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Oracle® Fusion Middleware Oracle Traffic Directorの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90199-04
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16 Oracle Traffic Directorインスタンスの監視

Oracle Traffic Directorの監視機能について学習します。

Oracle Traffic Directorでは、サーバー・アクティビティについての統計が様々なレベル(インスタンス、仮想サーバー、リスナー、接続およびオリジン・サーバー)で記録されます。たとえば、構成の各インスタンスについて、Oracle Traffic Directorでは、インスタンスの実行時間、処理されたリクエスト数、送受信されたデータ量、インスタンスによって送信された各タイプのレスポンス数、平均負荷などの統計が収集されます。同様に、インスタンス内の各仮想サーバーについて、Oracle Traffic Directorでは、処理されたリクエスト数、送受信されたデータ量、および各タイプのレスポンス数についての統計が収集されます。Oracle Traffic Directorで収集されるメトリックの完全なリストについては、「Oracle Traffic Directorで追跡されるメトリック」を参照してください。

この章の構成は、次のとおりです。

Oracle Traffic Directorインスタンスの監視方法

表16-1は、構成のインスタンス、およびインスタンス内の個々の仮想サーバーについての統計データの表示に使用できる方法を示しています。

表16-1 Oracle Traffic Directorインスタンスの監視方法

監視方法 要件 利点

WLST

  • インスタンスの様々なサブシステムのランタイム統計を表示:

    プレーン・テキスト形式で表示: otd_getPerfDump

    XML形式で表示: otd_getStatsXml

  • DMSによって収集されたメトリック表からすべてのインスタンスまたは特定のインスタンスのランタイム統計を表示: displayMetricTables

「WLSTを使用した統計の表示」および「DMSを使用した監視」を参照してください。

管理サーバーが実行されている必要があります。

デフォルトで有効になっています。

リクエスト処理スレッドがハング中でもアクセス可能です。

ブラウザ

  • 特定の仮想サーバーのXML形式での詳細統計

  • 特定の仮想サーバーのプレーンテキスト形式でのサマリー統計

「ブラウザを使用したstats-xmlおよびperfdumpレポートの表示」を参照してください。

明示的に有効化し構成する必要があります。

「統計レポートへのURIアクセスの構成」を参照してください。

管理サーバーが稼働している必要はありません。インスタンスが実行中であれば十分です。

SNMP

明示的に構成する必要があります。

「SNMPを使用した監視」を参照してください。

ネットワーク管理システムを介して統計を使用できます。

統計収集設定の構成

Oracle Traffic Director構成の作成時、統計収集はデフォルで有効化され、更新の間隔は5秒に設定されます。統計情報収集を有効化、無効化および構成することができます

Fusion Middleware Controlを使用した統計収集設定の構成

Fusion Middleware Controlを使用して統計収集設定を構成するには、次を実行します。

  1. 「グラフィカル・ユーザー・インタフェース - Fusion Middleware Control」の説明に従って、Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. ページの左上にある「WebLogicドメイン」ボタンをクリックします。
  3. 「管理」→「OTD構成」を選択します。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  4. 統計収集設定を構成する構成を選択します。
  5. 「共通タスク」ペインの「Traffic Director構成」をクリックします。
  6. 「管理」→「仮想サーバー」を選択します。

    「仮想サーバー」ページが表示されます。構成に定義された仮想サーバー・リストが表示されます。

  7. 構成する仮想サーバーの名前を選択します。
  8. 「設定」→「モニタリング」を選択します。
  9. ページの「統計収集」セクションに移動します。
  10. 変更するパラメータを指定します。

    注意:

    統計収集の間隔を決定する際は、統計の収集頻度を高くするとパフォーマンスに影響を及ぼすことを考慮に入れてください。

    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「適用」ボタンが有効になります。

    「元に戻す」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  11. 必要な変更を行った後、「適用」をクリックします。
    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

WLSTを使用した統計収集設定の構成

  • 現在の統計収集プロパティを表示するには、次の例に示すように、otd_getStatsPropertiesコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    otd_getStatsProperties(props)
    
  • 統計収集プロパティを構成するには、otd_setStatsPropertiesコマンドを実行します。

    たとえば、次のコマンドでは、構成で統計が更新される間隔が10秒に変更されます。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['interval'] = '10'
    otd_setStatsProperties(props)
    

統計レポートへのURIアクセスの構成

「Oracle Traffic Directorインスタンスの監視方法」の説明に従い、WLSTを使用したアクティビティ統計の表示に加えて、URIを介して次のレポートを表示できます。

統計レポートへのURIベースのアクセスとWLSTによるアクセスのそれぞれの利点

  • URIを介してstats-xmlおよびperfdumpレポートにユーザーがアクセスする場合、管理サーバーが実行中である必要がありません。WLSTを使用して統計にアクセスする場合と比較して、URIベースのレポートへのアクセスは、処理のオーバーヘッドを低く抑えられます。

  • WLSTを使用した統計へのアクセスはデフォルトで有効化されていますが、ブラウザを介して統計を表示するには、URIベースのレポートを明示的に有効にし、ユーザーがそのレポートにアクセスできるURIを指定します。

Fusion Middleware ControlまたはWLSTのいずれかを使用して、統計のURIベースのレポートを構成できます。

Fusion Middleware Controlを使用した統計へのURIアクセスの構成

Fusion Middleware Controlを使用してURIベースのレポートを構成するには、次を実行します。

  1. 「グラフィカル・ユーザー・インタフェース - Fusion Middleware Control」の説明に従って、Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. ページの左上にある「WebLogicドメイン」ボタンをクリックします。
  3. 「管理」→「OTD構成」を選択します。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  4. URIベースのレポートを構成する構成を選択します。
  5. 「共通タスク」ペインの「Traffic Director構成」をクリックします。
  6. 「管理」→「仮想サーバー」を選択します。

    「仮想サーバー」ページが表示されます。構成に定義された仮想サーバー・リストが表示されます。

  7. 構成する仮想サーバーの名前を選択します。
  8. 「設定」→「モニタリング」を選択します。
  9. 「設定」→「詳細設定」を選択します
  10. ページの「監視」セクションに移動します。
    • XML形式でのURIベースのレポートを有効化するには、「XMLレポート」チェック・ボックスを選択し、レポートの有効なURIを指定します。

    • プレーンテキスト形式でのURIベースのレポートを有効化するには、「プレーン・テキスト・レポート」チェック・ボックスを選択し、レポートの有効なURIを指定します。

    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「適用」ボタンが有効になります。

    「元に戻す」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  11. 必要な変更を行った後、「適用」をクリックします。
    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

WLSTを使用したXML形式の統計へのURIアクセスの構成

  • 現在のXMLレポート設定を表示するには、次の例に示すように、otd_getStatsXmlPropertiesコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    otd_getStatsXmlProperties(props)
    
    enabled=false
    uri=/stats-xml
    
  • URIベースのXMLレポートを有効にして構成するには、otd_enableStatsXmlコマンドを実行します。

    たとえば、次のコマンドでは、構成fooの仮想サーバーbarに対して、XML形式でのURIベースの統計レポートが有効化され、レポートがURI/statsで使用可能になります。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    props['uri'] = '/stats'
    otd_enableStatsXml(props)
    
  • URIベースのXMLレポートを無効にするには、次の例に示すように、otd_disableStatsXmlコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    otd_disableStatsXml(props)
    

WLSTを使用したプレーン・テキスト形式の統計へのURIアクセスの構成

  • プレーンテキスト・レポート設定を表示するには、次の例に示すように、otd_getPerfDumpPropertiesコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    otd_getPerfDumpProperties(props)
    
  • プレーンテキスト・レポートを有効にして構成するには、otd_enablePerfDumpコマンドを実行します。

    たとえば、次のコマンドでは、構成fooの仮想サーバーbarに対して、プレーン・テキスト形式でのURIベースの統計レポートが有効化され、レポートがURI/perfで使用可能になります。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    props['uri'] = '/perf'
    otd_enablePerfDump(props)
    
  • URIベースのプレーンテキスト・レポートを無効にするには、次の例に示すように、otd_disablePerfDumpコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    props['virtual-server'] = 'bar'
    otd_disablePerfDump(props)
    

WLSTを使用した統計の表示

WLSTを使用して、構成の1つまたはすべてのインスタンスの統計を表示できます。

  • インスタンスの詳細統計をXML形式で表示するには、次の例に示すように、otd_getStatsXmlコマンドを実行します。

    props = {}
    props['instance'] = 'otd_foo_machine1'
    otd_getStatsXml(props)
    

    レポートのサンプルは、「XML (stats-xml)レポートのサンプル」を参照してください。

  • インスタンスの統計サマリーをプレーンテキスト形式で表示するには、次の例に示すように、otd_getPerfDumpコマンドを実行します。

    props = {}
    props['instance'] = 'otd_foo_machine1'
    otd_getPerfDump(props)
    

    レポートのサンプルは、「プレーンテキスト(perfdump)レポートのサンプル」を参照してください。

  • Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)によって収集されたメトリック表を使用して、構成の1つまたはすべてのインスタンスの統計を表示するには、次の例に示すように、displayMetricTablesコマンドを実行します。Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)の詳細は、「DMSを使用した監視」を参照してください

    すべてのOracle Traffic Directorインスタンスのメトリックを表示するには:

    displayMetricTables('OTD_*')
    

    すべてのインスタンスのオリジン・サーバー・メトリックを表示するには:

    displayMetricTables('OTD_OriginServer')
    

    特定のインスタンスのメトリック表のリストを取得するには:

    displayMetricTableNames(servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
    

    特定のインスタンスのすべてのメトリックを表示するには:

    displayMetricTables(servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
    

    特定のインスタンスのインスタンス・メトリックを表示するには:

    displayMetricTables('OTD_Instance', servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
    

ブラウザを使用したstats-xmlおよびperfdumpレポートの表示

「統計レポートへのURIアクセスの構成」の説明に従ってURIアクセスを有効にすると、次のURLを使用し、ブラウザを介してstats-xmlおよびperfdumpレポートにアクセスできます。

http://host:port/uri

hostおよびportは、統計へのURIアクセスを有効化した仮想サーバーのIPアドレス(またはホスト名)およびポート番号です。uriは、URIアクセスを有効化するときに指定した場所です。仮想サーバーが複数のリスナーに関連付けられている場合、任意のリスナーのアドレスhost:portを使用してURIベースのレポートにアクセスできます。

  • たとえば、/perfdumpが、仮想サーバーsoa.example.com:1904のプレーンテキスト・レポート用に構成されたURIである場合、レポートのアクセスに使用する必要があるURLは次のようになります。

    http://soa.example.com:1904/perfdump
    

    次の例に示すように、ブラウザでperfdumpレポートを自動的にリフレッシュする間隔(秒数)をURL内に指定することもできます。

    http://soa.example.com:1904/perfdump?refresh=5
    
  • 同様に、/stats-xmlが、仮想サーバーsoa.example.com:1904のXMLレポート用に構成されたURIである場合、XMLレポートのアクセスに使用する必要があるURLは次のようになります。

    http://soa.example.com:1904/stats-xml
    

    表示させない要素を指定するURL問合せ文字列を指定することで、XMLレポートに表示されるデータを制限できます。問合せ文字列を含めない場合、XMLレポート内のすべての要素が表示されます。

    たとえば、次のURLに指定された問合せ文字列では、XMLレポートでvirtual-serverおよびserver-pool要素が表示されなくなります。

    http://soa.example.com:1904/stats-xml?virtual-server=0&server-pool=0
    

    次のリストは、統計XMLレポート内の要素の階層を示しています。レポート内で要素を表示しないように選択した場合、その要素の子要素も表示されなくなることに注意してください。

    stats
      server
        process
          connection-queue
          thread-pool
          dns
          keepalive
          thread
            request-bucket
            profile-bucket
          compression
          decompression
        origin-server-pool
          origin-server
            websocket
          service-queue
        virtual-server
          request-bucket
          websocket
          webapp-firewall
          profile-bucket
          route
            request-bucket
        cpu-info
        tcp-proxy
        cache
        failover
        partition
          request-bucket
        ssl-session-cache

SNMPを使用した監視

Simple Network Management Protocol (SNMP)は、ネットワーク内のデバイスの管理を、リモート・システムで実行されているネットワーク管理アプリケーションから行えるようにするための標準プロトコルです。たとえば、ネットワーク管理アプリケーションには、任意の時点でネットワーク内のどのサーバーが稼働中または停止中であるか、また受信したエラー・メッセージの数およびタイプなどが示されます。

Oracle Traffic Directorインスタンスは、デフォルトではSNMPを使用して監視されます。これを可能にするには、次の操作を行う必要があります。

  • SNMPを介した監視をサポートするようにインスタンスを構成します。

  • ノードでSNMPサブエージェントを構成します。

  • ノードでSNMPサブエージェントを起動します。

この項では、次の項目について説明します。

Oracle Traffic DirectorのSNMPサポートの構成

構成の作成時、SNMPを介したインスタンスの監視サポートはデフォルトで有効化されます。Fusion Middleware ControlまたはWLSTのいずれかを使用して、SNMPによる監視のサポートを無効化、有効化および構成できます。

Fusion Middleware Controlを使用したSNMPサポートの構成

Fusion Middleware Controlを使用してSNMPサポートを有効にするには、次を実行します。

  1. 「グラフィカル・ユーザー・インタフェース - Fusion Middleware Control」の説明に従って、Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. ページの左上にある「WebLogicドメイン」ボタンをクリックします。
  3. 「管理」→「OTD構成」を選択します。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  4. SNMPサポートを有効化する構成を選択します。
  5. 「共通タスク」ペインの「Traffic Director構成」をクリックします。
  6. 「詳細構成」→「設定」を選択します。

    「設定」ページが表示され、スクロール・ダウンするとSNMP設定が表示されます。

  7. ページの「SNMP」セクションで、「SNMP」チェック・ボックスを選択します。このセクションのその他のパラメータはオプションです。

    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「適用」ボタンが有効になります。

    「元に戻す」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  8. 必要な変更を行った後、「適用」をクリックします。
    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

WLSTを使用したSNMPサポートの構成

WLSTコマンドを使用してSNMPを有効にするには、次を行います。

  • 構成の現在のSNMP設定を表示するには、次の例に示すように、otd_getSnmpPropertiesコマンドを実行します。

    props = {}
    props['configuration'] = 'foo'
    otd_getSnmpProperties(props)
    
  • SNMPはデフォルトで有効になっています。SNMPサポートを有効または無効にするには、次の例に示すように、otd_setSnmpPropertiesコマンドを実行します。

    props = {}
    props['enabled'] = 'true'
    props['organization'] = 'bar'
    otd_setSnmpProperties(props)
    

SNMPサブエージェントの構成

Oracle Traffic Directorノードを作成するときに、SNMPサブエージェントは自動的に作成されます。SNMPサブエージェントにより、ノードで実行中のインスタンスについての情報が収集されます。

SNMPサブエージェントの構成設定(サブエージェントにより統計が更新される頻度、キャッシュされた統計がタイムアウトになるまでの時間、サブエージェント・プロセスの通信ポートなど)は、次のファイルに格納されます。

  • SNMP構成ファイルは、<domain-home>/config/fmwconfig/components/OTD/snmp/config/snmpagt.confにあります

  • SNMP永続ファイルは、<domain-home>/config/fmwconfig/components/OTD/snmp/store/snmpagt.confにあります

snmpagt.confファイルを編集して、SNMPサブエージェントの設定を構成できます。「SNMPサブエージェント構成パラメータ」では、重要なSNMPサブエージェントのパラメータを示します。

表16-2 SNMPサブエージェント構成パラメータ

smnpagt.conf内のパラメータ 説明 デフォルト値

agentAddress

SNMPサブエージェントがリクエストを受信するポート

11161

statInterval

統計の更新頻度(秒)

5

cacheTimeOut

キャッシュ・タイムアウト時間(秒)

5

snmpagt.conf内のエントリの構文は、http://www.net-snmp.org/docs/man/snmpd.conf.htmlにあるsnmpd.confのドキュメントにある説明に従う必要があります。

ノードでSNMPサブエージェントを構成した後、これを起動する必要があります。その後、サブエージェントにより、ノード上のOracle Traffic Directorインスタンスについての統計の収集が開始されます。

SNMP v3のユーザー構成

Oracle Traffic Directorをフレッシュ・インストールしたシステムでは、SNMP v3ユーザーおよびアクセス制御は、デフォルトでは構成されません。SNMPを介してサーバー・ステータスを問い合せる前に、ユーザーを追加し、アクセス制御を構成する必要があります。

SNMP v3ユーザーの追加

  1. SNMPエージェントを停止し、SNMP構成ファイルを手動で変更してSNMP v3ユーザーを追加します。オプションで、すべてのリクエストおよびレスポンスの暗号化を有効にします。

    • 永続ファイル: <domain-home>/config/fmwconfig/components/OTD/snmp/store/ snmpagt.conf

      エントリを次の形式で追加することにより、ユーザーを追加できます。

      createUser <user-name> SHA <auth-password> [AES <crypt-password>]

      SHAは認証パスワードの暗号化です

      DESおよびAESは暗号化プロトコルです

      privpassphraseは、SNMPのリクエストおよびレスポンスを暗号化するパスワードです

    • :

      • ユーザー'user1'を作成し、認証に使用するパスワードを指定します

        createUser user1 SHA user1pwd

      • ユーザー'user2'を作成し、すべてのリクエストおよびレスポンスを暗号化します。

        createUser user2 SHA user2pwd AES

      • ユーザー'user3'を作成し、別々の暗号化パスワードですべてのリクエストおよびレスポンスを暗号化します

        createUser user3 SHA user3pwd AES cryptpwd

    • 構成ファイル: <domain-home>/config/fmwconfig/components/OTD/snmp/config /snmpagt.conf

      SNMPユーザーのアクセス権を指定するには、次の形式でエントリを追加します。

      rouser username [noauth|auth|priv]

      rouserは読取り専用アクセス権です。認証と暗号化を次のように指定できます。

      noauth: 認証されていないリクエストを許可します

      auth: authpassphraseとユーザー名の認証を強制します

      priv: 暗号化の使用を強制します

  2. SNMP v3ユーザーを追加したら、SNMPエージェントを1回、起動および停止する必要があります。SNMPエージェントを停止すると、「createUser」行に指定したユーザー認証パラメータが暗号化され、永続ファイルに保存されます。

  3. SNMPエージェントおよび1つ以上のOTDインスタンスが実行されていることを確認します。<user-name>および<auth-password>を使用すると、SNMP v3を介してSNMPエージェントに問い合せることができます。

  4. snmpwalkコマンドを実行します。ユーザーは、リモート・ホストからsnmpcmdを実行できます。

    snmpcmd(snmpwalk/snmpget)

    snmpwalk -m <oracle-home>/otd/lib/ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB.txt -v 3 -u username -l<authentication level> -a SHA -A authpassphrase -x (DES|AES) -X privpassphrase <hostname>:11161 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServer

    snmpwalkの例

    snmpwalk -m <oracle-home>/otd/lib/ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB.txt -v 3 -u <user-name> -l priv -a SHA -A <auth-password> -x AES -X <crypt-password> <hostname>:11161  ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerTable

SNMP v3ユーザーの削除

ユーザーを削除するには、構成ファイルと永続ファイルの両方から関連ユーザーのエントリを削除し、SNMPエージェントを再起動します。

SNMPとマスター・エージェントの統合

Oracle Traffic DirectorのSNMPは、agentxプロトコルを使用して、LinuxおよびSolarisシステムで実行されているSNMPマスター・エージェントと統合できます。これには、agentxモードでSNMPを起動する必要があります。このモードで実行する場合、Oracle Traffic DirectorのSNMPエージェントはSNMPプロトコルを介して通信することはできません。すべてのリクエストはSNMPマスター・エージェントに対して行う必要があり、agentxプロトコルを介してSNMPエージェントからリクエストした情報を取得します。

Oracle Traffic DirectorのSNMPに対するデフォルトのagentxトランスポート指定子は、次のように指定します。トランスポート指定子は、snmpd.confのmanページの説明に従って変更できます。

agentxトランスポート指定子

agentxsocket tcp:127.0.0.1:705

  1. agentxプロトコルを介してサブエージェントと通信するように、オペレーティング・システムのマスター・エージェントを構成します。これには、マスター・エージェントの構成に対して次の変更を加える必要があります(Linux上の/etc/snmp/snmpd.confおよびSolaris上の/etc/net-snmp/snmp/snmpd.conf)。この変更を行った後に、マスター・エージェントを再起動する必要があります。

    マスター・エージェントの構成(snmpd.conf)に追加する必要のあるディレクティブ

    master agentx

    agentxsocket tcp:127.0.0.1:705

    • マスター・エージェントの構成を変更するには、スーパーユーザー権限が必要です。

    • agentxsocketディレクティブは、OTD SNMPエージェントとOSマスター・エージェントの両方で同じである必要があります。

  2. SNMPエージェントをagentxモードで起動します。 

    OTD SNMPエージェントを起動するWLSTコマンド

    オンライン

    otd_startSnmpSubAgent({'machine':<machine_name>, 'agentx':'true'})

    オフライン

    otd_startSnmpSubAgent({'domain-home':<otd_domain_directory_path>, 'agentx':'true'})

  3. SNMPリクエストをオペレーティング・システムのマスター・エージェントに直接送信します。

トラップ通知の構成

Oracle Traffic DirectorのSNMPエージェントは、インスタンスが起動または停止したときに常にSNMPトラップ通知を生成することもできます。この通知は、<domain-home>/config/fmwconfig/components/OTD/snmp/config/snmpagt.confにある構成ファイルで指定された1つ以上の宛先に送信できます。

snmpagt.confでトラップ宛先を指定する例

SNMPv1トラップの送信

trapsink 127.0.0.1:1127 trapComm

SNMPv2トラップの送信

trap2sink 192.168.1.99:1199 trapComm

リモート側が確認する必要があるSNMPv2通知の送信

informsink 192.1.68.88:1188 trapComm

認証のないSNMPv3トラップの送信

trapsess -v 3 -u v3user -l noAuth 127.0.0.1:11162

完全なSNMPv3セキュリティを備えたSNMPv3通知の送信

trapsess -v 3 -r 0 -Ci -u myuser -n "" -l authPriv -a SHA -A <auth-password> -x AES -X <crypt-password> 192.168.1.77:1177

これらのディレクティブの詳細は、manページを参照してください。

SNMPサブエージェントの起動および停止

WLSTコマンドを使用して、ノード上のSNMPサブエージェントを起動および停止できます。

WLSTを使用したSNMPサブエージェントの起動および停止

  • SNMPサブエージェントを1つまたは複数のノードで起動するには、次の例に示すように、otd_startSnmpSubAgentコマンドを実行します。

    # Online
    props = {}
    props['machine-name'] = 'abc123.example.com'
    otd_startSnmpSubAgent(props)
     
    # Offline
    props = {}
    props['domain-home'] = '/export/domains/otd_domain'
    otd_startSnmpSubAgent(props)
  • SNMPサブエージェントを1つまたは複数のノードで停止するには、次の例に示すように、sotd_stopSnmpSubAgentコマンドを実行します。

    # Online
    props = {}
    props['machine-name'] = 'host.example.com'
    otd_stopSnmpSubAgent(props)
     
    # Offline
    props = {}
    props['domain-home'] = '/export/domains/otd_domain'
    otd_stopSnmpSubAgent(props)
    

snmpwalkを使用した統計の表示

Net-SNMPアプリケーション・スイート(http://www.net-snmp.org)で使用可能なsnmpwalkコマンドライン・ユーティリティを使用して、SNMPサブエージェントが収集した統計を表示できます。

注意:

snmpwalkを使用するための前提条件は、次のとおりです。

  • Linuxの場合: コンテンツsnmpwalkパッケージnet-snmp-utils-5.3.2.2-9.0.1.el5_5.1 RPM以上および標準のMIBパッケージnet-snmp-5.3.2.2-9.0.1.el5_5.1 RPM以上がインストールされていることを確認してください。

  • Solarisの場合: system/management/snmp/net-snmpにあるパッケージがインストールされていることを確認してください。このパッケージにはコンテンツsnmpwalkと標準MIBが含まれています。

デフォルト値の設定によるコマンドの簡素化

snmpwalkのほとんどのオプションは、snmpwalkの使用前に~/.snmp/snmp.confにあるsnmp.confファイルで設定できます。

snmp.confでオプションを設定しておくと、snmpwalkコマンドを実行するときにsnmp.confで設定済のオプションを指定する必要がないため便利です。snmp.confでは次のオプションを設定できます。

デフォルト・オプション 説明

defSecurityNam

SNMPv3のユーザー名

defAuthType

SHA (認証方式)

defSecurityLevel

ユーザーのセキュリティ・レベル。authNoPriv、authPrivなど

defAuthPassphrase

auth-password

defPrivType

使用するプライバシ・プロトコル。AES

defPrivPassphrase

privpassphrase

defVersion

3

defaultport

11161

mibirds

+<ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB.txtへのパス>

mibs

+ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB

デフォルト値を設定したsnmpwalk

snmpwalk <hostname> ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerTable

snmpwalkの出力

snmpwalkコマンドを実行すると、次のように出力されます。

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerName.1.1.0 = STRING:

http://example.us.oracle.com:4000

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerType.1.1.0 = STRING: generic

(Oracle-iPlanet-Web-Server/7.0)

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerStatus.1.1.0 = INTEGER: online(1)

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerDiscoveredStatus.1.1.0 =

INTEGER: false(2)

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerRampedupStatus.1.1.0 = INTEGER:

true(1)

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerBackupStatus.1.1.0 = INTEGER:

active(1)

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerTimeOnline.1.1.0 = Counter64:

1566 seconds

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountDetectedOffline.1.1.0 =

Counter32: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountBytesTransmitted.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountBytesReceived.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountActiveConnections.1.1.0 =

Gauge32: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountIdleConnections.1.1.0 =

Gauge32: 2

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountActiveStickyConnections.1.1.0

= Gauge32: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountClosedConnections.1.1.0 =

Counter64: 100

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountClosedConnectionsByOriginServer.1.1.0

= Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountConnectAttempts.1.1.0 =

Counter64: 102

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountConnectFailures.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountRequestsAborted.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountRequestsTimedout.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountRequests.1.1.0 = Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountHealthCheckRequests.1.1.0 =

Counter64: 102

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerCountStickyRequests.1.1.0 =

Counter64: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerDynamicWeight.1.1.0 = STRING: 1.00

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerSecondsKeepAliveTimeout.1.1.0 =

Counter64: 0 seconds

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerMillisecondsConnectionActiveAverage.1.1.0

= STRING: milliseconds

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerServerPoolName.1.1.0 = STRING:

origin-server-pool-1

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerInstanceName.1.1.0 = STRING:

otd_test_partha-Latitude-E7440

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerRequests1MinuteAverage.1.1.0 =

STRING: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerRequests5MinuteAverage.1.1.0 =

STRING: 0

ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::originServerRequests15MinuteAverage.1.1.0 =

STRING: 0

出力内の各行はメトリックの値を示しますが、OIDは数値形式で表示されるため、特定のメトリックの名前を識別するのは困難です。snmpwalkユーティリティを使用すると、管理情報ベース(MIB)定義を使用して、数値のOIDをテキスト名に解決できます。Oracle Traffic Directorでは、MIB定義ファイルは、次のディレクトリにあります。

ORACLE_HOME/lib/snmp/ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB.txt

特定の統計の問合せに使用できるSNMP MIBオブジェクト名のリストは、「Oracle Traffic Directorで追跡されるメトリック」を参照してください。

snmpwalkの詳細は、http://www.net-snmp.org/docs/man/snmpwalk.htmlにあるドキュメントを参照してください。

DMSを使用した監視

Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)では、パフォーマンス・メトリックを測定およびレポートし、パフォーマンスをトレースするJavaおよびCのAPIセットが提供され、Fusion Middlewareおよびその他のOracle製品用のコンテキスト相関サービスが提供されます。このAPIとは別に、DMSでは、アプリケーション開発者、サポート・アナリスト、システム管理者、その他のユーザーが、アプリケーション固有のパフォーマンス情報を測定できるインタフェースが提供されます。

OTD用のDMSメトリックは、メトリック表のセットとして使用できます(「DMSメトリック表」を参照)。監視データは、単一のコンポーネント・メトリックMBeanを介してDMSに公開されます。DMSがOTDインスタンスのデータの監視をリクエストすると、指定されたOTDインスタンスから統計情報を取得するため、対応するノード・マネージャでプラグイン(MetricsPlugin)が起動されます。このプラグインは、監視データを取得するために、ネイティブのOTDインタフェースを介してOTDインスタンスと通信します。ノード・マネージャから返された監視データは5秒間管理サーバーにキャッシュされ、その間、DMSからのすべての監視データのリクエストはキャッシュのデータを利用して処理されます。

DMSのメトリックは、DMSスパイ・サーブレットやOracle Fusion Middleware Controlなど、様々なインタフェースを使用して表示できます。また、DMSのカスタムWLSTコマンドを使用してメトリックを表示することもできます。詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントのためのWLSTコマンド・リファレンス』のDMSのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

例16-1 DMSのカスタムWLSTコマンドを使用したDMSメトリックの表示

# View metrics for all OTD instances
displayMetricTables('OTD_*')
 
# View origin server metrics for all instances
displayMetricTables('OTD_OriginServer')
 
# Get list of metric tables for a specific instance
displayMetricTableNames(servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
 
# View all metrics for a specific instance
displayMetricTables(servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
 
# View instance metrics for a specific instance
displayMetricTables('OTD_Instance', servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')
 
# Dump all metrics for a specific instance
dumpMetrics(servers='/OTD/otd_test_myserver.example.com')

XML (stats-xml)レポートのサンプル

この項では、otd_getStatsXmlコマンドを使用して、またはURIを介して表示できる、XML形式での統計レポートのサンプルを示します。「WLSTを使用した統計の表示」および「ブラウザを使用したstats-xmlおよびperfdumpレポートの表示」を参照してください。

このサンプル・レポートに示されている値は、意味のないものである場合があることに注意してください。このサンプル・レポートは、単にレポートに含まれるメトリック、およびレポートの形式や構造の概要を示すことを目的にしています。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<stats versionMajor="1" versionMinor="3" flagEnabled="1">
<server id="otd_test_otd_Machine_1" versionServer="Oracle Traffic Director 12.2.1.2.0 B160911.182037 (Linux)" timeStarted="1475563593" secondsRunning="8209" ticksPerSecond="1000" maxProcs="1" maxThreads="256" flagProfilingEnabled="1" load1MinuteAverage="0.030000" load5MinuteAverage="0.020000" load15MinuteAverage="0.050000" rateBytesTransmitted="7225" rateBytesReceived="1596" requests1MinuteAverage="0.016667" requests5MinuteAverage="0.003333" requests15MinuteAverage="0.000000" errors1MinuteAverage="0.000000" errors5MinuteAverage="0.000000" errors15MinuteAverage="0.000000" responseTime1MinuteAverage="1.000000" responseTime5MinuteAverage="1.000000" responseTime15MinuteAverage="0.000000">
	<connection-queue id="cq1"/>
	<thread-pool id="thread-pool-0" name="NativePool"/>
	<profile id="profile-0" name="all-requests" description="All requests"/>
	<profile id="profile-1" name="default-bucket" description="Default bucket"/>
	<profile id="profile-2" name="cache-bucket" description="Cached responses"/>
	<process pid="19949" mode="active" timeStarted="1475563593" countConfigurations="3" sizeVirtual="1191404" sizeResident="15788" fractionSystemMemoryUsage="0.0022">
		<connection-queue connectionQueueId="cq1" countTotalConnections="9" countQueued="0" peakQueued="1" maxQueued="1536" countOverflows="0" countTotalQueued="9" ticksTotalQueued="1" count					Queued1MinuteAverage="0.000000" co	untQueued5MinuteAverage="0.000000" countQueued15MinuteAverage="0.000000"/>
		<thread-pool threadPoolId="thread-pool-0" countIdleThreads="1" countThreads="1" maxThreads="128" countQueued="0" peakQueued="0" maxQueued="0"/>
		<dns flagCacheEnabled="1" countCacheEntries="0" maxCacheEntries="1024" countCacheHits="0" countCacheMisses="0" flagAsyncEnabled="0" countAsyncNameLookups="0" countAsyncAddrLookups="0" countAsyncLookupsInProgress="0"/>
		<keepalive countConnections="1" maxConnections="3072" countHits="0" countFlushes="0" countRefusals="0" countTimeouts="0" secondsTimeout="30"/>
		<compression countRequests="0" bytesInput="0" bytesOutput="0" compressionRatio="0.000000" pageCompressionAverage="0.000000"/>
		<decompression countRequests="0" bytesInput="0" bytesOutput="0"/>
		<thread mode="idle" type="sync" asyncState="async-none" timeStarted="1475563593" connectionQueueId="keep-alive">
			<request-bucket countRequests="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" count2xx="0" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="0" countOther="0" count200="0" count302="0" count30				4="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-0" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-1" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
		</thread><thread mode="idle" type="sync" asyncState="async-none" timeStarted="1475563593" connectionQueueId="keep-alive">
			<request-bucket countRequests="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" count2xx="0" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="0" countOther="0" count200="0" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-0" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-1" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
			<profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
		</thread>
		<thread mode="response" type="sync" asyncState="async-none" timeStarted="1475563593" function="stats-xml" connectionQueueId="cq1" virtualServerId="test" timeRequestStarted="1475572257009438">
		<request-bucket method="GET" uri="/stats-xml" countRequests="5" countBytesReceived="1435" countBytesTransmitted="22730" count2xx="4" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="1" countOther="0" count200="4" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
		<profile-bucket profile="profile-0" countCalls="48" countRequests="5" ticksDispatch="1" ticksFunction="7581"/>
		<profile-bucket profile="profile-1" countCalls="48" countRequests="5" ticksDispatch="1" ticksFunction="7581"/>
		<profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
	</thread>
	<thread mode="idle" type="sync" asyncState="async-none" timeStarted="1475563593" connectionQueueId="cq1">
		<request-bucket countRequests="4" countBytesReceived="784" countBytesTransmitted="19544" count2xx="4" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="0" countOther="0" count200="4" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
		<profile-bucket profile="profile-0" countCalls="36" countRequests="4" ticksDispatch="1" ticksFunction="1"/>
		<profile-bucket profile="profile-1" countCalls="36" countRequests="4" ticksDispatch="1" ticksFunction="1"/>
		<profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
	</thread>
	</process>
	<virtual-server id="test" flagEnabled="1">
		<request-bucket method="GET" uri="/.perf" countRequests="9" countBytesReceived="2219" countBytesTransmitted="42274" count2xx="8" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="1" countOther="0" count200="8" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
		<profile-bucket profile="profile-0" countCalls="84" countRequests="9" ticksDispatch="2" ticksFunction="7582"/>
		<profile-bucket profile="profile-1" countCalls="84" countRequests="9" ticksDispatch="2" ticksFunction="7582"/>
		<profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/>
		<webapp-firewall countRequestsIntercepted="0" countRequestsAllowed="0" countRequestsDenied="0" countRequestsDropped="0" countRequestsRedirected="0" countRequestsDenyDetected="0" countRequestsDropDetected="0" countRequestsRedirectDetected="0"/>
		<websocket countUpgradeRequests="0" countUpgradeRequestsFailed="0" countUpgradeRequestsRejected="0" countActiveConnections="0" countRequestsAborted="0" countRequestsTimedout="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" millisecondsConnectionActiveAverage="0"/>
		<route id="default-route" condition="default">
			<request-bucket countRequests="2" countBytesReceived="390" countBytesTransmitted="715" count2xx="1" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="1" countOther="0" count200="1" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/>
		</route>
</virtual-server>
<server-pool name="origin-server-pool-1" type="http" countRetries="9">
	<service-queue countQueued="0" countQueuedHighPriority="0" countQueuedNormalPriority="0" countQueuedLowPriority="0" countQueuedTimedout="0" countTotalQueued="0" countTotalQueuedHighPriority="0" countTotalQueuedNormalPriority="0" countTotalQueuedLowPriority="0" countTotalQueuedSticky="0" countTotalStickyToNonSticky="0" millisecondsQueuedHighPriorityAverage="0" millisecondsQueuedNormalPriorityAverage="0" millisecondsQueuedLowPriorityAverage="0"/>
	<origin-server name="http://example.us.oracle.com:4000" status="online" flagDiscovered="0" flagRampedUp="1" type="generic (Oracle-iPlanet-Web-Server/7.0)" flagBackup="0" secondsOnline="6774" countDetectedOffline="1" countConnectAttempts="339" countConnectFailures="120" countClosedConnections="218" countConnectionsClosedByOriginServer="0" countActiveConnections="0" countIdleConnections="1" countActiveStickyConnections="0" secondsKeepAliveTimeout="0" countRequestsAborted="0" countRequestsTimedout="0" countStickyRequests="0" countRequests="1" countHealthCheckRequests="218" countBytesTransmitted="508" countBytesReceived="484" weightResponseTime="1.00" requests1MinuteAverage="0.000000" requests5MinuteAverage="0.000000" requests15MinuteAverage="0.000000">
		<websocket countUpgradeRequests="0" countUpgradeRequestsFailed="0" countUpgradeRequestsRejected="0" countActiveConnections="0" countRequestsAborted="0" countRequestsTimedout="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" millisecondsConnectionActiveAverage="0"/>
	</origin-server>
</server-pool>
<cache flagEnabled="1" countEntries="0" sizeHeapCache="16580" countContentHits="0" countContentMisses="0" countHits="0" countRevalidationRequests="0" countRevalidationFailures="0"/>
<cpu-info cpu="1" percentIdle="99.283209" percentUser="0.501040" percentKernel="0.215751"/>
<cpu-info cpu="2" percentIdle="99.234605" percentUser="0.540530" percentKernel="0.224865"/>
</server>
</stats>

プレーンテキスト(perfdump)レポートのサンプル

この項では、perfump統計レポートのサンプルを示します。このレポートは、otd_getPerfDumpコマンドを使用して、またはURIを介して表示できます。プレーンテキスト・レポートの表示の詳細は、「WLSTを使用した統計の表示」および「ブラウザを使用したstats-xmlおよびperfdumpレポートの表示」を参照してください。

このサンプル・レポートに示されている値は、意味のないものである場合があることに注意してください。このサンプル・レポートは、単にレポートに含まれるメトリック、およびレポートの形式の概要を示すことを目的にしています。

Oracle Traffic Director 12.2.1.2.0 B160911.182037 (Linux)

Server started Mon Oct 03 23:46:32 2016
Process 19949 started Mon Oct 03 23:46:32 2016


ConnectionQueue

Current/Peak/Limit Queue Length            0/1/1536
Total Connections Queued                   8
Average Queue Length (1, 5, 15 minutes)    0.00, 0.00, 0.00
Average Queuing Delay                      0.12 milliseconds


HTTP Listener http-listener-1

Address                   0.0.0.0:8080
Acceptor Threads          1
Default Virtual Server    test


KeepAliveInfo

KeepAliveCount        0/3072
KeepAliveHits         0
KeepAliveFlushes      0
KeepAliveRefusals     0
KeepAliveTimeouts     0
KeepAliveTimeout      30 seconds


SessionCreationInfo

Active Sessions                1
Keep-Alive Sessions            0
Keep-Alive threads             2
Active Async Sessions          0
HTTP Sessions current/max      4/258
TCP Sessions current/max       2/2


Cache

Cache Enabled                    yes
Object Cache Entries             0
Cache lookup (hits/misses)       0/0
Requests served from Cache       0
Revalidation (successful/total)  0/0 (  0.00%)
Heap space used                  16580


Thread Pool NativePool

Idle/Peak/Limit               1/1/128
Work Queue Length/Peak/Limit  0/0/0


DNSCacheInfo

enabled             yes
CacheEntries        0/1024
HitRatio            0/0 (  0.00%)


Async DNS disabled


Performance Counters

Total number of requests                   8
Average Request processing time       0.9479
Total Request processing time         7.5830


default-bucket (Default bucket)

Counter Name               Average         Total      Percent
-------------------------------------------------------------
Number of Requests                             8    (100.00%)
Number of Invocations                         75    (100.00%)
Latency                     0.0003        0.0020    (  0.03%)
Function Processing Time    0.9476        7.5810    ( 99.97%)
Total Response Time         0.9479        7.5830    (100.00%)


HTTP Origin Servers

Pool-name             Host:Port                           Status  ActiveConn  IdleConn  StickyConn  Timeouts  Aborted  Sticky-Reqs  Total-Reqs  BytesTrans  BytesRecvd
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
origin-server-pool-1  http://example.us.oracle.com:4000  online  0           1         0           0         0        0            1           508         484


TCP Origin Servers

No TCP origin servers are configured


Sessions 

Process  Session  Status    Async-state  Client        Age  VS    Method  URI     Function       Origin-Server
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
19949    sync     response  -            148.87.19.37  1    test  GET     /.perf  service-dump/  -


TCP Proxy

Active Connections                  0
Avg Duration                        0.00 seconds
Requests (timeout/aborted/total)    0/0/0


SSL session cache statistics (global)

Total SSL sessions stored since starting: 0
Total SSL sessions expired since starting: 0
Total (pre-expiry) SSL sessions scrolled out of the cache: 0
Total SSL session retrieves since starting: 0 hits, 0 misses
Total SSL session removes since starting: 0 hits, 0 misses