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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsリリース・ノート
12c (12.2.1.3.0)
E90283-04
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4 既知の問題と回避策

この章では、Oracle Forms and Reportsに関連する既知の問題と回避策について説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

Oracle Formsの一般的な問題点と回避策

この項では、Oracle Formsに関連する問題の詳細およびその回避策について説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

Microsoft Windowsの問題および回避策

この項では、Oracle FormsおよびMicrosoft Windowsに関連する問題について説明します。

次のトピックが含まれています:

JAWSで動作しないショートカット・キー

Forms BuilderをJAWSと組み合せて使用すると、アイテムを作成するために[Ctrl]を押しながら[Insert]を押すキーボード・ショートカットは、機能しません。

この問題を回避するには、メニューのニーモニック・キーを使用します。[Alt]を押しながら[E]を押すと、「編集」メニューが開き、次に[R]を押すと「作成」を選択してアイテムを作成できます。

WLS_FORMSを停止して再起動する前に停止する必要のあるdejvm

Oracle WebLogic管理対象サーバーを再起動する前に、そのサーバーにより起動されたすべてのJVMコントローラ・プロセス(dejvm)を停止する必要があります。そうしないと、停止後にWLS_FORMSが再起動しません。

Linux/UNIXの問題および回避策

この項では、Oracle FormsおよびLinux/UNIXに関連する問題について説明します。

次のトピックが含まれています:

シグナル・チェーン機能に必要なLD_PRELOAD設定

JVMバージョン1.5以上でシグナル・チェーン機能が動作するには、default.envLD_PRELOAD設定が必要です。他の環境ファイルを作成または使用する場合、その環境ファイルでのLD_LIBRARY_PATHおよびLD_PRELOADの設定は、default.envでの設定と同じである必要があります。

FRM-41214の詳細を確認できるReportsエンジン・ログ

FormsセッションでReportsを実行しようとして、レポートを実行できないというFormsエラー(FRM-41214)が発生した場合、そのエラーの詳細はReportsエンジン・ログを確認してください。

Solarisの問題および回避策

この項では、Oracle FormsおよびSolarisに関連する問題について説明します。

次のトピックが含まれます:

Oracle Forms Compilerのランタイム・エラー

Oracle FormsコンパイラおよびForms Builderを実行中で、かつNLS_LANGを設定している場合に、コンパイラが終了時にクラッシュする問題を解決するには、ユーザーはさらに環境変数LC_ALLを設定する必要があります。

export LC_ALL=C

その他の既知の問題と回避策

この項では、Oracle Formsのその他の既知の問題について説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

Oracle Forms Builderの「フォームの実行」ボタンが失敗する

Forms builderで「フォームの実行」ボタンを使用しようとすると、先にフォームがFORMS_PATHに含まれるディレクトリに保存されていない場合は失敗します。かわりに、作業ディレクトリをFORMS_PATHに追加します。これは通常MIDDLEWARE_HOME \binディレクトリです。これは意図的な動作上の変更で、ディレクトリ・パスがURLに追加されるのを防ぎます。推奨はされませんが、FORMS_MODULE_PATHエントリ全体をdefault.envから削除(コメント化)すると、以前のバージョンの動作に戻すことができます。

WLS_FORMSがプロキシの後ろにある場合Web Startが機能しない

WLS_FORMSがプロキシ・サーバーの後ろにある場合、Web Startを使用してFormsアプリケーションを起動しようとすると失敗します。この問題を修正するには、formsweb.cfgのWEBSTART_CODEBASEを外部サーバーからの表示のようなCODEBASEの完全修飾パスに設定します。たとえば、http://OHShost:OHSport/forms/javaです。

Oracle Reportsの統合に新規環境変数が必要

Oracle Forms組込みRUN_REPORT_OBJECTを使用してOracle Reportsと統合されるアプリケーションでは、新規環境変数をForms環境構成(default.env)に追加する必要があります。新規変数名はCOMPONENT_CONFIG_PATHで、値はReports Toolsコンポーネントへの完全修飾パスです。例: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_component_name>

Forms BuilderがLinux 7 (OELおよびRedHat)およびSLES 12 SP1オペレーティング・システムで起動されない

Forms Builderは、Linux OEL7、RedHat7、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1、またはより新しいオペレーティング・システムで起動されません。次のエラーが表示されます。

共有ライブラリlibXm.so.3をロードしようとしてエラーが発生しました。共有オブジェクト・ファイルを開けません。ファイルまたはディレクトリがありません。

これは、Forms BuilderがlibXm.so.3を見つけようとしているためです。このバージョンは、新しいLinuxのバージョンには存在しません。問題を回避するには、ソフト・リンクを作成します。

  1. libXm.so.3という名前の/usr/lib64/下のlibXm.so.4へのソフト・リンクを作成します

    ln -s /usr/lib64/libXm.so.4.0.4 libXm.so.3

  2. これをLD_LIBRARY_PATHに追加します

    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/lib64

項目内に入力できる文字数に影響を与える変更とその回避策

問題

  1. Forms Builder (frmbld)を使用してフォームが作成されると、項目のプロパティ「問合せ長」のデフォルト値は0になります。その後フォームが11gより前のリリースでコンパイルされると、この値(0)によって、「問合せ長」のデフォルト値が「最大長」プロパティの値になります。Oracle Forms 11gでは、「問合せ長」のデフォルト値が、「最大長」プロパティの値に2を加算した値になります。以前のリリースの動作に戻す場合は、フォームのコンパイル時に環境変数FORMS_QUERY_LENGTH_DELTAを'0'に設定する必要があります。

  2. DATE書式マスクによって、テキスト項目またはコンボ・ボックスに入力できる文字数が決まります。通常、この数は出力書式マスクおよび許容されるすべての入力書式マスクに必要な最大文字数になります。コンボ・ボックス、または書式マスクを設定しないテキスト項目に入力および出力書式マスクを選択する方法のプロセスは、「日付の書式要素について」で説明しています。FORMS_USER_DATE_FORMATまたはFORMS_USER_DATETIME_FORMAT環境変数では、複数の入力書式マスクが指定される場合があります。また、Oracle Forms Builderオンライン・ヘルプに含まれるSQLリファレンスの「書式モデル」文字列から日付への変換規則に関する項の説明に記載されているとおり、FXを含まないどの入力書式マスクに対しても、代替書式マスクを使用できます。

    前述の説明に含まれる規則には、例外が1つあります。文字列から日付への変換規則に関する項の説明に記載されている動作では、数字の月(MM形式のマスク要素)または省略形の月(MON形式のマスク要素)に、月のスペル全体を入力することも許可されます。ただしこの場合、テキスト項目またはコンボ・ボックスに入力できる文字数は、省略形の月のみを入力できる長さになります。

    11gR1以前のリリースでは、入力DATE書式マスクは考慮されません。10gR2 (10.1.2)では、エンド・ユーザーがDATE項目に入力できる文字数は、出力書式マスクによってのみ決まります。Forms 6i (6.0.8)では、DATE項目の「最大長」プロパティも考慮されます。

回避策

前述の説明に含まれる動作の変更は、DATE項目のAuto-Skipプロパティを設定したユーザーに影響を与える場合があります。このリリースでは、エンド・ユーザーがより多くの文字を特定のDATE項目に入力できる場合があります。この場合、自動スキップは11gR1より前とは異なり発生しません。自動スキップを確実に発生させるには、項目に使用する書式マスクに、FX修飾子をFXYYYY/MM/DDのように追加します。項目固有の書式マスクがない場合(つまり、項目のプロパティ・パレットまたはプログラムに書式マスクが設定されていない場合)、項目の書式マスクは環境変数から取得されます。FORMS_USER_DATE_FORMATおよびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT環境変数は、DATE書式マスクに影響を与える可能性があるどのNLS環境変数よりも優先されるため、これらの変数を使用することをお薦めします。

FX修飾子を指定すると、SQLリファレンスの「書式モデル」文字列から日付への変換規則に関する項の説明に記載されている、代替書式マスクが許可されなくなります。また、FORMS_USER_DATE_FORMATおよびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT環境変数では、代替書式マスクを縦線で区切って明示的に指定できます。たとえば、FXDD-MON-YYYY|FXMON-DD-YYYYのように指定します。FORMS_OUTPUT_DATE_FORMATおよびFORMS_OUTPUT_DATETIME_FORMAT環境変数が設定されていない場合、出力書式マスクは、FORMS_USER_DATE_FORMATおよびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT環境変数のそれぞれに指定された最初の書式マスクから取得されます。

FADSを適切に実行およびアクセスするための関連パッチのインストール

Formsアプリケーションのデプロイメント・サービス(FADS)のインストールと構成を完了した後、パッチをダウンロードしてインストールする必要があります。

構成後作業を完了し、FADSを適切に機能させるには、パッチをインストールする必要があります。次のリストと同じ順序でインストールする必要があります。
  • 27601763

  • 28644227

  • 26732884

パッチをOracleサポート(http://support.oracle.com)からダウンロードします。

Oracle Reportsの問題と回避策

この項では、Oracle Reportsに関連する問題の詳細およびその回避策について説明します。

この節の内容は以下のとおりです。

レポート・サーバー構成でのJDBCシン接続形式の使用

データベースをジョブ・リポジトリまたはジョブ・ステータス・リポジトリとして使用する場合、レポート・サーバー構成ファイル内のJDBCシック接続URLは機能しません。かわりにJDBCシン接続URLを使用します。接続がJDBCシック接続形式(<property value="dbSid" name="dbconn"/>)の場合、JDBCシン接続形式(<property value="example.com:dbport:dbSid" name="dbconn" />など)に変更します。

Enterprise Managerで管理ページが使用できない

リリース12.2.1.1.0以降、Enterprise ManagerでOracle Reports管理ページは利用できません。

Reportsの「管理」ページのかわりに、Oracle Reports ServletおよびEnterprise Manager MBeanブラウザをReportsの管理に使用する詳細は、「Oracle Enterprise Managerを使用したOracle Reports Servicesの管理」を参照してください。

Oracleホームのパスの長さが64文字を超える場合Oracle Reportsが起動しない

WindowsプラットフォームでOracleホームのパスの長さが64文字を超える場合、Oracle Reports実行可能ファイルが起動しないことがあります。

入手可能な最新のパッチについては、Oracle Support http://support.oracle.comに連絡してください。