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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90311-03
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環境変数の構成プロパティ

SHELLLANGINSTANCE_NAMEなどの環境プロパティを使用して、Oracle HTTP Serverの追加の環境変数を指定できます。

環境プロパティの構文を次に示します。

environment[.append][.<order>].<name> = <value>

ここで、

  • オプションの.appendは、<name>の既存の値に新しい<value>を追加します。<name>が定義されていない場合は、<value>が新しい値になります。

  • オプションの.<order>値は、環境変数内でこの定義の設定の順位を設定します(デフォルトは0)。順位によって、構成済の変数がプロセスの環境にいつ追加されるかが決まります(およびその評価された値)。低い順位の値を持つ環境プロパティは、高い順位の値を持つものより先に処理されます。順位の値は0以上の整数にする必要があります。

  • <name>は、環境変数の名前で、文字またはアンダースコアで始まり、文字、数字またはアンダースコアで構成される必要があります。

  • <value>は、環境変数<name>の値です。値は、自身も含め他の環境変数名を参照できます。

    この値には、次の特別な参照が含まれている場合があります。

    • パス・セパレータとして"$:"

    • ファイル・セパレータとして"$/"

    • '$'として"$$"

これらの特殊文字の例外を使用して、UNIX変数の構文の参照(「$name」または「${name}」)およびWindows変数の構文の参照(「%name%」)がサポートされています。

同じプロパティ・ファイル内の個々のプロパティの名前は一意である必要があるため(複数のプロパティを同じ名前で定義した場合の動作は未確定)、同じ環境変数<name>内に複数の定義を指定する場合は、プロパティ名を一意に保持するために.<order>フィールドを使用する必要があります。

次の環境変数は、Oracle HTTP Serverプラグインによって設定されます。

  • SHELL: 環境から、デフォルトでは/bin/sh、またはWindowsの場合はcmd.exe

  • ORA_NLS33: $ORACLE_HOME/nls/dataに設定

  • NLS_LANG: 環境から、それ以外はデフォルト

  • LANG: 環境から、それ以外はデフォルト

  • LC_ALL: 環境から(設定されている場合)

  • TZ: 設定されている場合、環境から

  • ORACLE_HOME: Oracleホームへのフルパス

  • ORACLE_INSTANCE: ドメイン・ホームへのフルパス

  • INSTANCE_NAME: ドメインの名前

  • PRODUCT_HOME: Oracle HTTP Serverインストール: $ORACLE_HOME/ohsへのパス

  • PATH: デフォルトで次のように設定されます

    • UNIX:

      $PRODUCT_HOME/bin:$ORACLE_HOME/bin:

      $ORACLE_HOME/jdk/bin:/bin:/usr/bin:/usr/local/bin

    • Windows:

      %PRODUCT_HOME%\bin;%ORACLE_HOME%\bin;

      %ORACLE_HOME%\jdk\bin;%SystemRoot%;%SystemRoot%\system32

これらの変数はUNIXのみに適用されます。

  • TNS_ADMIN: 環境から、または$ORACLE_HOME/network/admin

  • LD_LIBRARY_PATH: $PRODUCT_HOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/jdk/lib

  • LIBPATH: LD_LIBARY_PATHと同じ

  • X_LD_LIBRARY_PATH_64: LD_LIBRARY_PATHと同じ

これらの変数はWindowsのみに適用されます。

  • ComSpec: デフォルトでシステムの%ComSpec%値に設定されます。

  • SystemRoot: デフォルトでシステムの%SystemRoot%値に設定されます。

  • SystemDrive: デフォルトでシステムの%SystemDrive%値に設定されます。

/oracleとしてインストールされたWeb層およびノード・マネージャの環境に設定された環境変数「MODX_RUNTIME=special」を使用するUNIX系のシステムでは、次の定義を使用します。

environment.MODX_RUNTIME = $MODX_RUNTIME
environment.1.MODX_ENV = Value A
environment.1.MODX_PATH = $PATH$:/opt/modx/bin
environment.2.MODX_ENV = ${MODX_ENV}, Value B
environment.append.2.MODX_PATH = /var/modx/bin
MODX_ENV = Value A, Value B
MODX_PATH = /oracle/ohs/bin:/oracle/bin:/oracle/jdk/bin:/bin:/usr/bin: /usr/local/bin:/opt/modx/bin:/var/modx/bin

前述の定義により、追加の環境変数がOracle HTTP Serverに設定されます。

MODX_RUNTIME = special