNSの使用

MAPINVISIBLECOLUMNSおよびNOMAPINVISIBLECOLUMNSのパラメータは、ユーザー・イグジットで正しく機能しません。

回避方法

なし

AIXでのXL C++ランタイム環境

Oracle GoldenGateを使用するAIXシステムにXL C++ランタイム環境(RTE)バージョン13.1をインストールする必要があります。これ以前のRTEバージョンではOracle GoldenGateが実行できないためです。

回避方法

Oracle GoldenGateをインストールする前にRTEバージョン13.1がインストールされていることを確認します。

バグ26564428 — Solaris 10: スキーマ名が指定されている場合、Replicatは導出されたオブジェクトをマップしない

パフォーマンス・メトリック・サーバーのホーム・ページに統計が正しく表示されません。

回避方法

なし

バグ26564428 — スキーマ名が指定されている場合、Replicatは導出されたオブジェクトをマップしない

DDL (CREATE TRIGGER tkggu1.mytrigger1など)で導出されるオブジェクト(索引およびトリガー)にソース・スキーマ名を付けると、導出されるオブジェクトがReplicatによって正しくマッピングされません。mapderivedはReplicatのデフォルトであるため、マップ文を使用してマップを行う必要があります。

回避方法

導出されるオブジェクト名にDDL文でソース・スキーマ名を付けないでください。そうすると、文が正しいスキーマに対して実行されます。

バグ26533353 — 「Integrate with XAG」オプションが使用されている場合、デプロイメントの作成が失敗する 

「Integrate with XAG」オプションを使用してデプロイメントを作成すると、サービス・マネージャが起動しなくなります。

回避方法

なし

バグ26501195 — Solaris10でrealpath()の解決が失敗する - index.htmlではなく404が返される  

MAサービス・マネージャとサーバーのWebページがSolaris 10では表示されません。

回避方法

これらのページを表示するにはSolaris 11にアップグレードします。

バグ26596046 — SQL Server: CDC ExtractでOGG-14053が発生し、myheartのデータが処理されない

Oracle以外の双方向およびカスケードのHEARTBEATTABLE実装ではOracle GoldenGate が正常に作動しません。

回避方法

なし

バグ26593572 — 管理クライアントが、非管理ユーザーとしてデプロイメントに接続できない

管理クライアントが、非管理ユーザーとしてデプロイメントに接続することができません。

回避方法

管理クライアントがデプロイメントに接続できるのは、デプロイメント時に指定した資格証明を使用するときのみです。

バグ26613655 — SQL Server CDC: GGSCI ADD HEARTBEATTABLEでフェッチ・プロセスが作成されない

ADD HEARTBEATTABLEコマンドでSQL ServerのCDC Extractに必要なすべてのオブジェクトが作成されません。

回避方法

HEARTBEATTABLEエントリを作成した後で、GGSCIを使用してADD TRANDATA schema.gg_heartbeatADD TRANDATA schema.gg_heartbeat_seedを実行します。

Mac OSブラウザのサポート

Mac OSでは埋込みUIに対してMozilla Firefoxブラウザがサポートされません。

回避方法

別のブラウザを使用してください。

バグ25061436 — DB2 for i: システム時間の変更のロールバック時にExtractが停止したりレコードが失われたりする

システム・シーケンス番号の生成に関してIBMで問題が発生しています。夏時間が終了する際の調整期間である午前2時からの1時間でシステム・シーケンス番号がロールバックします。これにより、データが失われたり、Extractがハングしたりすることがあります。

回避方法

夏時間が終了する際に現地時間の午前2時以前にExtractを停止し、標準時間の午前2時になるまで待ってから、Extractを再起動します。

バグ26546679 — SQL Server CDC: サポートされないデータ型に関して、リリース・ノートのドキュメントが必要

SPARSE列、sql_variantデータ型またはFILESTREAM属性を含む表についてDMLを処理する場合、Extractで障害が発生することがあります。

回避方法

これらの表をExtractから削除する必要があります。これには、TABLEEXCLUDEパラメータを使用するか、DELETE TRANDATAを使用して特定の表のTRANDATAを削除してください

バグ26492075 — SQL Server CDC: データベースとは異なるキャラクタ・セットを使用した無効な文字が列で見つかる

SQL Serverの変更データ取得機能の制約のために、データベースの照合と異なる列レベルの照合によって、正しくないデータが文字データのCDC表に書き込まれ、ExtractはCDC表に書き込まれたとおりにそれらを取得する可能性があります。

回避方法

なし

バグ26046195 — SQL Server CDC: 2012より前のバージョンでは主キーの更新に問題がある

SQL Server 2008および2008R2の変更データ取得は、主キーの更新を、同じトランザクションに含まれないDeleteまたはInsertとしてCTステージング表に書き込むことがあります。これが発生すると、証跡に書き込まれるデータでは、Deleteの後にInsertが続きます。これはターゲットの外部キー制約に影響することがあります。

回避方法

ターゲット表の外部キー制約を無効にします。

バグ26768896 — CDC Extract for SQL Server 2016 SP1+ Standard Edition:

DELETE HEARTBEATTABLEコマンドではすべてのハートビート・オブジェクトは削除されません。

回避方法

すべてのHeartbeatコンポーネントを手動で削除する必要があります。

バグ26020817 - Oracle: DSTがDSTから非DSTに遷移する間、Extractでは実際のLAG + 1時間になる

Oracle GoldenGate ExtractタイムスタンプがDST変更後、調整されません。DSTから非DSTへの時間遷移がある場合、Extractには実際のラグ値+ 3600秒(1時間)があります(毎年11月)。これは、午前1時から午前2時(非DST)に発生します。

回避方法

なし

バグ26812463 - Oracle: GRANT ... TO ... IDENTIFIED BY DDL操作

ユーザーを作成して同時にユーザーに権限を付与する組合せDDL操作は、クラシックExtractのDDLレプリケーションではサポートされません。たとえば、GRANT DBA TO scott IDENTIFIED BY tiger;はサポートされているDDL操作ではなく、こうした種類の操作が行われるとReplicatは異常終了します。

回避方法

これは、DDL操作を2つのコマンドに分割することで回避できます。最初のDDLでユーザーを作成し、2番目のDDLで新しいユーザーに権限を付与します。

バグ27622553 — SQL Server CDC: Oracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)のReplicatは、Oracle GoldenGate 12c (12.3.0.1) SQL Server CDC ExtractのLSN形式をサポートしていない

Oracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)および下位リリースでは、Oracle GoldenGate 12c (12.3.0.1)で導入されたCDC ExtractのLSN形式をサポートしていません。そのため、ATCSNおよびAFTERSCNはサポートされません。Oracle GoldenGate 12c (12.3.0.1)のCDC Extractから生成されたATCSNまたはAFTERCSNを使用してOracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)のReplicatを配置した場合、Oracle GoldenGate 12c (12.3.0.1)のCDC Extractによって証跡に格納されるLSN 値はクラシックExtractとは異なります。ExtractでFORMAT RELEASE Oracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)を使用するかどうかは関係ありません。

回避方法
なし