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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージメント
12c (12.2.1.3.0)
E90175-03
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28 Dynamic Converterの構成

この章では、Dynamic Converterのデフォルトのテンプレート、変換フォーマットおよびスライドショーのテンプレート・ファイルの設定方法とワイヤレス・テンプレートの削除方法について説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

28.1 Dynamic Converterを使用する前に

Dynamic Converterの使用を開始してコンテンツ・アイテムのテンプレートを設計する前に、次の準備をしておく必要があります。

  • コンテンツ・アイテムのOracle WebCenter Content Serverへのチェックイン。コンテンツのチェックイン方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください

  • 適切なテンプレート・タイプによるDynamic Converterテンプレートのコンテンツ・サーバーへのチェックイン。詳細は、「変換テンプレートの管理」を参照してください。

  • テンプレートの選択ルールと、関連するメタデータおよびテンプレートの追加。詳細は、「テンプレート・ルールの管理」を参照してください。

  • 「Dynamic Converterの構成」ページでの変換フォーマットおよびその他の関連情報の指定。

28.2 デフォルト・テンプレートの設定

デフォルトのテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツのアイテムに関連付けられているデフォルト・テンプレートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。
  2. 「構成設定」をクリックします。
  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「デフォルトのテンプレート」見出しの下の「テンプレート」テキスト・ボックスに、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択すると、「使用できるテンプレート」メニューからテンプレートを選択できます。
  4. 「デフォルト・レイアウト」見出しの下にある「レイアウト」テキスト・ボックスで、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。また、「使用できるレイアウト」メニューから、レイアウト・テンプレートを選択することもできます。(レイアウトはクラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)
  5. 「Dynamic Converterの構成」ページの下部にある「更新時」 をクリックし、デフォルトのテンプレートを有効にします。

28.3 変換形式の設定

Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムが認識されて変換されるためには、コンテンツ・アイテムのファイル形式(MS Word、RTF、プレーン・テキスト)が変換フォーマットのリストに含まれている必要があります。「検索結果」ページや「コンテンツ情報」ページなどで、リストに含まれているファイル形式のみ、その横に(HTML)リンクが表示されます。

この項の内容は次のとおりです。

28.3.1 動的変換へのファイル形式の追加

「Dynamic Converterの構成」ページで、いつでも1つ以上のファイル形式を追加できます。ファイル形式を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。
  2. 「構成設定」をクリックします。
  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「変換フォーマット」見出しの下のフォーマット・テキスト・ボックスに、Webページに変換したいファイル形式を入力します(または右側のメニューから選択します)。テキスト・ボックスの形式は、次のようにカンマまたは空白で区切ります。
    application/msword, application/vnd.ms-excel
    

    ファイル形式は、コンテンツ・サーバーの構成マネージャの命名規則に準拠する必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントは、application/docまたはapplication/mswordとして入力します。

    Office 2007ファイル(docxxlsxおよびpptxなど)では、(HTML)リンクを表示させるには、DC構成ページで次のフォーマットを有効にする必要があります。

    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
    

    ファイル形式の命名規則は、コンテンツ・サーバーの管理ドキュメントを参照してください。

  4. 「更新」をクリックし、ファイル形式をDynamic Converterに追加します。

28.3.2 動的変換からのファイル形式の削除

「Dynamic Converterの構成」ページで、いつでもファイル形式を削除できます。ファイル形式を削除する手順は、次のとおりです(この操作を取り消すことはできません)。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます。
  2. 「構成設定」をクリックします。
  3. 「Dynamic Converterの構成」ページで、「変換フォーマット」見出しの下のフォーマット・テキスト・ボックスで、削除したいファイル形式を選択します。
  4. キーボードの[Delete]キーを押し、テキスト・ボックスからこのファイル形式を削除します。ボックスにリスト表示されているすべての形式ではなく、削除が必要な形式のみを削除してください。
  5. 「更新」をクリックし、ファイル形式をDynamic Converterから削除します。

    注意:

    間違って正しくないファイル形式を削除してしまった場合は、再度追加してから「更新」をクリックしてください。

28.4 PowerPointプレゼンテーション用スライドショー・テンプレート・ファイルの構成

Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートを使用することをお薦めします。ドキュメントの書式設定に移動して、テンプレート・エディタの「プレゼンテーション」タブでテンプレートをカスタマイズできます。

クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/)からダウンロードできるスライドショーのhcstファイルを使用する必要があります。ダウンロード後、コンテンツ・サーバーにサンプルをチェックインします。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべてチェックインする必要があります。サンプルのPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt)をダウンロードすることもできます。

ファイルのチェックインと同時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合は、これを反映するために、各スライドショー・テンプレート・ファイルを編集する必要があります。そして、各ファイルを再度チェックインしてから、テンプレートの使用を開始します。

PowerPointプレゼンテーションの変換のためにスライドショー・テンプレート・ファイルを構成する手順は、次のとおりです。

  1. 3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべて、コンテンツ・サーバーにチェックインします。これらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしていることを確認します。詳細は、「テンプレートのチェックイン」を参照してください。

    ファイルを確実に正しいWebレイアウト・ディレクトリにチェックインするため、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用してください。

    コンテンツIDが自動的に生成される場合、自動生成された各スライドショー・ファイルのコンテンツIDを検索し、書き留めます。

    コンテンツIDが自動的に生成されない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCのようなIDを使用することをお薦めします。

  2. ダウンロードしたスライドショーのサンプル・ファイルにアクセスします。
  3. 各hcstスライドショー・ファイルをテキスト・エディタ(WordPadやviなど)で開き、次のスライドショー参照を検索し、適切なコンテンツIDで置換します。

    注意:

    各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。

    • slideshow.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。

    • slideshowb.hcst:

      検索: slideshowctemplate

      置換: チェックインしたslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。1003またはDC-SlideshowCなどです。

    • slideshowc.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。

      次のようにして、必ずファイル拡張子を保持してください。

      {## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
      

      そうでない場合、HTML変換中にアプリケーションで例外がスローされる可能性があります。

      UNIXシステムでは、コンテンツIDの大/小文字が区別されるため、dc-slideshowDC-SlideshowDC-SLIDESHOWとは同一ではありません。

  4. コンテンツ・サーバーでスライドショーを検索し、「検索結果」ページで「情報」リンクをクリックします。

    「コンテンツ情報」ページが表示されます。

  5. 「チェックアウト」をクリックします。
  6. 「チェックアウトの確認」ページで、「チェックイン」をクリックします。
  7. 修正したスライドショー・ファイルを参照して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」の「チェックイン」をクリックします。
  8. スライドショー・ファイルごとに、ステップ4 から7 を繰り返します。

これで、PowerPointプレゼンテーション用の変換形式の設定(「変換形式の設定」を参照)と、チェックイン・テンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(「テンプレート・ルールの管理」を参照)ができるようになりました。

28.5 ワイヤレス・テンプレートの削除

Dynamic Converter 12.2.1はワイヤレス・テンプレート・タイプをサポートしていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートを提供しています。以前のバージョンのDynamic Converterを備えた既存のコンテンツ・サーバーは、ワイヤレス・テンプレート・タイプを保持している場合がありますが、使用しようとすると失敗します。

使用可能なテンプレートのリストからワイヤレス・テンプレートを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 新しいブラウザ・ウィンドウを開き、システム管理者としてWebCenter Contentにログインします。
  2. 「管理アプレット」ページを開きます。
  3. 「管理アプレット」セクションの下の「構成マネージャ」をクリックします。

    図28-1 「構成マネージャ」ウィンドウ

    構成マネージャの「情報フィールド」タブ
  4. 「構成マネージャ」ウィンドウの「情報フィールド」タブで、TemplateType行を選択して「編集」をクリックします。

    図28-2 TemplateTypeの編集ダイアログ

    テンプレート・タイプの編集ダイアログ
  5. TemplateTypeフィールドの編集ダイアログで、「構成」をクリックします。
  6. 「オプション・リストの構成」ダイアログで、「編集」をクリックします。

    図28-3 TemplateTypeのオプション・リスト。

    「オプションリスト」ダイアログ
  7. 「オプション・リスト」ウィンドウでワイヤレス・テンプレートを選択してから[Delete]キーを押して、オプションとしてワイヤレス・テンプレートを削除します。
  8. 「OK」を3回クリックして、構成マネージャ・ウィンドウに戻ります。
  9. メニュー・バーから「オプション」を選択します。
  10. 「スキーマのパブリッシュ」を選択します。

    変更がコンテンツ・サーバーに伝播されます。

  11. 「構成マネージャ」アプリケーションを終了して数分待ちます。次にテンプレート・チェックイン・フォームを再び参照します。