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移行可能なターゲット: 構成: 移行

構成オプション     関連タスク     関連トピック

このページでは、クラスタの優先ホスト・サーバーの指定、およびこの移行可能なターゲットのサービスのバックアップとして使用する候補サーバーの選択を含め、移行可能なターゲットを構成できます。サービスの自動移行では、適切な自動移行ポリシーを選択する必要があります。移行先サーバー間で永続ストアのデータを移動するための適切な移行前スクリプトおよび移行後スクリプトを指定することもできます。障害の発生したサービスを持つ移行可能なターゲットを移行せずに、非アクティブ化してから同じ場所で再アクティブ化するためのオプションも用意されています。

構成オプション

名前 説明
名前

この移行可能なターゲットの名前。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.Name

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

サービス移行ポリシー

この移行可能なターゲットでホストされるサービスに対して使用する移行ポリシーのタイプを定義します。有効なオプションは次のとおりです:

  • サービスの手動での移行のみ

    この移行可能なターゲットでホストされるサービスの自動移行は行われないことを示します。

  • Auto-Migrate Exactly-Once Services

    候補サーバーのリストにある管理ターゲット・サーバーが1つ以上動作しているかどうかを示します。この移行可能ターゲットでホストされるサービスは、サーバーが失敗するか管理者によって(正常または強制的に)シャットダウンされた場合に、クラスタ内のいずれかの場所でアクティブ化されます。たとえば、推奨のベストプラクティスは、移行可能ターゲットにパス・サービスがホストされている場合にこのポリシーを使用することです。そのようにすると、対応する優先サーバーが失敗したりシャットダウンされたりした場合に、パス・サービスが自動的に別の候補サーバーに移行し、クラスタ内で常にアクティブな状態となります。

    ノート:
    この値を指定すると、ターゲットが1つのサーバー・メンバーにグループ化される場合があります。たとえば、必ず1回の指定された移行可能ターゲットが5つあり、クラスタ内で管理ターゲット・サーバーが1つのみ起動されている場合、5つのターゲットすべてがそのサーバー上でアクティブ化されます。
    このポリシーはJTAサービスの移行には適用されません。

  • Auto-Migrate Failure-Recovery Services

    この移行可能ターゲットのユーザー優先サーバー(User Preferred Server: UPS)が起動している場合にのみ、移行可能ターゲットでホストされているサービスが起動することを示します。管理者が手動でUPSを正常または強制的にシャットダウンした場合、障害回復サービスは移行しません。ただし、内部エラーによってUPSが失敗した場合、サービスは別の候補サーバーに移行されます。そのような候補サーバーが(手動シャットダウンまたは内部障害のために)使用できない状態の場合、移行フレームワークではまずサービスをそのUPSサーバー上で再アクティブ化しようとします。その時点でUPSサーバーが利用できない場合、そのサービスは別の候補サーバーに移行されます。

  • Auto-Migrate Shutdown-Recovery Services

    サーバーが管理上(正常にまたは強制的に)停止された場合に、この移行可能ターゲットでホストされているサービスが候補サーバーのいずれかに移行されることを示します。リカバリが実行されると、サービスは障害が発生したサーバーに戻されます。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.MigrationPolicy

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ユーザーの優先サーバー

移行可能なターゲットがアクティブとなるクラスタ内の優先サーバー・メンバー。優先サーバーとして指定できるのは、構成済サーバーのみです。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.UserPreferredServer

控えの候補サーバー

この移行可能なターゲットのサービスのバックアップとして使用する、クラスタ内の構成済サーバー・メンバーを選択します。サーバーを選択しないと、この移行可能なターゲットは、構成済サーバーか動的サーバーかを問わず、このクラスタ内の任意のサーバーに移行されます。

移行前スクリプトのパス

移行可能なターゲットが実際にアクティブ化される前に実行する移行前スクリプトのパスを指定します。スクリプトはMIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/mydomain/bin/service_migrationディレクトリに配置する必要があります

移行可能なターゲットをアクティブ化する前に、スクリプトが指定されていて、かつノード・マネージャが使用可能な場合は、スクリプトが実行されます。使用できるノード・マネージャがない状態でスクリプトを指定すると、移行時にエラーが生じます。

スクリプトが失敗するかみつからなかった場合は、現在のサーバーで移行は続行されなくなり、次の適当なサーバー上で移行が試行されます。候補サーバー・リスト内の次のサーバーか、候補サーバー・リストがない場合はクラスタ内の次のサーバーが使用されます。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.PreScript

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

移行後スクリプトのパス

移行可能なターゲットが完全に非アクティブ化された後で実行する移行後スクリプトのパスを指定します。スクリプトはMIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/mydomain/bin/service_migrationディレクトリに配置する必要があります

移行可能なターゲットを非アクティブ化した後、スクリプトが指定されていて、かつノード・マネージャが使用可能な場合は、スクリプトが実行されます。使用できるノード・マネージャがない状態でスクリプトを指定すると、移行時にエラーが生じます。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.PostScript

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

移行後スクリプトが失敗した場合に自動移行を取り消す

非アクティブ化後スクリプトの実行中の障害が移行にとって致命的かどうかを指定します。

致命的な場合は、管理者がそのターゲットをサーバーに手動で移行して非アクティブ化するまで、移行可能なターゲットは自動的に移行されません。

ノート:この値を有効にすると、「必ず1回」の保証が弱くなります。この機能は、非アクティブ化後スクリプトが失敗した場合に、より危険なデータの破損を防ぐために提供されています。また、この値が有効な場合、移行可能ターゲットが非アクティブ化された後や、移行可能ターゲットをホストするサーバーまたはマシンがクラッシュあるいはネットワークから分離した後に、移行フレームワークでスクリプトが1回以上呼び出されることがあります。このようなシナリオで複数回呼び出された場合、スクリプトから異なる終了値が戻されないことが予期されます。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.PostScriptFailureFatal

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

移行後スクリプトを別のマシンで実行できるようにする

別のマシン上で非アクティブ化後スクリプトの実行を許可するかどうかを指定します。

通常、移行が行われるとき、サービスの現在の場所で非アクティブ化後スクリプトが実行され、サービスの新しい場所でアクティブ化前スクリプトが実行されます。現在の場所がなんらかの理由でアクセスできない場合、サービスの新しいマシン上でスクリプトを実行しても安全かどうかを確認するために、この値がチェックされます。

非アクティブ化後スクリプトがネットワーク・リソースへのアクセスを制御しており、現在のマシンからのデータを必要としない場合に、この機能は便利です。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.NonLocalPostAllowed

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

失敗した場合に再起動する

障害が発生したサービスが、移行されるかわりに、その場所で最初に非アクティブ化されて、再アクティブ化されるかどうかを指定します。

再起動の試行回数はNumberOfRestartAttemptsで制御されます。この回数のみ再起動の試行が行われると、サービスは移行されます。移行可能なターゲットを再起動すると、そのターゲットにあるすべてのサービスは順に非アクティブ化されてから、再アクティブ化されます。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.RestartOnFailure

再起動間隔

障害が発生したサービスの再起動を試行する間隔を秒数で指定します。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.SecondsBetweenRestarts

再起動回数

障害が発生したサービスを移行する前に、再起動を試行する回数を指定します。

この試行は連続的に行われます。値を6に設定した場合、サービスの再起動が5回失敗してから成功し、その後で再び失敗しても、サービスはすぐに移行されません。成功の前後で、再起動の試行回数がそれぞれカウントされます。

0の値はRestartOnFailureをfalseに設定する場合と同じになります。-1の値は、サービスが移行されず、かわりに、サービスが機能するか、サーバーが停止されるまで、サービスが再起動されることを示します。

MBean属性:
MigratableTargetMBean.NumberOfRestartAttempts

関連タスク

関連トピック


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