この章では、Oracle Traffic Directorに関連する問題について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
アクティブ-アクティブ・フェイルオーバーが有効な構成で、FTPが有効なTCPリスナーを作成するか、または既存のTCPリスナーに対してFTPを有効にすると、この新しい構成または変更した構成は、すべてのノードでフェイルオーバーを停止して起動するまで、実行中のフェイルオーバーに含まれません。フェイルオーバーを再起動しない場合、着信トラフィックはLVSを介してルーティングされず、ロード・バランシングされません。かわりに、VIPが接続しているOTDによって直接処理されます。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
Enterprise Managerを使用してアクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループを作成または管理する方法はありません。アクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループは、WLSTコマンドを使用して作成または管理する必要があります。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
SSLリスナーでクライアント認証が有効化されている場合、セッションの再開時にクライアント証明書チェーンを取得しようとすると問題が発生します。これは、一部の状況で後続の資格証明チェックに失敗することが原因です。
回避策
SSLセッション・キャッシュを無効にします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Solaris
Solaris on SPARC (64ビット)にOracle Traffic Directorをインストールした後、Oracle Traffic Directorのノード・マネージャを起動すると、ノード・マネージャ・ログに次の例のような警告メッセージが表示される場合があります。
WARNING: Key store file keystores.xml integrity check failed. Location: /home/oracle/config/domains/OTDDomain/config/fmwconfig/ Jul 19, 2016 10:44:36 PM oracle.security.jps.internal.keystore.file.FileKeyStoreManager openKeyStore
WARNING: Opening of file based keystore failed. Reason : oracle.security.jps.service.keystore.KeyStoreServiceException: JPS-06502: Failed to read keystore. Reason : javax.xml.bind.UnmarshalException
1つ目の警告はセキュリティ警告で、2つ目の警告はkeystores.xmlファイルの同期で問題が発生したことを示します。
回避策
回避策はありません。OTD機能には影響を及ぼしません。これらの警告は無視してかまいません。問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
アクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループがOracle Traffic DirectorのVIPに対して構成され、VIPへのリクエストがフェイルオーバー・グループの構成されたマシンの1つから発生している場合、リクエストは失敗します。
回避策
リクエストをフェイルオーバー・グループの一部ではない外部マシンから送信します。
問題
完全なJRFテンプレートを使用して管理対象ドメインを作成するときに、新しいシステム・コンポーネントを追加すると、「システム・コンポーネント」ウィンドウの「コンポーネント・タイプ」ドロップダウンからOTDを選択するためのオプションが表示されません。回避策
Oracle Traffic Directorの構成またはインスタンスを作成するには、Oracle Traffic DirectorのカスタムWLSTコマンドまたはFusion Middleware Controlを使用します。Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードを使用してOracle Traffic Directorインスタンスを作成しないでください。