プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 12cへのアップグレード
12c (12.2.1.3.0)
E90223-01
目次へ移動
目次

前へ
前へ
次
次へ

15 Webへのクライアント/サーバー・アプリケーションのアップグレード

この章では、クライアント/サーバー・アプリケーションをWebにアップグレードする場合のガイドラインについて説明します。

この節の内容は以下のとおりです。

Formsホワイト・ペーパーおよび他のリソースは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/forms/documentation/index.htmlを参照してください。

15.1 Webへのクライアント/サーバー・アプリケーションのアップグレードのガイドライン

クライアント/サーバー・アプリケーションをWebにアップグレードする場合のガイドラインに精通します。

アプリケーションをクライアント/サーバー・デプロイからWebにアップグレードするときは、Webベースのアプリケーションについて、次の点に留意してください。

  • サポートされるイメージ・タイプがJPEGとGIFのみであるため、既存のイメージをこれらの形式に変換してください。

  • ファイル転送には、圧縮されたJAR(Java Archive)ファイルの使用がサポートされます。ファイル転送に使用するPJCまたはJavaBeansは必ずJARにしてください。アプリケーション機能の一部としてクライアントからFormsサーバーにファイルを転送する場合は、ファイルをJARにする必要はありません。

  • ActiveX、OCX、OLE、VBXの各コントロールはユーザー・インタフェースでサポートされません。かわりに、JavaBeansを使用して、機能をユーザー・インタフェースに複製してください。Microsoft Windowsのユーザー・インタフェースに依存する他の機能も、JavaBeansで置換する必要があります。これらの機能の中には、WebUtilを使用してリストアできるものもあります。

  • MouseMoveトリガー(When-Mouse-Enter、When-Mouse-Leave、When-Mouse-Moveなど)はサポートされません。

  • クライアント・ハード・ドライブへの書込み権限が自動的にはサポートされません。この権限は、Oracle Forms Webutilライブラリを使用して取得できます。

  • サポートされるフォントがJavaフォントのみであるため、アプリケーションで使用されているフォント・タイプのチェックが必要です。必要に応じてJavaフォントに切り替えてください。Javaでは、Registry.datファイルにあるフォント・エイリアス・リストが使用されます。次の表に示されているフォント・エイリアスがサポートされます。

    https://docs.oracle.com/javase/tutorial/2d/text/fonts.htmlを参照してください

    表15-1 Webベースのアプリケーションでサポートされるフォント

    Javaフォント Windowsフォント XWindowsフォント Macintoshフォント

    Courier

    Courier New

    adobe-courier

    Courier

    ダイアログ

    MS San Serif

    b&h-lucida

    Geneva

    DialogInput

    MS San Serif

    b&h-lucidatypewriter

    Geneva

    Helvetica

    Arial

    adobe-helvetica

    Helvetica

    Times Roman

    Times New Roman

    adobe-times

    Times Roman

  • 次のビルトインおよびパッケージは、アプリケーション・サーバーでのみ実行され、クライアント・ブラウザでは実行されません。

    • TEXT_IO

    • HOST

    • ORA_FFI

    • GET_FILE_NAME*

    • READ_IMAGE_FILE

    • WRITE_IMAGE_FILE

注意:

GET_FILE_NAMEビルトインを使用するモジュールは正常にコンパイルおよび生成されますが、このビルトインへのコールでは何も実行されません(NULLが返されます)。これらのビルトインおよびパッケージの機能がクライアントに必要な場合は、WebUtilを使用してください。

15.2 Formsのクライアント/サーバー・ベース・アーキテクチャにインストールされたコンポーネントの場所

Formsのクライアント/サーバー・ベース・アーキテクチャの各コンポーネントの場所を学習します。

クライアント/サーバーベースの実装では、Forms Serverランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックがユーザーのデスクトップ・マシンにインストールされます。ユーザー・インタフェースとトリガーの処理は、一部のアプリケーションに含まれるデータベースサーバー側のトリガーとロジックを除いて、すべてそのクライアントで発生します。

クライアント/サーバー・ベース・アーキテクチャでは、次の図15-1に示されているように、各コンポーネントのインストール場所を参照します。

図15-1 Oracle Formsのクライアント/サーバー・アーキテクチャ

図15-1の説明が続きます
「図15-1 Oracle Formsのクライアント/サーバー・アーキテクチャ」の説明

15.3 FormsのWebベース・アーキテクチャのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・マシンの概要

Webベースの実装では、FormsServicesランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックが、クライアント・マシンではなく、アプリケーション・サーバーにインストールされます。

トリガー処理はいずれもデータベース・サーバーとアプリケーション・サーバーで発生しますが、ユーザー・インタフェース処理はユーザーのシステム上にあるFormsクライアントで発生します。

次の図15-2に、Oracle Forms Webベース・アーキテクチャのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・マシンの概要を示します。

図15-2 Oracle FormsのWebアーキテクチャ

図15-2の説明が続きます
「図15-2 Oracle FormsのWebアーキテクチャ」の説明