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Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperのインストール
12c (12.2.1.3)
E90266-02
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A Oracle Fusion Middleware製品のインストールおよび構成後のJDKの更新

マシンにJDKバージョンjdk1.8.0_121をインストールしている場合を考えます。Oracle Fusion Middleware製品をインストールして構成するとき、構成ウィザード(config.sh|exe)、OPatchまたはRCUなどのユーティリティは、デフォルトのJDK、たとえばjdk1.8.0_121を指します。しばらくすると、Oracleからセキュリティの強化およびバグ修正が加えられた新しいバージョンのJDK、たとえばjdk1.8.0_131がリリースされます。12c (12.2.1.3.0)以降では、既存のJDKを新しいバージョンにアップグレードでき、新しいバージョンのJDKを指す完全な製品スタックを使用できます。

複数のバージョンのJDKを保持し、必要に応じて必要なバージョンに切り替えることができます。

A.1 Oracle Fusion Middleware製品のインストールおよび構成後のJDKの場所の更新

Oracleホームおよびドメイン・ホーム内のバイナリおよび他のメタデータおよびRCUまたは構成ウィザードなどのユーティリティ・スクリプトは、ソフトウェアのインストール中に使用されたJDKのバージョンを使用し、同じバージョンのJDKへの参照を継続します。JDKのパスは、ORACLE_HOME/ouiディレクトリ内の.globalEnv.propertiesファイルに一元的に配置されるJAVA_HOMEという変数に格納されます。

config.sh|cmd、launch.shまたはopatchなどのユーティリティ・スクリプトはORACLE_HOMEに置かれ、これらを起動すると、.globalEnv.propertiesファイル内にあるJAVA_HOME変数を参照します。これらのスクリプトおよびユーティリティを新しいバージョンのJDKを指すようにするには、「既存のOracleホームでのJDKの場所の更新」に記載された指示に従って、.globalEnv.propertiesファイル内のJAVA_HOME変数の値を更新する必要があります。

ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のスクリプトおよびファイルが新しいバージョンのJDKを指すようにするには、次のいずれかの方法に従います。
  • 構成ウィザードを実行中に「ドメイン・モードおよびJDK」画面で新しいJDKへのパスを指定します。

    たとえば、JDKバージョン8u121のOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールしている場合を考えます。そのため、構成アシスタントでWebLogicドメインを構成中に、構成ウィザードの「ドメイン・モードおよびJDK」画面で新しいJDKへのパスを選択できます。例: /scratch/jdk/jdk1.8.0_131

  • grep (UNIX)またはfindstr (Windows)コマンドを使用してJDKへの参照を持つファイルを手動で特定し、各参照を更新します。「既存のドメイン・ホームでのJDKの場所の更新」を参照してください。

注意:

既存のJDKと同じ場所にファイルを上書きして新しいバージョンのJDKをインストールする場合、操作を行う必要はありません。

A.1.1 既存のOracleホームにおけるJDKの場所の更新

getProperty.sh|cmdスクリプトでは、.globalEnv.propertiesファイルからのJAVA_HOMEなどの変数の値が表示されます。setProperty.sh|cmdスクリプトは、.globalEnv.propertiesファイルにある、OLD_JAVA_HOMEまたはJAVA_HOMEなどの新旧JDKの場所を含む変数値の設定に使用します。

getProperty.sh|cmdおよびsetProperty.sh|cmdスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin
(Windows) ORACLE_HOME\oui\bin
ここで、ORACLE_HOMEは、jdk1.8.0_121などの現在のバージョンのJDKを使用する製品を含むディレクトリです。

.globalEnv.propertiesファイル内のJDKの場所を更新するには、次のようにします。
  1. getProperty.sh|cmdスクリプトを使用して、JAVA_HOME変数からの現在のJDKのパスを表示します。次に例を示します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin/getProperty.sh JAVA_HOME
    (Windows)  ORACLE_HOME\oui\bin\getProperty.cmd JAVA_HOME
    echo JAVA_HOME
    ここで、JAVA_HOMEはJDKの場所を含む.globalEnv.propertiesファイル内の変数です。

  2. 次のコマンドを入力して、現在のJDKのパスを.globalEnv.propertiesファイル内のOLD_JAVA_HOMEなどの別の変数にバックアップします。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin/setProperty.sh -name OLD_JAVA_HOME -value specify_the_path_of_current_JDK
    (Windows) ORACLE_HOME\oui\bin\setProperty.cmd -name OLD_JAVA_HOME -value specify_the_path_of_current_JDK

    このコマンドにより、.globalEnv.propertiesファイル内に、指定した値を持つOLD_JAVA_HOMEという新しい変数が作成されます。
  3. 次のコマンドを入力して、JDKの新しい場所を.globalEnv.propertiesファイル内のJAVA_HOME変数に設定します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin/setProperty.sh -name JAVA_HOME -value specify_the_location_of_new_JDK
    (Windows) ORACLE_HOME\oui\bin\setProperty.cmd -name JAVA_HOME -value specify_the_location_of_new_JDK

    このコマンドの実行後、.globalEnv.propertiesファイル内のJAVA_HOME変数にはjdk1.8.0_131などの新しいJDKへのパスが含まれることになります。

A.1.2 既存のドメイン・ホームにおけるJDKの場所の更新

現在のJDKへの参照、たとえばjdk1.8.0_121を手動で検索し、これらのインスタンスを新しいJDKの場所に置き換える必要があります。

grep (UNIX)またはfindstr (Windows)コマンドを使用して、jdk関連の参照を検索できます。

次の3つのファイル内のJDKの場所を更新する必要がある可能性があります。

(UNIX) DOMAIN_HOME/bin/setNMJavaHome.sh
(Windows) DOMAIN_HOME\bin\setNMJavaHome.cmd

(UNIX) DOMAIN_HOME/nodemanager/nodemanager.properties
(Windows) DOMAIN_HOME\nodemanager\nodemanager.properties

(UNIX) DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
(Windows) DOMAIN_HOME\bin\setDomainEnv.cmd