クラスタ: 構成: オーバーロード
このページでは、オーバーロードまたは障害時、このクラスタのWebLogic Serverがどのように対応するかを制御する、クラスタ全体のデフォルトを構成します。
構成オプション
名前 説明 ワーク・マネージャの共有容量 サーバー内に存在できるリクエストの総数です。これには、エンキューされているリクエストと、実行中のリクエストが含まれます。
サーバーは、共有容量に到達すると、差別化されたサービス拒否を実行します。優先度の高いリクエストが、すでにキューに入っている優先度の低いリクエストのかわりに受け付けられます。優先度の低いリクエストは、優先度の高いリクエストがすべて実行されるまで、キューで待機し続けます。優先度の低いリクエストのさらなるエンキューは、即座に拒否されます。
MBean属性:
OverloadProtectionMBean.SharedCapacityForWorkManagers
最小値:
1
最大値:
1073741824
危機的状況のアクション カーネルが、未処理のOOMEなど、危機的条件に遭遇した場合に、サーバー・プロセスを終了します。未処理のOOMEがあると、矛盾した状態が引き起こされる可能性があるため、ノード・マネージャまたはHAエージェントの支援がある場合は、サーバーの再起動をお薦めします。
MBean属性:
OverloadProtectionMBean.PanicAction
障害時のアクション 障害が発生した状態のサーバーの自動強制停止を有効にします。自動状態監視により、致命的な障害が検出され、サーバーに障害が発生しているとマークされます。サーバーは、ノード・マネージャまたはHAエージェントで再起動できます。
空きメモリー比率の最大しきい値 サーバーの過負荷状態がクリアされた後の空きメモリー量(パーセント単位)。ワーク・マネージャは、過負荷状態がクリアされると、overloadActionの実行を止め、通常の実行を開始します。
MBean属性:
OverloadProtectionMBean.FreeMemoryPercentHighThreshold
最小値:
0
最大値:
99
空きメモリー比率の最小しきい値 サーバーが過負荷状態とみなされない最低限の空きメモリー量(パーセント単位)。ワーク・マネージャは、サーバーが過負荷状態であるとマークされると、overloadActionを実行します。
MBean属性:
OverloadProtectionMBean.FreeMemoryPercentLowThreshold
最小値:
0
最大値:
99
スタック・スレッド最大時間 このサーバーが、スレッドをスタック・スレッドであると診断するまでに、スレッドが継続して処理を行っている必要のある秒数。
たとえば、この値を600秒に設定した場合、WebLogic Serverはスレッドが600秒間継続して使用された後に、「スタック」スレッドであるとみなします。
MBean属性:
ServerFailureTriggerMBean.MaxStuckThreadTime
最小値:
0
最大値:
2147483647
スタック・スレッド数 サーバーがFAILED状態に移行した後のスタック・スレッドの数。OverloadProtectionMBeanではFAILEDサーバーをサスペンド状態にするか停止するかが選択できます。デフォルトでは、サーバーはFAILED状態で稼動を続行します。
StuckThreadCount値を0に設定すると、サーバーはスタック・スレッド数とは関係なく、絶対にFAILED状態に移行しません。
MBean属性:
ServerFailureTriggerMBean.StuckThreadCount
最小値:
0
最大値:
2147483647