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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90311-03
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SSLInsecureRenegotiationディレクティブ

最初は指定されていたように、SSLプロトコルとTLSプロトコルのすべてのバージョン(TLS/1.2を含めて、これまで)は、ネゴシエーション中の中間者攻撃(CVE-2009-3555)に対して脆弱でした。この脆弱性によって、攻撃者は、Webサーバーで表示される任意の平文をHTTPリクエストの前に付け加えることができます。クライアントとサーバーの両方でサポートされている場合は、この脆弱性を修正するプロトコルの拡張が開発されています。

中間者攻撃(CVE-2009-3555)の詳細は、次を参照してください。

https://web.nvd.nist.gov/view/vuln/detail?vulnId=CVE-2009-3555

デフォルト・モード

ディレクティブSSLInsecureRenegotionが構成に指定されていない場合、Oracle HTTP Serverは互換モードで動作します。

このモードでは、Renegotiation Info/Signaling Cipher Suite Value (RI/SCSV)をサポートしない脆弱なピアとの接続が可能になりますが、再ネゴシエーションはRI/SCSVをサポートしているピアとのみ許可されます。

SSLInsecureRenegotiation ON

このオプションでは、再ネゴシエーションを実行するRI/SCSVのない脆弱なピアを許可します。したがって、このオプションはCVE-2009-3555で説明している再ネゴシエーション攻撃に対してサーバーを脆弱なままにするため、注意して使用する必要があります。

SSLInsecureRenegotiation OFF

このオプションが使用されると、RI/SCSVをサポートするピアのみがセッションとネゴシエーションおよび再ネゴシエーションできます。これが最もセキュアな推奨されるモードです。

カテゴリ

構文

SSLInsecureRenegotiation ON | OFF

SSLInsecureRenegotiation ON

デフォルト

デフォルト値は、ONでもOFFでもありません。見出しの「デフォルト・モード」で説明しているように、デフォルトでは、Oracle HTTP Serverは互換モードで動作します。

SSLInsecureRenegotiationを構成するには、ssl.confファイルを編集して、SSLInsecureRenegotiation ON/OFFをグローバルまたは仮想的に設定し、セキュアでない再ネゴシエーションを有効(または無効)に設定します。