Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90221-01 |
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この章では、PL/SQLを含むレポートについて説明します。この章の手順に従うと、図40-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
PL/SQLをレポートに取り込むには、様々な方法があります。これまでに、簡単なPL/SQL式を使用して値を計算する式列を作成したり、PL/SQLを使用して条件に応じてメール・ラベルの書式を決めるフォーマット・トリガーを作成しています。ここでは、外部ライブラリ、ローカル・ファンクションおよびプロシージャを作成します。
外部PL/SQLライブラリは、名前付きPL/SQLファンクションとプロシージャを含むモジュールです。これらはデータベースまたはファイルに格納でき、任意のレポートから参照できるだけでなく他のOracle製品からも参照できます。外部ライブラリを使用することで、レポート、フォーム、グラフなどで、頻繁に使用するPL/SQL構文を何度も入力する必要がなくなります。このため、同じPL/SQLコードを複数保持するという問題も回避できます。
ローカルPL/SQLは、名前付きPL/SQLファンクションとプロシージャで構成され、レポート定義に格納されます。ローカルPL/SQLを参照できるのは、レポート内のオブジェクト(グループ・フィルタ、式列、フォーマット・トリガーなど)のみです。ただし、1つの場所にPL/SQLを保持できるという点では、利便性は変わりません。
データ・リレーションシップ
このレポートでは、1つの問合せを使用します。また、外部ライブラリに格納されているファンクション、レポートレベルのファンクション、2つの式列、および空白を挿入する前に表示するレコード数を決めるパラメータを追加します。
レイアウト
このレポートでは、表形式のレイアウト・スタイルを少し修正したものを使用します。
使用例
この例では、外部PL/SQLライブラリとPL/SQLをレポートで使用して、フォーマットを変更してレコード間に間隔を追加したり、各従業員の報酬合計を計算します。データ・モデル・ビューで問合せを手動で作成し、ペーパー・レイアウト・ビューでレポートのレイアウトを変更します。式列、サマリー列、およびサマリー列とユーザー・パラメータを使用するフォーマット・トリガーを作成します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
このレポートで使用するPL/SQLライブラリの作成。
PL/SQLレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダplsql
を開き、Oracle Reportsのサンプルplsql.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。