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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsリリース・ノート
12c (12.2.1.3.0)
E90283-04
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2 このリリースでの新機能

Oracle Forms and Reportsの機能、拡張および変更点を学習します。

次の項では、Oracle Forms and Reportsの新機能および変更された機能を紹介し、追加情報への参照先を示します。

新機能

この項では、このリリースで導入される新機能および変更された機能、拡張された機能および既存機能に対する変更を示します。

Java Web StartおよびForms Standalone LauncherのJavaScriptの統合

Oracle Forms 12c (12.2.1.3.0)リリース以降、Java Web StartまたはForms Standalone Launcherの使用時に実行中のFormsアプリケーションに親ブラウザがない場合でも、ブラウザでHTMLコンテンツと通信できるようになりました。  Eclipse/Jettyを使用すると、 非常に軽量のWebリスナー、FormsアプリケーションがWebソケット接続を使用してWebページと通信できるようになりました。 この機能では、EclipseのJetty (9.4.5.v20170502)をダウンロードおよび署名する必要があります。Mavenセントラルhttp://central.maven.org/maven2/org/eclipse/jetty/aggregate/jetty-all/9.4.5.v20170502/jetty-all-9.4.5.v20170502-uber.jarからjarファイルをダウンロードします。

「Java Web StartおよびForms Standalone LauncherのFomsおよびJavaScriptの統合」を参照してください

Forms Application Deployment Services

Forms Application Deployment Services (FADS)により、管理者または開発者はボタンのクリックでアプリケーションのパッケージ、アプリケーションのアーカイブされたコピーのデプロイ、構成および格納が可能になります。管理者はデプロイされたアプリケーションにバージョン番号を関連付けることもできます。FADS Webインタフェースでは、管理者はデプロイメントのステータスの確認、更新されたアプリケーション・バージョンのデプロイ、不要になったアプリケーションの削除などが可能です。コマンドライン・インタフェースも使用でき、これにより、自動デプロイメント・ジョブやWebインタフェースの使用が非効率なその他のタスクのスクリプトを記述するのに役立ちます。

「Oracle Forms Application Deployment Services (FADS)」を参照してください。

スマート・バー・サイズの設定のサポート

スマート・バーの現在のデフォルトの高さは16x16ピクセル・サイズのアイコンに収まります。さらに大きいアイコンができるようにスマート・バーの高さをカスタマイズ/設定するために、新しいアプレット・パラメータsmartBarHeightが追加されました。このパラメータの有効な値は中、大および動的です。中に設定されると、スマート・バーは32x32ピクセルまでアイコンのサイズを変えることができ、大にすると48x48ピクセルまで可能です。動的は、clientDPI設定で指定された値がスマート・バーによって継承されることを意味します。

「スマート・バー・サイズのカスタマイズ」を参照してください

行バンド・サポート

「行バンドの頻度」プロパティは、特定のブロックまたはアイテムが行バンド(ピンストライプとも呼ばれる)をサポートするかどうかを指定します。行バンドを使用すると、アイテムのn番目の各インスタンスが別の背景色で表示されます。これは、レコードそのものではなくアイテム・インスタンスに基づいているため、この色分けはデータのスクロール時も変わりません。このオプションのプロパティは、ブロックレベルおよびアイテムレベルの背景色に適用されます。ブロックとアイテムのデフォルト値はいずれも0で、行バンドが無効であることを意味します。 このプロパティの有効な値は、0から255までの数値です。

「行バンドの頻度」プロパティの使用に関する詳細は、Oracle Forms Developerオンライン・ヘルプを参照してください。

グラデーションの色のキャンバス・サポート

「グラデーションの開始面」プロパティは、グラデーションの色をキャンバスまたはタブページのどちらの側から始めるか、またはグラデーション色を使用しないかを指定します。ユーザーは、4方向(上から下、下から上、左から右または右から左)のいずれかで、キャンバスまたはタブページのグラデーションの色を定義できます。指定したキャンバスの背景色は開始位置で使用され、反対側の適切な終了色まで徐々に変化します。このオプション・プロパティは、コンテンツ・キャンバス、スタック・キャンバス、タブ・キャンバスおよびタブページに適用されます。デフォルト値は「なし」で、グラデーションの色が適用されないことを意味します。各グラデーションの色に対して有効な値は、0から255の数値です。

「グラデーションの開始面」プロパティの使用に関する詳細は、Oracle Forms Developerオンライン・ヘルプを参照してください。

アイコン名プロパティおよびカーソル・スタイル・プロパティ

TAB_PAGE_PROPERTYに関連付けられている「アイコン名」プロパティおよびITEM_PROPERTYに関連付けられている「カーソル・スタイル」プロパティが宣言設定としてForm Builderの「プロパティ・パレット」に追加されました。「プロパティ・パレット」にプロパティを追加すると、値を簡単に設定したり、一貫した方法でこれらのプロパティを他のプロパティとレンダリングしたりするのに役立ちます。

「アイコン名」プロパティ: このプロパティは、タブ・ページ・ラベルまたはウィンドウに表示するアイコン・リソースのファイル名を指定します。ボタン、メニュー項目、ウィンドウ、タブ・ページに適用されます。このプロパティがプログラムによってデフォルト値(たとえば、NULL)に設定されると、アイコンは設計時に設定された値に戻ります。

「カーソル・スタイル」プロパティ: このプロパティは、オブジェクトの上にカーソルが置かれたときのオブジェクトのマウス・カーソル・スタイルを指定します。このプロパティを使用すると、カーソルの形を動的に変更できます。このプロパティはプログラムで設定することもでき、プロパティ値をDEFAULTに設定すると、カーソル・スタイルにGUI固有の矢印記号が使用されることを意味します。

「アイコン名」プロパティおよび「カーソル・スタイル」プロパティの使用に関する詳細は、Oracle Forms Developerオンライン・ヘルプを参照してください。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのForms拡張構成

「拡張構成」ページは、構成テンプレートの追加、編集、削除およびフリー・テキスト・エディタを使用したファイルのキー・バインディングに使用されます。Formsの「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」のホーム・ページで「拡張構成」をクリックして「拡張構成」ページを開きます。「カテゴリの選択」リスト・ボックスでカテゴリを選択し、「ファイルの選択」リスト・ボックスに関連するすべてのファイルを表示します。「ファイルの選択」リスト・ボックスでファイルを選択し、「編集」ボックスで内容を表示および編集できます。

「構成テンプレートの管理およびファイルのキー・バインディング」を参照してください

Form Builder複数モニター・サポート

FORMS_ASSUME_MULTI_MONITOR環境変数がForm Builderに追加されました。この変数がFALSE (0)に設定されると、Form Builderの後続の起動は、前回セカンダリ・モニターで終了していた場合でも、常にメイン・ディスプレイに表示されます。TRUE (1)に設定されると、セカンダリ・モニターが存在しなくなった場合でもForm Builderは終了時の場所を戻します。

この環境変数の使用に関する詳細は、Oracle Forms Developerオンライン・ヘルプを参照してください。

Form Builderファイルの開く、保存および別名保存ダイアログ・ボックスをモダン化する

Form Builderファイルの開く、保存および別名保存ダイアログ・ボックスは、Microsoft Windowsシステムのデフォルトの開く/保存ダイアログ・ボックス・バージョンを使用するように更新されました。この更新は、Form Builderの操作性を向上し、リサイズやその他の便利な機能を実現します。

Forms WebUtilを通じて変更された日付の取得のサポート

次の2つの新しいAPIがFormsのWebUtil_Fileパッケージに追加され、ファイルの最終更新日の取得をサポートするようになりました。

  • FILE_MODIFIED_EPOCH (file_name Varchar2)はNUMBERを戻します。このメソッドは、(メソッドの引数として使用される)ファイルの最終更新日を(EPOCH、1970/01/01からの経過秒数)数値形式で戻します。

  • FILE_MODIFIED_DATE (file_name Varchar2)はVarchar2を戻します。このメソッドは、(メソッドの引数として使用される)ファイルの最終更新日を読取可能な形式の文字列で戻します。

有効なWebUtil_Fileパッケージの機能に関する詳細は、Oracle Forms Developerオンライン・ヘルプを参照してください。

非推奨となった機能

この項では、Oracle Forms and Reportsで非推奨およびサポートされなくなった機能について説明します。

Oracle Formsから削除された機能の詳細は、「更新の準備」を参照してください。

Oracle Reportsの非推奨に関する情報

Oracle Reportsは、Fusion Middleware 12cリリース2 (12.2.1.3.0)の時点で非推奨になりました。つまり、Oracle Reportsの今後の開発は計画されていません。今後のリリースでは、重大なバグ修正を除き、Oracle Reportsの機能拡張は計画されていません。

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