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Oracle® Fusion Middleware Webサービスの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90179-03
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9 Webサービスの表示、登録および公開

この章では、WSILまたはUDDIレジストリからEnterprise ManagerのWebサービスおよびソースを登録する方法について説明します。また、登録されたリソースをUDDIレジストリで公開する方法についても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

9.1 Webサービスとソースの登録の概要

Webサービス・モデルの主な機能は、Webサービスを広範囲にわたって利用および検出できるようにすることです。UDDIは、Webサービスを公開および検出するための1つの手段であり、ビジネスやそのサービスに関する情報をレジストリで集中管理します。新しい別の標準として、Web Services Inspection Language (WSIL)仕様があります。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで、WSILドキュメントおよびUDDI v3レジストリでパブリッシュされたWebサービスを登録できます。WSILドキュメントまたはUDDI v3レジストリで使用できる任意のサービスをEnterprise Manager内に登録できます。

Enterprise Manager内の登録済サービスをサービスのソースで管理しやすくするために、メタ情報またはプロファイルを登録することもできます。ソースを登録してそれに論理名を割り当てておくと、その後はWSDLのURLなどの接続情報を指定する必要がなくなります。ドメインは複数の登録済ソースを持つことができ、各登録済ソースが複数の登録済サービスを持つことができます。ソースを登録しておくと、そのソースに登録できるサービスを簡単に検索できるようになります。

サービス名と対応するWSDLは、単一の登録済ソース内で一意である必要があります。あるサービスを登録すると、それと同じ名前の別のサービス、または名前は異なるが同じWSDL URLの別のサービスを登録しようとすると無効になります。

Webサービスを登録しておくと、Enterprise Manager内の選択リストから簡単にサービスを参照できるようになります。たとえば、「Webサービスのテスト」の説明に従ってWebサービスをテストする場合、WSDLを指定するかわりに「検索」アイコンをクリックしてから、登録済サービスのリストからWSDLを選択します。

この項には次のトピックが含まれます:

9.1.1 UDDIの基本の理解

Universal Description Discovery & Integration (UDDI)は、ビジネスを迅速、簡単、かつ動的に検索し、そして相互の取引を実行可能にすることを目指す業界イニシアティブです。UDDIレジストリには、ビジネス、ビジネスが提供するサービス、およびビジネスがトランザクションを実行するために使用する通信規格とインタフェースに関する情報がカタログ化されて格納されます。

Webサービスのオーナーは、それらをUDDIレジストリにパブリッシュします。パブリッシュされると、Webサービスの説明およびサービスに対するポインタがUDDIレジストリに保持されます。UDDIを使用すると、クライアントはこのレジストリを検索し、目的のサービスを見つけてその詳細を取得できます。これらの詳細には、サービスの呼出しポイントのほかに、サービスとその機能を識別するための情報が含まれます。

9.1.2 WSILの基本の理解

WSILでは、Webサービスの説明の参照にExtensible Markup Language(XML)形式が定義されます。これらの参照はWSILドキュメントに含まれ、Webサービスの説明(WSDLファイルなど)およびWebサービスの他の集合(別のWSILドキュメントまたはUDDIレジストリなど)を参照します。

WSILドキュメントは、通常Webサービス・プロバイダによって配布されます。これらのドキュメントには、使用可能なWebサービスのプロバイダのWebサイトを検索する方法が記述されています。したがって、WSIL標準は、Webサービスの利用者がWSILドキュメントを使用できるようにするルールも定義します。

WSILモデルは、Webサービスの検出を分散化します。複数のビジネス・エンティティおよびサービスに関する情報を集中管理するUDDIレジストリとは対照的に、WSILはWebサービスの記述情報をどの場所からでも提供できるようにします。UDDIとは異なり、WSILはビジネス・エンティティ情報には関係せず、特定のサービス記述形式を必要としません。ユーザーがサービス・プロバイダを理解していることが前提であり、WSDLなど、他の規格のWebサービス記述を使用します。

9.1.3 登録済ソースとWebサービスの表示

この項の手順に従って登録済ソースとWebサービスを表示および編集します。

  1. ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、登録済のソースとWebサービスを表示するドメインを表示します。
  2. ドメインを選択します。
  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」「登録済サービス」を選択します。図9-1に示すように、「登録済ソースとサービス」ページが表示されます。

    図9-1 登録済ソースとサービスの表示



    「ソース」表には、各登録済ソースに関する次の情報が表示されます。

    • 名前: ソースの論理名

    • 説明: ソースの説明

    • ソースURL: URL形式のソースの場所

    • タイプ - ソース・タイプ: UDDI v3レジストリ・インポート、ファイルからのWSILインポート、URLからのWSILインポート

    • ユーザーID: 外部ソースのユーザーID

    「表示」メニューを使用して、表示される情報をカスタマイズできます。ページのこのセクションから、新しいソースの追加、ソースの削除や編集、ソースのWebサービスの登録、およびソースから事前定義済UDDIレジストリへのWebサービスのパブリッシュも行えます。

  4. 「ソース」表でソースを選択します。

    各登録済ソースは複数の登録済サービスを持つことができます。「サービス」表には、選択したソース場所からインポートされた登録済サービスに関する次の情報が表示されます。

    • 名前: 登録済サービスの名前

    • 説明: サービスの説明

    • サービス場所: URL形式でのサービスの場所

    「表示」メニューを使用して、表示される情報をカスタマイズできます。選択したサービスのWSDLを表示して、選択したWebサービスをテストすることもできます。

9.1.4 ソースの登録

次のタイプのWebサービス・ソースを登録できます: UDDI v3レジストリ・インポート、URLからのWSILインポートまたはファイルからのWSILインポート。

ソースを登録する手順:

  1. ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスのソースを登録するドメインを表示します。
  2. ドメインを選択します。
  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」「登録済サービス」を選択します。図9-1に示すように、「登録済ソースとサービス」ページが表示されます。
  4. 「追加」をクリックして新しいソースを登録します。図9-2に示すように、「新規ソースの登録」ページが表示されます。

    図9-2 「新規ソースの登録」ページ

    図9-2の説明が続きます
    「図9-2 「新規ソースの登録」ページ」の説明
  5. 新しいソースに関する次の情報を入力します。
    • 名前: ソースの論理名。

    • 説明: ソースの説明。

    • タイプ: UDDI v3レジストリ・インポートURLからのWSILインポートファイルからのWSILインポートの3つのオプションからいずれかを選択します。

      その他の入力する必要がある情報は、選択したオプションによって異なります。

  6. UDDI v3レジストリ・インポートを選択した場合は、次の情報を入力します。
    • 「ソースURL」フィールドに、UDDI照会URL、たとえばhttp://somehost/uddi/inquiryを入力します。

    • サービスをUDDIソース(外部UDDIレジストリ)にパブリッシュできるようにするには、「有効化」ボックスを選択してフィールドに次のように入力します。

      • パブリッシュURLフィールドで、サービスのパブリッシュ先となるレジストリのURLロケーションを入力します。

      • 「セキュリティURL」フィールドに、レジストリにアクセスするために必要なセキュリティ・ポートのURLロケーションを入力します。

      • 「ユーザーID」および「パスワード」フィールドに、レジストリにアクセスするために必要なセキュリティ資格証明を入力します。

  7. 「URLからのWSILインポート」を選択した場合は、次の情報を入力します。
    • 「ソースURL」フィールドに、WSILの場所をURL形式で入力します。

    • WSILにアクセスするためにユーザー名とパスワードが必要な場合は、Basic認証フィールドで「有効化」ボックスを選択します。「ユーザーID」および「パスワード」フィールドに、ユーザー名とパスワードを入力します。

  8. 「ファイルからのWSILインポート」を選択した場合は、「参照」(「WSILファイル」フィールドの横)をクリックしてインポートするWSILファイルを選択します。
  9. 「OK」をクリックしてソースを登録します。

9.1.5 UDDIソースからのWebサービスの登録

登録済UDDIソースからWebサービスを登録するには、この項の手順に従います。

  1. ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを登録するドメインを表示します。
  2. ドメインを選択します。
  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」「登録済サービス」を選択します。図9-1に示すように、「登録済ソースとサービス」ページが表示されます。
  4. サービスの登録元となるUDDIソースを選択します。UDDIソースの「タイプ」は、UDDI v3レジストリ・インポートとして指定することに注意してください。
  5. Webサービスの登録を選択します。

    図9-3に示すように、「新規サービスの登録」ページが表示されます。

    図9-3 UDDIソースからの新規サービスの登録



    「新規サービスの登録」ページには、読取り専用形式のソース情報、および登録できるUDDIで使用可能なサービスのリストが表示されます。

    サービス名および「サービス・キー」フィールドを使用して、表示される使用可能なサービスのリストをフィルタできます。たとえば、電卓(calculator)サービスを検索するには、サービス名フィールドにcalcと入力します。電卓(calculator)サービスなど、文字列calcを含むサービスのみが表示されます。検索では大文字と小文字は区別されません。

    ページの「UDDIで使用可能なサービス」セクションで、サービス詳細の表示アイコンをクリックして、表内の各サービスのサービス詳細をUDDIから表示できます。UDDIからのサービス詳細ウィンドウには、特にサービス名、サービスの説明、サービスのWSDL、サービス・キー、ビジネス・キー、およびサービス場所などのサービスに関する情報が表示されます。

    「編集」アイコンをクリックして、サービスの詳細を編集できます。これにより、選択したサービスの名前と説明を変更できます。

  6. ページの「UDDIで使用可能なサービス」セクションで、ソースから登録する1つ以上のサービスを選択し、「登録」をクリックします。

    サービスが正常に登録されたことを示す確認メッセージが表示されます。

9.1.6 WSILソースからのWebサービスの登録

登録済WSILソースからWebサービスを登録するには、この項の手順に従います。

  1. ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを登録するドメインを表示します。
  2. ドメインを選択します。
  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」「登録済サービス」を選択します。図9-1に示すように、「登録済ソースとサービス」ページが表示されます。
  4. サービスの登録元となるWSILソースを選択します。WSILソースの「タイプ」は、「ファイルからのWSILインポート」または「URLからのWSILインポート」として指定することに注意してください。
  5. Webサービスの登録を選択します。

    図9-4に示すように、「新規サービスの登録」ページが表示されます。

    図9-4 WSILソースからの新規サービスの登録



    「新規サービスの登録」ページには、読取り専用形式のソース情報、およびWSILで使用可能なサービス表に示すように、登録できるWSILで使用可能なサービスのリスト(あれば)が表示されます。WSILにWSIL参照がある場合は、それらが「WSILで使用可能な参照」表にリストされます。

    WSILで使用可能なサービス表で、「編集」アイコンをクリックして、サービスの詳細を編集できます。これにより、選択したサービスの名前と説明を変更できます。

  6. 現在のWSILから使用可能なサービスを登録するには、WSILで使用可能名サービス表でサービスを選択して、「登録」をクリックします。

    サービスが正常に登録されたことを示す確認メッセージが表示されます。

  7. 現在のWSILが別のWSIL URLや参照も参照している場合は、「WSILで使用可能な参照」を開いて表示します。参照されているWebサービスも登録できます。

    現在のWSILのかわりに参照されているWSILからサービスを登録するには、「WSILで使用可能な参照」表でその参照の「プロセス」アイコンをクリックします。

    WSILが正常に解析されると、新しいソースが登録され、現在のWSILソースが参照されているWSILに置き換えられます。参照されているWSILソースで使用可能なサービスが、WSILで使用可能なサービス表にリストされます。これで参照されているWSILからサービスを登録できます。

    注意:

    作成された各新規ソースには、親ソース名に_nを付加した名前が付けられます。たとえば、親ソース名がwsil_file_1の場合、参照されている新規ソースの名前は、ソース・タイプWSIL URLを含むwsil_file_1_1wsil_file_1_2)になります。新しいソースは、登録済ソースとサービスページの「ソース」表にリストされます。

    WSILが正常に解析されなかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。通常そのような場合でも、選択されたWSIL参照に対して新しいソースは正常に登録されます。ただし、システムがWSILドキュメントを解析できなかったために、エラー・メッセージが表示されます。エラー・ダイアログを閉じて、「OK」をクリックして「登録済ソースとサービス」ページに戻ります。

    WSIL解析は、参照が不適切であるか認可証明書が必要な場合には失敗します。ソースの登録で説明されているように、WSILソースの認可を有効化できます。

    注意:

    接続やその他の不具合が原因で、システムが登録済ソースからのWebサービスの取得に失敗した場合は、「新規サービスの登録」ページにソースの読取り専用情報が表示されますが、Webサービスは表示されません。このような場合は、エラー・ダイアログが表示されている場合は、エラー・ダイアログで「OK」をクリックし、それから「新規サービスの登録」ページで「OK」をクリックして、ソースとサービスの登録ページに戻ります。問題解決方法として、他の方法により登録済ソースを表示します。たとえば、ソースのタイプに応じて、次の方法を実行します。

    • WSIL URLソース: URLをブラウザのアドレス・バーにコピーしてその内容を表示します。

    • WSILファイル・ソース: XMLエディタを使用してWSILファイルを調べます。

    • UDDIソース: UDDIレジストリに直接アクセスして調べます。

    また、関連するEnterprise Managerエラー・ログを確認することもできます。

9.1.7 WebサービスまたはWebサービス・ソースの削除

この項の手順に従ってWebサービスまたはWebサービス・ソースを削除します。

  1. ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを削除するドメインを表示します。
  2. ドメインを選択します。
  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」「登録済サービス」を選択します。図9-1に示すように、「登録済ソースとサービス」ページが表示されます。
  4. 次のいずれかを行います:
    • ソースを削除するには、「ソース」表からソースを選択し、「削除」をクリックします。

      確認メッセージが表示されます。「OK」をクリックしてソースを削除します。

    • サービスをソースから削除するには、「ソース」表からソースを選択します。

      「サービス」表に登録済Webサービスが表示されます。

      削除するサービスを「サービス」表から選択し、「削除」をクリックします。

      確認メッセージが表示されます。「OK」をクリックしてサービスを削除します。

9.2 UDDIへのWebサービスのパブリッシュの概要

登録済のUDDIソースから、およびADF、Java EEの各アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページから、UDDIにWebサービスをパブリッシュできます。登録済UDDIソースは、「登録済ソースとサービス」ページにリストされます。これにはドメインに登録されているすべてのソースとサービスが含まれます。「Webサービスのサマリー」ページには、アプリケーション内のWebサービスがリストされます。

注意:

サービスをUDDIにパブリッシュするには、プロキシを使用する必要があります。これはファイアウォールより外側のURLにアクセスする必要があるためです。必要なプロキシ設定の詳細は、UDDIのプロキシ・サーバーの構成を参照してください。

サービスがすでにOracle Enterprise Repository (OER)に存在する場合、OER交換ユーティリティを使用してそれらのサービスをOracle Service Registryにパブリッシュする必要があります。

次の手順では、WebサービスをUDDIにパブリッシュする方法について説明します。

9.2.1 登録済ソースからUDDIへのWebサービスのパブリッシュ

登録済UDDIソースは、登録済ソースおよびサービス・ページにリストされ、ドメインに登録されているソースとサービスがすべて表示されます。

Webサービスを登録済ソースからUDDIにパブリッシュするには:

  1. 登録済ソースとWebサービスの表示の説明に従って、「登録済ソースとサービス」ページに移動します。
  2. 「ソース」表でソース行を選択してから、「UDDIにパブリッシュ」を選択します。

    図9-5 「UDDIにパブリッシュ」が選択された「登録済ソースとサービス」ページ



  3. 「サービスをUDDIにパブリッシュ」ウィンドウで、パブリッシュするサービスに関する情報を入力します。
    • 「サービス名」は、UDDIレジストリにパブリッシュされるWebサービスの名前です。このフィールドは必須です。

    • 「サービスの説明」は、選択したWebサービスの説明です。

    • サービス定義の場所は、サービス定義のURLロケーションです。このフィールドは必須です。

    • UDDIソースは、サービスの登録元となるUDDIソースの名前です。このフィールドは読取り専用です。

    • 「ビジネス名」は、UDDIレジストリ内のデータ構造の名前です。ビジネスがすでにUDDIに登録されていることが前提です。リストからビジネス名を選択します。このフィールドは必須です。

      図9-6 サービスをUDDIソースからUDDIウィンドウにパブリッシュ



  4. 「サービスをUDDIにパブリッシュ」ウィンドウで「OK」をクリックします。

    システムにより、指定されたサービスが有効なWSDLを持つこと、そしてUDDIレジストリが新しいエントリを受け入れたか既存のエントリを更新したことが検証されます。正常であれば、確認メッセージが表示され、サービスがレジストリにパブリッシュされます。サービスがUDDIにパブリッシュされると、UDDIソースからのWebサービスの登録の説明に従って、そのサービスをソースに登録できるようになります。

    操作中にエラーが発生すると、エラー・メッセージが出力されます。

    ソースに登録できるのは、一意のWSDLを使用しているサービスのみであることに注意してください。

9.2.2 アプリケーションからUDDIへのWebサービスのパブリッシュ

ADF、Java EEの各アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページから、UDDIにWebサービスをパブリッシュできます。

WebサービスをアプリケーションからUDDIにパブリッシュするには:

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示の説明に従って、Webサービスのアプリケーション・サマリー・ページに移動します。
  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、「Webサービス」タブが選択されていない場合は選択し、パブリッシュするサービスを選択します。
  3. 「アクション」「UDDIにパブリッシュ」を選択します。図9-7を参照してください。

    図9-7 「UDDIにパブリッシュ」が選択された「Webサービスのサマリー」ページ



  4. 「サービスをUDDIにパブリッシュ」ダイアログ・ボックス(図9-8)で、パブリッシュするサービスに関する情報を入力します。
    • 「サービス名」は、UDDIレジストリにパブリッシュされるWebサービスの名前です。このフィールドは必須です。

    • 「サービスの説明」は、選択したWebサービスの説明です。

    • サービス定義の場所は、サービス定義のURLロケーションにより事前に入力されています(これは読取り専用フィールドです)。

    • UDDIソースは、UDDIレジストリ・ソースの論理名です。リストからUDDIソースを選択します。このフィールドは必須です。

      注意:

      リストには、ドメインに登録済のパブリッシュを有効化されたUDDIソースが含まれます。登録済ソースの詳細は、Webサービスとソースの登録の概要を参照してください。

    • 「ビジネス名」は、UDDIレジストリ内のデータ構造の名前です。ビジネスがすでにUDDIに登録されていることが前提です。リストからビジネス名を選択します。このフィールドは必須です。

    図9-8 「サービスをUDDIにパブリッシュ」ダイアログ・ボックス



  5. 「OK」をクリックして外部のUDDIレジストリに接続し、Webサービスを登録します。

    サービスが正常に登録されると、確認メッセージが表示されます。操作中にエラーが発生すると、エラー・メッセージが出力されます。

9.2.3 UDDIのプロキシ・サーバーの構成

サービスをUDDIにパブリッシュするには、ファイアウォールより外側のURLにアクセスするため、プロキシを使用する必要があります。

Oracle WebLogicを起動する前に、表9-1に定義されているJavaシステム・プロパティを設定する必要があります。これらは環境変数として設定するか、Oracle WebLogic起動ファイルの中で設定します。

表9-1 UDDIのプロキシ・サーバーを指定するために使用されるJavaシステム・プロパティ

プロパティ 説明

proxySet=true

WebLogicプロキシ・プロパティを使用するかどうかを指定するフラグ。

http.proxyHost=proxyHost

プロキシ・サーバー が動作しているホスト・コンピュータ名。

http.proxyPort=proxyPort

プロキシ・サーバーがリスニングしているポート。

http.nonProxyHosts=hostname | hostname |...

プロキシをバイパスし、直接アクセスするホストのリスト。各ホスト名を「|」文字で区切ります。

次に例を示します。

set PROXY_SETTINGS="-DproxySet=true -Dhttp.proxyHost=www-proxy.example.com -Dhttp.proxyPort=80 -Dhttp.nonProxyHosts=localhost|${HOST}|*.example.com"