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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E80600-02
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10 配信先の設定

この章では、BI Publisherのレポートをプリンタ、電子メール・サーバー、FTPサーバー、WebDavサーバー、コンテンツ・サーバーおよびクラウド・サーバーへ配信するために必要な設定について説明します。また、HTTP通知サーバーの設定方法についても説明します。

内容は次のとおりです。

配信オプションの構成

配信構成オプションページを使用して、BI Publisherからの電子メール配信と通知、およびSSL証明書ファイルの定義に関する一般プロパティを設定します。

配信オプションを構成する手順は次のとおりです。

  1. 次に示すように、「管理」ページで「配信構成」を選択します。
  2. 次のプロパティを入力します。
    • SSL証明書ファイル: インストールでSSLが有効で、BI Publisherに組込みのデフォルト証明書を使用する場合は、このフィールドを空欄のままにしておきます。Verisignなどの信頼できる認証局により署名された証明書をサーバーで使用する場合でも、SSLはデフォルト証明書で動作します。このフィールドは、ユーザーが自己署名証明書でSSLを使用する場合のみ必須です。自己署名証明書とは信頼できる認証局以外(通常はユーザー)で署名された証明書のことです。

    • 電子メール送信者アドレス: BI Publisherサーバーからの電子メール・レポートの配信時に表示する送信元アドレスを入力します。デフォルト値は、bipublisher-report@oracle.comです。

    • 配信通知電子メール送信者のアドレス: BI Publisherサーバーから配信された通知に表示する送信元アドレスを入力します。デフォルト値は、bipublisher-notification@oracle.comです。

    • 成功通知の件名: レポートのステータスが成功の場合に電子メール通知の受信者に表示する件名行を入力します。

    • 警告通知の件名: レポートのステータスが警告の場合に電子メール通知の受信者に表示する件名行を入力します。

    • 失敗通知の件名: レポートのステータスが失敗の場合に電子メール通知の受信者に表示する件名行を入力します。

    • スキップされた通知の件名: レポートのステータスがスキップの場合に電子メール通知の受信者に表示する件名行を入力します。

    • システムのプロキシ設定の使用 - これを選択すると、配信マネージャは、Java Runtime Environmentでプロキシ・サーバー設定を検索します。

      次の点に注意してください。

      • プリンタ、FAX、WebDAV、HTTPおよびCUPSサーバーでは、SSLを使用しない場合、プロキシ・サーバーとしてhttpプロトコルを使用します。SSL使用の場合、httpsプロキシ設定が使用されます。

      • FTPおよびSFTPでは、FTPのプロキシ設定が使用されます。

      • コンテンツ・サーバーおよび電子メール・サーバーでは、この設定にかかわらず、プロキシはサポートされません。

      配信サーバー別に、個別のサーバー設定ページのプロキシ構成フィールドを使用して、プロキシ・サーバーをオーバーライドできます。配信サーバーのプロキシ・サーバーとポートが構成されている場合は、Java Runtime Environmentで定義されたプロキシ・サーバーとポートではなく、配信サーバーに対して構成されているプロキシ・サーバーとポートが配信マネージャで使用されます。クラウドのインストールでは、このチェック・ボックスは必ず選択されており、個別のサーバー設定で選択を解除したり、オーバーライドしたりすることはできません。

プリンタの追加

BI Publisherの実行環境(Linux、UnixまたはWindows)にかかわらず、任意のIPPサーバーをプリンタ宛先に指定できます。

最も簡単なオプションとして、プリンタ自体をIPPサーバーにできますが、プリンタがIPPをネイティブにサポートしていない場合は、IPPをサポートする印刷サーバー(CUPSなど)を設定してBI Publisherを印刷サーバーに接続してから、印刷サーバーをプリンタに接続できます。このように印刷サーバーを使用すると、どのオペレーティング・システムでも印刷サーバーを実行できます。

BI PublisherからFAXを送信するには、Common Unix Printing Service (CUPS)およびfax4CUPS拡張を設定して、BI Publisherから使用中のFAXサーバーへの接続を有効にする必要があります。FAX設定では、このCUPSサーバーへのプラグインがオペレーティング・システムで必要です。「管理」ページのUIでは、FAXサーバーと印刷サーバーは実行時にユーザーが片方または両方を選択できるように区別されています。ユーザーに表示されるFAXサーバーと印刷サーバーの両方が1つのCUPSサーバーを使用する場合でも同様です。

CUPSまたはWindows IPP印刷サーバーの設定と、これらのサーバーにネットワーク・プリンタを接続する方法の詳細は、CUPSまたはWindows IPPソフトウェア・ベンダーのドキュメントを参照してください。

2種類のタイプのセキュリティ、BasicおよびDigestがサポートされています。

PDFの印刷について

PDFはビジネス・レポートで一般的に使用される出力フォーマットであり、Adobe Readerなどのビューア・ソフトウェアから印刷できます。ただし、一部のレポートは、レポート・サーバーから直接印刷する必要があります。たとえば給与明細書や請求書などは、通常、スケジュールされたバッチ・ジョブとして印刷されます。PostScript Level 3準拠のラスター画像処理に対応した新型プリンタには、PDFドキュメントをネイティブにサポートできるものもありますが、PDFドキュメントを直接印刷できないPostScript Level 2のみをサポートするプリンタも数多くあります。

使用中のプリンタまたは印刷サーバーがPDFの印刷をサポートしていない場合、BI PublisherサーバーからPDFドキュメントを直接印刷するために、次のオプションが用意されています。

  • 「PDFからPostScript」または「PDFからPCL」のいずれかのBI Publisherのフィルタを選択します。

  • カスタム・フィルタ、またはサード・パーティのフィルタを構成します。

印刷サーバー用の他の必須フィールドをすべて設定すると、BI Publisherサーバーからシステム内の任意のPostScript Level 2対応プリンタに直接印刷を行うようにレポートをスケジュールできます。

プリンタの設定

「管理」ページでプリンタを設定します。

プリンタを設定するには:

  1. 「管理」ページで「プリンタ」を選択します。「サーバーの追加」を選択します。

  2. 次の必須フィールドに入力します。

    • サーバー名: 一意の名前を入力します。たとえば、Localprinterとします

    • URI: プリンタのUniform Resource Identifier(URI)を入力します。

      例: ipp://myhost:631/printers/myprinter

      Windows IPPサーバーのURI構文の例: http://ip-address/printers/name-printer/.printer

  3. フィルタ」を入力します(オプション)。

    フィルタを使用すると、変換ユーティリティをコールして、BI Publisherによって生成されたPDFをご使用のプリンタ・タイプでサポートされるファイル形式に変換できます。BI Publisherでは、次のフィルタが提供されます。

    • PDFからPostScript

      BI Publisherには、PDFをPostScriptに変換するフィルタが含まれています。このフィルタは、PDFをPostScript Level 2に変換します。BI Publisherの事前定義フィルタを使用するには、リストから「PDFからPostScript」を選択します。

    • PDFからPCL

      PDFをPCLに変換するには、「PDFからPCL」を選択します。これにより、「フィルタ・コマンド」フィールドに自動的に移入されます。

      BI Publisherは、「PDFからPCL」変換を、印刷をチェックするためのフォント選択要件のためのみにサポートしています。汎用印刷要件には、「PDFからPostScript」フィルタを使用します。

      PCLコマンドをRTFテンプレートに埋め込んで、たとえばプリンタにインストールされたフォントを小切手のルーティング番号や口座番号用に使用するなど、PCLページの固有の位置でPCLコマンドを起動できます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の小切手印刷のPCLコマンドの埋込みに関する項を参照してください。

    オペレーティング・システム・コマンドを使用して、カスタム・フィルタをコールすることも可能です。

    カスタム・フィルタについて

    カスタム・フィルタを指定するには、ネイティブOSコマンド文字列に、入力ファイル名用と出力ファイル名用の2つのプレースホルダ{infile}と{outfile}を設定して渡します。

    この機能は、IPPプリンタを直接コールする場合、またはMicrosoft Internet Information Service(IIS)でIPPをコールする場合に特に有効です。CUPSとは異なり、これらのプリント・サーバーでは、プリンタが認識できる書式にプリント・ファイルが変換されません。したがって、サポートされる文書書式は限定されています。フィルタ機能を使用すると、任意のネイティブOSコマンドをコールして、ターゲットのプリンタが認識できる書式に文書を変換できます。

    たとえば、PDFドキュメントをPostScript形式に変換するには、PDFからPSに変換する次のコマンドを「フィルタ」フィールドに入力します。

    pdftops {infile} {outfile}

    LinuxからMicrosoft IISでHP LaserJetプリンタの設定をコールするには、Ghostscriptをフィルタとして設定することで、PDFドキュメントをHP LaserJetが認識できる書式に変換できます。これを実行するには、「フィルタ」フィールドに次のGhostscriptコマンドを入力します。

    gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=laserjet -sOutputFile={outfile} {infile}
    

    FAXサーバーの場合は、フィルタを使用することで、ファイルをTag Image File Format(TIFF)に変換できます。

  4. (オプション)必要に応じて、次のフィールドを入力します。

    • セキュリティのフィールド — 「ユーザー名」、「パスワード」、「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)および「暗号化タイプ」(「なし」、「SSL」)。

    • プロキシ・サーバーのフィールド — 「ホスト」、「ポート」、「ユーザー名」、「パスワード」、「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)

FAXサーバーの追加

BI PublisherからFAXを送信するには、Common Unix Printing Service (CUPS)およびfax4CUPS拡張を設定して、BI PublisherからのFAX送信を有効にする必要があります。

CUPSおよびfax4CUPS拡張の設定の詳細は、次のリソースを参照してください。

FAX配信を設定するには:

  1. 「管理」ページで、「FAX」を選択します。「サーバーの追加」を選択します。
  2. 次の必須フィールドに入力します。
    • サーバー名: 一意の名前を入力します。たとえば、Localprinterとします

    • URI: プリンタのUniform Resource Identifier(URI)を入力します。たとえば、ipp://myhost:631/printers/myprinterとします。

  3. フィルタ」を入力します(オプション)。

    フィルタを使用すると、変換ユーティリティをコールして、BI Publisherによって生成されたPDFをご使用のプリンタ・タイプでサポートされるファイル形式に変換できます。BI Publisherでは、次のフィルタが提供されます。

    • PDFからPostScript

      BI Publisherには、PDFをPostScriptに変換するフィルタが含まれています。このフィルタは、PDFをPostScript Level 2に変換します。BI Publisherの事前定義フィルタを使用するには、リストから「PDFからPostScript」を選択します。

    • PDFからPCL

      PDFをPCLに変換するには、「PDFからPCL」を選択します。これにより、「フィルタ・コマンド」フィールドに自動的に移入されます。

      BI Publisherは、「PDFからPCL」変換を、印刷をチェックするためのフォント選択要件のためのみにサポートしています。汎用印刷要件には、「PDFからPostScript」フィルタを使用します。

      PCLコマンドをRTFテンプレートに埋め込んで、たとえばプリンタにインストールされたフォントを小切手のルーティング番号や口座番号用に使用するなど、PCLページの固有の位置でPCLコマンドを起動できます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の小切手印刷のPCLコマンドの埋込みに関する項を参照してください。

    オペレーティング・システム・コマンドを使用して、カスタム・フィルタをコールすることも可能です。

    カスタム・フィルタについて

    カスタム・フィルタを指定するには、ネイティブOSコマンド文字列に、入力ファイル名用と出力ファイル名用の2つのプレースホルダ{infile}と{outfile}を設定して渡します。

    この機能は、IPPプリンタを直接コールする場合、またはMicrosoft Internet Information Service(IIS)でIPPをコールする場合に特に有効です。CUPSとは異なり、これらのプリント・サーバーでは、プリンタが認識できる書式にプリント・ファイルが変換されません。したがって、サポートされる文書書式は限定されています。フィルタ機能を使用すると、任意のネイティブOSコマンドをコールして、ターゲットのプリンタが認識できる書式に文書を変換できます。

    たとえば、PDFドキュメントをPostScript形式に変換するには、PDFからPSに変換する次のコマンドを「フィルタ」フィールドに入力します。

    pdftops {infile} {outfile}

    LinuxからMicrosoft IISでHP LaserJetプリンタの設定をコールするには、Ghostscriptをフィルタとして設定することで、PDFドキュメントをHP LaserJetが認識できる書式に変換できます。これを実行するには、「フィルタ」フィールドに次のGhostscriptコマンドを入力します。

    gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=laserjet -sOutputFile={outfile} {infile}

    FAXサーバーの場合は、フィルタを使用することで、ファイルをTag Image File Format(TIFF)に変換できます。

  4. (オプション)必要に応じて、次のフィールドを入力します。
    • セキュリティのフィールド — 「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)および「暗号化タイプ」(「なし」、「SSL」)。

    • プロキシ・サーバーのフィールド — 「ホスト」「ポート」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)

電子メール・サーバーの追加

「管理」ページから電子メール・サーバーを追加します。

電子メール・サーバーを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページで、「電子メール」を選択します。追加されているサーバーのリストが表示されます。「サーバーの追加」を選択します。
  2. 電子メール・サーバーの「サーバー名」「ホスト」および「ポート」を入力します。
  3. 電子メール・サーバーとの接続に使用する「セキュアな接続」方法を選択します。オプションは次のとおりです。
    • なし

    • SSL: Secure Sockets Layerを使用します。

    • TLS(Transport Layer Security): サーバーがTLSプロトコルをサポートしている場合にはTLSを使用します。応答ではSSLが受け付けられます。

    • TLS必須: サーバーがTLSをサポートしていない場合、接続は確立されません。

  4. (オプション)必要に応じて、次のフィールドを入力します。
    • 一般フィールド — 「ポート」

    • セキュリティのフィールド — 「ユーザー名」および「パスワード」

WebDAVサーバーの追加

「管理」ページからWebDAVサーバーを追加します。

WebDAVサーバーを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページで「WebDAV」を選択して、追加されたサーバーのリストを表示します。「サーバーの追加」を選択します。
  2. 新規サーバーの「名前」「ホスト」を入力します。
  3. (オプション)必要に応じて、次のフィールドを入力します。
    • 一般フィールド — 「ポート」

    • セキュリティのフィールド — 「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)および「暗号化タイプ」(「なし」、「SSL」)。

    • プロキシ・サーバーのフィールド — 「ホスト」「ポート」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)

HTTPサーバーの追加

レポートが完了した後の通知要求の送信先HTTPサーバーとして、アプリケーションのURLを登録するかHTTP URLを後処理できます。

BI Publisherによって送信されるHTTP通知では、ジョブID、レポートURLおよびジョブ・ステータスのフォーム・データがHTTPサーバーURLページにポストされます。

サード・パーティ・アプリケーションと統合するためのHTTP通知を設定するには、『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』を参照してください。スケジュールされたレポートのHTTP通知を有効化するには、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の通知の構成に関する項を参照してください。

HTTPサーバーを追加する手順は次のとおりです

  1. 「管理」ページで「HTTP」を選択して、追加されたサーバーのリストを表示します。「サーバーの追加」を選択します。
  2. サーバー名とURLを入力します。レポートの処理が完了すると、ジョブID、レポートのURLおよびジョブ・ステータスのフォーム・データがポストされます。
  3. 必要に応じて、「セキュリティ」情報を入力します。サーバーがパスワードで保護されている場合は、「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。「認証タイプ」(「なし」、「基本」、「ダイジェスト」)および「暗号化タイプ」(「なし」、「SSL」)を選択します。
  4. 通知がプロキシ・サーバー経由で送信される場合は、プロキシ・サーバーの完全修飾「ホスト」名、「ポート」「ユーザー名」「パスワード」および「認証タイプ」を入力します。

FTPサーバーの追加

「管理」ページからFTPサーバーを追加できます。

注意:

BI Publisherスケジューラに与えられた宛先ファイル名に非ASCIIキャラクタが含まれていると、宛先FTPサーバーに対してUTF-8エンコーディングを使用してファイル名が指定されます。FTPサーバーはUTF-8エンコーディングをサポートしている必要があります。そうでない場合は、ジョブ配信が失敗し、「配信に失敗しました」というエラー・メッセージが表示されます。

FTPサーバーを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページの「配信」で「FTP」をクリックして、追加されたサーバーのリストを表示します。
  2. 「サーバーの追加」をクリックします。
  3. FTPサーバーの次のフィールドに入力します。
    • 「サーバー名」 — myFTPserverなど。

    • 「ホスト」 — myhost.company.comなど。

    • 「ポート」 — FTPのデフォルトは21です。

      Secure FTP (SFTP)のデフォルトは22です。

      ランタイムでデフォルトを使用する場合、このフィールドを空欄にすると、BI Publisherは自動的にFTPで21を、SFTPで22を使用します。

      ただし、UIから「接続のテスト」オプションを選択する場合、このフィールドに正しいポート番号を入力する必要があります。FTPの場合は21、SFTPの場合は22を指定します。

    • 「セキュアFTPの使用」 — Secure FTP (SFTP)を有効にするには、このボックスを選択します。SFTPの場合は「ポート」を22に設定してください。「SFTPのSSHオプション」を参照してください。

    • パッシブ・モードの使用 — FTPサーバーがファイアウォールの背後にある場合、パッシブ・モードを使用することをお薦めします。

    • ホスト・キー・フィンガープリント — ホスト・キーの検証はキー・セキュリティの機能です。<hostKeyFingerprint>の値が設定されている場合は、その値が実行時にサーバーのホスト・キーから計算されるフィンガープリントに一致する必要があります。一致しない場合は、例外エラーがスローされます。初回接続時には、配信マネージャのAPIでサーバー・キー・フィンガープリントを取得できます。

    • フィルタ・コマンド(オプション) — カスタム・フィルタを使用して、暗号化などのファイル変換を適用できます。カスタム・フィルタを指定するには、ネイティブ・オペレーティング・システム・コマンド文字列に、入力ファイル名用と出力ファイル名用の2つのプレースホルダ{infile}と{outfile}を設定して渡します。

      たとえば、「フィルタ・コマンド」を使用して、ファイルのPGP暗号化を設定するには、次のように入力します。

      gpg -e -r myKey -o {outfile} {infile}

      ここで

      myKeyは、gpgキーのIDです(本名、電子メール・アドレスまたは指紋など)。

      「フィルタ・コマンド」フィールドは引用符をサポートしません。たとえば、"myname <myemail@company.com>"など、スペースを含む特定の有効なgpg書式は使用できません。IDは、スペースのない単一の文字列で指定する必要があります。

    • 「コピーの処理中にPart拡張子を持つファイルを作成」 — BI Publisherで、ファイルの転送中に.part拡張子の付いたファイルをFTPサーバー上で作成する場合、このボックスを選択します。.part拡張子は、ファイル転送が完了していないことを示します。ファイル転送が完了すると、そのファイルは.part拡張子のない名前に変更されます。ファイル転送が完了しないと、.part拡張子の付いたファイルがサーバー上に残ります。

  4. 必要に応じて、サーバー用の「ユーザー名」と「パスワード」を入力します。
  5. 「プロキシ・サーバー」の情報 — 「ホスト」「ポート」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」を入力します

次の図では、SFTP配信サーバー設定の例を示します。

SFTPのSSHオプション

Secure File Transfer Protocol (SFTP)はSecure Shell technology (SSH)に基づいています。Oracle BI PublisherはSFTP配信の次のSSHオプションをサポートします。

SSHオプション サポートされる値
暗号スイート
  • 3des-cbc

  • blowfish-cbc

  • aes128-cbc

  • aes128-ctr

  • aes192-ctr

  • aes256-ctr

注意:

暗号スイートaes192-ctrおよびaes256-ctrを使用できるのは、Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction Policy FilesがインストールされているJVMでBI Publisherが実行されている場合に限られます。
キー交換メソッド
  • diffie-hellman-group1-sha1

  • diffie-hellman-group14-sha1

  • diffie-hellman-group-exchange-sha1

  • diffie-hellman-group-exchange-sha256

注意:

キー交換メソッドdiffie-hellman-group-exchange-sha256を使用できるのは、Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction Policy FilesがインストールされているJVMでBI Publisherが実行されている場合に限られます。
公開鍵アルゴリズム
  • ssh-dss

  • ssh-rsa

コンテンツ・サーバーの追加

BI Publisherで生成されたPDFドキュメントを、Oracle WebCenter Contentサーバーに配信できます。

BI Publisherとコンテンツ・サーバーとの統合により、次の機能が提供されます。

  • 実行時、レポート・コンシューマがレポートを「セキュリティ・グループ」および「アカウント」・メタデータ(適用可能な場合)にタグ付けすることで、正しいアクセス権限が適用されたドキュメントを配信できるようになります。

    『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の宛先の追加に関する項を参照してください。

  • 固有のカスタム・メタデータ・フィールド(たとえば、請求書番号、顧客名、発注日など)を必要とするドキュメントでは、BI Publisherによりレポート作成者が「コンテンツ・プロファイルのルール・セット」で定義されたカスタム・メタデータ・フィールドを、データ・モデルのデータ・フィールドにマップできます。

    『Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のOracle WebCenter Content Serverへのカスタム・メタデータの追加に関する項を参照してください。

BI Publisherは、Remote Intradoc Client (RIDC)を使用してOracle WebCenter Content Serverと通信します。接続プロトコルは、RIDCで必須の基準に従います。サポートされているプロトコルは次のとおりです。

  • Intradoc: Intradocプロトコルは、Intradocソケット・ポート(通常は4444)経由でコンテンツ・サーバーと通信します。このプロトコルは、クライアントとコンテンツ・サーバー間の信頼できる接続を必要とし、パスワード検証は行いません。このプロトコルを使用するクライアントには、RIDCコールを行う前に、必要な認証を自身で実行することが求められます。Intradoc通信は、SSL経由で実行するように構成することもできます。

  • HTTPおよびHTTPS: HTTPプロトコル接続では、各リクエストについて有効なユーザー名とパスワード認証資格証明が必要です。資格証明を付与して、BI Publisherの「管理」ページのリクエストで使用します。

  • JAX-WS: JAX-WSプロトコルは、適切に構成されたコンテンツ・サーバー・インスタンスとRIDCクライアントがインストールされているOracle WebCenter Content 11gでのみサポートされます。JAX-WSは、この環境の外部ではサポートされません。

    これらのプロトコルの詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』のコンテンツ・サーバーへの接続でのRIDCの使用に関する項を参照してください。

配信先としてコンテンツ・サーバーへの接続を確立するには、次の手順に従います。

  1. 「管理」ページの「配信」「コンテンツ・サーバー」を選択して、追加されたサーバーのリストを表示します。「サーバーの追加」をクリックします。
  2. 「サーバー名」に、たとえば、contentserver01と入力します。
  3. 使用するコンテンツ・サーバーの接続URIを入力します。URIには、サポートされている次のプロトコルのいずれかを使用できます。
    • HTTP/HTTPS — コンテンツ・サーバーCGIパスへのURLを指定します。

      次に例を示します。

      • http://localhost:16200/cs/idcplg
      • https://localhost:16200/cs/idcplg
    • Intradoc — Intradocプロトコルは、Intradocソケット・ポート(通常は4444)経由でコンテンツ・サーバーと通信します。IDCプロトコルは、SSL経由の通信もサポートします。次に例を示します。

      • idc://host:4444

      • idcs://host:4443

    • JAX-WS — JAX-WSプロトコルを使用してコンテンツ・サーバーに接続します。

      次に例を示します。

      • http://wlsserver:16200/idcnativews
  4. カスタム・メタデータをコンテンツ・サーバーに配信されたレポート・ドキュメントに包含するには、「カスタム・メタデータの有効化」チェック・ボックスを選択します。このオプションを選択して、データ・モデル・エディタおよびスケジューラのカスタム・メタデータ・オプションを有効にします。

Common UNIX Printing System(CUPS)サーバーの追加

「管理」ページからCUPSサーバーを追加します。

どのような場合にCUPSを構成する必要があるかについては、「プリンタの追加」を参照してください。

CUPSサーバーを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページからCUPSを選択して、追加されているサーバーのリストを表示します。
  2. 「サーバーの追加」を選択します。
  3. CUPSサーバーの「サーバー名」「ホスト」および「ポート」を入力します。

クラウド・サーバーの追加

クラウドでレポートに簡単にアクセスして共有できるように、BI Publisherからクラウド・サーバーを経由してOracleドキュメント・クラウド・サービスへレポートを配信できます。

クラウド・サーバーを追加する手順は次のとおりです
  1. 管理者権限でBI Publisherにログインして、「管理」→「ドキュメント・クラウド・サービス」にナビゲートします。
  2. 「サーバーの追加」をクリックします。
  3. 「サーバー名」フィールドに、BI PublisherからOracleドキュメント・クラウド・サービスへレポートを配信するのに経由する必要があるクラウド・サーバーの名前を入力します。
  4. 「URI」フィールドに、クラウド・サーバーのURIを入力します。たとえば、https://host.oraclecloud.comなどです。
  5. 「ユーザー名」フィールドおよび「パスワード」フィールドに、クラウド・サーバーにアクセスするための認証資格証明を入力します。
  6. 「接続のテスト」をクリックして、クラウド・サーバーへの接続が機能することを確認します。
  7. 「適用」をクリックして保存します。